LAST UPDATE 1998/08/22


『 その11-1 』




■ ボールの移動処理 ■

 ■ 食えない物体

 フィリピンの食べ物は以外と知られていない。アジアにある国だから辛いと思っている人も多いかもしれない。実はフィリピンには辛い食べ物はほとんどない。中華料理の影響がかなり強く、肉まんやシューマイはポピュラーな食べ物だし、ルンピャと呼ばれる春巻きもある。チャプスイというのは八宝菜の片栗抜きの料理と考えれば良い。それからタイ料理で有名なトムヤンクンを辛くなくしたのがシニガンである。
 けっこう日本人の口に合うものが多く、食べ物ではあまり不自由しない。そんな私でも嫌いなものがある。パティスと呼ばれる魚の油で作った調味料(日本のショッツル)、それからバグオンと呼ばれるオキアミで作った塩辛である。
 どちらもとてもポピュラーな調味料で、私の回りにいる日本人でも食べられないという方が少数派である。多分私の場合は第一印象が悪かったのだと思う。苦手なのである。
 私はほとんど毎日現地スタッフといっしょに昼食をとる。一食約100円である。ある日

  「どうしてパティスとバグオンが嫌いなんですか?」

と非難されてしまった。しかし、嫌いなものは嫌いなのである。私は大人になってから約20年経つので、今更「好き嫌いするな。」と言われても手遅れである。そこで私はすかさず、

  「よーし、おまえら納豆食べられたら、俺も考え直す。」

と言って、即座に日本食材店へ言って納豆を買って来たのである。結果は

 中国系社員1名:
  普通に食べていた。特に美味しいわけではないが食べられない味ではないと言っていた。
 2名:
  挑戦し、口に入れた瞬間に吐きに行く。
 残り7名:
  匂いをかいだだけで、吐きそうになって部屋から出ていった。

 かくして、私はそれ以来社内では誰からも批難されずに「パティスとバグオンはだめ。」と言えるようになったのである。
 でもバロットは私の好物である。見た目は悪いが味はよろしい。これは胎児入りのアヒルのゆで卵である。これを食べられない日本人はとても多いし、好きだと言うと宇宙人扱いされる。
 でも好きなものは好きなので仕方ない。プログラマーに理屈は通用しないのである。



 ■ 前回の宿題の回答

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