LAST UPDATE 1998/07/04


『 その4-1 』




■ 標準モジュール ■

 ■ 「高い…」

 「ちょっと待ってください。それでは市場原理に合ってないじゃないですか。」とその男は言った。
 しかし交渉は決裂してしまったのである。これは事務所の賃貸料についての交渉だったのである。
 フィリピンの食べ物は安い。しかし、高いものもある。その一つが家賃である。去年の夏からおかしくなってしまったが、それ以前は「世界の経済成長センターアジア」などと言われて、「年間8%の経済成長率」とか言われてきたが、経済成長というのは給料だけが上がるという意味とは断じて違うのである。一般的に経済が成長すると全ての値段が高くなるのである。インフレというやつである。去年1年間フィリピンのインフレ率は7%程度だったらしい。だから家賃も7%値上げするというのであれば、納得できる。しかし、15%なのである。これには納得できん。これは裏で家主達が取り決めをして、高い値上げ率を維持しようとしているに違いないのである。絶対に陰謀なのである。
 他にもこの国には陰謀がある。例えば車の値段である。1年ほど前になるが、日本本社で使っていない1年落ちの中古BMWがあって、それをマニラ事務所の社用車にするという話があった(フィリピンでは右ハンドル車は走ることができない)。それで輸入に必要な関税を調べてみた。すると約600万円と言われた。同じ車がもう一台買えそうである。これも間違いなく陰謀である。
 それから、電気代も死ぬほど高い。先月私は15000円ぐらい払っている。一人暮らしで、夜しか家にはいないのにである。これだって、電力会社の陰謀に違いないのである。



 ■ 標準モジュールを追加する

 いよいよ付属のDLLを使うのである。そのためにはDLLの仕様をVBに登録しなければならない。ソースコード全てを1個のフォームの中に書いてしまっても構わないのだが、いずれプログラムは大きくなるに違いない。その時になんでもかんでも同一のファイルの中に入っているプログラムは美しくないのである。ということで、より一般的なコードや変数等は別のファイルに置いておく。ということで、プルダウン:「プロジェクト>標準モジュールの追加」を選択し、新規モジュールを追加する。
 プロジェクトエクスプローラを見ると新たにModule1というのが追加されている。VBが勝手につけた名前を使うのは健康に悪いので、変えてしまおう。エクスプローラのModule1と書かれた部分を左クリックすると、プロバティーウインドウが切り替わるので、キーボードを使ってJmainBに書き直そう。
 自分が作っているプログラムに大きな変化があったときは、セーブするのが鉄則である。プルダウン:「ファイル>プロジェクトの上書き保存」を実行しよう。この時には追加した標準モジュールのファイル名はまだ設定されていないのでファイルダイアログボックスが開く。その時のフォルダはVBがインストールされている場所である。しかしその場所にセーブしてはいけない。「サル講座その2:ファイルのセーブ」で説明した通り、あなたは自分のプログラム用にフォルダを用意しているはずである。そこへちゃんと移動してセーブするように気をつけてほしい。
 ファイルの拡張子は「*.BAS」である。ファイル名はさっき書き換えたオブジェクト名が使われる。特別な場合を除いて、そのまま使って構わないであろう。



その4-1 | その4-2 | その4-3 | その4-4 | その4-5 | その4-6 | その4-7

『 サルのゲーム製作講座 』 目次 | その 1 | その 2 | その 3 | その 4 |
その 5 | その 6 | その 7 | その 8 | その 9 | その 10 | その 11


もどる

e-mail: sc_3da@magical2.egg.or.jp