LAST UPDATE 1998/06/16


『 その2-1 』




■ゲーム制作に必要なもの■

 ■ 「寒い…」

 その男の手はかじかんでいた。思わず 「寒い」 とつぶやくのである。
 外は連日35度以上の猛暑である。 しかしビル内のセントラライズされたエアコンには節操がない。 朝9時~夕方5時までは常に全開状態で寒いのである。
 ここフィリピンは常夏の国であるが、デパートへ行くと少しばかりであるが長袖コーナーがある。 「なんでじゃ~」と思っていたが、そういう事なのである ( 手袋は探してみたがさすがに売っていなかった )。ちなみに我が事務所のメンバーは長袖の服を全員用意してある。 寒くて仕事どころではないからである。 それでもどうしようもないときは外へ暖を取りに行ったりすることすらある。
 ところが、午後5時を過ぎるとエアコンが止まってしまい、今度はうだるように暑い。社内に比較的立派な扇風機が置いてあるが、これはスイッチを入れた瞬間に熱風機に変身してしまう。
 ところでフィリピンでは英語が通じる。しかし普段は タガログ語 という現地の言葉を会話に使う。 そのタガログ語で、扇風機というのはちとやばい。 「セン」は問題はないのだが、「プウキ」が大問題なのである。 以前私は意味を知らずに大声で 「扇風機」 と何度も言ってしまい、ヒンシュクを買ってしまった経験がある。意味については、残念ながらここでは書けない。 あなたの近くにフィリピン帰りの人がいたら尋ねてみると良い ( そう簡単にはいないって )。 もしくはあなたの近くにフィリピン人がいたら直接尋ねてみると良い ( 殴られるって)。そういえば「通貨危機」もすごくやばい…


 ■ ゲームソフトの構成

 複雑な完成物をそのまま全て理解しようとする行為は無謀である。できるだけ細かく分けて単純化して理解していくのが王道である。
 ゲームソフトを分解してみると、3種類のパーツになるのである(と少なくとも私は信じている)。
  1. キーボード、マウス、ジョイスティック、等からの入力ルーチン。
  2. 自分や敵の位置を計算したり、衝突の判定をしたりする内部ルーチン。
  3. 内部ルーチンによって計算された結果を画面に書き込む表示ルーチン。
 なのである。今回表示ルーチンの大部分は DLL が管理する。あなたはその DLL に対する司令だけをプログラムすれば良い。


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