LAST UPDATE 1998/07/04


『 その4-4 』




 ■ Type命令

 これは、変数の形態の一種である。複数の変数を1個にまとめて扱うときに便利である。
 例えば人間を表す変数を作ってみよう。人を表す変数が、
    性別:Sex、年齢:Age、体重:Weight、視力:Sight
 の4種類必要だったとする。登場する人物は、
    Hyuma、 Akiko、 Housaku
 の3名だったとしよう。これらをTypeを使わずに表したい場合は、以下のように変数を宣言することになる。
    Public Hyuma_Sex As String * 1
    Public Hyuma_Age As Integer
    Public Hyuma_Weight As Single
    Public Hyuma_Sight As Single
で一人分で、同様にあと2名分を宣言する。合計12個の変数が必要になる。配列を使うことができればすっきりするかもしれないが、変数の種類が、文字列型(”男”か”女”が入る)、整数型(年齢には小数点はつかない)、浮動小数点型(体重や視力には小数が必要)というように数種類必要なので配列は使用不可である。

そこで、Typeを使ってこれら4種類の変数を一括して管理するのである。
    Type Human
      Sex As String*1
      Age As Integer
      Weight As Single
      Sight As Single
    End Type
 これで新たにHumanという変数型ができた。そうしておいて、今度は人の名前を宣言する。
    Public Hyuma As Human
    Public Akiko As Human
    Public Housaku As Human
こうしておくと、以下のような使い方ができるようになる。
    Hyuma.Sex = "男"
    Hyuma.Age=28
    Hyuma.Weight=72.5
    Housaku.Sex="男"
    Housaku.Weight=97.5
 などである。
 変数の構成がすっきりと美しくなる。プログラムは美しいに超したことはない。
 実はこのTypeにはもっと便利な使い方があって、そっちの方が重要なのだが、その説明には関数の説明と引数の説明が必要になるのでそれは後の説明とする。



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