LAST UPDATE 1998/06/17



『 その1-3 』




■基礎知識■

 ■ ビジュアルベーシックって何だ?

 本来ベーシックには「初心者用」という馬鹿にされるイメージがあるが、それは間違いである。
 3Dアトリエシリーズは開発言語としてビジュアルベーシック ( 以下VB )を使っている。VBだけで足りない部分はVC++も使っているが、VBはあなどれない言語である。特にユーザーインターフェース部分を開発するには、現時点では One of the best であると思う。
 またベーシックは遅いというイメージもあるかと思うが、確かにその通りである。ところが、最近のパソコンは速い。以前某日本製パソコン ( それだって立派な32ビットマシン ) でアセンブラまで使って一生懸命作ったプログラムを移植する際に試しにVBで作ったら、そっちの方が速かったなどという悲しい経験すらある。要するに十分な速さが出ている部分はそれ以上凝る必要はないということである。
 例えば、 「 玄関開けたら2分で食べられるご飯 」 などというものがある。これはとても空腹なときなどはけっこう長い時間に思えるかもしれない ( 私は食べ物に対してはとても気が短い ) 。どこか他のメーカーが 「 玄関開けたら1秒で食べられるご飯 」 を開発したとしよう。これは私にとってはよりうれしい事である。もし本当に売っていたら買うと思う。それで今度また他のメーカーが対抗製品として「玄関開けたら0.1秒で食べられるご飯」を発売したとする。この場合はどうであろう。ご飯が食べられるようになるまでの時間は1秒でも十分に短かすぎる。したがってそれが更に短くなっても商品価値は上がらないのである。そのメーカーはそんな事に時間や金をかけているぐらいだったら、 「 20%大盛りで値段は同じ 」 とか、 「 茶碗盛り用ふっくら炊きバージョン&カレーライス用固め炊きバージョン 」 みたいなのを考えるべきで、スピードだけが商品価値ではないということを学ぶべきなのである。
この部分読み返してみると 「 なんのこっちゃ 」 の説明である。



 ■ DLLって何だ?

 Dynamic Link Library の事である。あなたのパソコンにも c:\Windows\System フォルダを覗いてみると死ぬほどたくさん「~~.dll」というファイルが格納されている。これはいろんな種類のプログラムが同じ事をしたい場合に、それぞれが同じ部分を持っているのは無駄だから、誰かが1つだけ作ってハードディスクに格納しておいて、それをそれぞれのプログラムがみんなで共有して使おうというものである。
 ダウンロードしたファイルの中に「 AtelierDx3.dll 」というのがあるが、それが3D表示関係の機能をまとめたDLLである。このファイル内に格納されている3次元表示に関する機能を、いろんなアプリケーションで使おうという考え方である。ちなみにこのDLLというやつはC++からでももちろん使うことができる。それから、機能と呼び出し方法を知ってさえいれば、Systemフォルダーに死ぬほどたくさん入っているDLLを自分でも使えたりするのである。しかし通常は自社でしか使うことを考えていないため仕様は公開されないため使うことはできない。しかし、gdi32.DLL というのがあって、これはウインドウズアプリを制作する際に、とってもというか不可欠なほどに便利な機能が揃っていて、これは仕様が公開されているのでVC++やVBから使用可能である、それを使いこなすことによって、かなりディ~プなアプリもVBのみで作ることができたりするのである。


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