Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Indexing Service

Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Indexing Service を利用すると、Microsoft Indexing Service でインデックスが作成されたファイル システムおよび Web データに対して、プログラムによる読み取り専用アクセスが可能になります。ADO アプリケーションでは、SQL クエリを発行してコンテンツおよびファイルのプロパティ情報を取得できます。

このプロバイダは、フリースレッドであり、Unicode を使用できます。

接続文字列パラメータ

このプロバイダに接続するには、ConnectionString プロパティの Provider= 引数を次のように設定します。

MSIDXS

Provider プロパティを取得した場合も、この文字列が返されます。

接続文字列の例

このプロバイダの代表的な接続文字列を次に示します。

"Provider=MSIDXS;Data Source=myCatalog;Locale Identifier=nnnn;"

この接続文字列は、次に示すキーワードで構成されています。

コマンド テキスト

Indexing Service の SQL クエリ構文は、SQL-92 SELECT ステートメントおよびその FROM 句と WHERE 句の拡張機能で構成されます。クエリの結果は、OLE DB の行セットを通して返されます。この結果を ADO で利用し、Recordset オブジェクトとして操作することができます。

正確に一致する単語や語句を検索したり、ワイルドカードを使ってパターン検索または語幹検索を行うことができます。検索ロジックは、真偽判定、語の重要度、またはほかの語との類似性を基準にすることができます。また、"フリー テキスト" による検索も可能で、正確に一致する語ではなく、意味の一致するものを探すことができます。

コマンドの文法については、「Microsoft Indexing Service Reference」で詳しく説明しています。

このプロバイダは、ストアド プロシージャの呼び出しまたは単一のテーブル名 (たとえば、CommandType プロパティが常に adCmdText の場合など) を受け入れません。

Recordset の動作

次の表は、このプロバイダによって開かれた Recordset オブジェクトで利用できるプロパティの一覧です。利用できるカーソル タイプは、静的カーソル (adOpenStatic) のみです。

プロバイダの設定による Recordset の動作の詳細については、Supports メソッドを実行し、Recordset の Properties コレクションを列挙して、プロバイダ固有のダイナミック プロパティがあるかどうかを確認します。

標準 ADO Recordset プロパティの有用性:

*このプロパティが Recordset に存在するためには、このプロバイダでブックマークを利用可能にする必要があります。

標準 ADO Recordset メソッドの有用性:

関連項目   Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Indexing Service の実際の使用方法および機能に関する情報については、「Microsoft OLE DB Programmer's Reference」および Microsoft Indexing Service のマニュアルを参照するか、Microsoft Internet Information Services の Web サイトを参照してください。