設定と制限について
Internet Explorer のシステム ポリシーおよび制限は、コンピュータを制御し、管理する上で非常に強力な機構です。ポリシー ファイルで定義されるシステム ポリシーおよび制限は、ユーザーのログオン時に既定のレジストリ値を無効にすることで、ユーザーおよびコンピュータのアクセス権限を制御します。
Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードを使用すると、システム ポリシーおよび制限を定義し、カスタム ブラウザ パッケージの一部として標準の Internet Explorer の構成を作成することができます。Internet Explorer のインストール後に、IEAK プロファイル マネージャを使用して、ユーザーのデスクトップに対して、システム ポリシーおよび制限を中央で管理し、更新することができます。また、グループごとにニーズが異なる場合は、IEAK プロファイル マネージャを使用して、グループごとに別の を作成できます。
たとえば、次のような場合にシステム ポリシーおよび制限を実装します。
- Internet Explorer のツール バーなど、ユーザーが変更できる機能を指定します。
- 帯域幅を管理し、Internet Explorer の外観と動作をカスタマイズします。
- Microsoft NetMeeting などのコンポーネントのサーバー リストを指定したり、ユーザーを定期的に更新するためのページをセットアップします。
- 電子メールおよびインターネット通話に使用するプログラムを指定します。
- ユーザーのをあらかじめ決めておきます。複数の接続の設定を管理する必要がある場合は、 を使って作成したカスタム プロファイルのインポートを検討してください。
この機能の図解については、「システム ポリシーおよび設定」を参照してください。
注
- Internet Explorer 6 のイメージ ツール バーという新機能には、イメージ ツール バーの移動を有効にする、画面サイズに合わせて画像を縮小する、メディア バーで自動的にメディア ファイルを再生するなどの設定があります。これらのオプションは、[ポリシーおよび制限] の [インターネットの設定] で設定できます。
企業内では、システム ポリシーおよび制限を実装することにより、次のようなメリットがあります。
- システム ポリシーおよび制限を使用すると、標準の Internet Explorer の構成を実装できます。ユーザー向けに、ブラウザの機能や動作の一般的な設定を含むカスタム ブラウザ パッケージを作成できます。
- システム ポリシーおよび制限を使用すると、ユーザーが Internet Explorer でアクセスできる機能を制限することができます。たとえば、NetMeeting のオプションをあらかじめ設定しておいて、オーディオおよびビデオへのアクセスを制御することができます。また、オプションの値を固定して、その機能や動作をユーザーのデスクトップでは非表示または淡色表示にすることができます。
- システム ポリシーおよび制限を設定すると、既定のレジストリの設定を変更することができます。ポリシー ファイルの設定を使用すると、複数のコンピュータのレジストリ値を変更することができ、ユーザーのコンピュータで個別に設定を指定する手間が省けます。
システム ポリシーおよび制限を実装する前に、次の問題を考慮する必要があります。
Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードで設定し、IEAK プロファイル マネージャで後から管理することのできるシステム ポリシーと制限はすべて、Windows 95、Windows 98、および Windows Millennium Edition オペレーティング システムを実行しているユーザー向けに構成できます。
ただし、Windows NT、Windows 2000、または Windows XP プラットフォーム上で管理者権限を持たないユーザーに対して構成できるのは、これらのシステム ポリシーと制限の一部だけです。その代わりに、Windows NT ポリシー エディタ、Windows 2000 グループ ポリシー、または Windows XP グループ ポリシーを使って、これらのユーザーの残りのポリシーと制限を構成することをお勧めします。詳細については、「Windows 2000 および Windows XP 上での Internet Explorer の管理」を参照してください。
ポリシーと制限は、次の 2 通りの方法で設定できます。
プロファイル マネージャを使うには、新しいユーザー プロファイルを作成するか、または既存のプロファイルを開きます。次に、変更する設定または制限が表示されるまでフォルダ階層を展開します。ポリシーと制限のカテゴリのフォルダをクリックすると、そのカテゴリの詳細な情報が表示されます。
自動構成では、Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードまたは [インターネット オプション] ダイアログ ボックスで指定したパスにブラウザの設定と制限が保存されます。
ユーザーのコンピュータの自動構成の設定を調べるには
- ブラウザの [ツール] メニューをクリックします。
- [インターネット オプション] をクリックします。
- [接続] タブをクリックし、[LAN の設定] をクリックします。
- [自動構成スクリプトを使用する] チェック ボックスがオンになっていることを確認し、[アドレス] ボックス内のパスをチェックします。
Internet Explorer 6 カスタマイズ ウィザードを使用する場合は、[ポリシーおよび制限] 画面で [インポート] をクリックし、自分の ファイルに格納されているポリシーおよび制限を使用することができます。.adm ファイルは、各言語でカスタマイズ可能で、[IEAK Policies] フォルダに格納しておきます。
関連項目