Stream オブジェクト
データのバイナリまたはテキスト ストリームを表します。
![](/file/22330/VPR0111A.ISO/HSTRAIAL/OSPack/OSP1.CAB/ADO210.CHM/htm/objstrea.gif)
解説
ファイル システムまたは電子メール システムなどの階層化されたツリー構造では、ファイルや電子メールの内容を格納した既定のバイナリ/テキスト ストリームを Record に関連付けることができます。これらのデータ ストリームを格納したフィールドまたはレコードは、Stream オブジェクトを使って操作できます。Stream オブジェクトは次の方法で取得できます。
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バイナリ データまたはテキスト データを格納したオブジェクト (通常はファイル) を指定する URL で取得します。このようなオブジェクトには、単純なドキュメント、構造ドキュメントを表す Record オブジェクト、またはフォルダがあります。
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Record オブジェクトに関連付けられた既定の Stream オブジェクトを開いて取得します。Record オブジェクトが開いているときにその Record オブジェクトに関連付けられた既定のストリームを取得すると、ストリームを開くときに起こるラウンドトリップを避けることができます。
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Stream オブジェクトをインスタンス化して取得します。このような Stream オブジェクトは、アプリケーション用のデータの保存に利用できます。URL に関連付けられた Stream、または Record の既定の Stream とは異なり、インスタンス化した Stream は、既定では基になるソースに関連付けられていません。
Stream オブジェクトのコレクションおよびプロパティを使って、次の操作を実行できます。
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Open メソッドを使って、Record または URL から Stream を開きます。
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Close メソッドを使って、Stream を閉じます。
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Write メソッドまたは WriteText メソッドを使って、バイトまたはテキストを Stream に入力します。
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Read メソッドまたは ReadText メソッドを使って、Stream からバイトを読み取ります。
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Flush メソッドを使って、基になるオブジェクトに ADO バッファにある Stream データを書き込みます。
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CopyTo メソッドを使って、Stream の内容を別の Stream にコピーします。
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SkipLine メソッドおよび LineSeparator プロパティを使って、ソース ファイルから行を読み取る方法を制御します。
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EOS プロパティおよび SetEOS メソッドを使って、ストリーム位置の末尾を判別または設定します。
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SaveToFile メソッドおよび LoadFromFile メソッドを使って、ファイル内のデータを保存および復元します。
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Charset プロパティを使って、Stream の保存に使う文字セットを指定します。
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Cancel メソッドを使って、非同期 Stream の実行を停止します。
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Size プロパティを使って、Stream 内のバイト数を数えます。
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Position プロパティを使って、Stream 内の現在の位置を制御します。
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Type プロパティを使って、Stream 内のデータ型を判別します。
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State プロパティを使って、Stream の現在の状態 (開いている、閉じている、または実行中) を判別します。
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Mode プロパティを使って、Stream のアクセス モードを指定します。