Open メソッド (ADO Stream)

       

バイナリ データまたはテキスト データのストリームを操作する Stream オブジェクトを開きます。

構文

Stream.Open Source, Mode, OpenOptions, UserName, Password

パラメータ

Source   省略可能です。Stream のデータ ソースを設定するバリアント型 (Variant) の値を指定します。Source には、電子メール システムやファイル システムのような、ツリー構造の既存ノードを示す絶対 URL の文字列を指定することもできます。URL を指定する場合は、"URL=http://server/folder" のように、URL キーワードを使用する必要があります。また、既に開いている Record オブジェクトへの参照を Source に指定し、その Record に関連付けられた既定のストリームを開くこともできます。Source を指定しない場合、Stream のインスタンスが生成されて開かれ、既定では、基になるソースは関連付けられません。

Mode   省略可能です。結果の Stream のアクセス モード (読み取り/書き込み、読み取り専用など) を ConnectModeEnum 値で指定します。既定値は adModeUnknown です。アクセス モードの詳細については、Mode プロパティを参照してください。Mode を指定しない場合は、ソース オブジェクトのアクセス モードが継承されます。たとえば、ソース Record が読み取り専用モードで開かれている場合、既定では、その Stream も読み取り専用モードで開かれます。

OpenOptions   省略可能です。StreamOpenOptionsEnum 値を指定します。既定値は adOpenStreamUnspecified です。

UserName   省略可能です。Stream オブジェクトにアクセスするためのユーザー ID を含む文字列型 (String) の値を指定します。

Password   省略可能です。Stream オブジェクトにアクセスするためのパスワードを含む文字列型 (String) の値を指定します。

解説

Source パラメータに Record オブジェクトを指定する場合、その Record オブジェクトへのアクセスは既に有効になっているので、UserID パラメータおよび Password パラメータは使用されません。同様に、Record オブジェクトの ModeStream オブジェクトに転送されます。

Source を指定しない場合、開かれた Stream にはデータが含まれず、Size はゼロ (0) になります。この Stream を閉じたときに、そこに書き込まれたデータが失われないようにするには、その Stream を、CopyTo メソッドまたは SaveToFile メソッドを使って保存するか、メモリの別の場所に保存します。

Stream が開かれていないときは、その Stream のすべての読み取り専用プロパティを取得することができます。Stream が非同期で開かれている場合、後に続くすべての操作 (State プロパティおよびその他の読み取り専用プロパティのチェックを除く) は、Open の非同期操作が終了するまでブロックされます。