Record オブジェクト

               

Recordset の行、またはファイル システム内のディレクトリやファイルを表します。


解説

Record オブジェクトに関連付けられたフィールドは、Record オブジェクトの Fields コレクションで表示できます。ADO では、RecordsetSafeArray、および Record オブジェクトの Fields コレクションのスカラ値などのオブジェクト値の列を利用できます。

Record オブジェクトが Recordset の行を表す場合、元の Recordset に返すことができます。

Record オブジェクトでは、ツリー構造の名前空間のモデルを作成できます。ツリー内のノードは、関連付けられた列を持つ Record オブジェクトを表します。列は、そのノードの属性とその他の関連情報を表します。Record オブジェクトは、ツリー構造のリーフ ノードと非リーフ ノードの両方を表すことができます。非リーフ ノードは、その子ノードとしてほかのノードを持っていますが、リーフ ノードは子ノードを持ちません。リーフ ノードは、常にデータのバイナリ/テキスト ストリームを格納しています。非リーフ ノードも、関連付けられた既定のバイナリ/テキスト ストリームを格納している場合があります。Record オブジェクトのプロパティでノードの種類を識別します。

また、Record オブジェクトは、階層構造のデータ間を移動するもう 1 つの手段でもあります。Record オブジェクトを作成して、それを大規模なツリー構造の特定のサブツリーのルートにすると、新しい Record オブジェクトは子ノードとして開くことができます。

ファイルまたはディレクトリ ("リソース") は、絶対 URL で一意に識別します。Connection オブジェクトは、絶対 URL で Record オブジェクトを開いたときに暗黙的に作成され、その Record オブジェクトに設定されます。Connection オブジェクトは、ActiveConnection プロパティで、Record オブジェクトに明示的に設定できます。Connection オブジェクトでアクセスできるファイルおよびディレクトリにより、Record 操作が発生する "コンテキスト" が定義されます。

データを修正または移動する Record オブジェクトのメソッドでは、相対 URL も利用できます。相対 URL では、絶対 URL または Connection オブジェクト コンテキストを起点としてリソースを検索します。

Connection オブジェクトは各 Record オブジェクトに関連付けられています。したがって、Connection オブジェクトのトランザクション メソッドを呼び出せば、Record オブジェクトの操作をトランザクションの一部にすることもできます。

Record オブジェクトは ADO イベントをサポートしていないので、通知には応答しません。

Record オブジェクトのコレクションおよびプロパティを使って、次の操作を実行できます。