ファイルまたはディレクトリとその内容を別の場所に移動します。
構文
MoveRecord (Source, Destination, UserName, Password, Options, Async)
パラメータ
Source 省略可能です。移動する Record を指定した URL を含む、文字列型 (String) の値を指定します。Source を省略するか、または空文字列を指定した場合、カレント レコードの Record で示されているファイルまたはディレクトリが移動されます。
Destination 省略可能です。Source の移動先の場所を指定した URL を含む、文字列型 (String) の値を指定します。
UserName 省略可能です。Destination へのアクセスを認可したユーザー ID を含む、文字列型 (String) の値を指定します。
Password 省略可能です。UserName を確認するためのパスワードを含む、文字列型 (String) の値を指定します。
Options 省略可能です。このメソッドの動作を設定する MoveRecordOptionsEnum 値を指定します。既定値は adMoveUnspecified です。
Async 省略可能です。ブール型 (Boolean) の値を指定します。True のときは、この操作が非同期で実行するように設定されます。
戻り値
文字列型 (String) の値を返します。通常は、Destination の値を返します。ただし、実際に返される値は、プロバイダによって決まります。
解説
Source と Destination の値は異なっている必要があります。同じ値の場合は、実行時エラーが発生します。サーバー名、パス名、およびリソース名のうち、少なくとも 1 つが異なっている必要があります。
Destination に既存のファイルまたはディレクトリを指定した場合、adMoveOverWrite を指定していなければ、このメソッドの操作は失敗します。
重要 adMoveOverWrite オプションは、十分に考慮して使用してください。たとえば、ファイルをディレクトリに移動するときにこのオプションを指定すると、移動先のディレクトリが "削除" されて移動元のファイルに置き換えられます。
この操作の終了後、ParentURL プロパティなど、Record オブジェクトの一部の属性が更新されません。Record オブジェクトのプロパティを更新するには、Record を閉じ、そのファイルまたはディレクトリが移動された場所の URL からもう一度開いてください。
Recordset から取得した Record の場合、ファイルまたはディレクトリの移動後の場所は、Recordset にすぐには反映されません。Recordset を更新するには、その Recordset をいったん閉じてもう一度開いてください。