手順 1: 接続を開く (ADO チュートリアル)

ここでは、次の操作のうちの太字の部分を行います。

説明

データを交換するためには、データ交換ができる状態を成立させる手段、つまり "接続" が必要です。接続するデータ ソースは "接続文字列" に指定しますが、接続文字列に指定するパラメータは、それぞれのデータ プロバイダとデータ ソースによって異なる場合があります。

ADO が接続を開く主な方法として、Connection.Open メソッドの使用があります。それ以外にも、ショートカット メソッドである Recordset.Open を使う方法があります。この場合には、接続を開き、その接続を通じてコマンドを発行することの両方を 1 回の操作で行うことができます。それぞれのメソッドの Visual Basic 構文を次に示します。

connection.Open ConnectionString, UserID, Password, OpenOptions
recordset.Open Source, ActiveConnection, CursorType, LockType, Options

この 2 つのメソッドを比較すると、ADO メソッドのパラメータに一般的な、いくつかの有用な特性がわかります。

メソッドのパラメータを指定するには、いくつかの方法があります。たとえば Recordset.Open では ActiveConnection パラメータを使用しますが、リテラル文字列、その文字列を表す変数、または開かれた接続を表す Connection オブジェクトを指定することができます。

このチュートリアルでは、リテラルの接続文字列、"DSN=Pubs;uid=sa;pwd=;" を使用します (データ ソースは、"DSN=" キーワードで間接的に指定されます。詳細については、「Microsoft OLE DB Provider for ODBC」の「接続文字列の例」を参照してください)。

多くのオブジェクトには、メソッド パラメータが指定されなかった場合に引数になるプロパティがあります。たとえば、Connection オブジェクトに ConnectionString プロパティを設定すると Connection.Open メソッドに接続文字列情報が渡されるので、Open メソッドでは ConnectionString パラメータを省略できます。

このチュートリアルでは、次の Connection オブジェクト宣言と Open メソッドを使います。

Dim cnn As New ADODB.Connection
cnn.Open "DSN=Pubs;uid=sa;pwd=;"

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