Culiet の構造

Culiet の全体がどういう構造をしているのかを把握していただくことで,どうバックアップするファイルを指定して良いのかが分かると思います。ここでは,大きな視点から Culiet の構造を紹介します。

CMPS

まず,Culiet の根底的概念である CMPS (Culiet Mirroring Project System) を把握していただく必要があります。この CMPS とは,複数のプロジェクトによりミラーリング(バックアップ)作業が行われるということを表しています。このシステムを理解していただくには,次の図をご覧になるのがもっとも早いでしょう。

CMPS 概念図

プロジェクトリスト

図の通り,Culiet の一番大きなまとまりがプロジェクトリストと呼ばれる部分です。ここは複数のプロジェクトを一括して管理し,図では示されていませんが,Culiet の全体的動作もここが管理します。これらは全てCuliet のプロパティで設定が出来ます。このリストについては,_culiet.prj というファイルに保存されます。

また,図では「レ」として示されていますが,プロジェクトリストにはプロジェクト毎にアクティブかどうかの設定が付属します。これは,前述の自動実行が ON になっているとき,そのプロジェクトのオプションに従って自動的に実行されるのかどうかを指定しています。アクティブなプロジェクトは,自動実行の対象プロジェクトとなるわけです。

なお,アクティブかどうかの設定は,「Culiet のプロパティ」「プロジェクト編集の右ペイン『プロジェクトリスト』」「プロジェクトのプロパティ」のいずれでも行うことが出来,最初の二つではプロジェクトの名前のチェックボックスをチェックすることで,アクティブに出来ます。

プロジェクト

プロジェクトリストに管理される最小単位が,プロジェクトとなります。このプロジェクトは,同時にバックアップ設定の最小単位となります。ここには,複数のアイテムとプロジェクトをどう実行するかが記録されています。プロジェクトはファイル単位で扱われ,拡張子は CPJ となっていて,エディタで編集も可能です(別途 CARK を参照してください)。

プロジェクトの設定は,プロジェクトのプロパティで変更でき,プロジェクト編集で該当のプロジェクトタブをアクティブにした後,[プロジェクト]-[プロパティ] を選ぶと表示されます。

アイテム

アイテムとは,個々のバックアップすべきファイル・フォルダ・レジストリ(図では F/D/R)を記したもので,一つのアイテムが一つのアドレス(バックアップすべきファイル名やフォルダ名など)を示します。通常のバックアップするファイルは,アイテムとして指定します。

アイテムの追加は,[プロジェクト] メニューから行えるようになっていて,アイテムに対する操作は,[アイテム] メニューから行えるようになっています。ここからコピーして他のプロジェクトにペーストすることもできますので,バックアップ先だけを変えたクローンプロジェクトを作ることも簡単に出来るようになっています。

アイテムの設定は,アイテムのプロパティで行います。