図書カード
青空文庫
Blue Sky Collection
No.
著者名 内村鑑三
書籍名 後世への最大遺物
底本 「後世への最大遺物 デンマルク国の話」岩波文庫、岩波書店
1946(昭和21)年10月10日第1刷発行
1976(昭和51)年3月16日第30刷改版発行
1994(平成6)年8月6日第64刷発行
底本の親本
入力者名 ゆうき
校正者名 吉田亜津美

作品について:1894(明治27)年7月、箱根、蘆の湖畔で開かれた、第六回キリスト教徒夏期学校における講演の記録。初出は、『湖畔論集』(第六回夏期学校編、東京・十文字書店、1894年11月)。「私に五十年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、この楽しい社会、このわれわれを育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない」では何をこの世に遺すか。社会が活用しうる清き金か。田地に水を引き、水害の憂いをのぞく、土木事業か。書いて思想を遺すこと。教育に当たって未来を担う者の胸に思想の種をまくことか。これらもまた、遺すべき価値あるものである。けれど、金や事業や思想を遺すことは、誰にでもなし得る業ではなく、またこれらは「最大遺物」とは言い難い。では、誰でもがこの世に遺すことのできる、真の最大遺物とは、果たして何なのか?
著者について:1861.3.26〜1930.3.28。思想家。キリスト教の神髄は聖書の中にこそあるとして、個人による聖書研究を重視し、教会や典礼といった制度、形式を退ける無教会主義の創始者。高崎藩士の長男として江戸に生まれ、有馬英学校などを経て、札幌農学校に二期生として入学。ここで、「少年よ大志を抱け」で知られるウィリアム・クラークに感化を受けて、キリスト教徒となる。卒業後はいったん、官吏となって水産研究に当たったが、後に辞職して渡米。米国アマースト大学留学中に、同校の総長を務めていたジュリアス・H・シーリーの強い影響を受けて回心を経験する。『余は如何にして基督教徒となりし乎』は、この回心に至るまでの自伝。帰国後、教育勅語への敬礼を拒んだことが「不敬事件」とされ、激しい非難を浴びて全国を転々とすることを余儀なくされる。キリスト教に関わる論説の他、幅広い社会評論をものし、足尾鉱毒事件に際しては、銅山経営者、古河市兵衛を糾弾する論陣を張った。


 テキストファイル ルビなし 31K ZIP圧縮 1999/12/31/01
 テキストファイル ルビあり 32K ZIP圧縮 1999/12/31/01
 HTML版 1999/12/31/01
 エキスパンドブック版 442K 1999/12/31/01


●テキストファイルをクリックすると、最新の圧縮されたテキストファイルが直接ダウンロードされるか、そのファイルが保存されているホームページにリンクします。
●HTML版をクリックすると、直接テキストがブラウザー上に現れるか、そのページがあるホームページにリンクします。
●エキスパンドブックをご覧になるには、エキスパンドブックブックブラウザ、およびヘルパーアプリケーションの登録が必要です。 (Macの登録方法Windowsの登録方法
前の図書カード トップページへ 次の図書カード
作家別 【あ】【か】【さ】【た】【な】【は】【ま】【やらわ】
作品別 【あ】【か】【さ】【た】【な】【は】【ま】【やらわ】
法律