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Text File  |  1980-01-02  |  6KB  |  153 lines

  1. SUB:MML講座・中級・第三回
  2. どもども、マネージャ(山)です。さて、今回は予備知識編・最終回として、
  3. 「曲構成とKEY、コード」と題し、今までの総復習をしましょう♪(^_^)
  4. これから書く内容は、私が今までの経験から、知った事であり、理論的な裏付けは
  5. 何もありません。おかしいと思ったら、どんどん訂正して頂きます様、お願いします。
  6. ======================================
  7. さて、前回までで、KEYが決まるとコードが決まるという話をしました。
  8. そしてコードが決まると、メロディーに使われる音も決まってきます。
  9. OZM2のAメロを見てみましょう。
  10.  
  11. *
  12. * A Part
  13. *
  14. A1 {
  15. 0 = R2R<A>DD D2.EF
  16. 2 = 9 = 11 = DDDDDDDDDDDDDDDD
  17. 3 = <A1A1
  18. }
  19.  
  20. A2 {
  21. 0 = EDC4&C2& C1
  22. 2 = 9 = 11 = CCCCCCCCCCCCCCCC
  23. 3 = A1A1
  24. }
  25.  
  26. A3 {
  27. 0 = R2R<A>DD D2.EF
  28. 2 = 9 = 11 = <A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+A+>
  29. 3 = A1A1>
  30. }
  31.  
  32. A4 {
  33. 0 = A2.GF G2.R4
  34. 2 = 9 = 11 = CCCCCCCCCCCCCCCC
  35. 3 = <A+1A+1>
  36. }
  37.  
  38. この曲は、KEY:DmでAメロのコード進行は、Dm-C-Bb-Cです。
  39. (0がメロディー、2、9、11がギターによる伴奏です。伴奏がコード進行に
  40. 従って動いている事に注目して下さい。)ここでメロディーの中で、長い音、多く出る
  41. 音が、伴奏のコードの構成音になっている事に注目して下さい。しかも、外れている音
  42. もコードをセブンスコードまで拡張してみると、ハマっている音が多い事に、お気付き
  43. でしょうか?この様にKEY,コード、メロディには、密接な関係があります。
  44.  
  45. 曲の作る時のアプローチとしては、メロディーから作っていく方法、コードから作って
  46. いく方法がありますが、前者は、インパクトの強いメロディーが出来る反面、後から
  47. コードを付けるのに苦労し、曲構成が難しくなります。後者は、全体の曲構成は、
  48. 作りやすく、シッカリ起承転結のついた曲構成になるものの、一つ一つのメロディーが
  49. 在り来たりになってしまします。どちらが良いとも言えません。上手く両方の手段を
  50. 混ぜながら、作るとよいでしょう。
  51.  
  52. 〔曲構成〕
  53. 曲を構成する方法は様々であり、決まった形はないと言っていいでしょう。しかし、
  54. それで終わらせてしまっては講座の意味がないので、私が経験的に知っている話を
  55. 書きます。ですから、これからの話は鵜呑みにしないで下さい(^_^;)
  56.  
  57. まず、曲は「動機」と呼ばれる二小節、それを二つ組み合わせたフレーズ(小楽節)
  58. を一つのまとまりと考えればいいでしょう。これらの最後は、長い音や休符などで
  59. 区切りを付ける事が多く、またその音程は、コードの1度や5度の音が多い。
  60. (上のOZM2が(OZさんが意識してやったのかは別として(^_^;))この形に
  61. 沿っている事に注目して下さい。(無論、これを意識して曲を作っても何も面白く
  62. ありません。何となくいいフレーズが出来たな、と思ったら、この形になっている
  63. 場合が多いのです)このフレーズを変化を付けながら、2、3回繰り返してまとめた
  64. ものを「大楽節」といい、一つの曲には、その起承転結を構成するイントロ、Aメロ、
  65. Bメロ、サビなどのいくつかの大楽節が必要だと、私は考えています。
  66.  
  67. よいフレーズを作るコツは・・・
  68. ☆主要なフレーズの繰り返し(聴く者に、そのフレーズを印象付ける)
  69. ☆程よい変化(どんなに素晴らしいフレーズも、そのまま繰り返すだけでは飽きる。
  70.  2、3回繰り返して、変化を付ける事が肝要)
  71. ☆曲全体の中での位置に注意する(イントロ、Aメロは同じ様なコード進行で、Bメロ
  72. では、一気にコード進行、メロディー的に変化を付け、サビでは、Aめろの様な
  73. コード進行で別メロディーを入れる・・・など、この辺は、好きな音楽の楽譜を
  74. じっくり研究してみて下さい。きっと何らかの共通した、コードの運び方、メロディー
  75. の付け方がみえるはずです。特に「何処で曲を盛り上げるか?」という点には、
  76. 注意を払った方がよいでしょう)
  77.  
  78. さて、こんな事を踏まえつつ、DESPAIRを見てみましょう。
  79.  
  80. KEY:Em 12/8拍子
  81.  
  82. イントロ1
  83.  Em - Em - C - Dsus4×2(伴奏のみ)
  84. イントロ2
  85.  Em - Em - C - Dsus4×2(ギターによるイントロメロディーIN)
  86. イントロ3
  87.  Em - Em - C - Dsus4×2(更にドラム・ベースが加わり、基本的な曲の雰囲気が出来る)
  88. イントロEND
  89.  Em - Em - Em - Em(Aメロへの布石)
  90.  
  91. Aメロ
  92.  Em : L12 ree eee ebe gee&   e2.ef#g
  93.  G  : g4& g6f# g4 R4         Rgg ggg g>d<g af#e
  94.  C  : c4g4e4c4&              c4 c6c e6e d6d
  95.  Bm : <b4& b6b >d4 R4   D  : R1
  96.  
  97.  Em :(同じ)
  98.  G  :(同じ)
  99.  C  : >c6c6R6 c6c6<b6        >c6c6R6 e6g6e6<
  100.  Bm : b4& b6b> d4 R4<   D  : >dd<a> dd<b> ddc ddd<
  101.  
  102. (イントロ、Aメロを繰り返す)
  103.  
  104. Bメロ
  105.  Bm : <b2> d6c6d6<
  106.  C  : >c2< a6b6>c6<
  107.  Bm : b>d<b >d<b>d <bf#b> ded<
  108.  Bm : R6>f#6d6 <b6>d6<b6
  109.  
  110.  Bm : b6>d6f#6 >d6c6<b6<
  111.  C  : >c6e6g6  >e6d6c6<<
  112.  Bm : b6>f#6a6 >f#6e6d6<<
  113.  D  : >a>d<a> d4 <b>d<b> d6f#<<>
  114.  
  115. Cメロ
  116.  
  117.  Em : >e2. <gb>d<                  >e2 <b6>d6e6<
  118.  G  : >g2 gf#g& g4<                >gdg af#a b2<
  119.  C  : >ccc ccc& c4<ab>c<           >gec ece c4 c4<
  120.  B  : b6>f#6d#6 <b6>d#6<b6   C-D : >c6c6<b6>d6d6c6<
  121.  
  122. (Cメロを繰り返す)
  123.  
  124. Bメロ以外は、KEYであるEmから始まり、Bメロは、変化を付ける為にBmで
  125. 始まり、伴奏もガラっと変えてあります。また、イントロの所でDsus4、サビの
  126. 部分でBという、KEYから外れるコードを使い、テンションを高めています。
  127. またメロディーは、コードの構成音がよく使われ、一応、さっき述べたフレーズの
  128. 原則を踏まえている事に注目して下さい。(無論、理論だけで作った訳ではありません
  129. 。適当にコードを並べ、そのコードに合うようなメロディーを乗せただけです。後から
  130. 眺めてみて、「なるほど、一応、理論に叶っている」と自分で呆れました(^_^;))
  131. =======================================
  132. さて、今回で作曲・編曲の予備知識は終わりです。長々と能書きを垂れましたが、
  133. 結局、理論は後で付いてきます。先ずは、鼻唄なり、楽器なりで、好きな音を並べ
  134. 立てましょう♪いいフレーズが出来たら、録音するなり、楽譜に書くなりして、
  135. 置いて置きましょう♪こんな事を繰り返して、10や20のフレーズを溜め込んで
  136. 聴き直してみて、気に入った物を、今日の知識を使って、伴奏を付け、曲として
  137. 仕上げてみて下さい。5、6曲位作ってみると、段々、色々な事が分かって来る
  138. でしょう。
  139.  
  140. これから先は、人に説明してもらうレベルではありません。貴方が自分で練習する
  141. しかありません。頑張ってください。
  142.  
  143. では、次回より作曲から離れ、「どうMML化するか?」に的を絞った第二部に
  144. 入りたいと思います。第1回は「ポリフォニックモード・ソフトディレイ」と題して
  145. お送りします。
  146. (ポリフォニックに付いては、今月のOh!FM P110でたろぴょんさんによる
  147. 説明がありますので、それをご覧下さい)
  148.  
  149.                      マネージャ(山)
  150. /E
  151. 2
  152. 1
  153.