SUB:MML講座・中級・第三回 どもども、マネージャ(山)です。さて、今回は予備知識編・最終回として、 「曲構成とKEY、コード」と題し、今までの総復習をしましょう♪(^_^) これから書く内容は、私が今までの経験から、知った事であり、理論的な裏付けは 何もありません。おかしいと思ったら、どんどん訂正して頂きます様、お願いします。 ====================================== さて、前回までで、KEYが決まるとコードが決まるという話をしました。 そしてコードが決まると、メロディーに使われる音も決まってきます。 OZM2のAメロを見てみましょう。 * * A Part * A1 { 0 = R2RDD D2.EF 2 = 9 = 11 = DDDDDDDDDDDDDDDD 3 = DD D2.EF 2 = 9 = 11 = 3 = A1A1> } A4 { 0 = A2.GF G2.R4 2 = 9 = 11 = CCCCCCCCCCCCCCCC 3 = } この曲は、KEY:DmでAメロのコード進行は、Dm−C−Bb−Cです。 (0がメロディー、2、9、11がギターによる伴奏です。伴奏がコード進行に 従って動いている事に注目して下さい。)ここでメロディーの中で、長い音、多く出る 音が、伴奏のコードの構成音になっている事に注目して下さい。しかも、外れている音 もコードをセブンスコードまで拡張してみると、ハマっている音が多い事に、お気付き でしょうか?この様にKEY,コード、メロディには、密接な関係があります。 曲の作る時のアプローチとしては、メロディーから作っていく方法、コードから作って いく方法がありますが、前者は、インパクトの強いメロディーが出来る反面、後から コードを付けるのに苦労し、曲構成が難しくなります。後者は、全体の曲構成は、 作りやすく、シッカリ起承転結のついた曲構成になるものの、一つ一つのメロディーが 在り来たりになってしまします。どちらが良いとも言えません。上手く両方の手段を 混ぜながら、作るとよいでしょう。 〔曲構成〕 曲を構成する方法は様々であり、決まった形はないと言っていいでしょう。しかし、 それで終わらせてしまっては講座の意味がないので、私が経験的に知っている話を 書きます。ですから、これからの話は鵜呑みにしないで下さい(^_^;) まず、曲は「動機」と呼ばれる二小節、それを二つ組み合わせたフレーズ(小楽節) を一つのまとまりと考えればいいでしょう。これらの最後は、長い音や休符などで 区切りを付ける事が多く、またその音程は、コードの1度や5度の音が多い。 (上のOZM2が(OZさんが意識してやったのかは別として(^_^;))この形に 沿っている事に注目して下さい。(無論、これを意識して曲を作っても何も面白く ありません。何となくいいフレーズが出来たな、と思ったら、この形になっている 場合が多いのです)このフレーズを変化を付けながら、2、3回繰り返してまとめた ものを「大楽節」といい、一つの曲には、その起承転結を構成するイントロ、Aメロ、 Bメロ、サビなどのいくつかの大楽節が必要だと、私は考えています。 よいフレーズを作るコツは・・・ ☆主要なフレーズの繰り返し(聴く者に、そのフレーズを印象付ける) ☆程よい変化(どんなに素晴らしいフレーズも、そのまま繰り返すだけでは飽きる。  2、3回繰り返して、変化を付ける事が肝要) ☆曲全体の中での位置に注意する(イントロ、Aメロは同じ様なコード進行で、Bメロ では、一気にコード進行、メロディー的に変化を付け、サビでは、Aめろの様な コード進行で別メロディーを入れる・・・など、この辺は、好きな音楽の楽譜を じっくり研究してみて下さい。きっと何らかの共通した、コードの運び方、メロディー の付け方がみえるはずです。特に「何処で曲を盛り上げるか?」という点には、 注意を払った方がよいでしょう) さて、こんな事を踏まえつつ、DESPAIRを見てみましょう。 KEY:Em 12/8拍子 イントロ1 Em - Em - C - Dsus4×2(伴奏のみ) イントロ2 Em - Em - C - Dsus4×2(ギターによるイントロメロディーIN) イントロ3 Em - Em - C - Dsus4×2(更にドラム・ベースが加わり、基本的な曲の雰囲気が出来る) イントロEND Em - Em - Em - Em(Aメロへの布石) Aメロ Em : L12 ree eee ebe gee& e2.ef#g G : g4& g6f# g4 R4 Rgg ggg g>dd4 R4 D : R1 Em :(同じ) G :(同じ) C : >c6c6R6 c6c6c6c6R6 e6g6e6< Bm : b4& b6b> d4 R4< D : >dd dd ddc ddd< (イントロ、Aメロを繰り返す) Bメロ Bm : d6c6d6< C : >c2< a6b6>c6< Bm : b>ddd ded< Bm : R6>f#6d6 d6d6f#6 >d6c6c6e6g6 >e6d6c6<< Bm : b6>f#6a6 >f#6e6d6<< D : >a>d d4 d d6f#<<> Cメロ Em : >e2. d< >e2 d6e6< G : >g2 gf#g& g4< >gdg af#a b2< C : >ccc ccc& c4c< >gec ece c4 c4< B : b6>f#6d#6 d#6c6c6d6d6c6< (Cメロを繰り返す) Bメロ以外は、KEYであるEmから始まり、Bメロは、変化を付ける為にBmで 始まり、伴奏もガラっと変えてあります。また、イントロの所でDsus4、サビの 部分でBという、KEYから外れるコードを使い、テンションを高めています。 またメロディーは、コードの構成音がよく使われ、一応、さっき述べたフレーズの 原則を踏まえている事に注目して下さい。(無論、理論だけで作った訳ではありません 。適当にコードを並べ、そのコードに合うようなメロディーを乗せただけです。後から 眺めてみて、「なるほど、一応、理論に叶っている」と自分で呆れました(^_^;)) ======================================= さて、今回で作曲・編曲の予備知識は終わりです。長々と能書きを垂れましたが、 結局、理論は後で付いてきます。先ずは、鼻唄なり、楽器なりで、好きな音を並べ 立てましょう♪いいフレーズが出来たら、録音するなり、楽譜に書くなりして、 置いて置きましょう♪こんな事を繰り返して、10や20のフレーズを溜め込んで 聴き直してみて、気に入った物を、今日の知識を使って、伴奏を付け、曲として 仕上げてみて下さい。5、6曲位作ってみると、段々、色々な事が分かって来る でしょう。 これから先は、人に説明してもらうレベルではありません。貴方が自分で練習する しかありません。頑張ってください。 では、次回より作曲から離れ、「どうMML化するか?」に的を絞った第二部に 入りたいと思います。第1回は「ポリフォニックモード・ソフトディレイ」と題して お送りします。 (ポリフォニックに付いては、今月のOh!FM P110でたろぴょんさんによる 説明がありますので、それをご覧下さい)                      マネージャ(山) /E 2 1