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Text File
|
1994-11-20
|
4KB
|
95 lines
TR(1) Reference Manual TR(1)
NAME
tr - 文字の変換
SYNOPSIS
tr [-cdsIOz] [string1 [string2]]
DESCRIPTION
tr は、標準入力を読み、文字単位での所定の変換あるいは削除を行った
上で、標準出力に出力する。入力中に、string1に含まれる文字が現れた
なら、string2中の対応する位置にある文字に変換される。但し、strin
g1がstring2より長い場合、string2に対応していないstring1の文字は変
換されない。
ファイル名を指定することはできない。よってワイルドカードは使えな
い。但し間接引数は使える。
string1やstring2に特殊文字を混ぜたい場合は次のように記述する。こ
れらの記述では、「\」の代わりに「'」も使える(UNIX上でコンパイルし
た場合を除く)が、これはtoolsのワイルドカード機能(もっともtrではワ
イルドカードは使えないが)やfechoのエスケープ機能に合わせたもので
ある。また、それらと違って「\」も使えるようになっているのは、trで
はファイル名引数が指定できないため、「\」がパス区切りの「\」と紛
れる恐れがないためである。
「\」に続き1~3桁の8進数 …その数をASCIIコードに持つ文字
\n, \t, \b, \r, \f, \v, \a, \e …それぞれ改行・タブ・バックスペー
ス・復帰・改頁・垂直タブ・ベル・エスケープ文字。UNIXにはこの
記法はない
「\」に続く上記以外の文字 …その文字自身
string1, string2内には次の記法も使える。これらの記法は、「[ ]」で
囲まれていないと特殊扱いされない。
[a-z] …ASCIIコードがaからzまでの文字を表す。UNIX SystemVのtrと異
なり、[z-a]と書けばzからaまでの降順となる。
[a*n] …文字aのn回連続を表す。ここでnは整数であり、それが0で始ま
っていれば8進数、そうでなければ10進数と解釈される。nに0を指定
するかnを省略すると、nは巨大な数と解釈される(string2にパディ
ングするために使える)。
string1, string2内に特殊文字を含めたい場合は「" "」で囲むこと。
trは次のオプションを理解するが、他の多くのUNIX流コマンドと異なり、
オプションは最初に1まとめにして指定せねばならない。例えば-cdsは認
められるが、-c -d -sではだめであるので注意のこと。
-c: string1に含まれない全ての文字を変換や削除の対象とする。
-d: string1に含まれる文字は削除される。
-s: 出力中に同一文字が連続して現れ、かつそれがstring2に含まれる場
合、それを1つの文字にまとめる。
-I: 入力をバイナリモードで読む。この指定がなければテキストモード。
-O: 出力をバイナリモードで書く。この指定がなければテキストモード。
-z: これを指定しないと、trはstring1やstring2内のASCII NUL文字(\0)
を扱わず、常に入力から'\0'を削除するが、これを指定すると'\0'
も処理対象となる。また、-c指定時の「string1に含まれない文字」
も'\1'からでなく'\0'から始まるようになる。
EXAMPLES
tr -I "\r" "\n"
標準入力をバイナリモードで読み、復帰文字を改行文字に変換の後、テ
キストモードで標準出力に書く。これによって、行末コードが「\r」で
あるテキストファイルを、DOS流の行末「\r\n」に変換できる。
cat englist_textfile | tr "[A-Z]" "[a-z]" | (続けて)
tr -cs "[a-z]" "[\012*]" | sort | uniq
英文のテキストファイルに含まれる全ての単語を、1行1語の形でリスト
アップ。本trでは上例の「\012」の代わりに「\n」と指定することもで
きる(UNIXでは不可)。
SEE ALSO
setarg(5)
BUGS
現在の版では、日本語対応をしていない。日本語文字の変換にはsed(日
本語対応の)か何かを使って欲しい。
現在のところ、間接引数を使える他のコマンドとは異なり、引数の「"
"」を取り去る作業は、間接引数の解釈より前に行われるので、「"@fil
ename"」という引数は間接引数と解釈されてしまう。そうさせたくない
場合は「@@filename」のように指定すること。