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Text File
|
1994-11-20
|
4KB
|
76 lines
OD(1) Reference Manual OD(1)
NAME
od - ファイル内容の8進、16進などでのダンプ
SYNTAX
od [-bcdosxvCSmrnXpu] [-wn] [-Wn] [-tn[CS]] [FILE]
[[+][0x]offset[.][b]]
DESCRIPTION
od は、オプション無指定ならFILEをバイト毎に8進ダンプする。オプシ
ョンによって16進ダンプや、可視文字の場合は文字として表示するなど
のモードに切り換えることもできる。なお、ワード毎にダンプするモー
ドでは、ワード内のバイト順序はシステム依存であり、MS-DOSの場合は
上位アドレスのバイトが上位バイトになる(オプションでひっくり返すこ
とも可)。
FILEは高々1つしか指定できない。指定がなければ標準入力をダンプする。
なお、ワイルドカードも利用できるが、展開結果が単一のファイルでな
いと構文エラーになってしまう。
オプションは次の通りである。
-b: 8進でダンプ。
-c: 8進でダンプするが、可視文字は文字として表示、`\n' `\t' `\b'
`\r' `\f' `\0'はC言語のエスケープ表記で表示、垂直タブ・ベル文
字・エスケープ文字はそれぞれ`\v' `\a' `\e'と表示する。
-d: ワード(2バイト)単位で無符号10進ダンプ。
-o: ワード(2バイト)単位で8進ダンプ。デフォルト。
-s: ワード(2バイト)単位で有符号10進ダンプ。
-x: ワード(2バイト)単位で16進ダンプ。
-v: デフォルトでは、表示時に前の行と全く同じバイト並びは省略され
るが、このオプションを指定するとそれを行わず全部表示する。
-C: -cと同様だが、日本語EUCコードによる2バイト文字あるいは1バイト
仮名と見なせる2バイトの並びは文字として表示。但し、表示時にE
UCからMS漢字コードへの変換は行わない。
-S: -cと同様だが、MS漢字コードによる2バイト文字と見なせる2バイト
の並びあるいは1バイト仮名は文字として表示。但し、NECの2バイト
半角文字である0x8540から0x869eまでの範囲を除く。
-m: 各バイトを1ビット単位に分解し、ビット1が立っているところは「
#」、そうでないところは「-」と表示。
-r: ワード単位でのダンプにおいて、上位バイトと下位バイトを逆にす
る。
-n: ダンプの各行の先頭に出るアドレス表示を省く。
-X: -b, -c, -S, -Cの出力を8進から16進に変更。
-p: ダンプ出力で各バイト(あるいはワード)を分ける空白を出力しない。
-u: このオプションはまだインプリメントされていない。
-w n: nは10進数。出力を1行何バイトにするかの設定。デフォルトは16。
-W n: nは10進数。-wと同様だが、最初の行だけの変更。
-t n[CS]: nは10進数。ファイル内に現れる、可視文字・`\n' `\t' `\b
' `\r' `\f'・垂直タブ・ベル文字・エスケープ文字ばかりからなる
nバイト以上の並びを表示。nの末尾に`C'がついていれば、日本語E
UCコードによる2バイト文字あるいは1バイト仮名と見なせる2バイト
の並びも考慮し(但し、表示時にEUCからMS漢字コードへの変換は行
わない)、`S'がついていれば、MS漢字コードによる2バイト文字と見
なせる2バイトの並びあるいは1バイト仮名も考慮する(`C'`S'を両方
付けることはできない)。
FILEの後に`+'で始まる引数を付けて、ダンプを開始するオフセットを指
定することもできる。この場合、指定したオフセットまでは単に読み飛
ばされる。オフセット指定は、前に`0x'を付けると16進、後ろに`.'を付
けると10進と解釈され(この場合、各行の先頭のアドレス表示も16あるい
は10進になる)、でなければ8進と解釈される。また、16進の場合を除き、
後ろに`b'を付けるとオフセットはブロック単位(1ブロックは512バイト)
と見なされる(`B'だと1024バイト単位になる)。
SEE ALSO
wild(5), setarg(5)