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バイナリプロトコル
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1996-04-30
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10KB
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224 lines
バイナリプロトコル
4/21/1996
相川 恭寛
★ はじめに
CASTERM の各種プロトコルの使用方法について解説します。各プロトコルの具体的な機能・内容については各プロトコルの文献などを参照してください。
ハ
CASTERM では Xmodem, Ymodem, Zmodem, QuickVAN, BPlus, MLink,TransIt2 のバイナリプロトコルをサポートしております。 また、System7からの コミュニケーション・ツールボックスの ファイル・トランスファーマネージャーによる転送ツール によるバイナリ転送も対応しています。
★ Xmodem
CASTERM では Xmodem を4種類サポートしております。対応している種類は、
SUM128
CRC128
SUM1024
CRC1024
の4つのタイプです。どれもアップロード/ダウンロードが可能です。この中で一般的にXmodem と言われるものはモSUM128モになります。
Xmodem は ファイル名 のデータの受け渡しが行われません。ダウンロードを行うときはファイル名の指定が必要です。オートマックバイナリの指定が行われている場合は、ダウンロード後、自動的に変換処理を行います。確実にマックバイナリファイルだとわかっている場合は、ファイル名 の指定を適当に行ってもよいでしょう。
また、Xmodem のダウンロードときににモフライングモードモというチェックボックスが表示されます。これは、モackモを先送りしてXmodem の転送を高速化することができますが、ホストによってはエラーとして扱われてしまうものもあるので、ホストに合わせて設定して使用してください。
☆ 基本事項
Xmodem は Xon/Xoff のソフトフロー制御の回線では使用できません。設定、および使用モデムがハードフロー対応の必要があります。
★ Ymodem
Ymodem はダウンロードは4種類、アップロードは2種類、対応しております。
ダウンロードは
normal
G
BAT
BAT-G
の4つをサポートしております。
アップロードは
normal
G
の2つをサポートしております。
Ymodem のダウンロードとき、ファイルの保存のためのファイルセレクトダイヤログが表示されファイルの名前が設定できますが、これは一時的なものです。保存するフォルダ内に同じ名前のファイルがなければ問題ありません。
☆ 基本事項
Ymodem は Xon/Xoff のソフトフロー制御の回線では使用できません。設定、および 使用モデムがハードフロー対応の必要があります。
★ Zmodem
Zmodem はアスキーネット、MasterNet、Hermes 系ホストで使用することができます。Zmodem は自動起動機能なども組み込まれているプロトコルで、転送ときにエラーが発生しなければ、高速な転送が可能です。また、バッチモード(複数のファイルの転送)での転送や、アペンド機能(ファイルの途中からの追加)もあります。但し、CASTERM ではアップロードときのバッチモードはサポートされております。
Zmodem のショートカットによる呼び出しは Command + Option + Z でダウンロード、Command + Option + Shift + Z でアップロードが起動されます。
アペンドダウンロードを行う場合には、ファイルセレクトダイヤログでアペンドするファイルを選択後、アペンドをクリックしてください。このアペンド機能を使用するケースとしては、その他のプロトコルで中断された場合などです。
☆Zmodemのオプション設定
ハ
CASTERM の Zmodem に関するオプション設定を Command キーを押しながらポップアップメニューの"Zmodem"アイテムを選択することで設定することができます。このダイヤログで表示される各アイテムの中でモEscape control charactorモはアップロード/ダウンロードともに有効となり、その他のアイテムはアップロードのみに適用されます。
★ QuickVAN
QuickVAN はPC-VAN ,BigModel 系ホストで使用できるプロトコルです。QuickVAN のオプションで ウィンドウサイズ の指定が可能ですが、PC-VAN で使用する場合は、ウィンドウサイズ を小さくして使用し、MNP4 でホストに接続した状態で使用してください。CASTERM のウィンドウサイズの最大値は30です。その他よく聞くホストで対応されているものとしては、BigModel 系のホストでサポートされています。ウィンドウサイズ は大きくすればより高速になりますが、あまり大きくするとエラーの原因となりますのでご注意ください。
オートダウンロードでQuickVANを指定している場合、最後に指定されたQuickVANの ウィンドウサイズが使用されます。また、ウィンドウサイズの初期設定はユ7ユに指定されています。
その他、QuickVAN においてもZmodem と同様にアペンドダウンロードが可能です。
QuickVAN のショートカットによる呼出は Command + Option + Q でダウンロード、Command + Option + Shift + Q でアップロードが起動されます。
アペンドダウンロードを行う場合には、ファイルセレクトダイヤログでアペンドするファイルを選択後、アペンドをクリックしてください。
☆ 基本事項
QuickVAN は Xon/Xoff のソフトフロー制御の回線では使用できません。設定、および 使用モデムがハードフロー対応の必要があります。
★ BPlus
BPlus はNIFTY-Serve で使用できるプロトコルです。CASTERM のBPlus は、アップロード/ダウンロード共にオートダウンロードを設定をしてあると自動的に行われます。BPlus を起動するとホストからのパラメータを受け取り、その後ファイルセレクトダイヤログが表示され、ダウンロード/アップロードの指定を行います。その他のプロトコルとプロセスが異なるので注意してください。
その他、BPlus においてもZmodem と同様にアペンドダウンロードが可能です。
BPlus のショートカットによる呼び出しは Command + Option + B でダウンロード、Command + Option + Shift + B でアップロードが起動されます。
アペンドダウンロードを行う場合には、ファイルセレクトダイヤログでアペンドするファイルを選択後、アペンドをクリックしてください。
BPlus のダウンロードにて、マックバイナリの指定がある場合に、転送モードがアスキーの場合は、Macintosh のテキスト形式(改行コードがCRのみ)に変換します。
★ MLink
MLinkは多くの草の根ネットで使用できるプロトコルです。データ転送をモデムのハードウェアによる機能を利用して高速に行うことができます。MLink のショートカットによる呼び出しは Command + Option + l でダウンロード、Command + Option + Shift + l でアップロードが起動されます。
☆ 基本事項
MLink は Xon/Xoff のソフトフロー制御の回線では使用できません。設定、および 使用モデムがハードフロー対応の必要があります。その他、データ補正機能をサポートしているモデムで、MNP4以上で接続された状態以外では使用することができません。
★ TransIt2
TransIt2 はアスキーネットでサポートされているプロトコルです。Zmodem やBPlus と同様に、Xon/Xoff のフロー制御のホストにおいてもバイナリファイルを転送することが可能です。CASTERM のTransIt2 はダウンロードにて、マックバイナリの指定がある場合で転送モードがアスキーの場合は、Macintosh のテキスト形式(改行コードがCRのみ)に変換します。
★ File Transfer Tool
これは System7 からの コミュニケーション・ツールボックス の ファイル・トランスファーマネージャー による機能を使用したものです。細かい内容については コミュニケーション・ツールボックスの文献等を参照してください。
転送ツール をシステムフォルダの機能拡張にインストールしてある場合のみこのメニューが表示されます。転送ツール がシステムにインストールされていない場合このメニューは表示されません。
ハ
File Transfer Tool を選ぶとファイル・トランスファーマネージャー によるプロトコルの選択が行われファイルの保存、または読込を指定した後、実行されます。これまでに XMODEM Tool,YModem Tool GH,QVTool の3種類の動作確認を行いました。
なお、各転送ツール内部で設定できる自動起動はサポートされておりません。CASTERM 本体の自動起動を使用して、モダウンロードセレクトモを選んでおくとよいでしょう。
★ その他・注意事項
・バイナリファイルをダウンロードする際に CASTERM では、ディスクの残量をチェックしておりません。大きなファイルをダウンロードするときには注意が必要です。
・各プロトコル(BPlus はホスト側から指定)にテキスト送信が可能です。マッキントッシュ上のテキストファイルの改行コードCRをCR+LFに変換して転送します。そのため、一時的にテンポラリファイルを作成します。
・TransIt2、BPlus のダウンロードのときにCASTERMの設定がマックバイナリに設定され、各プロトコルの転送モードがアスキータイプの場合は、Macintosh のテキスト形式(改行コードがCRのみ)に変換します。
・マックバイナリの指定がない場合とマックバイナリ変換でエラーが起きたときのクリエーターの設定が15タイプ選択できます。
☆ CASTERM(初期設定)
設定メニューのその他で設定したクリエータタイプ。
☆ MS-DOS
PC Exchange などを使用すれば MS-DOS マシンとフロッピーでのやり取りができます。
☆ BinHex4
BinHex4で作成されるクリエータタイプ。
☆ YooEdit
YooEditorで作成されるクリエータタイプ。
☆ ASLEdit+
ASLEdit+ で作成されるクリエータタイプ。
☆ Edit7
Edit7 で作成されるクリエータタイプ。
☆ Stevie
Stevie で作成されるクリエータタイプ。
☆ SimpleText
SimpleText で作成されるクリエータタイプ。
☆ BeahText
BeahText で作成されるクリエータタイプ。
☆ TexEdit+
TexEdit+ で作成されるクリエータタイプ。
☆ Emacs
Emacs で作成されるクリエータタイプ。
☆ CodeWarrior
CodeWarrior で作成されるクリエータタイプ。
☆ SYMANTEC C++
SYMANTEC C++ で作成されるクリエータタイプ。
☆ BBEdit
BBEdit で作成されるクリエータタイプ。
☆ Jedit
Jedit で作成されるクリエータタイプ。
ファイルタイプは、全て'TEXT'です。
・Zmodem ,BPlus ,QuickVAN のオートダウンロード時のオートアペンド機能オートダウンロードの指定がある場合、Zmodem ,BPlus ,QuickVAN のアペンドモードが自動的に行われます。但し、この場合のアペンドダウンロードは最初のファイルのみに行われ、バッチモードで複数のファイルを転送する場合は、最初のファイル以外は新規ファイルとして保存されていきます。このときのアペンドダウンロードはホストから送られたファイルネームと同一で、ファイルタイプが'TEXT'のものに対して、アペンドします。
・名前指定可能なバイナリプロトコルにて、MS-DOS 形式に変換の指定、手動変換、自動変換があります。自動変換の設定にて、ファイルネームの判別が不能な場合は、手動変換同様のダイヤログが表示され、転送プロトコル内部で使用するファイルネームの変換を要求します。
ハ
手動変換において、すべてを大文字に変換、元のファイルネームに戻すボタンがついております。これは、ホストによっては MS-DOS 形式(8文字.3文字)でなければ登録できないことがあるため、ホスト側の条件に合わせてファイル名を変更しなければなりません。Macintosh ユーザーには縁のないことですが、ホスト側にうまく転送されない場合もありますので、十分に注意してください。
バイナリプロトコルでアップ・ダウンロードを行っている最中に転送の中断を行うことができますが、ホスト、または使用プロトコルによって中断に時間がかかったり、文字化けしたデータが表示されたりすることがあります。文字化けしたデータが大量に送られ続けた場合、ホスト側がキャンセルを判断できないままとときもあります。その場合は、control + xキーを押して、中断 をさせるためのアスキーコードを送信してください。
転送の中断は、ダイヤログの中のモキャンセルモボタンをクリックするか、ウィンドウのクローズボックスをクリックすることで、アップ・ダウンロードの中断を行うことができます。