対応フォーマット

BMP, JPEGなどの対応している画像フォーマットと、Exif, NSK-TIFFなどの対応している画像情報格納フォーマットの説明です。

対応画像フォーマットの解説

プラグインなしで、ViX本体のみで読み込める画像フォーマットについての、対応範囲、拡張子及び簡単な説明です。表示できる画像形式は、Susieプラグインを使った場合は更に多くなります。

形式 対応範囲 拡張子 説明
BMP 1,4,8,16,24,32bit Windows,OS/2形式
無圧縮・RLE4圧縮・RLE8圧縮
トップダウンDIB
BMP, DIB, RLE

Windowsの標準フォーマットです。OS付属の「ペイント」をはじめ、Windows上の画像ソフトならまず対応しているので、交換用に便利です。ただし、基本的に無圧縮なのでサイズが大きく、インターネットなどで送るとひんしゅくものです。

Windows95のオープニング画面、LOGO.SYSの仕様に準拠したパレットアニメーションをサポートしています。ループ指定は無視され、常にループします。

JPEG 8,24bit
記録方式…JFIF 圧縮方式…DCT方式 ベースラインシステム、エクステンデッドシステム プログレッシブJPEGも含む
JPG, JPEG, JPE, J6I

自然画の圧縮に有利な、国際標準(IS 10918-1/ITU-T T.81)の画像形式です。フルカラーの画像を記録するのにはもっともよく使われており、また圧縮率も高いので、交換、保存に便利です。
グレイスケール画像は256色画像としてロードします。

J6Iはオリンパス/リコーのデジタルカメラの記録方式で、中身は独自ヘッダ付きのJPEGです。違いはアスペクト比調整をするか否かと、両端4ドットを削除するかどうか(J6Iは、両端にノイズが乗っています)です。

Exif及びCIFF形式で記録された撮影情報の表示に対応しており、プロパティなどで見ることができます。

GIF 1,2,4,8bit GIF CompuServe社が自社のパソコン通信上で画像を流通させるために制定したフォーマットですが、その後インターネット上でよく使われるようになっています。 アニメーションに対応しており、原寸大で開くとただちにアニメを開始します。アニメは画像ウィンドウの「ムービー」以下のメニューで、一時停止・停止・速度などを制御できます。
PSD 24bitRGB, 8bitグレイスケール, 32bitCMYK PSD

Adobe PhotoShopで保存できるPSD形式です。RGB及びCMYKフルカラー、グレイスケールに対応しています。

レイアと呼ばれる複数の階層から成っていることが多く、画像ウィンドウの「編集」メニューの中の「レイア選択」コマンドで読み込み後に重ね合わせ状態を変更できます。まだ、合成方法によっては正常に表示できないものもあります。また、CMYKデータでは正確な計算が難しく、若干色が狂います。

TIFF ベースラインTIFFのうち、2値、パレットカラー、グレイスケール、フルカラー。圧縮方法は無圧縮、PackBits圧縮、LZW圧縮、Modified Huffman、CCITT T.4及びT.6、ZIP、ThunderScan、JPEG in TIFFの一部。標色系はRGB及びCMYK。点順次形式のみ対応、マルチページ対応 TIFF,TIF,NSK

Aldus社(1994年Adobe社に買収される)が自社のDTPソフト、PageMakerのために1986年に制定したフォーマットです。国内では富士通のパソコンFM-TOWNSの標準形式でした。

非常に広い範囲の表現を許すフォーマットであるため、(市販・オンライン問わず多くのグラフィックソフトと同様に)フルサポートまでには至らず、エラーになる、または異常な表示になるTIFFもまだ残っていると思います。普及しているグラフィックソフトで書き出すTIFFや、TOWNSで作成されたTIFFなら大体読めると思います。

CMYKで表現された画像も読み込めますが、やや色合いが異なります。

NSK-TIFF(日本新聞協会デジタル写真フォーマット)及びTIFF/EP(国際規格・ISO 12234-2)に対応しており、付属情報をプロパティなどから見ることができます。

1つのTIFFの中に複数の画像が含まれるマルチページTIFFは、縮小表示及び開いた直後は最初のページの画像が使われます。2ページ以降を見るには、「ムービー」メニューの中の「次のコマ」「前のコマ」コマンドを使ってください。

PICT 1,2,4,8,15,24bit
PackBits圧縮、PICT-JPEG
PIC, PCT, PICT

Apple社が制定したMacintoshの標準フォーマットです。ビットマップ形式のみ対応しています。MacとWindowsではファイルの記録方式が異なるので、MacのディスクからPICTファイルを読みたいというときは、あらかじめWindowsのファイルとしてコンバートしておくか、Macのディスクが直接読めるような環境を整えておいてください。

2bit画像についてはテストできていません。また無圧縮画像についてはサンプルがなく、未対応です。

PCX 1,4,8,24bit
ランレングス圧縮
PCX ZSoft Corporationの「PC Paintbrush」でサポートされており、海外ではそれなりに知名度のあるフォーマットです。16bitは未サポートです。
MAG 4,8bit MAG パソコン通信上でよく普及しているフォーマットです。Woody-RINN氏策定。
PNG 1,2,4,8,16,24,48bit PNG

Thomas Boutell氏らによって開発され、W3C(WWWコンソーシアム)勧告(1996年10月1日)及びRFC2083として規格化されている画像フォーマットです。

4ビット以下は8ビットとして読み込まれます(ファイルビュー上の画像情報では元のビット数で表示されます)。

PhotoCD 24bit PCD

Eastman Kodak社・Philips社制定、写真フィルムをCDに記録するフォーマットです。

同じ画像が5種類のサイズで記録されているのですが、現在は常に768×512ドットで読み込みます。

DPX 8bit DPX

DOIChan!氏作の256色グラフィックエディタ、D-Pixedの保存形式です。レイア選択コマンドによってレイアの重ねあわせ状態を変更できます。

カラーマスクなど、未実装の部分もあります。

フルカラーベタ 24bit FAL/IPR + Q0/RGB/QNH いずれもフルカラーで、画像サイズ等が記述されたテキストファイル(FAL,IPR)と、無圧縮の画像本体(Q0,RGB,QNH)の2つのファイルから構成されます。
FALは、NIFTY-Serve FPICSフォーラム謹製のフォーマット。
IPRは、アンス・コンサルタンツ社のサイクロンExpressαでサポートされているフォーマット。
Q0, RGB は無圧縮のベタファイルで同じものです。
QNHはRIKI氏・シルバークロス氏考案の圧縮ファイル。
CAM 480×240ドットまたは640×480ドット 24bit CAM カシオのデジタルカメラ、QV-10・QV-100等で記録されるフォーマットです。QV-100以上のファインモードにも対応しています。
PIC 4,8,12,15,16,24bit
元祖PIC, APIC, VAPIC及び機種タイプ汎用($0F), /MMヘッダ
PIC やなぎさわ氏開発の、X68000で普及していたフォーマットです。
Pi 4, 8bit Pi やなぎさわ氏開発、16,256色で高い圧縮率となるフォーマットです。
PIC2 8,15,24bit
P2BM(ベタ), P2SF(高速低圧縮), P2SS(低速高圧縮)
P2 やなぎさわ氏開発の、多色画像可逆圧縮としては高い圧縮率となるフォーマットです。複数画像が格納されたものも表示できます。
TGA 8, 15, 16, 24, 32bit TGA TrueVision社のイメージキャプチャー機器の保存形式として開発されたようですが、最近ではBeOSでも使われ、また3Dグラフィックスソフトでは事実上標準となっています。
15bit画像のみ、テストできていません。
Sun Rasterfile 1, 8, 24, 32bit RAS, SUN Sunワークステーションにおける標準形式です。
Q4(XLD4) 640×400ドット 4bit Q4

MAJYO氏により考案され、パソコン通信上のQLDフォーラム(@nifty)やQLD SIG(PC-VAN)で使われていました。

RGBファイルがあるときはそちらのパレット情報が優先されます。.BATファイルには対応していません。

動画ファイル MPEG1, AVIなど MPG, MPEG, AVI, など

動画ファイルはカタログ表示で一覧表示できるほか、ダブルクリックにより再生できます。縮小画像となる画像は、現在常に動画の中央から得るようになっています。

縮小表示・再生にはDirectShow(旧ActiveMovie)を使っていますので、DirectShowがインストールされている必要があります。DirectShowは最近のWindowsなら標準でインストールされていると思います。動画ファイル形式の対応範囲は、Windows附属のメディアプレイヤーと同じになります(インストールされているCODECに依存します)。

画像情報格納フォーマットの解説

プロパティプロパティビューなどに表示される画像情報も、その格納フォーマットは何種類かあります。

形式 準拠バージョン 説明
Exif 2.2 Final draft 旧JEIDA(社団法人日本電子工業振興協会)が、1995年に標準規格(JEIDA-49)として採用した規格で、F値やシャッタースピードなどの撮影情報やGPS位置情報を、JPEGファイル内に記録できます。もっとも広く普及している形式と言えます。
NSK-TIFF Revision 1.2 日本新聞協会が、新聞社間や異なるメーカーの電送機器・システム間でも画像通信を行うことができるよう、報道界の標準フォーマットとして策定しました。発信地や編集ステータスなど、報道写真特有の情報がTIFFファイル内に記録されます。
TIFF/EP ISO 12234 2001年に、Exifを元にISOに採用された国際規格(ISO 12234)です。ExifがJPEGファイル内に埋め込まれる情報として規格化されているのに対し、TIFF/EPはTIFFファイル内に記録されるものを指すことが多いようです。主にプロ用デジカメの無圧縮モードで採用されます。
CIFF 1.0 Revision4 キヤノンが1997年に策定した独自規格です。キヤノン自体がその後Exifを採用したことにより、過去のフォーマットとなっています。