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名前の変更

選択されているファイルの名前を変更します。
単純に1個のファイルの名前を変えるほか、複数のファイルに連番の名前をふることもできるようになっています。

1個のファイルの名前を変更する

1個だけファイルを選択して「名前の変更」を実行すると、リスト表示のときはファイル名のところに入力欄が現れるので、新しい名前を入力しEnterキーで確定します。カタログ表示のときはダイアログが現れ、EnterキーまたはOKボタンで確定します。

この機能は選択されているファイルをもう一度クリックすることでも実行できます。ただ、ダブルクリックしたつもりがクリック2回と認識され名前の変更になってしまった、ということもあるでしょうから、2回クリックで名前の変更にならないように設定で変更できます。「その他」→「設定」→「全般」の「ファイル名クリックで名前の変更」というところをオフにしてください。

同じく誤動作を防ぐ意味から、カタログ表示では縮小画像をクリックしても名前の変更ができないようになっています。ファイル名が表示されているところ(キャプション)をクリックしてください。

拡張子をつけかえることもできるようになっています。拡張子をつけかえたいときは、ピリオドに続けて拡張子まで入力してください。拡張子をなしにしたいときは、最後にピリオドのみ入れてください。

ただし拡張子を変更すると、変更前に関連付けられていたアプリケーションを関連付け実行できなくなったり、書庫ファイルの場合はフォルダのように扱えなくなったりしますので、変更には注意してください。拡張子の変更をできなくするような設定もあります。

複数のファイルの名前を変更する

複数のファイルを選択してから「名前の変更」を実行すると、「複数ファイルの名前の変更」というダイアログが現れます。ここで新しい名前に適用する条件を指定してやり、OKボタンを押すと、「FILE0001.BMP」「FILE0002.BMP」…のような連番の名前や、「20010809_222425.jpg」のように日時の名前をつけることができます。インターネットのあちこちからダウンロードしてきた画像、デジカメで撮り貯めたたくさんの画像などに、統一した名前をつけたいときに便利でしょう。

どんなルールに従って名前をつけるかを「変更の方法」から選択し、有効になる入力欄から具体的な条件を指定してください。条件を変更するとリアルタイムに反映されるプレビューも参考になるでしょう。変更条件のうち拡張子については、「ファイル使用」を除く他の方法と併用することもできます。

以下に「変更の方法」別に、どのように名前が変更されるのかを説明します。

方法説明
連番

クリックすると、条件指定の「連番部」の部分が有効になります。番号の前につける先頭の名前や、番号の桁数、最初の数、増加数といった条件があります。例えば、

  • 「先頭の名前」…「FILE」
  • 「拡張子」…「JPG」
  • 「数字桁数」…3
  • 「初期値」…7
  • 「増加」…3

のように指定すると、ファイル名は「FILE007.JPG」「FILE010.JPG」「FILE013.JPG」…のように変更されます。

ひとつひとつ変更

その名の通り、選択したファイル1つ1つについて名前を入力してやる必要があります。OKすると、選択したすべてのファイルについて、次々に名前の入力ダイアログが出てくるので、新しい名前を入力していってください。

更新日時

ファイルの更新日時を元に名前を付け替えます。デジカメで撮った画像の整理のときなどには役に立つでしょう。日付の形式は、日付のみ、日付+時刻、西暦が2桁か4桁かなど、いくつかの中から選ぶことができます。

日付の後には、指定した桁数の連番をつけることができます。連番は、他のファイル名と重複しないように振られます。連番の桁数には0を指定する(番号がつかずに日時のみの名前になる)こともできますが、更新日時をファイル名とすることで名前の重複が起きる場合には、重複を避けるため、強制的に1桁以上の連番がつけられます。

撮影日時

デジカメで撮影した画像には撮影日時が書き込まれていることがあり、その日時を新しい名前にします。日付の形式に関すること等は、「更新日時」と同じです。

撮影日時が書き込まれていない通常の画像あるいは画像以外のファイルでは、更新日時が使われます。

拡張子のみ変更

拡張子だけをまとめて変更します。単に大文字・小文字のどちらかにしたり、「統一」を選んですべて同じ拡張子にすることもできます。

パターン使用

「パターン」欄に入力した制御文字列にしたがって、新しい名前をつけます。これまで説明した変更方法ほど手軽ではありませんが、日時や語句を自由な順序で並べることができ、正規表現により元のファイル名から抽出した語句を新しい名前に使うこともできます。

パターンは次のような要素で構成します。'\'と英小文字1文字からなる参照記号は、それぞれ該当する項目で置き換えられます。それぞれの要素は、任意の順番で、ファイル名の長さの制限が許す限り何度でも現れることができます。パターンを使うような方には言うまでもないことでしょうが、各要素はすべて半角で記述してください。

「早見表」ボタンから、各要素の一覧表を見ることもできます。入力中にはプレビューもリアルタイムで変化しますので、参考にしてください。

\t
ファイルの更新日時。表現方法は「日付の形式」にしたがいます。
\c
画像ファイルの撮影日時。表現方法は「日付の形式」にしたがいます。
\n
「連番部」で指定する条件による番号。
\u
既存のファイル名と重複しない番号。番号の前につく「_」(アンダーバー)も含みます。番号をつけなくても既存ファイル名とかち合わないときは、\uで指定した部分は空になります。
\e
「拡張子」で指定した拡張子。「拡張子の変更」がオフのときは、元のファイル名の拡張子になります。拡張子の前の「.」(ピリオド)も含みます。
\s
「名前本体」の中の「先頭の名前」に入力されている文字列。
\p
ファイルの親フォルダの名前。例えば"D:\Program Files\ViX.exe"が変更前のファイル名だとすると、"Program Files"になります。
/ /
この要素を使うにはJRE32.DLLが必要です。'/'(スラッシュ)で囲まれた部分は正規表現として解釈され、元のファイル名とマッチした部分で置き換えられます。新しいファイル名の一部にするために、元のファイル名の一部を抽出するのに使います。正規表現による検索対象は、何も指定しないとフォルダ名と拡張子を除いたファイル名本体になりますが、下記の制御記号(\m+英小文字)によって変更できます。
\mb
正規表現の検索対象を、フォルダ名と拡張子を除いたファイル名本体にします(デフォルト)。正規表現部分もパターン中に何度でも記述できますが、検索対象の変更は\mbが現れた以降で有効になります(以下の検索対象変更用の記号でも同様です)。
\mf
正規表現の検索対象を、元のファイルのフルパスにします。
\mp
正規表現の検索対象を、元のファイルの親フォルダ名にします。
\me
正規表現の検索対象を、拡張子にします。
\ms
正規表現の検索対象を、フォルダ名を除いた、拡張子も含むファイル名にします。
その他
以上で説明した以外の文字は、変更後ファイル名にそのまま現れます。
ファイル使用

「対応表ファイル」の欄で指定するCSVファイルに名前の対応表を書いておき、その表にしたがってファイル名を一括して変更するものです。
CSVファイルは次のように、1列目に元の名前、2列目に変更する名前を書き、間を半角のカンマで区切っておきます。このCSVファイルは、Excelなどの表計算ソフトで作成できます。

fileA.jpg,imgA.jpg
fileB.jpg,imgB.jpg
(以下同様)

選択してあるファイルしか、名前の変更の対象にならないことに注意してください。上記の例だと、fileA.jpgが選択されていなかったとすれば、対応表の中に書いてあっても、fileA.jpgの名前は変更されません。