クライアントに必要な設定

独自の DataFactory ハンドラを使用するには、次のように指定します。

• Connection オブジェクトの Provider プロパティ、または Connection オブジェクトの接続文字列の "Provider=" キーワードに、"Provider=MS Remote" を指定します。
  
  
• CursorLocation プロパティを adUseClient に設定します。
  
  
• RDS.DataControl オブジェクトの Handler プロパティ、または Recordset オブジェクトの接続文字列の "Handler=" キーワードに、使用するハンドラの名前を指定します。ただし、Connection オブジェクトの接続文字列にハンドラを設定することはできません。

  RDS は、MSDFMAP.Handler という名前の既定のハンドラをサーバーに提供します。既定のカスタマイズ ファイルは、MSDFMAP.INI という名前です。

例

MSDFMAP.INI に次のセクションがあり、AdvWorks というデータ ソース名が既に定義されていると想定します。

[connect CustomerDataBase]
Access=ReadWrite
Connect="DSN=AdvWorks"

[sql CustomerById]
SQL="SELECT * FROM Customers WHERE CustomerID = ?"

次のコード片は Visual Basic で記述されています。

RDS.DataControl バージョン

Dim dc as New RDS.DataControl
Set dc.Handler = "MSDFMAP.Handler"
Set dc.Server = "http://YourServer"
Set dc.Connect = "Data Source=CustomerDatabase"
Set dc.SQL = "CustomerById(4)"
dc.Refresh

Recordset バージョン

Dim rs as New ADODB.Recordset
rs.CursorLocation = adUseClient

Handler プロパティまたはキーワード、Provider プロパティまたはキーワード、および CustomerByld と CustomerDatabase 識別子を指定します。その後、Recordset オブジェクトを開きます。

rs.Open "CustomerById(4)", "Handler=MSDFMAP.Handler;" & _
    "Provider=MS Remote;Data Source=CustomerDatabase;" & _
    "Remote Server=http://YourServer"