Internet Explorer のバッチ モード セットアップ スイッチ
セットアップの実行方法を制御したい場合もありますね。そのような場合は、コマンド ライン スイッチを使用すると、インストール モードを選択したり、サイレント (プロンプトが、全部または一部、ユーザーに表示されなくなる) モードを指定したりできます。また、インストール後にコンピュータを再起動するかどうかを制御することもできます。
これらのスイッチは、セットアップの実行時にユーザーに指定させることもできます。しかし、通常は、バッチ インストール用の別のプログラムを Internet Explorer に添付します。
指定できるスイッチは、次のとおりです。
- /Q - "操作が少なくて済む" サイレント モードを指定します。未指定の情報があると、ユーザーに入力が求められます。
- /Q:A - ユーザー プロンプトを表示しない サイレント モードを指定します。
- /Q:C - [キャンセル] ボタンを使って、サイレント モードを指定します。そのため、ユーザーはセットアップを中止できません。このスイッチは、企業内管理者によって、[パッケージをサイレント インストールする] オプションが選択された場合、IEAK ウィザードで使われます。
- /M:[0|1|2|3...] - インストール モードを指定します。Internet Explorer 管理者キットのカスタム パッケージの場合、0 は先頭のインストール モード、1 は 2 番目のインストール モード、... というようになります(例 : 0 = 標準インストール (標準値)、1 = 拡張、2 = 完全)。
- /I:[Y/N] - Windows デスクトップのアップデートをインストールするかどうかを指定します。標準値は "Y" です。
- /S:""#e"" - Ie4setup.exe のソース パスを指定します。""#e"" には、Ie4setup.exe ファイルの完全パスと名前を指定します。
- /U:""<path>"" - インストール キャビネット (.cab) ファイルのパス (HTTP、ファイル、またはネットワークを、Universal Naming Convention フォーマットで指定) を指定します。CD-ROM からインストールする場合は、/U を使いません。
- /R:N - インストール後のリブートを抑止します。ただし、リブートを抑止する場合は、独自のプログラムでコンピュータのリブートを実行する必要があります。Internet Explorer は、コンピュータがリブートされるまで、正しく設定されません。
- /D - 現在のオペレーティング システムのファイルだけダウンロードするよう指定します。
- /D:1 - Microsoft Windows および Windows NT のファイルをダウンロードするよう指定します。
- /G: - Ie4setup.inf の中の指定したインストール セクションが実行されます。セクション同士は、カンマで区切ります。
- /L:""<サイト リストのパスと名前>"" - Ie4sites.dat のサイト リストのパスと名前を置き換えます。サイト リスト ファイルの完全パス (HTTP、ファイル、またはネットワークを、Universal Naming Convention フォーマットで指定) と名前を指定します。サイト リスト ファイルの中では、Ie4sites.dat と同じ構造および構文を使用してください。
- /X - シェル、アイコン、およびリンクなしで、Internet Explorer をインストールします。このオプションは、ブラウザを独自のアプリケーションで制御する場合に便利です。
注意
- リブートを無効にした場合は、独自のプログラムでユーザーのコンピュータをリブートしなければなりません。Internet Explorer は、コンピュータが再起動されるまで、正しく設定されません。
- パスは、""<path>"" のように、2 組のダブル クォーテーション マークで囲まなければなりません。
バッチモードのセットアップ スイッチを使用するには、Internet Express のテクノロジを使用した展開ユーティリティである Wextract を使用してください。Wextract のコマンド ラインでよく使うスイッチは、次のとおりです。
- /Q - サイレント モード
- /QU - ユーザーサイレント モード。ユーザーには、ダイアログ ボックスがいくつか表示されます。
- /QA - 管理者サイレント モード。ユーザーには、ダイアログ ボックスが一切表示されません。
- /C:<> - セットアップ用の .inf または .exe ファイルのパスと名前。
- /R:N - リブートが実行されません。
- /R:A - リブートが常に実行されます。
- /R:S - サイレント リブートが実行されます。
- /T:<ディレクトリ パス> - ファイルの展開先となるフォルダ。
次に、例をいくつか示します。
- 次のように指定すると、3 番目のインストール オプションが実行されます。
ie4setup.exe /C:"ie4wizd.exe /S:""#e"" /M:2"
- 次のように指定すると、ユーザー プロンプトの表示されないサイレント インストールが実行されます。インストール後、リブートは実行されません。
ie4setup.exe /Q:A /C:"ie4wzd /S:""#e"" /Q /R:N"
引用符の位置は、重要なので注意してください。また、パスは、2 組のダブル クォーテーション マークで囲みます。
- 次のように指定すると、Ie4sites.dat のサイト リストが上書きされ、指定した場所から Internet Explorer がインストールされます。
ie4setup.exe /C: "ie4wizd.exe /L:""\\yourserv\yourdir\yourlist.dat"" /S:""http://www.yourserver.com/directory/ie4setup.exe""
このように指定すると、Internet Explorer 管理者キット パッケージを作成し直さなくても、ユーザーに別の場所 (別の国など) からダウンロードさせることができます。