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/ DOS/V Power Report 1999 March / VPR9903B.ISO / README.TXT < prev    next >
Text File  |  1998-11-10  |  102KB  |  1,142 lines

  1. ======================================================================
  2.                     Microsoft Windows NT 4.0 Workstation
  3.                     Microsoft Windows NT 4.0 Server
  4.                              Service Pack 4
  5. ======================================================================
  6.  
  7.                              (C) Copyright Microsoft Corporation, 1998
  8.  
  9. このドキュメントでは、Microsoft Windows NT 4.0 Workstation および Windows NT 4.0 Server の Service Pack 4 (SP4) について説明します。また、予想される質問に対する回答も示しています。
  10.  
  11. ------------------------
  12. このドキュメントの使い方
  13. ------------------------
  14.  
  15. メモ帳を使って画面上で README.TXT を見るときは、メモ帳のウィンドウを最大化してください。[編集] メニューの [右端で折り返す] をクリックすると、読みやすくなります。
  16.  
  17. README.TXT を印刷するには、メモ帳またはその他のワード プロセッサで README.TXT を開き、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。[編集] メニューの [フォントの設定] をクリックし、[サイズ] ボックスに 9 を入力して [OK] をクリックすると、印刷される文字の大きさが最適になります。
  18.  
  19. Windows NT 4.0 がサポートするコンピュータおよびハードウェア周辺機器の最新の一覧については、http://www.asia.microsoft.com/japan/hwtest/hcl の『Windows NT 4.0 ハードウェア互換性リスト』を参照してください。
  20.  
  21. ====
  22. 目次
  23. ====
  24. 1.0  はじめに
  25.      1.1  Service Pack 4 の新機能
  26.      1.2  Service Pack のダウンロードと抽出
  27.  
  28. 2.0  Windows NT 4.0 Service Pack 4 のインストール
  29.      2.1  Service Pack をインストールする前に
  30.      2.2  Service Pack のインストール
  31.      2.3  Service Pack のアンインストール
  32.      2.4  Year 2000 Service Pack のインストール
  33.  
  34. 3.0  使用上の注意事項
  35.      3.1  システム修復ディスク
  36.      3.2  システムへの新しいコンポーネントの追加
  37.      3.3  CD-ROM からのシンボル ファイルのインストール
  38.      3.4  Windows NT 4.0 とのハードウェア互換性
  39.      3.5  Alpha に関する注意事項
  40.      3.6  リモート サーバーからの Windows NT 管理ツールの実行
  41.      3.7  CryptoAPI と Authenticode
  42.      3.8  Internet Explorer のアンインストール
  43.      3.9  Certificate Server に関する注意事項
  44.      3.10  Internet Information Server 4.0、Secure Sockets Layer とルート証明機関証明書および IISCA.EXE ツール
  45.      3.11  Message Queue (MSMQ) に関する注意事項
  46.      3.12  COM インターネット サービスのインストール
  47.      3.13  Event Log サービス
  48.      3.14  SP4 へのクラスタのアップグレード
  49.      3.15  FMV シリーズのソフトウェア電源切断 HAL
  50.      3.16  NEC PC-9800 シリーズでの注意事項
  51.  
  52. 4.0  その他の修正と回避策
  53.      4.1  Windows NT 5.0 コンピュータへの Windows NT 4.0 のインストール
  54.      4.2  Windows NT 4.0 と Windows NT 5.0 のデュアル ブート
  55.      4.3  NTFS Version 4 と NTFS Version 5 のサポート
  56.      4.4  Windows NT Server Enterprise Edition システムへの SP4 のインストール
  57.      4.5  Internet Information Server 4.0
  58.      4.6  Security Configuration Manager
  59.      4.7  オーディオ ドライバの更新
  60.      4.8  Microsoft Proxy Server
  61.  
  62. 5.0  アプリケーションに関する注意事項
  63.      5.1  Touchstone の CheckIt Diagnostic Kit 4.0
  64.      5.2  Norton CrashGuard 2.0 for Windows NT 
  65.      5.3  Inoculan 4.0
  66.      5.4  Exceed
  67.      5.5  Terminal Server
  68.      5.6  Microsoft NetMeeting の西暦 2000 年問題
  69.      5.7  Numega SoftIce
  70.      5.8  Microsoft BackOffice Small Business Server
  71.      5.9  Microsoft BackOffice Server Version 4.0
  72.      5.10  Rational Visual Quantify Version 4
  73.      5.11  Microsoft IntelliPoint
  74.  
  75. 6.0  Windows NT 4.0 Service Pack 1~4 で修正された障害の一覧
  76.  
  77.  
  78. =============
  79. 1.0  はじめに
  80. =============
  81. Microsoft Windows NT 4.0 Service Pack 4 (SP4) のこのリリースは、実行している Windows NT に簡単に適用でき、この Windows NT Service Pack に含まれているファイルより古いすべてのファイルを更新します。Service Pack は累積的にリリースされています。したがって、この Service Pack には、これまでの Service Pack のすべての修正と Service Pack 3 以降に作成された新しい修正が含まれています。
  82.  
  83. 重要:  SP4 には、40 ビット暗号化機能だけが含まれています。このリリースでは、既存の Windows NT 4.0 の北米 128 ビット版インストールはサポートされていません。SP4 を128 ビットの暗号化機能を備えたコンピュータにインストールした場合は、システム サービスが開始しない可能性があります。
  84.  
  85. 重要:  Windows NT 4.0 SP4 を適用する前に、重要なサービスの実行を停止することをお勧めします。インストール前の注意事項の詳細については、「2.1  Service Pack をインストールする前に」を参照してください。
  86.  
  87. ----------------------------
  88. 1.1  Service Pack 4 の新機能
  89. ----------------------------
  90. 1.1.1  DCOM/HTTP のトンネリング
  91. DCOM のクライアント サーバー通信が HTTP プロトコル ポート上でファイアウォールを越えることが可能になりました。Tunneling TCP/IP という新しいプロトコルは、ほかの DCOM プロトコルと同じように使用できます。OBJREF という新しいモニカ タイプが HTML としてクライアントに渡されます。Tunneling TCP/IP プロトコルの利点は、パフォーマンスが高いこと、ファイアウォールの既存のオープン ポートを使用できること、プロキシ管理者がクライアント アクセスを制御できることです。詳細については、http://www.microsoft.com/com を参照してください。(英語情報)
  92.  
  93. Tunneling TCP をインストールする方法については、「3.12 COM インターネット サービスのインストール」を参照してください。
  94.  
  95. 1.1.2  ユーロ キーのパッチ
  96. Euro Key Patch は、ヨーロッパの新しい通貨記号である "ユーロ" を追加するためのものです。このアップデートは、コア フォントとキーボード ドライバを提供します。コア フォントには、Arial、Courier New、および Times New Roman が含まれています。
  97.  
  98. 1.1.3  インターネットグループ管理プロトコル (IGMP) v2
  99. インターネットグループ管理プロトコル (InternetGroup Management Protocol:IGMP) v2 を使うことにより、コンピュータはルーターに、そのコンピュータがグループから離脱しようとしていることを通知できます。これにより、ルーターは、グループ内にその他のメンバが存在しないことを確認し、リンクへの mcast パケットの送信を停止するコマンドを実行することができます。この機能は、ユーザーのグループへの参加と離脱が頻繁な場合に便利です。
  100.  
  101. 1.1.4  Microsoft File and Print Services for NetWare (FPNW) の Client32 サポート
  102. File and Print Services for NetWare を使うことにより、Windows NT 4.0 Server は NetWare 3.X サーバーとして機能できます。また、NetWare クライアント ソフトウェアを変更または更新することなしに NetWare クライアントからのファイル共有と印刷の要求を処理できます。Service Pack では、Windows NT 4.0 が NetWare の Client32 をサポートするためのアップデートが提供されます。このアップデートは、既に FPNW サービスがインストールされているコンピュータにのみインストールされます。
  103.  
  104. 1.1.5  PROQUOTA.EXE
  105. PROQUOTA.EXE というユーティリティを使うと、ユーザー プロファイルのサイズを監視できます。あるユーザー プロファイルがあらかじめ決められたファイル サイズの上限を超えた場合、そのユーザーは、ファイル サイズを小さくしてからでないとコンピュータからログオフできません。このユーティリティは Microsoft セキュリティ構成エディタ (SCE) から使用します。
  106.  
  107. 1.1.6  リモート Winsock (DNS/Port 53)
  108. プロキシやファイアウォールは、外部サイトからの内部 DNS 構造の問い合わせを防ぐためにドメイン ネーム システム (DNS) のポート番号 53 を無効にすることがあります。その結果、ポート 53 へ送信されてくる応答パケットが受信できなくなります。SP4 では、Windows NT の DNS サーバーのポート番号を変更し、外部への接続時に別のポート番号を使うように DNS サーバーを構成するという解決策を提供します。
  109.  
  110. この機能を有効にするため、DWORD のレジストリ値が追加されています。\Services\Dns\Parameters\SendOnNonDnsPort を 0 以外に設定し、ポート 53 を無効にします。この値が 1024 より小さい場合、サーバーは任意のポート番号を使用できます。この値が 1024 より大きい場合、サーバーは指定されたポート番号を使用します。
  111.  
  112. 1.1.7  Visual Basic (VB) に対するリモート プロシージャ コール (RPC) の強化
  113. このリリースでは、VB に対する RPC が強化されています。VB では、"User Data Type (UDT)" を追加することにより、構造体の TypeLib 配列を可能にしています。このような新しいユーザー インターフェイスである IRecordInfo は、Access データベースに UDT 情報と UDT フィールドを提供します。
  114.  
  115. 1.1.8  ルーティング情報プロトコル (RIP) リスナ
  116. Windows NT 4.0 を実行しているコンピュータ上で RIP リスナを使用する場合は、SP4 を使ってこのコンポーネントを更新できます。SP4 を適用した後で RIP リスナをインストールするには、次の手順を実行します。
  117.  
  118. >>> RIP リスナをインストールするには
  119. 1.  SP4 CD-ROM をディスク ドライブに挿入し、フォルダを \I386、\NEC98 または \ALPHA に変更します。
  120. 2.  OEMNSVIR.WKS を D:\<winntsystemroot>\SYSTEM32\OEMNSVIR.INF へコピーします。
  121. 3.  [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントします。次に [コントロール パネル] をクリックし、[ネットワーク] アイコンをダブルクリックします。次に、[サービス] タブで [追加] をクリックします。
  122. 4.  [ネットワーク サービス] で [RIP for Internet Protocol] を選択し、[OK] をクリックします。
  123. 5.  [Windows NT セットアップ] ダイアログ ボックスで SP4 のファイルの場所のパスを入力し、[OK] をクリックします。
  124.  
  125. 1.1.9  Visual Studio-MICS
  126. この Service Pack には、Visual Studio Analyzer イベントという Visual Studio に対するアップデートが含まれています。この Visual Studio Analyzer イベントは、高度な動作とその解決策をグラフィカルに表示します。Visual Studio Analyzer イベントを使うことにより、イベント ログ、システムのパフォーマンス、Windows NT のパフォーマンス モニタ (NT PerfMon)、およびその他のシステム データの簡単な表をグラフィカルに表示できます。
  127.  
  128. 1.1.10  西暦 2000 年問題への対応
  129. この Service Pack には、Windows NT 4.0 で発生する既知の 2000 年問題の修正が含まれています。その内容は次のとおりです。
  130. * ユーザー マネージャおよびドメイン ユーザー マネージャは、2000 年をうるう年として認識します。
  131. * コントロール パネルの [日付と時刻] で、システム クロックを更新できます。
  132. * ファイルとフォルダの検索機能の 2 桁の年の設定では、01 ではなく 1 と表示されます。
  133. * Word 文書のプロパティは、1900 と 2000 の両方を有効な世紀であると認識し、4 桁年をサポートします。
  134. * Microsoft DHCP マネージャでは、2000 から 2009 年を最小 2 桁で表示できます。
  135.  
  136. 詳細については、「2.4  Year 2000 Service Pack のインストール」を参照してください。
  137.  
  138. 1.1.11  Compaq ファイバ ストレージ ドライバ
  139. Compaq ファイバ ストレージ ドライバと INF ファイルは、\DRVLIB フォルダにあります。このドライバと INF ファイルをインストールすると、Compaq のファイバ ストレージ デバイスがサポートされます。認定済みのデバイスは、次のとおりです。
  140. * Compaq Fibre Channel Host Controller/P for PCI
  141. * Compaq Fibre Channel Host Controller/E for EISA
  142.  
  143. 1.1.12  Internet Explorer 4.01 Service Pack 1
  144. Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 が SP4 の \MSIE401 フォルダにあります。IE4SETUP.EXE を実行すると、Internet Explorer のこのバージョンがコンピュータにインストールされます。
  145.  
  146. 1.1.13  Message Queue (MSMQ) Windows 95 クライアント
  147. この Service Pack には、MSMQ Windows 95 クライアントの修正も含まれています。格納場所は、\SUPPORT\MSMQ.95 フォルダです。「3.11 Message Queue (MSMQ) に関する注意事項」で説明されている問題は、Windows 95 にも当てはまります。さらに、Windows 95 MSMQ アップデートでは、オフラインのコンピュータ上で MQOpenQueue() と MQIS の動作が大幅に遅れる問題も修正されています。この MSMQ の Windows 95 用アップデートでは、アンインストール オプションは用意されていません。
  148.  
  149. 1.1.14  Option Pack の修正
  150. この Service Pack のリリースには、Option Pack の修正と強化が含まれています。システムに Windows NT 4.0 Option Pack がインストールされている場合、Service Pack 4 のアップデート プログラムは、コンピュータにインストールされている Option Pack のコンポーネントを自動的に更新します。
  151.  
  152. Windows NT SP 4.0 と Internet Information Server 3.0 がインストールされているサーバーに Windows NT Option Pack 4.0 をインストールすると、インストールの開始時に次のメッセージが表示されることがあります。
  153.  
  154. "このコンピュータには Windows NT4 SP4 またはそれ以降がインストールされています。この製品の SP4 上での評価はされていません。続行しますか?"
  155.  
  156. Windows NT Service Pack 4.0 がインストールされているサーバー上で Windows NT Option Pack 4.0 が動作することは、十分に検証されています。[はい] をクリックし、セットアップを続けてください。
  157.  
  158. 注:  Windows NT Option Pack 4.0 をインストールした後で、SP4 を再インストールすることをお勧めします。Windows NT Service Pack 4.0 を再インストールしない限り、MSMQ MQIS Controller は動作しません。
  159.  
  160. 1.1.14.1  Certificate Server
  161. Microsoft Certificate Server は、デジタル証明書の発行、取り消し、および書き換えの管理ができる、高度なカスタマイズが可能な、標準準拠のサーバー アプリケーションです。Certificate Server は、標準 X.509 形式で証明書を生成します。これらの証明書は、多くの公開キー セキュリティや認証関連のアプリケーションで使われます。たとえば、SSL (Secure Sockets Layer) プロトコル上でのサーバーとクライアントの認証や、Secure/Multipurpose Internet Mail を使った保護された電子メールなどです。
  162.  
  163. Certificate Server のアップデートには、次のものが含まれています。
  164. * テレテックス エンコーディング: 証明書要求でテレテックスとしてエンコードされているデータは、発行された証明書内でテレテックス データとしてエンコードされるようになります。以前は、このようなデータは、発行された証明書内でユニコードとしてエンコードされていました。
  165. * シリアル番号: X.509 標準に従ってシリアル番号が生成されます。このシリアル番号は自動生成され、一意であり、常に正の値です。このシリアル番号を、限定されたメール クライアントに割り当てます。
  166. * Backup/Restore コマンド: 特定のバックアップ要求をサポートします。たとえば、キーと証明書のバックアップなどです。
  167. * 発行されるメール証明書を Outlook 98 で使用できるようにするための既定のポリシー モジュールのアップデート。
  168. * うるう年の 2 月 29 日に発行される証明書に関する問題を修正するための Certificate Server のアップデート。以前は、有効期限の [NotBefore] と [NotAfter] の日付が同じ日付に設定されました。この更新により、うるう年の 2 月 29 日に発行される証明書の [NotBefore] と [NotAfter] は、適正な値に設定されるようになります。
  169.  
  170. Certificate Server のこのリリースは、証明書階層をサポートしていません。ただし、証明書階層機能の限定されたサブセットは、Exchange でのみ動作します。
  171.  
  172. 詳細については、『Creating Certificate Hierarchies with Microsoft Certificate Server Version 1.0』というタイトルの技術資料を参照してください。この文書は、Microsoft の Web サイト (http://support.microsoft.com/support/downloads/LNP279.asp) で自己解凍形式の .EXE ファイル (HIER3.EXE) として提供されています。(英語情報)
  173.  
  174. 1.1.14.2  Index Server
  175. Index Server は、Web サイトの全文検索機能を提供するコンテンツ索引化エンジンです。Index Server を使うには、あらかじめ Internet Information Server をインストールしておく必要があります。
  176. ワード ブレーカが更新されたことにより、以前に作成されたカタログがある場合は新しく作り直す必要があります。その場合は Service Pack をインストール後、以下の手順に従って古いカタログを削除してください。
  177.  
  178. 手順
  179. 1.  Index Server マネージャを起動します。[スタート] メニューの [プログラム] をポイントします。次に [Windows NT 4.0 Option Pack] をポイントし[Microsoft Index Server] をポイントします。次に [Index Server マネージャ] をクリックします。
  180. 2.  Content Index サービスを停止します。左側のウィンドウで [Index Server] をクリックし、[動作] メニューから [停止] をクリックします。
  181. 3.  古いカタログを削除します。カタログの物理ディレクトリは、Index Server マネージャの左側のウィンドウで [Index Server] をクリックした時の右側のウィンドウにある [場所] の欄に表示されます。このディレクトリの下の \Catalog.wci ディレクトリの下のすべてのファイルをエクスプローラなどを使って削除します。(\Catalog.wciディレクトリは残しておきます。)
  182. 4.  Content Index サービスを開始します。Index Server マネージャの左側のウィンドウで [Index Server] をクリックし、[動作] メニューから [開始] をクリックします。
  183.  
  184. 1.1.14.3  Internet Information Server (IIS)
  185. ユーザーのコンピュータには、次の Internet Information Server Version 4.0 Option Pack のコンポーネントがインストールされています。
  186. 1. セキュリティ強化: ファイルまたはディレクトリへのアクセス制限の際の長いファイル名の使用をサポートします。
  187. 2. パフォーマンス: 情報のログ処理とキャッシュ処理のパフォーマンスが改善されました。たとえば、次のようなものが含まれます。
  188. * 拡張マップ処理における IIS 4.0 のパフォーマンス
  189. * ログ ファイルのマップ処理に対する IIS 4.0 のメモリ パフォーマンス
  190. * メモリ構成が少ないかまたはメモリの負荷が高い場合の、未割り当てのデータ ファイルを割り当てる IIS 4.0 のパフォーマンス
  191.  
  192. 1.1.14.4  Microsoft Message Queue (MSMQ) for Windows NT
  193. MSMQ の更新の内容は、次のとおりです。
  194. * ディスクの使用量を削減するため、使われていないメッセージ ファイル領域を 6 時間おきに整理します。
  195. 注:  この間隔は、<MessageCleanupInterval> という MSMQ レジストリ キーで設定できます (ミリ秒単位で指定)。
  196. * MSMQ サービスの開始時に、不要になった高速メッセージ ファイルをすべて消去します。
  197. * プライベート キュー名の中の非英語文字で、大文字と小文字を区別しません。
  198. * 継続配信モードでの重複メッセージの発生を減らします。
  199. * システム回復後のリモート キューに対するパフォーマンス カウンタが示されます。
  200. * セッションごとの送出メッセージのパフォーマンス カウンタが正確に表示されます。
  201. * MSMQ の MQIS サーバーは、キャッシュされた情報を 12 時間おきに最新の情報に更新します。
  202. * トランザクションのメッセージが拒否されることがあるという問題を修正しました。
  203. * MSMQ の ActiveX コンポーネント インターフェイス経由で、外部の証明書の指定が可能になりました。
  204. * MSMQ コネクタ アプリケーションを再起動したのち、コネクタ キューからトランザクションのメッセージを読み取れるようになりました。
  205. * プライベート キューの MQSetQueueSecurity がサポートされます。
  206. * プライベート キューの MQCreateQueue が、Microsoft Cluster Server コンピュータにインストールされた Windows NT Server 4.0 Option Pack で動作するようになりました。
  207. * ActiveX コンポーネントを使った Microsoft PowerPoint 文書および Microsoft Word 文書の送信がサポートされます。
  208. * プライマリ エンタプライズ コントローラ (PEC) に到達できない場合に、ユーザーが内部証明書を書き換えようとすると、失敗します。
  209. * MSMQ サービスが再開されたときにマシン クォータの制限が正しく再計算されます。
  210. * マルチスレッド アプリケーションで、MSMQ COM オブジェクトが非同期メッセージ到着イベントを正しく処理します。
  211. * 以前は MSMQ サービスをハングさせることがあった、メッセージ ファイル内の破損メッセージ パケットの検出と報告の機能が改善されました。
  212. * オフラインで送信されるトランザクション メッセージが不正メッセージ クラス MQMSG_CLASS_NACK_BAD_DST_Q によって拒否されることがなくなりました。以前は、このようなメッセージは送信者の Xact 配信不能メッセージ キューに転送されていました。
  213. * 同じ IP アドレスを持つ別々のコンピュータへメッセージを送信できます。別々の時期に、偶然同じアドレスが割り当てられた 2 つの異なる RAS クライアントにサーバーがメッセージを送信しようとすると、この現象が起きます。
  214. * タイムアウトした RAS クライアントなど、アドレスが無効になったクライアントへサーバーからメッセージを送信したときに、正常に回復します。以前は、余分なメッセージ トラフィックが発生することがありました。
  215. * MSMQ COM オブジェクトを使用するときに、非同期メッセージングが日本語 Windows 95 上で正しく機能します。
  216. * MSMQ COM オブジェクトの問題が修正されました。以前は、MQIS から明示的に更新されないキューに含まれるメッセージのプロパティの、[キュー] タブにある応答と管理を参照するときに問題が発生しました。
  217. * Windows 95 で、MQOpenQueue を DIRECT フォーマットで呼び出したときに長時間待たされることがなくなりました。
  218. * Windows NT 4.0 ラインセンス サービスが実行されていなければ、MSMQ 接続クライアント ライセンスが適用されなくなりました。
  219. * MQLocateBegin に対する特定の呼び出しによって MQIS サーバー上で例外が発生しなくなりました。以前は、不正な vt 引数 (VT_LPWSTR 以外のもの) によって ラベル制約が指定されたときに、この現象が発生することがありました。
  220. * ローカル コンピュータのアカウントにログオンしたユーザーが MSMQ アプリケーションを実行できます。シャドウ ローカル アカウント、つまり "同一の" ローカル アカウント (ユーザー名とパスワード) を持つサーバー コンピュータ上のアカウントは、以前からこれを実行できたことに注意してください。このようなユーザーが作成したキューの既定のセキュリティでは、全員にフル コントロール、特に読み取りアクセス権、削除アクセス権が与えられています。
  221. * MQIS 更新/復元 ユーティリティが付属しています。管理者は、このユーティリティを使用してクラッシュした MQIS サーバーをシームレスに回復できます。詳細については、SUPPORT\MSMQ.NT\MQISWIZARD.DOC を参照してください。
  222.  
  223. 1.1.14.5  Microsoft Transaction Server (MTS)
  224. Microsoft Transaction Server (MTS) で更新された点は、新しい Java Context クラスの採用です。Visual J++ を使ってアプリケーションを構築している場合、IObjectContext の代わりにこの新しい Context クラスを使用できます。この Context クラスにより、Visual J++ を使って次の処理を行えます。
  225. * オブジェクトの動作が完了したことを宣言します。
  226. * 一時的にも永久的にも、トランザクションが処理されることを妨げます。
  227. * ほかの MTS オブジェクトのインスタンスを生成し、その動作を現在のオブジェクトのトランザクションのスコープ内に含めます。
  228. * 呼び出し側が特定のロールに入っているかどうかを判断します。
  229. * セキュリティが有効であるかどうかを判断します。
  230. * オブジェクトがトランザクション内で実行されているかどうかを判断します。新しいクラスの詳細については、『Programmer's Guide』の「MTS Reference」 の 「Visual J++」の項を参照してください。
  231.  
  232. 1.1.14.6  SMTP と NNTP
  233. この Service Pack では、簡易メール転送プロトコル (SMTP) とネットワーク ニュース転送プロトコル (NNTP) が強化されています。SMTP は、次のサービスをサポートするようになりました。
  234. * 複数の仮想サーバーまたはサイト。
  235. * ダイヤルアップ接続でメールのキュー処理を解除する ETRN コマンド。
  236.  
  237. >>> この機能を有効にするには
  238. 1.  次のテキストの内容でテキスト ファイルを作成します。
  239. set obj = GetObject ( "IIS://localhost/smtpsvc" )
  240. obj.Put "SmtpServiceVersion", 2
  241. obj.SetInfo
  242.  
  243. 注:  これは、メタベース内の値を更新する Active Directory Service Interface (ADSI) スクリプトです。
  244.  
  245. 2. このファイルに ENABLE.VBS という名前を付けて保存します。
  246.  
  247. 3. コマンド プロンプトで以下を入力し、Enter キーを押します。
  248.  
  249. cscript enable.vbs
  250.   
  251. 詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base で文書番号 Q183476 を検索し、参照してください。
  252.  
  253. 以下の例のように入力して、特定の記事を参照することもできます。
  254. http://support.microsoft.com/support/kb/articles/Q151/8/60.asp
  255.  
  256. 1.1.15  セキュリティ構成マネージャ (SCM)
  257. セキュリティ構成マネージャ (SCM) は統合セキュリティ システムです。管理者は、SCM を利用して、セキュリティ構成を定義し、そのセキュリティ構成をシステムにインストールされている Windows NT Workstation と Windows NT Server に適用することができます。SCM は、インストールされているシステムを検査し、システムのセキュリティ レベルの低下を発見する機能も持っています。インストール、使い方を含む SCM の詳細については、\MSSCE フォルダの README.TXT を参照してください。
  258.  
  259. 1.1.16  Web ベース エンタプライズ管理 (WBEM)
  260. WBEM/WMI は、デスクトップ管理タスク フォース (DMTF) がサポートしている管理情報の取り扱いに関する新しい標準である Web ベース エンタプライズ管理 (WBEM) のMicrosoft 版です。WBEM/WMI は Windows NT から重要な管理データを取り出し、そのデータを多くの明確に定義されたインターフェイスを通じて任意の管理ツールで自由に利用できるようにすることによって、Windows NT の管理を大幅に簡易化します (CD-ROM 版にのみ含まれています)。WMI の詳細については、http://www.asia.microsoft.com/management/wbem を参照してください(英語情報)。
  261.  
  262. WBEM は、既存の管理テクノロジが提供するデータを統合し、統一します。WBEM は、ユーザーおよびアプリケーション レベルからシステム、ネットワーク層、さらにリモート サービスおよびリモート サーバーのインスタンスに至るまでを対象として問題を追跡することにより、現実的な企業の問題を解決することを目的にしています。詳細については、http://wbem.freerange.com/ を参照してください。
  263.  
  264. http://msdn.microsoft.com/developer/sdk/wbemsdk/default.htm で Web ベース エンタプライズ管理ソフトウェア開発者用キット (SDK) をダウンロードできます。
  265.  
  266. 1.1.17  Microsoft Windows NT Server NetShow Services
  267. SP4 には、NetShow Services の更新済みバージョンが含まれています。格納場所は、この CD-ROM の \NETSHOW フォルダです。NetShow Services を利用すると、インターネット サービス プロバイダ (ISP) や組織で、インターネットや企業内ネットワークを通して、どのような帯域幅でも高品質な音声と映像を配信できるようになります。NetShow サーバー コンポーネントとツールによって単純化されたセットアップ、構成、および管理機能は、インターネット サービス プロバイダに対して、多量なコンテンツの提供に必要な信頼性および費用効果の高いプラットフォームを提供します。
  268.  
  269. この製品のインストールと構成の詳細については、NetShow Services の情報ページ (\NETSHOW\NTSP4-NS.HTM) を参照してください。この製品をインストールする前に、\NETSHOW\NS-README.HTM の NetShow Services リリース ノートをよく読んでください。
  270.  
  271. 1.1.18  Microsoft Windows Media Player
  272. Microsoft Windows Media Player は、Microsoft ActiveMovie および Microsoft NetShow Player を置き換えます。Windows Media Player は、これら両方のマルチメディア プレーヤーの持っている機能をすべて備えているほか、ほかの機能も備えています。この Media Player は、既存の Windows メディア プレーヤーと ActiveMovie のサポートを更新し、新しい Windows Media コンテンツへの便利なアクセスを提供します。Windows Media Player は、WAV、AVI、QuickTime、RealAudio 4.0、RealVideo 4.0 を含むほとんどのローカルおよびストリーミング形式のマルチメディア ファイルの種類をサポートしています。新しいプレーヤーは、前のプレーヤーのクラス ID を継承します。新しいプレーヤーをインストールしても、古いクラス ID を使用していたプログラムは、通常どおりに動作します。
  273. Windows Media Player は、CD-ROM の \MPLAYER2 フォルダに格納されています。
  274.  
  275. 1.1.19  セキュリティ イベント ログを表示するには、セキュリティ特権を有効にする必要がある
  276. SP4 では、イベント ログ サービスの障害が修正されており、セキュリティ イベント ログを表示し、管理するときに、セキュリティ特権とも呼ばれる SE_SECURITY_NAME 特権を有効にすることが必要になりました。Windows NT は、既定の設定で管理者とローカル システムにその特権を与えます。しかし、それを有効にするには、セキュリティ イベント ログにアクセスするプログラムでも特権を有効にする必要があります。
  277.  
  278. この問題が修正される前は、管理者グループのメンバおよびローカル システムとして実行されているサービスは、セキュリティ特権を有効にしなくても、読み取りアクセス権または変更アクセス権を持ってセキュリティ ログを開くことができました。管理者グループから特権が削除されても、管理者グループのメンバーは、セキュリティ ログを管理できました。このアップデートによって実装されるセキュリティ モデルでは、管理者は、特権を与えられない限り、セキュリティ ログを管理できません。管理者は、管理者グループのメンバーであるというだけでは、ログを管理できなくなります。管理者は、いつでも、セキュリティ ログを管理するためのセキュリティ特権を自分自身に与えることができますが、このイベントは監査できます。
  279.  
  280. 詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base で文書番号 Q188855 を検索し、参照してください。
  281.  
  282. 1.1.20  DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
  283. この Service Pack では、品質向上のための修正により、Microsoft DHCP Server、 管理ツールの DHCP マネージャ、Windows NT 4.0 の初期のバージョンで実行される Microsoft DHCP 対応のクライアントで発生することが報告された、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) に関する既知の問題が修正されています。
  284.  
  285. これらの修正は、Knowledge Base の文書番号 Q184693 "DNS/DHCP/WINS Release Notes for Windows NT 4.0 SP4 Update" に詳しく記載されている特定の問題に対処するためのものです。
  286.  
  287. この文書は、http://support.microsoft.com/support/ の Microsoft Support Online で入手できます。
  288.  
  289. 1.1.21  WINS (Windows Internet Naming Service)
  290. Windows NT Server は、以下の WINS (Windows Internet Naming Service) および WINS マネージャに関連する新しい機能を備えています。
  291. * 手動によるダイナミック WINS データベース レコードの削除
  292. * WINS データベース レコードの複数選択操作
  293. * WINS サーバーのバースト モード処理
  294.  
  295. 1.1.22  パフォーマンスとセキュリティに関連する PPTP の更新
  296. SP4 では、データ転送速度の大幅な向上とセキュリティの強化を実現するパフォーマンスとセキュリティに関連する PPTP の更新が行われています。新しい機能を有効にするには、PPTP クライアントとサーバー システムの両方が更新済みファイルを実行する必要があります。詳細については、http://support.microsoft.com/support/kb/articles/q189/5/95.asp を参照してください。(英語情報)
  297.  
  298. 1.1.23  NTLMv2 セキュリティ
  299. SP4 には、NTLM の認証とセッションの両方のセキュリティ メカニズムを大幅に改善する NTLMv2 と呼ばれる NTLM セキュリティ プロトコルの強化が含まれています。詳細については、http://www.asia.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J030/7/95.htm を参照してください。
  300.  
  301. 1.1.24  安全なチャネルの強化
  302. SP4 では、メンバ ワークステーションとサーバーが自分のドメイン コントローラと通信するとき、およびドメイン コントローラがほかのドメイン コントローラと通信するときに使用するセキュア チャネル プロトコルが強化されています。これらの通信では、通信を認証できるだけでなく、通信を暗号化し、通信の完全性をチェックすることもできるようになりました。詳細については、http://www.asia.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J045/6/28.htm を参照してください。
  303.  
  304. 1.1.25  IP Helper API (IPHLPAPI)
  305. IP Helper API は、Windows ネットワーク構成情報と統計情報を Win32 に提供します。パブリック API は、Windows NT 4.0 以降および Windows 95 以降で利用できます。SP4 は、API を新しい DLL によって更新し、アプリケーションが TCP/IP スタックと通信できるようにします。
  306.  
  307. 1.1.26  Event Log サービス
  308. この Service Pack には、管理者が Windows NT の信頼性と可用性を判定するときに役立つ Event Log サービスの新しい機能が含まれています。
  309.  
  310. SP4 Event Log サービスは、オペレーティング システム の可用性の判定に役立つ以下の 3 種類の新しいイベントをシステム イベント ログに記録します。
  311. * クリーン シャットダウン イベント (イベント ID: 6006)
  312. * ダーティー シャットダウン イベント (イベント ID: 6008)
  313. * システム バージョン イベント (イベント ID: 6009)
  314.  
  315. 詳細については、「3.13  Event Log サービス」を参照してください。
  316.  
  317. 1.1.27  Domain Name System (DNS) サービス
  318. この Service Pack では、品質向上のための修正により、Microsoft DNS Server および管理ツールの DNS マネージャで発生することが報告された、DNS (Domain Name System) に関する既知の問題が修正されています。これらの修正は、Knowledge Base の文書番号 Q184693 "DNS/DHCP/WINS Release Notes for Windows NT 4.0 SP4 Update" に記載されている特定の問題に対処するためのものです。この記事は、http://support.microsoft.com/support/ の Microsoft Support Online で入手できます。
  319.  
  320. --------------------------------------
  321. 1.2  Service Pack のダウンロードと抽出
  322. --------------------------------------
  323. Service Pack を FTP サイトまたは Web サイトからダウンロードした場合は、Service Pack を抽出し、インストールする前に、リリース ノートをよく読んでください。このリリースでは、これらの自己解凍形式の実行可能ファイルが CD-ROM のルートにも格納されています。実行可能ファイルの名前は、Alpha プロセッサの場合は SP4ALPHA.EXE、Intel ベースのシステムの場合は SP4I386.EXE、NEC PC-9800 シリーズの場合は SP4NEC98.EXE です。
  324.  
  325. Service Pack をダウンロードすると、圧縮された実行可能ファイルがハード ドライブに格納されます。このファイルを抽出し、インストール処理を開始するには、コマンド プロンプトで、たとえば SP4I386.EXE と入力するか、Windows NT エクスプローラからこのファイルをダブルクリックします。インストール プログラムを起動しないで、ファイルを現在のフォルダに抽出するには、コマンド ライン スイッチ /x を使います (たとえば、コマンド プロンプトで sp4i386 /x と入力します)。
  326.  
  327.  
  328. =================================================
  329. 2.0  Windows NT 4.0 Service Pack 4 のインストール
  330. =================================================
  331. インストールの方法が前回の Service Pack から変更されていることがあるので、Service Pack 4 をインストールする前に、インストール方法の説明をよく読んでください。
  332.  
  333. ----------------------------------------
  334. 2.1  Service Pack をインストールする前に
  335. ----------------------------------------
  336. この Service Pack をインストールする前に、アクティブなすべてのデバッグ セッションを閉じてください。アクティブなデバッグ セッションがあると、アップデート プログラムは使用中のシステム ファイルを置き換えることができません。Service Pack をインストールするときに使用中のファイルがある場合は、ダイアログ ボックスが表示され、インストールを中止するか、そのファイルのコピーをスキップするかを選べます。この場合は、インストールの中止を選び、SP4 をアンインストールすることをお勧めします。アンインストールするには、SPUNINST.EXE を実行します。または、[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして [コントロール パネル] をクリックします。次に、[アプリケーションの追加と削除] アイコンをダブルクリックし、[Windows NT 4.0 Service Pack 4] をクリックし、[追加と削除] をクリックします。システム上のすべてのアクティブなセッションを閉じて、UPDATE.EXE を再度実行し、Service Pack をインストールします。
  337.  
  338. また、インストールに失敗した場合に、できる限りシステムを回復できるように、Service Pack をインストールする前に次の作業を行うことをお勧めします。
  339.  
  340. 1.  RDISK.EXE コマンドを /s スイッチ付きで使用し、システム修復ディスクを更新します。
  341. 2.  システム レジストリ ファイルを含むシステムの完全なバックアップを実行します。
  342. 3.  システムを起動するには必要のない重要性の低いサード パーティ製のドライバやサービスを無効にします。
  343. 4.  ドライバやサービスを提供した OEM 製造元に最新バージョンのファイルについて問い合わせます。
  344. 5.  コンピュータを再起動し、イベント ビューアをチェックして、SP4 のインストールの妨げになる可能性があるシステムの問題がないことを確認します。
  345.  
  346. Windows NT Version 4.0 がプレインストールされている NEC Versa 6050 または 6200 シリーズのノートブック コンピュータを使っている場合は、SP4 の UPDATE.EXE が HAL.DLL ファイルを置換するよう求めてきたら、[はい] を選択してください。
  347.  
  348. SystemSoft 社の CardWizard for Windows NT (PCMCIA をサポート) または PowerProfiler for Windows NT (アドバンスト パワー マネージメントをサポート) を使っている場合は、Service Pack をインストールする前に、プレインストールされている製品をアンインストールしてください。また、PowerProfiler については、Service Pack 4 との組み合わせでコンピュータが起動しなくなるバージョンが存在するので、Service Pack 4 をインストールしたあとに PowerProfiler をインストールする場合は注意してください。これらの製品については http://www.systemsoft.com の product を参照、あるいはプレインストールされている製品の製造元に問い合わせてください。
  349.  
  350. アドバンスト パワー マネージメントは Windows NT 4.0 ではサポートされていません。したがって、Service Pack をインストールする前に、アドバンスト パワー マネージメント機能を削除することをお勧めします。
  351.  
  352. パワー マネージメント ユーティリティは、Windows NT 4.0 Service Pack 4 では動作しない可能性があります。使用中のパワー マネージメント ユーティリティのメーカーに Windows NT 4.0 SP4 で動作するアップデート バージョンについて問い合わせてください。
  353.  
  354. Silicon Graphics 社の付属ソフトウェアをインストールしないで SP4 をインストールしないでください。SP4 は、Silicon Graphics 社のシステムを更新するときに付加的なソフトウェアを必要とします。これらの必要なファイルについては、http://support.sgi.com/nt の Silicon Graphics 社の Web サイトを参照してください。
  355.  
  356. --------------------------------
  357. 2.2  Service Pack のインストール
  358. --------------------------------
  359. >>> CD-ROM から Service Pack をインストールするには
  360. 1.  Service Pack CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。
  361. 2.  CD-ROM を挿入した後、ブラウザで Web ページが開いた場合は、[Windows NT Service Pack] をクリックし、[Service Pack のインストール] をクリックします。
  362. 3.  SPSETUP.BAT ファイルを開くか、ディスクに保存するかの問い合わせが表示されたら、[このプログラムを上記の場所から実行する] をクリックし、画面の指示に従ってください。
  363.  
  364.     注:  この Service Pack のアンインストール機能を使用するには、初めてインストールするときにアンインストール用フォルダを作成する必要があります。
  365.  
  366. 4.  CD-ROM を挿入しても Web ページが自動的に開かない場合は、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開き、フォルダを CD-ROM ドライブのドライブ文字に変更します。
  367. 5.  フォルダを \I386\UPDATE、\NEC98\UPDATE  または \ALPHA\UPDATE (使用しているプラットフォームによって異なる) に変更し、UPDATE と入力します。
  368. 6.  画面の指示に従います。
  369.  
  370. CD-ROM から [Service Pack 4 のインストール] をクリックしても SP4 がインストールされない場合、または CD-ROM ドライブに CD-ROM を挿入してもブラウザにインストールの手順が自動的に表示されない場合は、手動で CD-ROM から Service Pack のインストール処理を開始してください。詳細については、上記の「CD-ROM から Service Pack をインストールするには」を参照してください。
  371.  
  372. 注:  この Service Pack のアンインストール機能を使用するには、初めてインストールするときにアンインストール用フォルダを作成する必要があります。
  373.  
  374. >>> ネットワーク ドライブから Service Pack をインストールするには
  375. 1.  Service Pack のファイルが置かれたネットワーク ドライブに接続するためのコマンドを実行します。
  376. 2.  ドライブ文字をそのネットワーク ドライブに変更します。
  377. 3.  フォルダを \I386\UPDATE、\NEC98\UPDATE  または \ALPHA\UPDATE (使用しているプラットフォームによって異なる) に変更し、UPDATE と入力します。
  378. 4.  画面の指示に従います。
  379.  
  380. 注:  初めて Service Pack をインストールするときに、アンインストール用フォルダを作成することをお勧めします。
  381.  
  382. >>> インターネットから Service Pack をインストールするには
  383. Internet Explorer 3.0 以降などの Web ブラウザを使用して、http://www.asia.microsoft.com/japan/products/ntupdate/nt4sp4/ を開きます。[Service Pack 4 のインストール] をクリックしてコンピュータに SP4 をインストールします。この Web ページでは、更新する必要があるファイルが自動的に検出され、適切なファイルがコンピュータの一時フォルダにコピーされます。次に、コンピュータを更新するのに必要なファイルのみがインストールされます。
  384.  
  385. 注:  Internet Explorer 3.0 以降以外の Web ブラウザを使用すると、この更新方法では Service Pack をインストールできないことがあります。このオプションを使用して Service Pack をインストールできない場合は、Service Pack 全体をインターネットからコンピュータへダウンロードし、ローカルで UPDATE.EXE を実行してください。
  386.  
  387. UPDATE.EXE では、インストール スイッチを使用できます。update /? と入力すると、以下の構文ヘルプが表示されます。
  388. UPDATE [-u] [-f] [-n] [-o] [-z] [-q]
  389.     -u 無人モード
  390.     -f シャットダウン時にほかのアプリケーションを強制的に終了させる
  391.     -n アンインストール用のファイルをバックアップしない
  392.     -o OEM ファイルを確認なしに上書きする
  393.     -z インストールが完了したときに再起動しない
  394.     -q ユーザーの入力を必要としない Quiet モード
  395.  
  396. ------------------------------------
  397. 2.3  Service Pack のアンインストール
  398. ------------------------------------
  399. この Service Pack には、システムを以前の状態に復元するためのアンインストール機能が含まれています。
  400.  
  401. アンインストール オプションを有効にするには、UPDATE.EXE を実行します。Windows NT フォルダ内に Uninstall という名前のサブフォルダが作成されます。この作業を行うには、Windows NT がインストールされているドライブに少なくとも 170MB の空き領域が必要です。170MB のうち、90MB をアンインストール フォルダが使用し、残りの 80MB を Service Pack の更新済みシステム ファイルが使用します。
  402.  
  403. SP4 をアンインストールするには、[コントロール パネル] の [アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックします。次に、[Windows NT 4.0 Service Pack 4] を選択し、[追加と削除] をクリックします。このオプションが利用できない場合は、\%systemroot%\$NtServicePackUninstall$\spuninst\ フォルダから SPUNINST.EXE  を実行します。
  404.  
  405. 注:  SP4 を必要とする、または SP4 で障害を修正する必要があるアプリケーションまたはサービスをインストールする場合は、SP4 をアンインストールすると、それらのアプリケーションに影響がある可能性があります。
  406.  
  407. SP4 をアンインストールするときは、起動ドライブのドライブ文字を、SP4 をインストールしたときのドライブ文字と同じにする必要があります。起動ドライブのドライブ文字が変更されていると、SP4 はアンインストールできません。
  408.  
  409. Service Pack 2 および Service Pack 3 をアンインストールするときは、UPDATE.EXE を実行し、次に、[以前にインストールした Service Pack をアンインストールする] を選択する必要がありました。これにより、システムは以前の状態に戻りました。システムを再起動した後は、UPDATE.EXE プログラムが、Service Pack によって更新されたほとんどのファイルを以前インストールされていたファイルに置き換えて、ほとんどのレジストリの設定を Service Pack がインストールされる前の状態に戻していました。
  410.  
  411. 注:  以前に Internet Explorer 4.0 なしで Service Pack 3 がインストールされていたシステムで SP4 をアンインストールすると、アンインストールの完了後、暗号化機能が正しく動作しなくなります。この問題を回避するには、SP4 をアンインストールした後、Service Pack 3 を再インストールしてください。
  412.  
  413. SP4 をアンインストールしても、CryptoAPI と SChannel の新しいバージョンはアンインストールされません。
  414.  
  415. 注:  SP4 をアンインストールした後で以前のバージョンの Service Pack をインストールする場合は、次の事項に注意してください。SP4 がセキュリティ アカウント マネージャ (SAM) データベースを変更するため、旧バージョンの SAMSRV.DLL、SAMLIB.DLL、LSASRV.DLL、SERVICES.EXE、MSV1_0.DLL および WINLOGON.EXE の各ファイルは、データベース構造を認識できなくなります。したがって、SP4 をアンインストールしても、これらのファイルは復元されません。SP4 のアンインストール後に以前のバージョンの Service Pack (Service Pack 3 など) をインストールする場合は、SAMSRV.DLL と WINLOGON.EXE を上書きするかどうかを確認する [ファイルの上書きの確認] ダイアログ ボックスで、[いいえ] をクリックしてください。新しいファイルを旧バージョンで上書きすると、システムにログオンできなくなります。
  416.  
  417. 注:  新しいソフトウェアまたはハードウェアをインストールした後、SP4 を再インストールする場合は、新しい UNINSTALL フォルダを作成する操作を選択する必要があります。起動可能な構成に戻れるようにするには、SP4 のインストール プログラムを実行する前に、現在の UNINSTALL フォルダを安全な場所にコピーしてください。
  418.  
  419. ------------------------------------------
  420. 2.4  Year 2000 Service Pack のインストール
  421. ------------------------------------------
  422. Windows NT Service Pack 4 には、Windows NT 4.0 オペレーティング システムで発生する既知の西暦 2000 年問題の修正が含まれています。
  423.  
  424. ---------------------------------------------------------
  425. CD-ROM から Year 2000 Service Pack をインストールするには
  426. ---------------------------------------------------------
  427.  
  428. UPDATE.EXE を使用して Service Pack をインストールすると、使用している Windows NT 4.0 で更新が必要なファイルがすべて更新されます。また、使用している Windows NT 4.0 で、既知の 2000 年問題を解決するために更新が必要な Microsoft のコンポーネントが検出され、通知されます。既知の 2000 年問題を解決するには、次の手順でコンピュータを更新します。
  429.  
  430. Service Pack 4 の CD-ROM の \I386\UPDATE フォルダ (x86 ベースのコンピュータの場合)、\NEC98\UPDATE フォルダ (NEC PC-9800 シリーズのコンピュータの場合) または \ALPHA\UPDATE フォルダ (Alpha ベースのコンピュータの場合) にある Y2KSETUP.EXE プログラムを実行します。このプログラムは、検出されたオペレーティング システム コンポーネントを自動的に更新します。
  431.  
  432. 注:
  433. この手順では、何回かシステムを再起動する必要があります。Y2KSETUP.EXE にはアンインストール オプションは用意されていません。
  434.  
  435.  
  436. -----------------------------------------------------------------
  437. Web または FTP から Year 2000 Service Pack をインストールするには
  438. -----------------------------------------------------------------
  439.  
  440. 次のいずれかの場所から Service Pack をインストールします。
  441.  
  442.      http://www.asia.microsoft.com/japan/download.htm
  443.  
  444. ダウンロード プログラムでは、更新が必要なファイルが自動的に検出されます。[ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスが表示されたら、[このプログラムを上記の場所から実行する] を選択し、Service Pack をインストールします。使用している Windows NT 4.0 で、既知の 2000 年問題を解決するために更新が必要な Microsoft のコンポーネントが検出され、通知されます。既知の 2000 年問題を解決するには、次の手順を行います。
  445.  
  446. 次のいずれかの場所から Year 2000 Service Pack (Y2KSP4I.EXE、Y2KSP4N.EXE または Y2KSP4A.EXE) をダウンロードします。
  447.  
  448.      http://www.asia.microsoft.com/japan/download.htm
  449.  
  450. ダウンロードした自己抽出型の実行可能ファイルを実行し、パッケージを展開します。展開したフォルダの \I386\UPDATE フォルダ (x86 ベースのコンピュータの場合)、\NEC98\UPDATE フォルダ (NEC PC-9800 シリーズのコンピュータの場合) または ALPHA\UPDATE フォルダ (Alpha ベースのコンピュータの場合) にある Y2KSETUP.EXE プログラムを実行します。このプログラムは、検出されたオペレーティング システム コンポーネントを自動的に更新します。
  451.  
  452. 注:
  453. この手順では、何回かシステムを再起動する必要があります。Y2KSETUP.EXE にはアンインストール オプションは用意されていません。
  454.  
  455. >>>Service Pack 4 を再インストールする必要がある場合は、\I386\UPDATE フォルダ、\NEC98\UPDATE フォルダまたは \ALPHA\UPDATE フォルダの UPDATE.EXE を実行します。同じシステム上で UPDATE.EXE を再実行する前に、Service Pack をアンインストールする必要はありません。Windows NT 4.0 オペレーティング システムの 2000 年問題を解決するには、\I386\UPDATE\Y2KSETUP.EXE、\NEC98\UPDATE\Y2KSETUP.EXE または \ALPHA\UPDATE\Y2KSETUP.EXE を実行します。
  456. Y2KSETUP.EXE には、インストール スイッチを指定できます。指定できるスイッチは次のとおりです。
  457.  
  458. Y2KSETUP [-q] [-d]
  459. -q 確認メッセージを表示せず、サイレント モードでインストールします。
  460. -d 表示だけが行われます。インストールは行わずに、2000 年問題のあるオペレーティング システム コンポーネントが表示されます。
  461.  
  462. 2.4.2  Site Server Express 3.0
  463. 次に示す Site Server Express 2.0 のコンポーネントでは、2000 年問題が発生することがわかっています。
  464. * Content Analyzer
  465. * Usage Analyst
  466.  
  467. Site Server Express 3.0 を Web から直接、または CD-ROM からインストールしても、これらのコンポーネントは使用しているコンピュータから削除されません。この場合、Y2KSETUP.EXE をインストールしてコンピュータからこれらのコンポーネントを削除し、以下のコンポーネントの更新が含まれている Site Server Express 3.0 をインストールする必要があります。
  468. * Usage Analyst
  469. * Posting Acceptor
  470.  
  471. Content Analyzer の更新済みバージョンは、Windows NT Service Pack 4.0 Web サイトからダウンロードできるようになる予定です。
  472.  
  473. Site Server Express 3.0 のセットアップに関する既知の問題
  474. * Y2KSETUP.EXE によって Internet Explorer 4.01 SP1 と Site Server Express 3.0 をインストールした場合は、Posting Acceptor が必要とする 2 つの IIS 仮想ルートが作成されません。この場合は、CD-ROM の \SSX フォルダから SSX.EXE を実行し、Site Server Express 3.0 を再インストールすることをお勧めします。
  475.  
  476. 2.4.3  FrontPage Server 拡張機能に関する 2000 年問題
  477. FrontPage 1.0、FrontPage 1.1、FrontPage 97 のリリースは、2000 年に対応していません。FrontPage 98 のリリースでは、既知の 2000 年問題が解決されています。NTOP がインストールされている場合は、FrontPage 98 Server 拡張機能がインストールされます。FrontPage Server 拡張機能の 2 つ以上の異なるバージョンをコンピュータ上に同時に置くことができます。2000 年対応でないバージョンがインストールされていても、主にそのバージョンを実行していることにはなりません。
  478.  
  479. FrontPage 98 または、それ以前の FrontPage がインストールされているコンピュータ上で、どのバージョンの FrontPage Server 拡張機能が主に使用されているかを調べるには
  480. *  FrontPage Server Administrator (FPSRVWIN.EXE) を実行します。
  481. *  左上のボックス内に表示されている、FrontPage Server Extender で設定された個々の Web サーバーまたは仮想サーバーをクリックします。
  482. *  FrontPage Server 拡張機能のバージョン番号がリストの右側に表示されます。バージョン番号の最初の桁が 3 以上であれば (たとえば、3.0.2.1706)、既知の 2000 年問題が解決されています。
  483.  
  484. バージョン番号の最初の桁が 1 または 2 であれば、FrontPage Server 拡張機能の最新バージョンをダウンロードし、インストールする必要があります。使用できる最新バージョンとダウンロードのやり方の詳細については、http://www.asia.microsoft.com/japan/office/frontpage/ を参照してください。
  485.  
  486. 2.4.4  IBM PS/1 ValuePoint
  487. IBM PS ValuePoint コンピュータ (PS/V Entry、PS/V Vision または PS/V Master) で実行されている Windows NT Version 4.0 には、西暦 2000 年問題が発見されています。この問題を解決するには、NTDETECT.COM を更新する必要があります。
  488.  
  489. Service Pack 4 の CD-ROM の \PS1 フォルダにある NTDETECT.COM を、使用しているコンピュータのプライマリ ブート パーティションのルート ディレクトリにコピーしてください。再起動する必要はありません。
  490.  
  491. 詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base の文書番号 Q194301 を検索し、参照してください。
  492.  
  493. Microsoft 製品の 2000 年問題に関する情報および 2000 年問題対応の定義に関しては、http://www.microsoft.com/year2000 を参照してください。
  494.  
  495.  
  496. =====================
  497. 3.0  使用上の注意事項
  498. =====================
  499. ここでは、Service Pack のこのリリースに特有の情報について記載します。
  500.  
  501. -------------------------
  502. 3.1  システム修復ディスク
  503. -------------------------
  504. Windows NT システム修復ディスクを使って Windows NT システムを修復するときは、Service Pack 4 をインストールした後でも、元の Windows NT メディアを必要とする場合があります。ただし、修復が完了した後で、SP4 を再インストールする必要があります。これは、システム修復ディスクが、元の Windows NT 4.0 システム ファイルを復元することによってシステムを修復するからです。修復が完了したら、「2.0 Windows NT 4.0 Service Pack 4 のインストール」の手順に従って SP4 を再インストールします。Windows NT システム修復ディスク ユーティリティの使い方の詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base の文書番号 Q146887 を検索し、参照してください。
  505.  
  506. 注:  システム修復ディスク ユーティリティを使用するには、SETUPDD.SYS の更新済みバージョンが必要です。更新済みバージョンは SP4 に含まれています。SETUPDD.SYS のバージョンを更新するには、SETUPDD.SYS を Service Pack から元の製品メディアの Windows NT 4.0 セットアップ ディスク 2 (NEC PC-9800 シリーズの場合はセットアップ ディスク 3) へコピーします。この操作により、旧バージョンの SETUPDD.SYS が更新済みバージョンによって置き換えられます。詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base の文書番号 Q158423 を検索し、参照してください。
  507.  
  508. -------------------------------------------
  509. 3.2  システムへの新しいコンポーネントの追加
  510. -------------------------------------------
  511. SP4 をインストールした後で、ソフトウェア コンポーネントまたはハードウェア コンポーネントをシステムに新たに追加したり、更新した場合は、SP4 を再インストールする必要があります。これは、元の Windows NT 4.0 のメディアに含まれているファイルが Service Pack CD-ROM のファイルと同一ではない可能性があるからです。新しいキーボードやプリンタ ドライバなどの新しいコンポーネントを Service Pack のメディアから直接インストールすることはできません。新しいコンポーネントを元の製品メディアからインストールした後で、Service Pack を再インストールする必要があります。
  512.  
  513. たとえば、SP4 をインストールした後で SNMP (簡易ネットワーク管理プロトコル) サービスをインストールした場合は、Service Pack を再インストールする必要があります。Service Pack を再インストールしないと、"プロシージャ エントリ ポイント SnmpSvcGetEnterpriseOID がダイナミックリンク ライブラリ snmpapi.dll から見つかりません。" というエラーが表示されます。これは、SNMP サービスの一部のファイルが SP4 によって更新されており、バージョンに不一致が発生するからです。Service Pack を再インストールすると新しいバージョンのファイルがシステムにコピーされるので、この問題が解決します。
  514.  
  515. 注:  SNMP セキュリティは、SNMP エージェント コンピュータ上のアクセス権レベルを設定する機能を提供します。アクセス権レベルは、SNMP エージェント コンピュータが SNMP コミュニティからの要求を処理する方法を規定します。
  516.  
  517. -------------------------------------------------
  518. 3.3  CD-ROM からのシンボル ファイルのインストール
  519. -------------------------------------------------
  520. Windows NT のプログラム ファイルには、それぞれ対応するシンボル ファイルがあります。シンボル ファイルは、カーネルの STOP エラーの原因を見つけるために使われます。SP4 ファイルに含まれているシンボル ファイルは、Intel 用の SP4SYMI.EXE、NEC PC-9800 シリーズ用の SP4SYMN.EXE と Alpha 用の SP4SYMA.EXE という名前の、圧縮された自己解凍形式の実行可能ファイルです。SP4 の新しいバイナリ ファイルに対応するシンボル ファイルをインストールするには、実行可能ファイルを実行し、パスの入力を求められたときに、たとえば、C:\WINNT\SYMBOLS\ などのように、以前のバージョンのシンボル ファイルの格納場所のパスを指定します。この処理により、SP4 の .DBG ファイルが、これらのファイルの既存のバージョンに上書きコピーされます。
  521.  
  522. Windows NT のデバッグに関する詳細については、『Microsoft Windows NT 4.0 Workstation リソース キット』の「第 39 章 Windows NT デバッガ」を参照してください。
  523.  
  524. ------------------------------------------
  525. 3.4  Windows NT 4.0 とのハードウェア互換性
  526. ------------------------------------------
  527. 3.4.1  ビデオ ドライバ
  528. ATIRage ドライバと Service Pack セットアップとの間に互換性がないため、SP4 には、ATI.SYS ファイルと ATI.DLL ファイルが含まれていません。使用中のシステムに現在インストールされている ATI ドライバは、SP4 をインストールした後も正常に動作します。
  529.  
  530. Number Nine Visual Technologies の Imagine 2 ビデオ カードとビデオ ドライバがインストールされているコンピュータ上で、SP3 の上から SP4 をインストールすると、256 色以上の表示色を必要とする解像度が表示できなくなるなど、ビデオ ドライバの一部の機能が損なわれることがあります。SP4 をアンインストールし、SP3 に戻した場合は、Imagine 2 カードで 256 色以上が表示できなくなることがあります。Imagine 2 ビデオ ドライバを再インストールしても、機能は正常な状態に戻らないため、これら 2 つの問題の解決策はありません。Number Nine 社ではこの問題を認識しており、現在、修正に取り組んでいます。
  531.  
  532. 3.4.2  Dell Latitude システム
  533. Dell Latitude ポータブル コンピュータ上で Windows NT 4.0 を実行している場合、Dell が供給している Softex Advanced Power Management and PC Card Controller サービス (Version 2.0 以降) は、SP4 をインストールした後も、動作します。Softex Version 1.0 は、SP4 をインストールすると動作しなくなります。SP4 に対応するようにシステムを更新するには、http://support.dell.com/filelib/ で Softex ユーティリティの Version 2.19 以降を入手し、インストールしてください。SP4 をインストールした後で、Version 2.19 未満の Softex ユーティリティを再インストールすると、コンピュータが使用不能になります。
  534.  
  535. 3.4.3  Softex/Phoenix ユーティリティ
  536. Softex Incorporated または Phoenix Technologies の以下のユーティリティを使用している場合は、SP4 を実行すると問題が発生することがあります。
  537. *  Softex PC Card Controller または Phoenix CardExecutive for Windows NT
  538. *  Softex Power Management Controller または Phoenix APM for Windows NT
  539. *  Softex Docking Controller または Phoenix NoteDock for Windows NT
  540. *  Softex DeskPower Controller または Phoenix DeskAPM for Windows NT
  541.  
  542. 以下のガイドラインに従ってください。
  543. 1) 使用中のユーティリティのバージョン番号を調べます。
  544.  
  545. 2) SP4 で発生する問題を回避するには、Verstion 2.19 以降の Softex または Phoenix のユーティリティを実行する必要があります。使用中のシステムに、Version 2.19 未満の Softex または Phoenix のユーティリティをインストールまたは再インストールすると、システムが起動しなくなることがあります。詳細については、http://www.softexinc.com の Softex Incorporated の Web サイト、または http://www.phoenix.com の Phoenix Technologies の Web サイトを参照してください。
  546.  
  547. 3.4.4  255 SCSI 論理ユニットのサポート
  548. Windows NT 4.0 では、SCSI デバイス上の最初の 8 つの論理ユニットしか検出されません。この制約を回避するには、SP4 をインストールし、以下のキーをレジストリに追加します。
  549.  
  550. \HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\[Driver Service Key]\Parameters\Device[N]LargeLuns: REG_DWORD: 0x1
  551.  
  552. [Driver Service Key] は使用中の SCSI ドライバ名で、[N] は SCSI バスの番号です。
  553.  
  554. 3.4.5  IBM PS ValuePoint
  555. IBM PS ValuePoint コンピュータ (PS/V Entry、PS/V Vision または PS/V Master) で実行されている Windows NT Version 4.0 には、西暦 2000 年問題が発見されています。この問題を解決するには、NTDETECT.COM を更新する必要があります。
  556.  
  557. Service Pack 4 の CD-ROM の \PS1 フォルダにある NTDETECT.COM を、使用しているコンピュータのプライマリ ブート パーティションのルート ディレクトリにコピーしてください。再起動する必要はありません。
  558.  
  559. 詳細については、http://support.microsoft.com/support/ の Knowledge Base の文書番号 Q194301 を検索し、参照してください。
  560.  
  561. 3.4.6  SystemSoft Card Wizard
  562. SystemSoft Card Wizard Version 3.x がインストールされているコンピュータに SP4 をインストールすると、ソケット サービスの機能が損なわれることがあります。この問題を回避するには、Service Pack 4 をインストールした後で、SystemSoft Card Wizard Version 3.x 以降を再インストールします。また、Service Pack 4 の UNINSTALL フォルダからコンピュータの \%systemroot%\SYSTEM32\DRIVERS に PCMCIA.SYS をコピーし、コンピュータを再起動しても問題を回避できます。
  563.  
  564. 3.4.7  NEC Mate NX、MA30E および NEC MateServer NX、SV30E
  565. NEC PC98-NX シリーズのコンピュータを使っている場合は、SP4 の UPDATE.EXE が AIC78XX.SYS ファイルを置換するよう求めてきたら、[いいえ] を選択してください。また、PD ドライバ (PDDISK.SYS) がインストールされている場合は、削除してください。
  566.  
  567. >>> PDDISK.SYSを削除するには
  568. 1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントします。次に、[コントロールパネル] をクリックし、[デバイス] アイコンをダブルクリックします。
  569. 2. [pddisk] デバイスをポイントし、[スタートアップ] ボタンをクリックします。
  570. 3. [スタートアップの種類] で [無効] をポイントし、[OK] ボタンをクリックします。
  571.  
  572. 注:  [pddisk] デバイスが見つからない場合は、PD ドライバを削除する必要はありません。
  573.  
  574. ---------------------------
  575. 3.5  Alpha に関する注意事項
  576. ---------------------------
  577. 3.5.1  Matrox Millennium ディスプレイ アダプタで Remotely Possible 32 を使用している場合
  578. Matrox Millennium ディスプレイ アダプタ上で Remotely Possible 32 を使用している場合は、Matrox のドライバを使用しないでください。Matrox のドライバを使用すると、コンピュータの再起動後、ブルースクリーンになります。Remotely Possible 32 を使用する場合は、VGA 互換のディスプレイ アダプタ ドライバを使用する必要があります。
  579.  
  580. 3.5.2  Lotus Notes 4.5
  581. Windows NT 4.0 を実行している Alpha コンピュータ上で Lotus Notes と Internet Explorer 4.01 を使用したい場合は、以下の順序に従って SP4 をインストールする必要があります。
  582. 1. コンピュータに Internet Explorer 4.01 がインストールされている場合は、アンインストールします。
  583. 2. SP4 をインストールします。
  584. 3. Lotus Notes をインストールまたは再インストールします。
  585. 4. SP4 CD-ROM から Internet Explorer 4.01 をインストールします。
  586.  
  587. この問題は、以降のリリースで修正される予定です。
  588.  
  589. 3.5.3  SP4 で修正されている Alpha の問題
  590. ここでは、Windows NT 4.0 Service Pack 3 のリリース後に解決された Alpha システムの問題について説明します。
  591.  
  592. 3.5.3.1  物理的に 1 プロセッサのみから構成される Alpha システムでシステムがハングアップする問題
  593. 物理的に 1 つのプロセッサのみから構成される以下の Alpha システムは、起動時にハングアップしなくなりました。
  594. AlphaServer 4x00
  595. AlphaServer 1200
  596. AlphaStation 1200
  597. DIGITAL Server 5000
  598. DIGITAL Server 7000
  599.  
  600. 3.5.3.2  7.5 ミリ秒から 10 ミリ秒へのクロック割り込み周期の変更
  601. Windows NT 4.0 SP4 では、以下のシステムの実効クロック割り込み周期が 7.5 ミリ秒から 10 ミリ秒に変更されました。
  602. AlphaServer 4x00
  603. AlphaServer 1200
  604. AlphaStation 1200
  605. DIGITAL Server 5000
  606. DIGITAL Server 7000
  607.  
  608. この変更により、これらのシステムは Intel システムと同等になり、タイマーの分解能、つまりクロック割り込み周期が 10 ミリ秒であるという想定が原因で生じていた異常が解消されます。
  609.  
  610. 3.5.3.3  Pyxis エラー レジスタ
  611. Windows NT 4.0 SP4 に付属している HAL Revision D は、最新版の Pyxis エラー レジスタをサポートしています。これにより、ハードウェア クラッシュの際に、より意味のある情報が得られます。
  612.  
  613. 3.5.3.4  ピアツーピア DMA 転送
  614. この Service Pack を最新の AlphaBIOS ファームウェア上で使用した場合は、ピアツーピア DMA 転送が可能です。
  615.  
  616. 3.5.3.5  256MB 以上のメモリを持つ PCI デバイス
  617. 以下の Alpha プラットフォームでは、メモリマップ I/O が 256MB 以上の PCI デバイスがサポートされるようになりました。
  618. AlphaServer 1000 5/xxx 
  619. AlphaServer 1000A 5/xxx
  620. AlphaServer 800 または Digital Server 3000
  621. AlphaStation 600
  622. AlphaStation 500
  623. Alpha XL 3xx
  624.  
  625. 3.5.3.6  再起動時に Alpha コンピュータがときどきハングアップする問題
  626. 以下のシステムは、再起動中にハングアップしなくなりました。
  627. AlphaServer 4x00
  628. AlphaServer 1200
  629. AlphaStation 1200
  630. DIGITAL Server 5000
  631. DIGITAL Server 7000
  632.  
  633. 3.5.3.7  I/O の負荷が高いときに I/O パフォーマンスが低下したり、コンピュータがハングアップする問題
  634. I/O の負荷が高い Alpha コンピュータ上では、一部のデバイス ドライバが DMA マップ レジスタを過度に消費しました。このため、I/O パフォーマンスが低下したり、コンピュータがハングアップすることがありました。SP4 では、使用できる DMA マップ レジスタの数が増えています。
  635.  
  636. 3.5.3.8  STOP コード 0x0A によって Alpha システムがクラッシュする問題
  637. 以下のコンピュータでは、"修正可能な" 軽度のハードウェア エラーによって STOP コード 0x0A が発生し、コンピュータがクラッシュすることがなくなりました。
  638. AlphaServer 1000 5/xxx 
  639. AlphaServer 1000A 5/xxx
  640. AlphaServer 800 または Digital Server 3000
  641. AlphaStation 600
  642. AlphaStation 500
  643. AlphaStation 600A
  644. Alpha XL 3xx
  645.  
  646. 3.5.4  DIGITAL Ultimate Workstation 533
  647. HAL.DLL は OEM ファイルとして認識されるため、SP4 は HAL.DLL ファイルを更新しません。この問題を回避するには、SP4 から使用中のシステムに HALRAWMP.DLL を手動でコピーする必要があります。これを行うには、まず、システム上の OSLOADER サブフォルダにある HAL.DLL ファイルを検索し、SP4 からそのフォルダに HALRAWMP.DLL をコピーしてファイル名を HAL.DLL に変更します。
  648.  
  649. 3.5.5  Windows NT Option Pack 1.0 がインストールされている Alpha コンピュータでインストールが失敗する問題
  650. Windows NT Option Pack 1.0 for Alpha がインストールされている Alpha コンピュータには、Security Configuration Manager (SCM) がインストールされません。これは、Windows NT Option Pack によってインストールされた MFC42U.DLL ファイルが SCM と互換性を持っていないためです。
  651.  
  652. この問題を回避するには、Windows NT Option Pack 1.0 for Alpha によってインストールされた MFC42U.DLL、MFC42.DLL、MSVCRT.DLL ファイルを Windows NT 4.0 CD-ROM または Visual C++ 6.0 のファイルに置き換えます。ただし、この処理により、Windows NT Option Pack 1.0 for Alpha のアプリケーションに問題が発生することがあります。この問題は Windows NT の次回のリリースで修正される予定です。
  653.  
  654. 3.5.6  Microsoft Transaction Server と分散トランザクション コーディネータ
  655. Alpha ベースのコンピュータには、TestOracleXAConfig.exe ファイルが自動的にインストールされません。Alpha ベースのコンピュータに Windows NT 4.0 SP4 をインストールし、Oracle または XA 準拠のデータベースで Microsoft Transaction Server (MTS) または分散トランザクション コーディネータ (DTC) を使用する場合は、このファイルを CD-ROM からハード ドライブの %systemroot%\SYSTEM32 フォルダに手動でコピーする必要があります。%systemroot% という記号は、Windows NT のインストール フォルダを表します。たとえば、インストール フォルダが C:\WINNT であれば、C:\WINNT\SYSTEM32 にファイルをコピーします。
  656.  
  657. TestOracleXAConfig.exe ファイルは、Windows NT 4.0 SP4 CD-ROM の \ALPHA フォルダに格納されています。
  658.  
  659. Intel ベースのコンピュータに Windows NT 4.0 SP4 をインストールする場合は、セットアップ中に TestOracleXAConfig.exe が自動的にインストールされます。
  660.  
  661. --------------------------------------------------------
  662. 3.6  リモート サーバーからの Windows NT 管理ツールの実行
  663. --------------------------------------------------------
  664. リモート サーバーから管理ツールを実行するには、リモート サーバーを Service Pack 4 に更新する必要があります。Service Pack 4 に更新されていないリモート サーバーから管理ツールを実行しようとすると、管理ツールをロードできないか、管理ツールが正常に動作しません。
  665.  
  666. ------------------------------
  667. 3.7  CryptoAPI と Authenticode
  668. ------------------------------
  669. Internet Explorer 3.02 を実行している、更新済みの Windows NT 4.0 システム上の既存のユーザー アカウントに対しては、Authenticode 環境を正しく設定できません。システム上で作成される新しいユーザー アカウントは、この問題の影響を受けません。また、Internet Explorer 4.0 以降がインストールされた、更新済みの Windows NT 4.0 システムも、この問題の影響を受けません。
  670.  
  671. エンド ユーザーは、Authenticode を使用する前に、[コマンド プロンプト] ウィンドウで以下のコマンド ラインを入力する必要があります。
  672.  
  673. setreg 1 false 2 true 3 false 4 false 5 true 6 false 7 true 8 false 9 false 10 false
  674.  
  675. Setreg.exe は SP4 には含まれていませんが、CryptoAPI ツールの一部としてダウンロードできます。最新の CryptoAPI ツール (Internet Explorer 4.0 以降) は、MSDN の プラットフォーム SDK からインストールできます。
  676.  
  677. Internet Explorer 3.02 用にリリースされた Authenticode Signing ツールとも呼ばれる CryptoAPI ツールは、サポートされなくなりました。Internet Explorer 4.0 用にリリースされたツールは、Service Pack 4 上でも動作します。
  678.  
  679. Internet Explorer 4.0 以降がインストールされているシステムに SP4 をインストールした後、Internet Explorer をアンインストールすると、新しい CryptoAPI コンポーネントの一部がアンインストールされます。SP4 をインストールした後で Internet Explorer 4.0 をインストールした場合、この問題はシステムに影響を与えません。すべての機能を使用できるようにするには、Internet Explorer をアンインストールした後で SP4 を再インストールします。
  680.  
  681. CryptoAPI を正しく機能させるには、SP4 をインストールする前に、Internet Explorer 3.02 以降をインストールすることをお勧めします。SP4 をインストールした後で Internet Explorer 3.02 以降をインストールしたときに発生する既知の問題は、以下のとおりです。
  682. * 一部の CryptoAP2 ネットワーク機能は WININET.DLL に依存しており、システム上に WININET.DLL がないと動作しないことがあります。この問題を回避するには、SP4 をインストールする前に、Internet Explorer 3.02 以降をインストールします。
  683. * SP4 をインストールした後で Internet Explorer 4.0 をインストールすると、一部の証明書取り消しチェック機能が動作しません。これを修正するには、Internet Explorer 4.0 をインストールした後で、SP4 を再インストールします。この問題は、Internet Explorer の以降のリリースで修正される予定です。
  684. * SP4 をインストールした後で Internet Explorer 4.0 をインストールすると、一部の CryptoAPI 関連ファイルの拡張子 (.CER、.CRT、.DER) が正しく登録されません。ファイル拡張子の登録を修復するには、以下のコマンド ラインを実行します。
  685.  
  686. Regsvr32.exe cryptext.dll
  687.  
  688. この問題は、Internet Explorer の以降のリリースで修正される予定です。
  689.  
  690. -----------------------------------------
  691. 3.8  Internet Explorer のアンインストール
  692. -----------------------------------------
  693. Internet Explorer 4.0 以降がインストールされていたシステムに後から SP4 を適用した場合は、Internet Explorer をアンインストールすると、新しい CryptoAPI コンポーネントの一部がアンインストールされます。Internet Explorer をアンインストールした後で、SP4 を再インストールしてください。SP4 をインストールした後で Internet Explorer をインストールした場合、この問題はシステムに影響を与えません。
  694.  
  695. ----------------------------------------
  696. 3.9  Certificate Server に関する注意事項
  697. ----------------------------------------
  698. 3.9.1  Certificate Server の既知の問題と制限事項
  699. 1. Windows NT Option Pack に付属している Certificate Server Version 1.0 のリリース ノートを必ず読んでください。
  700.  
  701. 2. うるう年の 2 月 29 日に Certificate Server の最初のインストールを実行しないでください。この日にインストールを実行すると、サーバーの有効期限が正しく設定されません。この問題を回避するには、コンピュータの時刻を前日の 2 月 28 日に設定し、インストールを実行した後、コンピュータの時刻を 2 月 29 日に戻します。この方法で Certificate Server が正しくインストールされれば、2 月 29 日に証明書を発行しても問題は生じません。
  702.  
  703. 3. Certificate Server を SP4 に上書きインストールすると、システムの起動時に "1 つ以上のサービスまたはドライバがシステム起動時にエラーになりました。" というエラー メッセージが表示されることがあります。この場合は [OK] をクリックして処理を続行し、イベント ビューアのログでエラーの内容を確認します。
  704.  
  705. イベント ID: 7000
  706. ソース: サービス コントロール マネージャ
  707. 説明: 「サービスが開始または制御の要求に対して適切に応答しない」というエラーが発生したため、Certificate Authority サービスの起動に失敗しました。
  708.  
  709. イベント ID: 7009
  710. ソース: サービス コントロール マネージャ
  711. 説明: サービスの接続待機時のタイムアウト (120000 ミリ秒)
  712.  
  713. この問題を回避する方法はありません。
  714.  
  715. 3.9.2  Certificate Server の仮想ディレクトリ属性
  716. IIS が仮想ディレクトリのアプリケーション属性を強制的に適用すると、Certificate Server の管理 Web ページに障害が発生します。この障害は、アクセス障害コード E78 として識別されるデータベース アクセス エラーとして発生します。この場合は、管理 Web ページから Certificate Server のログとキューにアクセスできなくなります。この問題を回避するには、Certificate Server (CertAdm) フォルダにアプリケーション属性が適用されていることを確認します。
  717.  
  718. >>> CertAdm フォルダにアプリケーション属性を適用するには
  719. 1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Windows NT 4.0 Option Pack] をポイントし、[Microsoft Internet Information Server] をポイントします。次に、[インターネット サービス マネージャ] をクリックします。
  720. 2. MMC で、[既定の Web サイト] が表示されるまで、左側のウィンドウのエントリを開きます。
  721. 3. [既定の Web サイト] をダブルクリックします。右側のウィンドウに Web サーバーの第 1 レベルの仮想ディレクトリが表示されます。
  722. 4. CertAdm 仮想ディレクトリをマウスの右ボタンでクリックします。
  723. 5. [プロパティ] をクリックします。
  724. 6. [仮想ディレクトリ] タブの [アプリケーションの設定] で、[作成] をクリックします。
  725. 7. [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
  726.  
  727. 3.9.3  インストール時に無効なハッシュ アルゴリズムが選択できる問題
  728. Certificate Server のインストール中に、Certificate Server が証明書の発行時に使用するハッシュ アルゴリズムとして HMAC を選択しないでください。HMAC は、オプションの [詳細設定] ページの選択項目にありますが、これはこのアルゴリズムの有効な用途ではありません。HMAC を選択した場合、Certificate Server のインストールは失敗します。Certificate Server の詳細については、Microsoft Knowledge Base を参照してください。
  729.  
  730. --------------------------------------------------------------
  731. 3.10  Internet Information Server 4.0、Secure Sockets Layer と
  732.       ルート証明機関証明書および IISCA.EXE ツール
  733. --------------------------------------------------------------
  734. Internet Information Server 4.0 (IIS) を SSL (Secure Sockets Layer) と組み合わせて使用していて、ルート証明機関証明書 (Verisign、Thawte Consulting、Microsoft などの有名なサードパーティ以外の発行したもの) をインストールしている場合は、SP4 をインストールした後で、影響を受けたルート証明機関証明書を再インストールする必要があります。これを行う必要があるのは、Windows NT Option Pack に付属している Microsoft Certificate Server 1.0 を使用している場合です。
  735.  
  736. >>> ルート証明機関証明書を再インストールするには
  737. 1.  Internet Explorer 4.0 を起動します。
  738. 2.  追加したいルート証明機関証明書を表示します。たとえば、Microsoft Certificate Server の場合は、http://server/certsrv/CertEnroll/cacerts.htm を開き、追加したいルート証明機関証明書をクリックします。
  739. 3.  [このファイルを上記の場所から実行する] を選択し、[OK] をクリックします。
  740. 4.  [証明書のインストール] をクリックします。
  741. 5.  証明書マネージャのインポート ウィザードが起動したら、[次へ] をクリックします。
  742. 6.  [すべての証明書を次のストアに配置する] を選択します。
  743. 7.  [参照] をクリックし、[物理ストアを表示する] をクリックします。
  744. 8.  [信頼されたルート証明機関] を展開し、[ローカル コンピュータ] を選択します。次に、[OK] をクリックします。
  745. 9.  [次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。
  746. 10.  Web サーバーを再起動します。
  747.  
  748. 注:  IISCA.EXE ツールを使用する必要はなくなります。
  749.  
  750. 3.10.1 IIS 4.0 の ASP でクライアント証明書の情報を取得するには
  751. ASP を使用して、ユーザーのクライアント証明書の内容を取得するときは、Request.ClientCertificate( "Certificate" ) を実行する前にコードページを 1252 に変更します。具体的にはオンライン マニュアルの「ASPでクライアント証明書を取得する」に記載されているサンプル スクリプトの Request.ClientCertificate( "Certificate" ) の前に、次の例のように処理を追加してください。
  752.  
  753.         :
  754.         :
  755. outStream.WriteLine( "-----BEGIN CERTIFICATE-----" )
  756. Session.CodePage = 1252                        'コードページを 1252 に変更 
  757. cer = Request.ClientCertificate( "Certificate" )
  758. lcer = len(cer)
  759.         :
  760.         :
  761.         :
  762.  
  763. -------------------------------------------
  764. 3.11  Message Queue (MSMQ) に関する注意事項
  765. -------------------------------------------
  766. 新しい MSMQ のレジストリ エントリを利用して、たとえば自動ダイアリングを防止するために、MSMQ サービスがスタートアップ時に MQIS への接続を試みないように設定することができます。このモードを有効にするには、"HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\MSMQ\Parameters" レジストリ キーの下に、DWORD タイプの値 "DeferredInit" を 0x1 にして追加します。この設定を行うと、オフラインの状態で MQOpenQueue を呼び出すアプリケーションの動作が遅くなることがあるので、最初の MQIS アクセスが不要なダイアルアップを発生させるときにのみ、この値を追加してください。
  767.  
  768. -----------------------------------------------
  769. 3.12  COM インターネット サービスのインストール
  770. -----------------------------------------------
  771. 3.12.1  COM インターネット サービスのインストール
  772.  
  773. COM インターネット サービス (CIS) を利用すると、サーバー側にファイアウォールがある、またはクライアントのネットワーク上にプロキシ サーバーがあるという理由により、ほかのトランスポートが利用できないときに、インターネットを経由して DCOM 呼び出しを行うことができます。CIS には 3 種類の構成オプションがあります。
  774.  
  775. 1. Windows 95 または Windows 98 の CIS Client Support
  776. 2. Windows NT 4.0 SP4 および Windows NT 5.0 の CIS Client Support
  777. 3. Windows NT 4.0 SP4 および Windows NT 5.0 の CIS Server Support
  778.  
  779. ここでは、Windows NT 4.0 SP4 を実行しているコンピュータに CIS をインストールする方法を説明します。できれば、プロキシ サーバーまたはファイアウォールによって分離されていないクライアント コンピュータとサーバー コンピュータへのインストールから作業を開始する必要があります。インストールした構成が正しく動作することを確認してから、その構成にプロキシ サーバーまたはファイアウォールを追加できます。
  780.  
  781. 3.12.2  Windows NT 4.0 SP4 CIS Client Support
  782. Windows NT 4.0 で CIS を使用するには、Windows NT Workstation 4.0 コンピュータまたは Windows NT Server 4.0 コンピュータに SP4 をインストールする必要があります。CIS を有効にするには、DCOM プロトコル リストにTunneling TCP プロトコルを追加する必要があります。
  783.  
  784. DCOMCNFG を実行してプロトコル リストを変更します。
  785.  
  786. 1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  787. 2. [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、「dcomcnfg」と入力し、[OK] をクリックします。
  788. 3. [既定のプロパティ] タブをクリックします。
  789. 4. [このコンピュータで COM インターネット サービスを使用可能にする] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。DCOMCNFG を終了しないでください。
  790. 5. [既定のプロトコル] タブをクリックします。
  791. 6. [追加] ボタンを使用して [Tunneling TCP/IP] を追加します。
  792. 7. コンピュータを再起動し、変更を有効にします。
  793.  
  794. 複数のプロトコルが設定されている場合、DCOM は、DCOM プロトコル リストに表示されている順にプロトコルの使用を試みます。
  795.  
  796. 3.12.3  Windows NT 4.0 SP4 CIS Server Support
  797. Windows NT 4.0 で CIS を使用するには、Windows NT Server 4.0 コンピュータに SP4 をインストールする必要があります。CIS を使用するには、Internet Service Manager を含む Internet Information Server 4.0 が動作していることも必要です。IIS 4.0 は Windows NT 4.0 Option Pack の一部です。
  798.  
  799. 1. Inetpub ディレクトリの下にRPC サブディレクトリを作成します。たとえば、コマンド プロンプトで以下を入力します。
  800.  
  801. md c:\inetpub\rpc
  802.  
  803. 以下の手順では、このディレクトリを %inetpub%\rpc と記述します。
  804.  
  805. 2. Windows システム ディレクトリから %inetpub%\rpc に RPCPROXY.DLL をコピーします。たとえば、コマンド プロンプトで以下を入力します。
  806.  
  807. copy %windir%\system32\rpcproxy.dll c:\inetpub\rpc
  808.  
  809. 3. 作成したディレクトリの仮想ルートを作成します。以下のようにします。
  810. * [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Windows NT 4.0 Option Pack] をポイントし、[Microsoft Internet Information Server] をポイントします。次に、[インターネット サービス マネージャ] をクリックします。
  811. * MMC ウィンドウの左側のウィンドウで、[コンソール ルート/IIS/<コンピュータ名>/既定の Web サイト] を選択します。
  812. * [既定の Web サイト] をマウスの右ボタンでクリックし、[新規作成] をクリックします。次に、[仮想ディレクトリ] をクリックします。
  813. * 新しい仮想ディレクトリのウィザードで、次のように入力します。
  814. 仮想ディレクトリへのアクセスに使用するエイリアス = rpc
  815. 物理パス = %inetpub%\RPC
  816. アクセス権 = 実行アクセスを許可する
  817.  
  818. インターネット サービス マネージャを終了しないでください。
  819.  
  820. 4. [既定の Web サイト] の接続タイムアウトを 5 分に変更します。以下を実行します。
  821. * MMC ウィンドウの左側のウィンドウで、[コンソール ルート/IIS/<コンピュータ名>/既定の Web サイト] を選択します。
  822. * [既定の Web サイト] をマウスの右ボタンでクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  823. * [既定の Web サイトのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[Web サイト] タブをクリックします。
  824. * [接続のタイムアウト] を 300 に変更します。
  825. * [OK] をクリックします。インターネット サービス マネージャを終了しないでください。
  826. * RPC Proxy ISAPI フィルタをインストールします。MMC の左側のウィンドウで [コンソール ルート/IIS/<コンピュータ名>] を選択します。次に、コンピュータ名をマウスの右ボタンでクリックし、[プロパティ] をクリックします。次に、[マスタ プロパティ] で [WWW サービス] を選択し、[編集] を選択します。次に、[ISAPI フィルタ] タブをクリックし、[追加] をクリックします。次のように入力します。
  827. フィルタ名 = Rpcproxy
  828. 実行ファイル = %inetpub%\RPC\RPCPROXY.DLL
  829.  
  830. 5. この状態でインターネット サービス マネージャを終了できます。
  831.  
  832. 6. DCOMCNFG を実行し、サーバー上で CIS を有効にします。次の操作を行います。
  833. * [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  834. * [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、「dcomcnfg」と入力し、[OK] をクリックします。
  835. * [既定のプロパティ] タブをクリックします。
  836. * [このコンピュータで COM インターネット サービスを使用可能にする] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。DCOMCNFG を終了しないでください。
  837.  
  838. 7. プロトコル リストに [Tunneling TCP protocol] を追加します。
  839. * [既定のプロトコル] タブをクリックします。
  840. * [追加] ボタンを使用して、[Tunneling TCP/IP] を追加します。
  841. * DCOMCNFG を終了します。
  842.  
  843. 8. コンピュータを再起動し、変更を有効にします。
  844.  
  845. 3.12.4  プロキシ サーバーに関する注意事項
  846. クライアントがプロキシ サーバーの背後にある場合は、以下を確認する必要があります。
  847. * プロキシ サーバーの設定で、ポート 80 に対する HTTP CONNECT 動詞が有効になっていること。
  848. * クライアント コンピュータが World Wide Web へのアクセスにプロキシ サーバーを使用するように、正しく設定されていること。プロキシ サーバーを使用するようにクライアントを設定するには、コントロール パネルの [インターネット] を使用します。
  849.  
  850. 3.12.5  ファイアウォールに関する注意事項
  851. CIS を使用するには、ファイアウォールが、ポート 80 上で TCP/IP トラフィックを通過させる必要があります。
  852.  
  853. ------------------------
  854. 3.13  Event Log サービス
  855. ------------------------
  856. この Service Pack には、管理者が Windows NT の信頼性と可用性を判定するときに役立つ Event Log サービスの新しい機能が含まれています。
  857.  
  858. SP4 Event Log サービスは、オペレーティング システム の可用性の判定に役立つ 3 種類の新しいイベントをシステム イベント ログに記録します。
  859.  
  860. * クリーン シャットダウン イベント (イベント ID: 6006)
  861. オペレーティング システムのシャットダウンが開始されるたびに、Event Log サービスはクリーン シャットダウン イベントを記録します。クリーン シャットダウンを開始する方法には、ユーザーが直接、対話型のシャットダウン画面を使用する方法、Ctrl + Alt + Delete キーによるシャットダウンおよび再起動、[スタート] メニューを使用したシャットダウンおよび再起動、ログオン画面を使用したシャットダウンおよび再起動があります。シャットダウン イベントの InitiateSystemShutdown WIN32 API (ローカル) または InitiateSystemShutdown WIN32 API (リモート) がプログラム上で発生した場合も、クリーン シャットダウンが記録されます。
  862.  
  863. * ダーティー シャットダウン イベント (イベント ID: 6008)
  864. オペレーティング システムがクリーン シャットダウン以外の方法でシャットダウンされるたびに、Event Log サービスはダーティー シャットダウン イベントを記録します。ダーティー シャットダウンの原因として最も多いのは、システムのパワーサイクル、つまり、システムの電源の切断による Windows NT の停止です。イベントは、シャットダウンの次のシステムの再起動時に記録されます。Windows NT Server が実行されている間、システムは定期的にタイムスタンプをレジストリに書き込みます。このタイムスタンプは、常に、前回に書き込まれた "最後の動作時の" タイムスタンプを上書きします。"最後の動作時の" タイムスタンプは、レジストリに書き込まれると同時に、ディスクにも出力され、保存されます。通常のクリーン シャットダウンのフラグもレジストリに書き込まれます。SP4 システムが再起動したときに、クリーン シャットダウンのフラグがディスク上に見つからない場合は、ダーティー シャットダウンが記録されます。イベントの説明の部分に "最後の動作時の" タイムスタンプが含まれています。最後の動作時の" タイムスタンプはレジストリの HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Reliability\LastAliveStamp に 5 分間隔で書き込まれます。レジストリの DWORD 値 TimeStampInterval を HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Reliability に追加することによって、書き込みの間隔を変更できます。この値は分単位で指定します。この値を 0 に設定すると、"最後の動作時の" タイムスタンプは記録されず、起動時のタイムスタンプと正常なシャットダウン時のタイムスタンプのみが書き込まれます。
  865.  
  866. * システム バージョン イベント (イベント ID: 6009)
  867. システムが起動するたびに、Event Log サービスはオペレーティング システムのバージョン情報が含まれたシステム バージョン イベントを記録します。これにより、オペレーティング システムのバージョンによって Windows NT システム イベント ログを後処理する作業が容易になります。
  868.  
  869. 注:  SP4 より前のシステムでは、オペレーティング システムのクラッシュのイベント ログへの記録はオプションでした。既定の設定では、クラッシュ イベントが記録されるようになっていましたが、システム管理者は、コントロール パネルの [システム] の [起動/シャットダウン] タブで、[システム ログにイベントを書き込む] チェック ボックスをオフにすることにより、この処理を無効にすることができました。SP4 の Windows NT Server では、クラッシュのイベント ログへの記録が強制的に行われ、管理者がこの処理を無効にすることはできません。Windows NT Workstation では、従来と同様に、管理者が設定を選択できます。
  870.  
  871. --------------------------------------
  872. 3.14  SP4 へのクラスタのアップグレード
  873. --------------------------------------
  874. 3.14.1  ローリング アップグレード
  875. オペレーティング システムのローリング アップグレードを行うことにより、クラスタ サービスのダウンタイムをなくして、管理の煩わしさを軽減することができます。ローリング アップグレードでは、各ノードのオペレーティング システムを順番にアップグレードし、1 つのノードが常にクライアントの要求を処理できるようにします。
  876.  
  877. ローリング アップグレードは、4 つの段階に分かれています。
  878.  
  879. * 第 1 段階: 準備
  880. 各ノードで Windows NT 4.0 Service Pack 3 を実行します。
  881.  
  882. * 第 2 段階: ノード 1 のアップグレード
  883. ノード 1 を一時停止し、ノード 1 のオペレーティング システムを Windows NT 4.0 Service Pack 4 にアップグレードしている間、ノード 2 がすべてのクラスタ リソース グループを処理します。
  884.  
  885. * 第 3 段階: ノード 2 のアップグレード
  886. ノード 1 がクラスタに再び参加します。ノード 2 を一時停止し、ノード 2 のオペレーティング システムを Service Pack 4 にアップグレードしている間、ノード 1 がすべてのクラスタ リソース グループを処理します。
  887.  
  888. * 第 4 段階: 最終段階
  889. ノード 2 がクラスタに再び参加します。
  890.  
  891. 2 つのクラスタ ノードが別々の Service Pack を実行している第 3 段階の状態は、"バージョン混在クラスタ" と呼ばれます。クラスタ上のすべてのリソースがバージョン混在環境で使用できることを確認することをお勧めします。バージョンの互換性が原因でクラスタ リソースをバージョン混在クラスタで使用できない場合、ローリング アップグレードは正常に完了しません。
  892.  
  893. 注:  バージョン混在クラスタで、新しいグループ、リソース、リソース タイプを作成することはできません。
  894.  
  895. >>> ローリング アップグレードを実行するには
  896.  
  897. 1.  ノード 1 のクラスタ サービスを一時停止し、ノード 1 のリソース グループをノード 2 に移動します。
  898.  
  899. 2.  ノード 1 を Service Pack 3 から Service Pack 4 にアップグレードします。
  900.  
  901. 3.  ノード 1 で動作試験を行い、ノードが完全に機能することを確認します。
  902.  
  903. 4.  クラスタ アドミニストレータで [ノードの再開] をクリックします。
  904.  
  905. 5.  ノード 1 の代わりにノード 2 で手順 1~4 を実行します。
  906.  
  907. 3.14.2  ローリング アップグレード以外の方法
  908. クラスタ上の Windows NT をアップグレードする方法は、ローリング アップグレード以外に 2 つあります。
  909.  
  910. ローリング アップグレードに対応していないリソースをクラスタが管理しているため、ローリング アップグレードを実行できない場合は、対応していないリソースをオフラインにして、ローリング アップグレードを実行し、その後、リソースの新しいバージョンをインストールする方法を検討する必要があります。
  911.  
  912. ほとんどのクラスタ リソースがローリング アップグレードに対応していない場合は、Microsoft Cluster Server のクリーン インストールを検討する必要があります。クリーン インストールを行う場合は、インストール後にクラスタを再構成する必要があります。
  913.  
  914. >>> Microsoft Cluster Server のクリーン インストールを実行するには
  915. 1.  クラスタ アドミニストレータのヘルプで説明されている手順に従って、ノード 1 のクラスタ サービスを停止し、ノード 1 の Microsoft Cluster Server をアンインストールします。
  916.  
  917. 2.  ノード 2 上のクラスタ サービスを停止し、ノード 2 の Cluster Server をアンインストールします。この時点で、ノード 1 と ノード 2 で動作していたクラスタは、なくなります。
  918.  
  919. 3.  Windows NT 4.0 Enterprise Edition Components CD-ROM を使用して、ノード 1 に Cluster Server を再インストールし、元のクラスタの名前を使用して、新しいクラスタを作成します。
  920.  
  921. 4.  ノード 1 に SP4 を再インストールし、動作試験を行います。SP4 により、元の SP3 クラスタ製品が SP4 にアップグレードされます。
  922.  
  923. 5.  Windows NT 4.0 Enterprise Edition Components CD-ROM を使用して、ノード 2 に Cluster Server を再インストールし、新しく作成されたクラスタにノード 2 を参加させます。
  924.  
  925. 6.  ノード 2 に SP4 を再インストールし、動作試験を行います。
  926.  
  927. 7.  クラスタ アドミニストレータを使って、新しいクラスタにクラスタ リソースを追加します。
  928.  
  929. 3.14.3  クラスタに関する既知の問題
  930. リソースの値を最初の設定から変更した場合、汎用サービスの [パラメータ] タブの [ネットワーク名をコンピュータ名として使う] チェック ボックスは、オンまたはオフにしても変更は反映されません。このチェック ボックスの設定がどのようになっていていも、サービスはネットワーク名をコンピュータ名として使用します。この問題を修正するには、Regedt32 を起動し、すべでのクラスタ ノード上で以下のキーを編集します。
  931. HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\<Service name>\Environment
  932.  
  933. これは複数行文字列です。_CLUSTER_NETWORK_NAME_ が含まれた行を削除します。
  934.  
  935. --------------------------------------------
  936. 3.15  FMV シリーズのソフトウェア電源切断 HAL
  937. --------------------------------------------
  938. 富士通株式会社 FMV シリーズに添付されているソフトウェア電源切断 HAL を使用している場合、Service Pack 4 適用後にソフトウェア電源切断機能が利用できなくなる場合があります。この場合、Service Pack 4 に適応したソフトウェア電源切断 HAL を入手し、Service Pack 4 適用後に再度インストールを行ってください。
  939.  
  940. 詳しくは、富士通株式会社のホームページ (以下の URL) を参照してください。
  941.  
  942. http://www.fmworld.ne.jp/product/lib/index.html
  943.  
  944. --------------------------------------
  945. 3.16  NEC PC-9800 シリーズでの注意事項
  946. --------------------------------------
  947. 3.16.1 NECAIIME の更新
  948. 本バージョンでは NECAIIME95 が更新されています。新しい NECAIIME95 を使用するには、\support\necai\readme.txt をお読みの上セットアップを行ってください。
  949.  
  950. 3.16.2 [スタート] メニューの項目に関する注意事項
  951. [スタート] メニューに [サスペンド] の項目があるシステムに SP4 をインストールした場合、その項目は無くなります。サスペンド状態にする場合はコンピュータのサスペンド用のスイッチボタンを使用してください。
  952.  
  953. =========================
  954. 4.0  その他の修正と回避策
  955. =========================
  956. ここでは、この Service Pack のリリースに関するその他の修正と回避策について説明します。
  957.  
  958. ------------------------------------------------------------------
  959. 4.1  Windows NT 5.0 コンピュータへの Windows NT 4.0 のインストール
  960. ------------------------------------------------------------------
  961. Windows NT 5.0 Beta 以降がインストールされているコンピュータに Windows NT 4.0 をインストールすると、Windows NT 4.0 セットアップの最初のテキスト モードの後の起動メニューで、セットアップが再起動を繰り返すことがあります。
  962.  
  963. SUPPORT\WINNT32 フォルダに格納されている更新済みの WINNT32.EXE を使用することにより、既に Windows NT 5.0 を実行しているコンピュータに Windows NT 4.0 をインストールできます。
  964.  
  965. >>> WINNT32.EXE を更新するには
  966. 1. Windows NT 4.0 Service Pack 4 から WINNT32.EXE ファイルを取得し、それをハード ディスクのフォルダにコピーするか、Service Pack 4 CD-ROM 上で WINNT32.EXE ファイルをダブルクリックします。WINNT32.EXE ファイルは、SUPPORT\WINNT32 フォルダに格納されています。
  967.  
  968. 2. Windows NT 4.0 ファイルの場所を入力するように求められたら、Windows NT 4.0 CD-ROM の \I386 フォルダ、\PC98 フォルダまたは \ALPHA フォルダのパスを入力します。
  969.  
  970. 詳細については、http://support.microsoft.com/ の Microsoft Knowledge Base で、文書番号 Q185322 を検索し、参照してください。
  971.  
  972. Windows NT 4.0 をインストールした後、次の手順を実行します。
  973. 1.  Service Pack 4 を適用します。
  974. 2.  Windows NT 5.0 CD-ROM からシステム ドライブのルートに NTLDR と NTDETECT.COM をコピーします。
  975.  
  976. 注:  この方法でインストールするときは、インストール先パーティションが FAT ファイル システムである必要があります。
  977.  
  978. -------------------------------------------------------
  979. 4.2  Windows NT 4.0 と Windows NT 5.0 のデュアル ブート
  980. -------------------------------------------------------
  981. Windows NT 4.0 と Windows NT 5.0 の両方にアクセスできるように、コンピュータにデュアル ブート システムをインストールするときは、Windows NT の各インスタンスにそれぞれ一意なコンピュータ名を付ける必要があります。
  982.  
  983. 注:  この処理は、デュアル ブート コンピュータが同じ Windows NT ドメイン上にある場合にのみ必要です。
  984.  
  985. ------------------------------------------------
  986. 4.3  NTFS Version 4 と NTFS Version 5 のサポート
  987. ------------------------------------------------
  988. 現在の Windows NTFS (NT File System) には 2 つのバージョンがあります。
  989. * Version 4: Windows NT 3.51 と Windows NT 4.0 でサポートされています。
  990. * Version 5: Windows NT 5.0 でサポートされています。
  991. この Service Pack には、NTFS 5 ボリュームの読み取り機能を持つ NTFS.SYS の更新済みバージョンが含まれています。
  992.  
  993. 注:  以下の環境では、デュアル ブートはサポートされません。
  994. * Windows NT 4.0 Service Pack 3 未満のバージョンがインストールされている環境
  995. * Windows NT 3.51 またはそれ以前のバージョンがインストールされている環境
  996.  
  997. 更新済みの NTFS.SYS がインストールされている場合でも、NTFS Version 5 の以下の機能には SP4 からアクセスできません。
  998. * リリース ポイント (マウント ポイントまたはジャンクション ポイントとも呼ばれる)
  999. * Native Structured Storage (NSS) ファイル
  1000. * Encrypting File System (EFS)
  1001. * Disk Quotas
  1002.  
  1003. Windows NT 4.0 Service Pack 4 のユーザーまたはアプリケーションが Windows NT 5.0 がインストールされている NTFS Version 5 ドライブ上で作成されたリリース ポイントまたは NSS ファイルにアクセスしようとすると、通常、"アクセス拒否" エラーが発生し、アクセスが失敗します。
  1004.  
  1005. ファイルにアクセスできないと、ウイルス対策アプリケーションがユーザー (ログ ファイルまたはポップアップ ダイアログ、あるいはその両方) にその現象を報告することがあります。これらのアプリケーションは、スキャンの対象に設定されている拡張子を持つ NSS ファイルへのアクセスの失敗を報告することがあります。アーカイブ作成プログラムは、NSS ファイルをアーカイブに追加できず、それをエラーとして報告することがあります。バックアップ プログラムは、NSS ファイルまたはリリース ポイントのバックアップを指示どおりにバックアップできません。バックアップの失敗は、"ファイル使用中" または "ファイルが見つからない" として記録されることがあります。一部のバックアップ アプリケーションでは、バックアップ処理中に NSS ファイルが含まれたフォルダを検査しようとしたときにエラーが発生します。
  1006.  
  1007. Windows NT 4.0 SP4 で NTFS 5.0 ボリュームをマウントした場合、NTFS 5.0 の機能を使用したり、ボリュームに対して chkdsk を実行することはできません。ただし、NTFS 5.0 の機能をまったく使用しなければ、ほとんどの読み込み操作、および書き込み操作は正常に動作します。また、Windows NT 4.0 でも NTFS 5.0 ボリューム上のファイルの読み込み、書き込みができるため、Windows NT 4.0 にボリュームをマウントした後、Windows NT 5.0 からボリューム上で chkdsk コマンドを実行し、"クリーンアップ" を行う必要がある場合があります。このクリーンアップ操作により、NTFS 5.0 データ構造は、Windows NT 4.0 にマウントされた後も整合性を保ちます。
  1008.  
  1009. -------------------------------------------------------------------------
  1010. 4.4  Windows NT Server Enterprise Edition システムへの SP4 のインストール
  1011. -------------------------------------------------------------------------
  1012. WINNTUP.EXE アップグレード プログラムを使用して、SP4 が適用されている Windows NT 4.0 を Windows NT Server Enterprise Edition にアップグレードすると、再起動のたびに Service Pack 3 をインストールするように求めるメッセージが表示されます。この状態で SP3 をインストールしようとすると、新しい Service Pack がインストールされているというメッセージが表示されます。この問題は、SP4 を再インストールすることによって回避できます。Windows NT Server Enterprise Edition に SP4 をインストールした場合、または WINNT32.EXE を使用して Windows NT Server からアップグレードした場合、ポップアップは表示されません。
  1013.  
  1014. ------------------------------------
  1015. 4.5  Internet Information Server 4.0
  1016. ------------------------------------
  1017. 4.5.1  ユーザー名およびパスワードの長さ
  1018. SP4 では、Internet Information Server 4.0 を使用するときのユーザー名/パスワードの組み合わせの長さの制約が修正されています。以前は、この制約により、IIS 4.0 上で基本認証を使用するときにエラーが発生していました。
  1019.  
  1020. 4.5.2  GLOBAL.ASA
  1021. SP4 を適用した後で GLOBAL.ASA ファイルを使用するときは、GLOBAL.ASA ファイルがアプリケーション ルート フォルダにあることを確認してください。Windows NT Option Pack では、GLOBAL.ASA が誤って仮想ディレクトリ内で処理されていましたが、修正されています。
  1022.  
  1023. GLOBAL.ASA ファイルは、イベント スクリプトを指定し、セッション スコープまたはアプリケーション スコープを持つオブジェクトを宣言します。Windows NT Option Pack では、定義されている最下層の仮想ディレクトリから ASP.DLL ファイルが GLOBAL.ASA を処理していました。SP4 では、この点が修正されています。SP4 をインストールした場合、GLOBAL.ASA を使用しているユーザーは、ファイルが正しく動作するように、IIS を変更しなければならないことがあります。詳細については、Windows NT Option Pack オンライン ドキュメントの「Global.asa リファレンス」のトピックを参照してください。
  1024.  
  1025. SP4 を適用した後で、ASP.DLL が GLOBAL.ASA を使用できるようにするには、GLOBAL.ASA が格納されているフォルダをアプリケーション フォルダに指定する必要があります。
  1026. 詳細については、Windows NT Option Pack オンライン ドキュメントの「アプリケーションの作成」のトピックを参照してください。
  1027.  
  1028. SP4 をインストールした後で Internet Explorer 4.0 をインストールすると、一部の CryptoAPI 関連ファイルの拡張子 (.CER、.CRT、.DER) が正しく登録されません。拡張子の登録を修復するには、次のようなコマンドを実行します。
  1029.  
  1030. Regsvr32.exe cryptext.dll
  1031.  
  1032. -------------------------------
  1033. 4.6  セキュリティ構成マネージャ
  1034. -------------------------------
  1035. 4.6.1  セキュリティが設定されたデスクトップへのログオン時にエラー メッセージが表示される問題
  1036. "互換構成"、"セキュリティ構成"、または "より強力なセキュリティ構成" で Internet Explorer 4.0 以降がインストールされている Windows NT システムで、ユーザーが初めてログオンすると、以下のエラー メッセージが表示されます。
  1037.  
  1038. INF のインストール エラーです。原因: アクセスが拒否されました。
  1039.  
  1040. このエラー メッセージを回避するには、デスクトップにセキュリティを設定する前に、システムを使用する可能性のあるユーザーにログオンさせます。
  1041.  
  1042. 4.6.2  レジストリ キーがないときに分析が正しく行われない問題
  1043. レジストリ値がないと、そのレジストリ値の分析結果が不正確になることがあります。これを回避するには、レジストリ値を適切な値に設定します。この問題は、Windows NT の次のリリースで修正される予定です。
  1044.  
  1045. 4.6.3  継承モードが利用できない問題
  1046. 管理者は、ファイル システムとレジストリ オブジェクトのアクセス制御を定義した後で、SCM が子オブジェクトを構成する方法を決めることができます。そのときの選択項目には、[継承]、[上書き]、[無視] があります。Windows NT 4.0 では、[継承] が淡色表示され、使用できません。
  1047.  
  1048. ------------------------------
  1049. 4.7  オーディオ ドライバの更新
  1050. ------------------------------
  1051. Crystal Semiconductor のオーディオ チップまたは Sound Blaster AWE32 Plug and Play Wavetable Synthesizer のオーディオを利用していない場合は、これらのデバイスの更新済みドライバのインストールが必要になることがあります。これらのドライバの更新に関する詳細については、http://support.microsoft.com/ の Microsoft Knowledge Base で文書番号 Q143155 を検索し、参照してください。
  1052.  
  1053. ---------------------------
  1054. 4.8  Microsoft Proxy Server
  1055. ---------------------------
  1056. Microsoft Proxy Server 1.0 クライアントがインストールされている Windows NT 4.0 Workstation または Windows NT 4.0 Server に SP4 をインストールすると、WinSock Proxy Client コンポーネントが使用不能になります。その結果、インターネットにアクセスし、Proxy クライアントに依存するアプリケーションがインターネットにアクセスできなくなることがあります。この問題を修正するには、SP4 をインストールした後で、Proxy Server Client コンポーネントを再インストールします。SP4 をインストールする前に、Microsoft Proxy Client をアンインストールすることをお勧めします。SP4 をインストールした後で、Proxy Client を再インストールできます。
  1057.  
  1058.  
  1059. =====================================
  1060. 5.0  アプリケーションに関する注意事項
  1061. =====================================
  1062. ここでは、この Service Pack のリリースでのアプリケーションに関する注意事項を説明します。
  1063.  
  1064. ---------------------------------------------
  1065. 5.1  Touchstone の CheckIt Diagnostic Kit 4.0
  1066. ---------------------------------------------
  1067. CheckIt Diagnostic Kit Version 4.0 を Windows NT にインストールした場合は、Windows NT のバージョンにかかわらず、CheckIt Diagnostic Kit Version 4.0 の一部の機能が使用できません。
  1068.  
  1069. -----------------------------------------
  1070. 5.2  Norton CrashGuard 2.0 for Windows NT
  1071. -----------------------------------------
  1072. Norton CrashGuard 2.0 for Windows NT では、管理者権限を持つユーザーが製品をインストールし、コンピュータが再起動したときにサービスが開始されるようにする必要があります。
  1073.  
  1074. -----------------
  1075. 5.3  Inoculan 4.0
  1076. -----------------
  1077. Inoculan Version 4.0 Service Pack 2 のビルド 373 以降は、SP4 と完全な互換性があります。以前リリースされた Inoculan 4.0 Service Pack 1 のビルド 270 では、SP4 を適用すると、Windows NT 4.0 のバグチェックが起動します。
  1078.  
  1079. Inoculan SP2A ビルド 375 (il0145i.zip) は、http://www.cai.com からダウンロードできます。
  1080.  
  1081. -----------
  1082. 5.4  Exceed
  1083. -----------
  1084. Exceed Inetd.exe を使用して Windows NT 4.0 の基本 telnet サービスを提供している場合は、http://www.hummingbird.com の Hummingbird Software でアップデートを入手してください。Exceed 6.0.1 に付属しているバージョンは、SP4 では動作しません。
  1085.  
  1086. --------------------
  1087. 5.5  Terminal Server
  1088. --------------------
  1089. Windows NT Terminal Server は SP4 をサポートしていません。インストールされている既存のアプリケーションをマルチセッション環境で実行するのに必要な情報が含まれた、Terminal Server 用に特別に作られた SP4 の改訂版がリリースされる予定です。Windows NT Terminal Server に SP4 をインストールする場合は、この改訂版を入手してください。
  1090.  
  1091. --------------------------------------------
  1092. 5.6  Microsoft NetMeeting の西暦 2000 年問題
  1093. --------------------------------------------
  1094. 2000 年より後のシステムの日付が付いたファイルを転送すると、受信側でファイルの日付が 28 年進みます。これを回避するには、http://www.asia.microsoft.com/netmeeting/ で NetMeeting Version 2.1 以降をダウンロードしてください。
  1095.  
  1096. -------------------
  1097. 5.7  Numega SoftICE
  1098. -------------------
  1099. 最新バージョンである Version 3.24 以外の SoftICE を使用している状態で SP4 をインストールしようとすると、Windows が SoftICE のサポートされていないバージョンを検出したことを示すメッセージが表示されます。
  1100.  
  1101. SoftICE の最新バージョンは、http://www.numega.com/support/updates.htm で登録、ダウンロードできます。SoftICE ソフトウェアの以前の改訂版がインストールされている状態で SP4 をインストールすると、システム エラーが発生します。SoftICE Version 3.24 は、Version 3.2 登録ユーザーに提供されている無料アップデートです。
  1102.  
  1103. -----------------------------------------------
  1104. 5.8  Microsoft BackOffice Small Business Server
  1105. -----------------------------------------------
  1106. 5.8.1  Windows NT 4.0 の西暦 2000 年問題
  1107. UPDATE.EXE を実行し、Windows NT 4.0 Service Pack 4 をインストールします。SP4 をインストールした後、サーバーを再起動すると、Windows NT 4.0 に関する既知の 2000 年問題を解決するためのコンポーネントをインストールするように求められることがあります。
  1108.  
  1109. 5.8.2  Microsoft BackOffice Small Business Server Version 4.0
  1110. UPDATE.EXE を実行し、Windows NT 4.0 Service Pack 4 をインストールします。Windows NT 4.0 Service Pack 4 のインストールが完了した後、サーバーを再起動すると、Windows NT 4.0 で発生する既知の 2000 年問題を解決するためのコンポーネントをインストールするように求められることがあります。
  1111.  
  1112. 5.8.3  Small Business Server 4.0 上の Microsoft Proxy 1.0
  1113. Small Business Server 4.0 (SBS) サーバーに Windows NT 4.0 Service Pack 4 をインストールすると、Winsock Proxy Client コンポーネントが使用不能になります。したがって、インターネットにアクセスするプロキシのオン デマンド ダイヤルに依存する一部のアプリケーションが SBS サーバー上で動作しなくなります。この問題を修正するには、Windows NT 4.0 SP4 をインストールした後で、Proxy Client コンポーネントを再インストールします。Proxy Client を再インストールするには、[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Proxy Client] をポイントし、[セットアップ] をクリックします。
  1114.  
  1115. 5.8.4  Microsoft BackOffice Small Business Server 4.0 用の Windows NT Workstation 4.0 クライアント
  1116. SBS 4.0 の Windows NT 4.0 Workstation クライアント上で Windows NT 4.0 Service Pack 4 Update.exe を実行すると、コンピュータで SBS 4.0 が検出されたことを示すダイアログ ボックスが表示されることがあります。Windows NT で発生する既知の西暦 2000 年問題の詳細については、このドキュメントの 「2.4  Year 2000 Service Pack のインストール」の操作手順を参照してください。
  1117.  
  1118. --------------------------------------------
  1119. 5.9  Microsoft BackOffice Server Version 4.0
  1120. --------------------------------------------
  1121. Microsoft BackOffice Server Version 4.0 がインストールされているシステムに SP4 をインストールする場合には、MSDTC サービスを停止してから行ってください。
  1122.  
  1123. サービスが起動されたまま、SP4 のインストールを行うと、途中でエラーが発生する場合があります。
  1124.  
  1125. ---------------------------------------
  1126. 5.10  Rational Visual Quantify Version 4
  1127. ---------------------------------------
  1128. Rational Visual Quantify Version 4 がインストールされているシステムに SP4 をインストールすると、.DLL エラー メッセージが表示されることがあります。これを回避するには、SP4 をインストールした後で、Rational Visual Quantify を再インストールします。
  1129.  
  1130. ----------------------------
  1131. 5.11  Microsoft IntelliPoint
  1132. ----------------------------
  1133. Windows NT 4.0 SP4 の起動時に IntelliPoint Productivity Tips の TIPS.EXE でアクセス違反が発生する場合は、IntelliPoint ソフトウェアの最新バージョンをインストールすることをお勧めします。IntelliPoint ソフトウェアの最新バージョンは、Microsoft Web サイトの http://www.asia.microsoft.com/japan/download.htm で入手できます。
  1134.  
  1135.  
  1136. ============================================================
  1137. 6.0  Windows NT 4.0 Service Pack 1~4 で修正された障害の一覧
  1138. ============================================================
  1139. Service Pack 1~4 に含まれているすべての障害の修正は、Knowledge Base の文書として記録されています。個々の障害に割り当てられている Qxxxxxx 番号を使って Knowledge Base を検索することにより、特定の障害に関する記事を入手できます。Knowledge Base は、 の Microsoft Web サイトで閲覧できます。
  1140.  
  1141. Windows NT Service Pack 1~4 に含まれているすべての障害の修正の一覧については、http://www.microsoft.com/mscorp/worldwide/japan/support/kb/articles/j045/7/43.htm を参照してください。
  1142.