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青空文庫
Blue Sky Collection
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No.
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著者名
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束原和多志
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書籍名
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いないないヴァーチャる
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底本
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底本の親本
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入力者名
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束原和多志
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作品について:タイトルが消えると、カウント・ダウンが始まる。点滅、鼓動、ふるえ、符号。解凍が終ると、ロボットが起動する。「ロボットは人間と機械、いわば二つの国籍を持っている、それと愛機を通関した時の体験、それにプログラムの解凍という不思議な言葉が反応し、税関倉庫でロボットが自分を盗みに来た女に会うという冒頭の場面が浮びました」。盗まれるのか、逃げるのか、解体か、撃退か。「筋の展開は、ソフトの機能を含め、比喩、換喩、隠喩、対比、驚き、言葉遊び、といった詩の様々な技法で着想されていった気がします」。そして最後に意外なはじまりが。この「近未来を舞台にした現代の昔話」の門出や如何。
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作者について:「気がついてみると、不思議に思うんです、作品にはタイトルが必ずあります、無題ってのもある。作者の名前ももちろんあります、たいていは自分のを普通に遣いますけれど、時々考えることがあります、これはほんとうに自分のかとか。今回ははじめはあまり気になりませんでした。ところが終ってみると、気になったんですね、どうもうまくあってない。で、ふとした拍子に浮んだのが、これでした。どうしてこれなのかは、他の多くのアイデア同様、はっきりはわかりません。作品のどこか覆った、虚の私小説風なところから来てるようなって気はするのですが。気に、というか、機に入ってるので、きっとこれでよいのでしょう」
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