作品について:1835年より連続的に発表された「童話集(お話と物語)」より、「マッチ売りの少女」「おやゆび姫」「はだかの王さま」の三編。「童話集」は抒情的な情緒、幻想的な美しさ、暖かい人間愛などを描いたことで世界的に高い評価を得ている。
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著者について:Hans Christian Andersen (1805-75) デンマークの国民的文学者。オーデンセの貧しい靴直し屋に生まれ、幼少の頃から父にアラビアンナイトなどの物語を読み聞かされ育った。その父が早くに亡くなったため学校を中退せざるをえず、俳優を志してコペンハーゲンへ行くものの、途中で挫折する。苦しい生活の後、政治家コリンの援助もあり大学を卒業する。国外を遊学し、その際のイタリアでの印象と体験より「即興詩人」を著す。1835年「童話集(お話と物語)」を発表し、以後死ぬまでの四十年で一五〇余編の童話を書いた。グリムと童話文学の始祖として並び称されるが、グリムと違い、創作童話の多さが特徴的である。他の代表作 「絵のない絵本」「わが生涯の物語」
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訳者について:1982年生まれ。1999年現在、公立高校に通う高校二年生。高校の文芸班のホームページ(http://www.biwa.ne.jp/~maerd/zlc/)の管理者。趣味は空手・書道。以前に訳した作品 「ボヘミアの醜聞」「赤毛連盟」(二作品とも、コナン・ドイル著)
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