● 初心者によくある話 ●

Finder上でディスクを DiskFolder アイコンに重ねても反応しない

 インストール時にデスクトップファイルを正しく設定できていないか、何かの原因でデスクトップファイルが破壊されています。Mac をリスタートし、Finder が起動するまで "option"+"command" キーを押し続けてください。Finder が「デスクトップファイルを作り直します....?」と聞いてくるので、 を選びます。
 (注意:デスクトップファイルを再構築するときは旧バージョンのソフトは入れないようにして下さい。場合によっては古い情報が記録されてしまい、新機能が使用できなくなることがあります。)
 もしあなたのシステムが、System 7.0.1 であったなら、System7.0.1 用パッチを当てている必要があります。"System7.0.1用パッチ" フォルダの中の書類を読んでパッチ当てを行って下さい。

データベースのフォルダをうまく指定できない、データベースが消えてしまった、データベースをバックアップから書き戻したのに中身がない

 DiskFolder データベースは "DiskFolder.folder" とその中味、"DiskName.tbl""DiskFolder.data" の3点から構成されています。いずれかが欠けていたり、相互の内容の対応がずれていたりすると、DiskFolder は正常に動作しません。存在しているはずのデータがなくなってしまったら、[スペシャル-データベース保守モード] メニューで、データベース保守モードに入り、[データベース選択] ボタンでデータベースの選択をしてください。このとき指定するフォルダは上記3点セットが入ったフォルダです。データベースは指定できているのに一部のディスクが見えないといった場合には、同じくデータベース保守モードで [データベース診断・修復] を試みてください。データベースのバックアップに関しては「データベースのバックアップ」の項も参考にしてください。

メモリがすぐに足りなくなる (エラー:-108)

 しょっちゅうメモリが足りなくなる、あるいは -108 のエラーが発生するときは、DiskFolder を終了して、Finder から [ファイル-情報を見る] メニューを選び、アプリケーションで使用するメモリの大きさを増やしてください。だいたい +500KB すれば大丈夫だと思います。但し、もともと Mac に十分な空きメモリがない場合には、お店に出かけてメモリの増設をして下さい :-p

DiskFolder から書類を開くとき、アプリケーションが見つからないと言われる

 CD-ROM の書類などは、アプリケーションがないために書類を開けないことがよくあります。見つけたファイルを一旦デスクトップなどへコピーするか、目的のファイルの入っているフォルダを "ctrl" ダブルクリックで Finder に開かせてから、アプリケーションにドラッグ & ドロップしてみて下さい (DiskFolder から直接ドラッグ & ドロップする機能は現在サポートされていません)。.sit や .cpt なら圧縮されたファイルですから、StuffIt Expander などの解凍専用のソフト (ほとんどはフリーソフト) のアイコンに書類を重ねて放せば開くことができます。

起動時に「ObjectSupportLib がない」といわれ、起動できない

 "ObjectSupportLib" は、AppleScript インストールによって機能拡張フォルダへインストールされます。システム CD-ROM からインストーラを使って正しく AppleScript をインストールして下さい。

最初にメディアの選択を間違ってしまって、以後そのドライブのディスクが全て間違ったメディアに認識されてしまう、旧バージョンでサポートしていなかったメディアをとりあえず別のメディアで代替していたが、サポートされたので入れ替えたい

 問題のドライブのディスクを 'command' + 'shift' キーを押しながら、読み込ませてください。再びメディア選択のメニューが出ます。以後は変更したメディアとして認識します。但し、既に読み込んでいるディスクは変更されません。お手数ですが、既存のディスクは全て再読み込みしてください。

● 暴走・爆弾を伴うトラブル、機能が正常に動作しない ●

特定の作業で必ず暴走する、よくわからないけどやたらとエラーが頻発する

 まず標準以外の機能拡張やコントロールパネルは全てはずして、動作確認をしてみてください (ATOK 等もはずして下さい)。次にメモリ割り当てを増やしてみてください。これでもだめなときは、どういったマシンとシステムで、どのような作業をしたときにどのようなエラーが発生しているかを、できるだけ具体的に書いて、作者まで連絡をしてください。この機能拡張を入れたときだけ問題が起こる、といった情報もお待ちしています。
 既知のものとしては、SuitCase II がフォントメニュー関連でトラブルを起こすことが確認されています。また、経験的には RAM Doubler は結構危険です。たぶん単体では問題はないと思いますが、他の機能拡張などとの組み合わせでDiskFolderに悪さをすることがあるようです。NowMenuなどのメニューをいじるソフトも悪役になることが多いので気を付けて下さい。機能拡張などは、ものによってはこまめにアップデータがネットワーク上に出ていますので、できるだけ最新版を使うようにして下さい。

タイプ25のエラーって何?

 このエラーはメモリ不足で発生します。メモリ割り当てを増やしても問題が解決しないときは、上記解決法を試してみてください。

フォントを選ぼうとすると暴走する

 SuitCase II を使用していると、このようなことになるようです。現時点では原因がつかめておりません。フォントを変更するときだけ SuitCase II を使用しないようにしてください。なお、SuitCase II に類似したユーティティに J. W. Walker 氏 (DialogView/OtherMenu等の作者) が作ったシェアウェアの Carpetbag というのがあります。当方では Carpetbag と DiskFolder との間でトラブルは発生していません。

DiskFolder の起動に失敗する、特定のウィンドウを開けない、検索中にエラーが起こる

 これらの原因にはデータベースファイルの破損がもっとも可能性があります。データベース保守モードに入って、[データベース診断・修復] を行ってみてください。修復を行った後は、本当に問題が解決しているかどうか再度チェックをすることをお勧めします。修復ができてもエラーが発生するときは、初期設定フォルダの中にある DiskFolder.pref ファイルを捨てて下さい。これでもダメなときは DiskFolder アプリケーション自体をインストールし直して下さい。
 インストール直後から起動に失敗するような場合には、パソコン通信などでダウンロードしたときの、通信トラブルによるプログラムの破壊も考えられます。

特定のディスクをシンクロしようとするとエラーが起こる

 Macでは ':' の文字を除いてディスク名にどのような文字も使用できますが、ネットワークボリュームを管理しているシステムルーチンは、それ以外にも制限 (or バグ?) があり、この制限にかかるとファイルが見つからずにコピーが行えません。通常はこのようなディスクを作ること自体不可能ですが、現時点では電子ブックの広辞苑でこの問題が確認されています。特にMac専用でないディスクには注意が必要です。

ウィンドウの印刷ができない

 ウィンドウの印刷にはかなりのメモリが必要です。特にフルカラー画面で表示しているときは、13インチモニタいっぱいのウィンドウの印刷に 2MB 程度の余分なメモリが必要になります。DiskFolder に割り当てるメモリ量を増やすか、モニタコントロールパネルで表示色数を減らしてみて下さい。なお、白黒プリンタに印刷するときは画面も白黒にした方がきれいに印刷できます。
 RAM Doubler が入っているとうまくいかないこともあるようなので、RAM Doubler 利用者は RAM Doubler をはずしてみて下さい (RAM Doubler が常にダメなわけではありません)。

特定のディスク読込中に特定の場所でフリーズ或いは暴走する

 まず暴走の後は必ず、データベース保守モードに入って [データベース診断・修復] を行って下さい。次に、問題のディスクを読ませるとき、プログレスインジケータが現れるまで command と option キーを押して下さい。この状態で、インジケータには読込中のファイルが表示されます。おそらく、あるファイルのところで止まってしまうはずです。このファイルだけを別のフロッピーやMO等の他の一時的なディスクにコピーし (他のファイルは入れないで!)、このディスクを読み込ませてみてください。この一時ディスクもやはり正常に読めなければ、今コピーしたファイルがトラブルの原因です。
 次に、このファイル (おそらく圧縮書庫かアプリケーション或いは機能拡張類) が正常に使えるかどうか確かめてください。ほとんどの場合、そのファイルは壊れていて使えないはずです。壊れていれば、残念ながらそのファイルは捨てるしかありません。もし、壊れたファイルが CD-ROM に入っていて捨てることができない場合は、その CD-ROM を読み込ませるときだけ、保存オプションで「バージョン/PPC情報保存」或いは「プラグイン使用」のチェックを外してください (前者は問題のファイルがアプリケーションや機能拡張類のとき、後者は問題のファイルが圧縮書庫のとき試してください)。
 もし、正常に使えるファイルで読み込みトラブルが起きるとき、或いは上記対策で解決しないときは作者宛ご連絡下さい。


● 爆弾は出ないけどけど何か変 ●

ディスクの読み込みにやたらと時間がかかる

 保存オプションで、「バージョン/PPC情報保存」をチェックしていませんか? CD-ROM や MO、HD のように大量のファイルを含むディスクに対してこのオプションをチェックしておくと、ディスクの読み込みにとても時間がかかります。また、大量のプラグインを使用している場合にもかなりの時間がかかります。特に CD-ROM などの遅いメディアに大量の圧縮ファイルが入っていると (PDS集などは危険) 耐え難い時間がかかることもあります。特に通常速の CD-ROM (150KB/s) や、半速の MO (1800rpmのもの) を使っている方は、「バージョン/PPC 情報保存」のオプションをチェックせず、プラグインも最低限のものだけにしたほうが賢明です。CPU も 68030-16MHz とかだと結構厳しいでしょう。
 特定のディスクで時間がかかりすぎる、或いは途中で止まってしまっているようだと思ったときは、'command' + 'option' キーを押しながら問題のディスクを読ませてみてください。進行状況を示す棒グラフに現在読んでいるファイル名が表示されます。特定のファイルで停止するようでしたら、問題のファイル (場合によってはそのファイルを含むフォルダ) をフロッピー等にコピーし、そのフロッピーを DiskFolder に読ませてみてください。このフロッピーも読めない場合、ほぼ間違いなくそのファイルは壊れています。残念ながら問題のファイルは捨てるしかありません (場合によっては Norton さんなどで復帰できるかもしれませんが)。ファイルが全く正常であるにもかかわらず DiskFolder で読めないことがわかったら、作者まで連絡してください。可能でしたら、問題のファイルも添付してもらえると問題解決が早くなると思います。なお、ファイル添付は Nifty から Nifty [TBC02674] へのメールの場合は Nifty のバイナリメールで、フリーウェア版の Eudora-J1.3.8.5 からインターネットアドレス [hit-c@eis.or.jp] へのメールの場合は Eudora の添付機能で、その他の組み合わせの場合には BinHex エンコードされたテキストでインターネットアドレス [hit-c@eis.or.jp] へ送っていただくようお願いします。

ディスク読み込みの状態を示すバーが途中からいきなり 100% になってしまう

 きっとそのディスクに大量の隠しファイルが入っているからだと思います。保存オプションで「隠しファイルを保存」をチェックして読ませてみれば、隠れたファイルも見つかります(隠しファイルは太文字で表示します)。

ウィンドウを開くのに非常に時間がかかる

 表示オプションで、「フォルダサイズを計算」「PPC ネイティブ情報を表示」「バージョン番号を付加」などをチェックしていませんか。これらの情報をデータベースから読むには多少の時間がかかります。CPU や HDD が遅いと数百ファイルを含むフォルダを開くのにかなりの時間がかかると思います。030 マシン以前を使っている方はこれらのオプションをチェックしない方が賢明です。

一部の書類のアイコン・クリエータ名が表示されない

 Mac OSのファイル管理の制限から、表示時点でマウントされている (つまりデスクトップ上にアイコンが出ている) ディスクに入っていないアプリケーションに関するアイコンやアプリケーション名は表示することができません。

PPC/68K 両用アプリケーションと表示されているのに 68K Mac では使えない、PPC 専用プログラムが、両用プログラムになっている

 狭義のパワーアプリケーションは PPC 用のマシン語コードのみを含むプログラムのことを言います。このようなアプリケーションを 68K Mac で起動すると、「必要なリソースがありません」というエラーを表示するだけです。これでは単にアプリケーションが壊れているときと区別できません。そこで 68K Mac で起動したときに、「このプログラムは PPC でしか動きません」というより親切なメッセージを表示するようにしたパワーアプリケーションも巷には出回るようになりました。メッセージを表示するということは、68K Mac で動作しているわけですから、狭義には両用アプリケーションと言うことになりますが、実際に仕事をしないわけですから一般にはパワーアプリケーションということになります。バージョン 1.4.1 以前の DiskFolder は機械的に各 CPU で必要なマシン語コードの有無を見ているだけなので、狭義のパワー・両用アプリケーションの判断しかできません。1.5 以降は多少インテリジェントなルーチンに切り替えたため、概ね正しい判断ができると思います。しかし、この正しい判断をさせるには 1.5 以降のバージョンで再読み込みをさせる必要があります。

PC Excahnge でマウントしている同一の DOS ディスクが常に新規ディスクになる、PC Excahnge でマウントしている同一名称の DOS ディスクが区別できない

 PC Excahnge でマウントされた DOS にはディスクの作成日付という概念はありません。従って、ディスクの作成日付を拠り所にディスクを認識している DiskFolder は、そのままでは DOS ディスクは常に別のディスクとみなしてしまいます。この問題を回避するため、2.0 からは保存オプションに "PC_... ディスクを認識" のオプションを追加しました。これをチェックしておくと、"PC_" で始まる名前を持つフロッピはディスク名のみで同一性を判断するようになります。

ネットワークボリュームを読むとき進行状況を示すバーが出ない

 残念ながら Mac OS ではネットワークボリュームに含まれているファイル数をあらかじめ把握することができません (常に0が帰ってくる)。このため、進行状況を表すバーを表示することができません。

MO 等のリムーバブルメディアがイジェクトしない

 古いバージョン (1.6以前) の DiskFolder では、フォーマッタソフトによっては (B'sCrew等)、Drag&Drop したりディスク挿入をした後、ディスクをイジェクトしない場合があります。これはフォーマッタソフトが、リムーバブルメディアをイジェクト不可の属性に設定してしまっているためです。HardDisk ToolKit, Silverlining では問題は発生していません。バージョン 2.0 以降はこの問題は解決していますので、Hit-C Soft House Home Pageから最新版を入手してください。

パーティションを切ってあるMO等を読んだとき、他のパーティションもイジェクトしてしまう

 パーティションはソフトウェアから見ると別のディスクとして見えています。いちいち調べに行けば他のパーティションがマウントされているかどうか調べることは不可能ではありませんが、現在面倒なのと将来の互換性を保証できないのでサポートしていません。


● 既知のバグというか仕様というか... ●

小アイコンでジグザググリッドにならない

 小アイコンの時はジグザグでない方が見栄えがよいと思ったので、このような仕様にしました。

一度に大量の階層フォルダポップアップを表示すると、サブメニューが出なくなる

 これはフォルダポップアップに使用できるメニュー数がシステムで制限されているためです。メニューの使い方を工夫すれば回避できますが、滅多に 100 を越えることはないのでそのままにしています。

大量の圧縮書庫を含むディスクをすべて読み込めない

 最初に DiskFolder を作ったときは、圧縮書庫のことを考えていなかったので、1ボリューム当たりの Mac のファイル数の制限 32767 をサポートすればよいということで、データベースの形式を決めてしまいました。1つの圧縮書庫は中にファイルがいくつ入っていようと1つですから、極端な場合にはそれぞれ 30000 ファイルを含む圧縮書庫 30000 個が一つのディスクに入っていることも可能です。このようなディスクを読むときは、プラグインを使用しないで下さい (プラグインの数を減らすことでうまく行くこともあるかも知れません)。

一部のファイルのバージョン情報を読み込めない

 バージョン 1.4.1 では全てのファイルのバージョンをチェックしていましたが、これだとディスク読み込みに非常に時間がかかるのと、データベース設計の制限から2700余りの数のバージョン情報しか記録できずに問題が発生することがありました。このため現在のバージョンではシステム関連ファイルとアプリケーション・コントロールパネル・機能拡張(一部のみ)のバージョンしか読まないようになっています。

マルチモニタ環境のとき、メインモニタ以外で表示エリア外にアイコンなどが表示される

 これは完全なバグですが、原因が特定できていません。描画領域の指定をシステムがちゃんと認識できないようです。


● こんなトラブルシューティングでは解決しない! ●

 実際にはトラブルシューティングに出ているようなトラブルは、もはやトラブルではありません。本当のトラブルで困ったときは、作者までメールしてください。できるだけすみやかに解決法を考えたいと思います。このとき、トラブル報告をする前に、メールの前に!を必ず読んでください。