●●● データベース保守機能 ●●●

◆ データベース保守モードについて

 データベース保守モードは、DiskFolder データベースを保守するモードです。DiskFolder データベースは DiskName.tbl、DiskFolder.data と DiskFolder.folder に入ったファイルとで構成されます。これらは互いに関連し合っており、一部が欠けたり異常或いは内容の不一致が発生すると DiskFolder は正常に動作しません。ユーザは勝手にこれらのファイルを直接操作しないで下さい (データベースのバックアップ参照)。
 データベース保守モードに入るには、[スペシャル-データベース保守モード] メニューを選択してください。また、データベースの異常で DiskFolder の起動そのものが失敗するときは、'ctrl' キーを押しながら DiskFolder を起動して下さい。最初からデータベース保守モードで起動します。保守モードでは以下のような保守ウィンドウが表示されます。


以下に、各ボタンの使い方を示します。

データベース診断・修復

 データベースがなんらからの原因で破壊されたときに、この機能によってデータベースの修復を試みます。ボタンを押すと、データベースフォルダのある位置を尋ねてきます。DiskName.tbl 等が入ったフォルダを指定して下さい。レポートウィンドウが開き検査の状況が表示されます。最後に「データベースに異常なし」がでれば、形式的にはデータベースに異常はありません。異常を発見すると問題点を自動的に修復します。一般には修復すると異常のあるディスクのデータは消去されます。希に、修復が他の問題を引き起こすことがあります。異常が出た場合には、再度診断・修復を行って、問題が完全に解決しているかどうかを確認して下さい。
 この診断によっても問題が解決しないときには、データの内部構造異常が考えられます。今の所このような問題を解決するには全て (あるいは問題のディスク) のデータベースを作りなおす以外にはありません。もし、どうしても解決できないトラブルが発生したときは、作者までご連絡ください。データベースを送っていただくなどご協力いただければ、可能な限り回避策を考えたいと思います。

シンクロナイズ

 シンクロナイズは、2つの異なるデータベースフォルダに保存されたデータ間でデータベースの情報を互いに最新のものにアップデートします。例えばネットワークでつながった2台の Mac を使っていて、どちらでも同じディスクのカタログデータを管理している場合に便利です。
 ボタンを押すとデータベースフォルダを指定するダイアログが2度出ます。最初に選択するデータベースがデータベース1 (DB1)、次に選択したデータベースがデータベース2 (DB2) となります。シンクロ対象の2つのデータベースを選択すると、以下のようなシンクロオプションが現れます。


 上段には2つのデータベースのパス名が表示されています。
 2つのデータベース (DB) にともに含まれているディスクの情報は、常に新しい方の内容で更新されます。
 「DB1→DB2」をチェックしていると、DB1 にのみ含まれるディスクが全て DB2 へコピーされます。「DB2→DB1」はその反対です。いずれもチェックしていると2つのデータベースに含まれるディスクは全く同じになります。いずれもチェックしないと、共通のディスクのみデータの更新を行います。なお、ごみ箱に入ったままになっているディスクは更新の対象にはなりますが、コピーの対象にはなりません。
 シンクロに当たって、ディスクフォルダの構成は一切無視されます。すなわち双方に登録されたあるディスクが異なるディスクフォルダに入っていても構いません。また、新規に追加されるディスクは全てベースフォルダに追加します。
 シンクロの状況はレポートウィンドウに表示されます。シンクロを途中で止めるときには、'command'+'.' を押して下さい。

データベース選択

 バージョン 1.4 以降、複数のデータベースを切り替えて使用できるようになりました。ボタンを押すとデータベースフォルダを指定するダイアログが出ます。


 まだデータベースが入っていないフォルダを指定することもできますが、このときには、データベース保守モードを抜けたときに警告が出て、再度指定するように求められます。再度同じフォルダを指定すると、新規のデータベースをその位置に作成します。

テキスト変換

 テキスト変換機能を使うと、DiskName.tbl や、DiskFolder.folder フォルダ内のカタログファイルのテキストダンプを取ることができます。この機能は主にデバッグ目的のものです。このボタンを押すと、変換すべきデータファイルを聞いてくるダイアログが出ます。ファイルを選ぶと変換を行い、変換されたテキストファイルは元のファイルがあった場所へ ".text" の拡張子を付けて保存されます。このとき、変換ファイルのクリエータは、[ファイル-プリファレンス-その他] で指定したものになります。
 ファイル選択ダイアログで DiskName.tbl を指定すると、ディスクリストが得られます。DiskFolder.folder 内のファイルを指定すると、指定したファイル名のディスクに含まれる全ファイルのリストが得られます。但し、この機能では DiskFolder.data のデータをテキスト変換することはできません。
 いずれのファイルも各項目はタブで区切られており、タブ設定ができるアプリケーションで整理して読むことができます。各項目の内容は最初の行に書いてあります。

ディスク作成日変更

 このメニューは、データベースの保守とは直接関係しませんが、フォーマット済で市販されているフロッピーなど作成日付が同じになってしまっているディスクの作成日付を変えるものです。ボタンを押すと次のようなメッセージが出ます。


 この状態で、ディスクを挿入すると、ディスクの作成日付/時間を挿入時のものに変更し、イジェクトします。<イジェクト> で既に挿入されているディスクをイジェクトすることもできます。
 このモードを抜けるには、<中止> を選んで下さい。
 くれぐれも、既に DiskFolder に登録したディスクの作成日付を変更しないで下さい。以前のものとは異なるディスクとして認識されるようになってしまいます。

保守モードを抜ける

 このボタンを押すと、データベース保守モードから抜け、ベースフォルダが表示されます。[スペシャル-データベース保守モード] を再度選択しても、保守モードを抜けることが可能です。


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