●●● カタログデータのブラウズ機能 ●●●

◆ ブラウズの仕方

 基本的には Finder と同じ操作でディスクの内容を見ていくことが可能です。[開く] や [閉じる] の動作や 'option' キー等の働きも原則として同じです。
 あるウィンドウの上位のフォルダへの移動は、'command'+タイトルクリックでタイトルポップアップメニューを表示することで行えます。あるフォルダの下位のフォルダへ一気に移動するには 'command'+フォルダをクリックでフォルダポップアップを表示することで行えます。フォルダを1秒以上クリックし続けてもフォルダポップアップメニューを表示することができます。下の図はフォルダポップアップメニューが出ている状態です。


 1階層目のメニューでチェックされているのは、選択した項目そのものです。その上のリストは選択した項目を含む上位(親)のフォルダのメニューになります。チェックした項目の下は、下位の項目のリストになります。下位の項目はサブメニューを持つことができ、更に深い階層へ一気に移動できます。
 ウィンドウ内での項目の選択はキーボードからも可能です。アイコン表示の時は、矢印キーとタブキーでアイコンを選択できます。自動アイコン整列になっているときはタブで順に選択できますが、そうでないときは必ずしも表示の順にはなりません。リスト表示の時は、矢印キーとタブキーで順に移動できます。但し、階層表示になっているときタブで移動すると、先頭の項目しか選択できません。
 表示モードに関わらずファイル名の先頭の何文字かを入れることで、ファイル選択することが可能です。例えば、"ABC" とタイプすると、"ABC" を先頭に持つファイルが全て選択されます。このとき、あまりにもゆっくりとキータイプすると検索文字列はリセットされてしまいます。現在の設定では 3 秒以上間が空くとリセットされるようになっています。文字列のリセットは 'clear' 或いは 'esc' キーでも行えます。一文字戻るときは 'delete' も使えます。また、入力文字列は日本語でも構いません。

◆ カタログ表示ウィンドウ

 [表示] メニューからカタログ表示の方法を選ぶことが可能です。但し、ディスクの内容についてはアイコン表示にすることができません。ディスクフォルダの表示形式やウィンドウ位置は保存されますが、ディスクの内容表示ウィンドウの設定は記憶しません。但し、デフォルトのソート順を [ファイル-プリファレンス-表示] で指定することはできます。
 ディスクの内容を表示している一例を以下に示します。


 この表示は [ファイル-プリファレンス-表示] の設定で若干変わります。ここではバージョン表示、PPC アプリの識別、クリエータ名の表示はいずれもチェックされています。ファイル名の後 "_" に続く表示がバージョン番号です。パワーアプリケーションは種類欄にパワーアプリケーションとなるほかファイル名を指定した色で示します。PPC/68K でともに最適に使える両用アプリケーションも特別な色で表示されます。種類欄で "[]" で囲まれた 4 文字がファイルタイプ、"<>" で囲まれた 4 文字がクリエータコードを示します。アプリケーションのタイプは常に [APPL] であるので、表示をしません。ここには示していませんが、圧縮書庫の中身の場合にはサイズの先頭に "*" を付加し、ファイル名を指定色で表示します。また、Finder からは見えない隠しファイルの場合には、太字で表示します。これら表示に用いる特殊色は、表示オプションでユーザ指定することが可能です。

◆ 情報表示ウィンドウ

 ファイル・ディスクやディスクフォルダを選択して [ファイル-情報を見る] を選ぶと、その項目についてより詳しい情報を知ることができます。以下はディスクの情報を見た例です。


 ディスク名の下に括弧で括った名前があるときは、CDなど書き換え不可能なディスクの名前を変えたときのオリジナルの名前を示します。保管場所はそのディスクが入っているディスクフォルダの階層を示します。"/" でが階層の区切りを示しています。ファイルの情報ウィンドウの保管場所には、そのファイルが入っているディスク内の階層とそのディスクまでのディスクフォルダの階層が表示されます。このとき、ディスク内のフォルダ階層の区切りは ":" で表示します。
 ディスクとディスクフォルダにはコメント欄があります。この欄は Finder が管理しているコメントとは全く独立のもので、自由にコメントを付けておくことが可能です。ファイルにはコメント欄はありません。
 現在はディスクやディスクフォルダに任意のアイコンを貼る機能はありません。また、ファイルやフォルダに貼ってある特殊なアイコンも表示できません。但し、読み込み時点でディスクに貼ってあるアイコンを読むことは可能です (保存オプション参照)。

◆ ファイル・フォルダのダイレクトオープン (Finderに開かせる)

 ファイルをダブルクリックすると、そのファイルを Finder から開こうとします。その時点でそのファイルを含むディスクがマウントされていないときは、ディスクを入れるようメッセージが出ます。但し、隠しファイルや特殊ファイルは開くことができません。その他にも Finder の制限からファイルを開けないことがあります。
 フォルダを 'ctrl' キーを押しながら開くと、そのフォルダを Finder から開こうとします。その時点でそのフォルダを含むディスクがマウントされていないときは、ディスクを入れるようメッセージが出ます。フォルダの場合にもファイルの場合と同様 Finder の制限があります。
 ファイル・フォルダいずれの場合にも、圧縮書庫の中身をダイレクトオープンすると圧縮書庫そのものを開こうとします。但し、圧縮書庫を作成したアプリケーションが見つからない場合には DiskFolder から直接開くことができません。一旦圧縮書庫を含むフォルダを Finder で開いておくか、下記のエイリアス作成機能で書庫のエイリアスを作っておき、Finder から StuffIt Expander などに Drag&Drop して解凍をして下さい。

◆ ファイルの複製

 ファイルやフォルダを選択して、[ファイル-複製を作る] のサブメニューから作成先を選ぶか、ファイルをドラッグして DiskFolder のウィンドウ以外のところへ放すかすると、選択したファイルを指定先或いはデスクトップへコピーします。このとき、既に同名のファイル或いはフォルダがあった場合には、以下のダイアログが出ます。


 ファイルの複製は、隠しファイルに対しても可能です。この場合、コピーした結果は通常のファイルになります。CD-ROM などの隠しファイルを見てみたいとき、DiskFolder でコピーして、使用することが可能です。

◆ エイリアス作成

 ファイルやフォルダを選択して、[ファイル-エイリアスを作る] のサブメニューから作成先を選ぶか、'option' キーを押しながらファイルをドラッグして DiskFolder のウィンドウ以外のところへ放すかすると、選択したファイルのエイリアスを指定先或いはデスクトップに作成することができます。このときにはオリジナルディスクは不要です。

◆ リストの書き出し

 [ファイル-リストを TEXT 保存] を選ぶと、最前面のウィンドウの内容リストをテキストファイルとして保存できます。このときには以下のような形式指定ダイアログが出ます。


 以上の設定をして <保存> を押すと、リストをどこに保存するかを尋ねるお馴染みのダイアログが出てきます。保存したファイルは [ファイル-プリファレンス-その他] の TEXT クリエータ で指定したアプリケーションの書類になっています。
 書き出された各行の内容は出力する項目の種類によって若干変化しますが、基本的にはウィンドウに表示されている情報に対応しています。但し、ファイルの場合にはファイルタイプとクリエータを独立な項目として各々コードで出力します。また、バージョン欄も独立に出力します。なお、「ファイル名のみ」の場合にはバージョンはファイル名に付加した形式で出力します (バージョン表示オプションが ON のときのみ)。

◆ ウィンドウの印刷

 [ファイル-ウィンドウを印刷] を選ぶと現在表示しているウィンドウのハードコピーを印刷することができます。このメニューの選択に先立ってプリンタの選択と用紙設定を行って下さい。この機能ではウィンドウの表示されている部分だけしか印刷できません。リスト全体を印刷したいときは、リストを TEXT 保存してから、他のアプリケーションで印刷して下さい。印刷は現在の表示色数で行います。表示色数が多いときにはメモリが不足することがありますので注意してください。また、モノクロプリンタへ出力するときは、表示も白黒2値にした方が見やすくなります。


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