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Text File  |  1992-08-19  |  5KB  |  103 lines

  1.  
  2.  今回のフリコレには、前回に引き続いて普通の(?)TIFF画とはまったく別に、
  3.  あるコンセプトに基づいて★彡オラタンが作成した画像群を応募させてもらおうと
  4.  思います。
  5.  題して、「MATERIAL EFEECT作品集」です。
  6.  
  7.  * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
  8.  
  9.       『 MATERIAL EFFECT 』について
  10.  
  11.  絵を描くには、様々な方法があります。
  12.  油絵の具を使ったり、水彩絵の具を使ったり、または鉛筆、ペン、マーカー、アクリ
  13.  ル、パステル…などなど、挙げればキリがありません。
  14.  これらはみんな、その特徴が違います。
  15.  油絵の具で描けば、油絵の具でしか描けない表現が出来るし、鉛筆で描けば、鉛筆で
  16.  しか描けない表現が出来る訳です。
  17.  そして、各自が自分に合った技法(用具)を見つけて自分を表現していく事が、すな
  18.  わち「絵を描く」事だと思いますが、ではCGは「自分を表現する為の技法(用具)」
  19.  と成りうるでしょうか?
  20.  勿論、その可能性を秘めていると思います。
  21.  (不幸にして、CGは美術界に於いて、まだ殆ど認められておりませんが)
  22.  では更に、CGと言う一種の技法だけが表現出来る「CGらしさ」とは何でしょう?
  23.  例えば、コンピューターの計算によって描き出す、レイトレーシングなどもその一つ
  24.  だと思います。
  25.  他に「一度描いた画面を変形させる」事も、CG以外では出来ない技術だと思います。
  26.  そこで、この「画面変形」だけを繰り返して、一つの作品が作れないか?
  27.  こう考えた始めたのが、「MATERIAL EFFECT」制作のきっかけです。
  28.  つまり、通常の「線を引いたり、色を塗ったり」と言う方法で描きません。
  29.  「画面変形」繰り返し、「エフェクト」を掛け、「絵を重ね合わせ」…と言う作業を
  30.  延々と繰り返して出来た物がこれらの作品です。
  31.  絵を「描く」と言うよりは、画面変形により、「生み出た」…と言ったところでしょ
  32.  うか?
  33.  因みに、どの絵も、最初の元絵は一緒です。この、ある一枚の「元絵」を色々変形さ
  34.  せているうちに、これらの作品群が出来上がりました。(勿論、加筆による修正は、
  35.  一切しておりません)
  36.  そして、その「元絵」は何かと言うと…これがまた、ある日偶然にコンピューターが
  37.  作り上げた画像なのです。
  38.  
  39.  これも一つの技法として成り立つかどうか…まだ怪しい物ですが、取り合えずはその
  40.  成果をご覧になってください。
  41.  
  42.  * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
  43.  
  44.  MATERIAL EFFECT NO.1 (ORA_9) 『WIND BELL』
  45.  
  46.   記念すべき(?)第1作目は、澄んだガラス細工の様な画像を作ってみました。
  47.   使ったツールは、T-PAINT、ヘゲター、ニュートランスファーですが、この
  48.   手の「画面変形」は、ニュートランスファーが強い…と言う事が分かりました。
  49.   以後、すべての作品は、ニュートランスファーの御陰によるところが多いです。
  50.  
  51.  MATERIAL EFFECT NO.2(ORA_10) 『瞑憩』
  52.  
  53.   ある日、画面変形を延々と繰り返していたところ、偶然にも蛾の形をしたフォルム
  54.   が出来上がりました。それをまた別に作った背景に重ね合わせています。
  55.   この作品は、MATERIAL EFFECTの作品群の中でも、特に気に入っている絵です。
  56.   また、この絵についてはどうしても精密さが欲しかったので、画像サイズを少し大
  57.   きめにしてあります。
  58.  
  59.  MATERIAL EFFECT NO.3 『ルールドの奇跡』
  60.  
  61.   見ようによっては、結構グロテスクな作品です(^^;)
  62.   この作品が、一番「元絵」に近い状態だと思います。
  63.   また、絶対分からないと思いますが、一部に、「ソフトウェアコンテスト入選作」
  64.   の高速疑似レイトレーシングツール、「CRX-TOWNS」を使って描いた画像
  65.   も使っています。
  66.  
  67.  MATERIAL EFFECT NO.4 『曼陀羅 ~1991~』
  68.  
  69.   これも、絵の重要な部分に「CRX-TOWNS」を使って描いています。
  70.   この「CRX-TOWNS」を使う事は、MATERIAL EFFECTの主旨からずれてしまう
  71.   かな?と思ったのですが、このツールも「コンピューターならでは」と言う要素が
  72.   あるので、敢えて使ってみました(^^;)
  73.  
  74.  MATERIAL EFFECT NO.5 『体内回帰』
  75.  
  76.   体内のイメージです。(実に、有り触れたイメージですが(^^;))
  77.   やっぱり「CRX-TOWNS」を使っています。
  78.  
  79.  MATERIAL EFFECT NO.6 『キュノポリス』
  80.  
  81.   いかにも「画面変形」と言った、一番ノーマルな作品です(^^;)
  82.   イメージは、宝石の怪しくも、魅惑的な輝き。
  83.   これも緻密さが欲しかったので、少し大きな画像になっています。
  84.   (もっとも実際見る時は、小さくなりますが(^^;))
  85.  
  86.  * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
  87.  
  88.  それぞれ、素晴らしいツールを作ってくださった作者氏に、感謝を表します。
  89.  
  90.  「MATERIAL EFFECT」は、まだ実験段階です。
  91.  定義もハッキリしていないので、ちょっと分かりにくい作品ではないかと思います。
  92.  (しかも、後半は「CRX-TOWNS」作品集になってしまった感じも…(^^;))
  93.  これらの作品について、ご意見、ご感想などありましたら、ぜひお知らせください。
  94.  
  95.  なお、これらのグラフィックデータを変更する事は、個人で楽しむ範囲なら、煮ても
  96.  焼いても食べても結構です(^^;)
  97.  もし配付、転載などをする場合には、私に御一報ください。
  98.  
  99.  
  100.                             ★彡オラタン
  101.                         Nifty-Serve ID
  102.                            PEE01440
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