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1992-08-19
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769 lines
通信ソフト『ムーンライト』V1.90 自動通信マクロ - NIFHAND V1.9 -
<< ユーザのための手引書 >>
91/01/30 PBA02544 横尾 英明
このパッケージは以下のファイルから成っています。
NIFHAND.DOC (このファイル)
NIFHAND.GGG (アップロード説明書)
CONNECT.AUT (オートログイン専用マクロ)
NIFHAND.AUT (メインのマクロ)
*.AUT (呼出し用外部マクロ・計31個)
LOGIN.AUT, LOGOUT.AUT, MD.AUT, DAY.AUT, HP.AUT,
BBS.AUT, UBBS.AUT, MAIL.AUT, BMAIL.AUT, CENTER.AUT,
MES.AUT, ABM.AUT, ABLM.AUT, LM.AUT, LIB.AUT,
FORUM.AUT, AB.AUT, L.AUT, M.AUT, F.AUT,
SMES.AUT, BUL.AUT, DDL.AUT, UDL.AUT, SYM.AUT,
UST.AUT, HANDLE.AUT, RC.AUT, TOROKU.AUT, SETCLIP.AUT
DELCLIP.AUT,
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= <<目 次>> =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
【1.はじめに】
【2.準備】
0.説明書について
1.通信ソフト本体の準備
2.起動方法
3.B-Plusプロトコルの準備
【3.オートログインの実際】
【4.オートパイロットの実践】
0.基本的ルール
1.オートログイン & 電子メール受信 & 今週のお知らせ(LOGIN.AUT)
2.BBSの巡回、アップロード (BBS.AUT, UBBS.AUT)
3.電子メールの送信 (MAIL.AUT, BMAIL.AUT, CENTER.AUT)
4.電子会議室での発言 (SMES.AUT)
5.フォーラムの巡回 (FORUM.AUT,MES.AUT,LIB.AUT,ABM.AUT,LM.AUT,ABLM.AUT)
6.SYSOP宛メールの送信 (SYM.AUT)
7.掲示板へのアップロード(BUL.AUT)
8.データライブラリのダウンロード (DDL.AUT)
9.データライブラリへのアップロード (UDL.AUT)
10.ホームパーティに行く (HP.AUT)
11.クリッピングーサービス (LOGIN.AUT, SETCLIP.AUT, DELCLIP.AUT)
【5.一ランク上の NIFHAND の使い方】
0.すばやく送信する
1.いきなりエディタを起動させる
2.会議室登録、未読処理を行う
3.PFキー(Fキー)の11以降のキー割当て (LOGIN.AUT)
4.フォーラムへの自動入会 (F.AUT)
5.漢字コード (LOGIN.AUT)
6.通信中に仲間を探す (UST.AUT)
7.会議室巡回の高度な使い方 (M.AUT)
8.プロフィール参照&変更 (NIFHAND.AUT)
9.その日の行事・予定を表示させる (DAY.AUT)
10.エグゼクティブオプションの設定
11.巡回曜日指定の詳細
【6.使用条件】
【7.謝辞】
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【1.はじめに】
この拙作マクロを送り出して半年が過ぎました。初めは、初心者にやさしい、が
モットーだったのですが、いろいろとエンハンスを繰り返すうちにその初期の目
的からだいぶ外れてきてしまいました。ということで今回はいままでゴテゴテと
付け過ぎていた機能を再検討し、自分が考える、最も使いやすく、また最も高機
能、というテーマのもとに取捨選択を試みました。
【2.準備】
0.説明書について
ユーザに読んでもらいたいファイルは NIFHAND.GGG(アップロード説明書)、
NIFHAND.DOC(このファイル)、NIFHAND.AUT(メインとなるマクロ)の三つです。
当然、通信ソフト本体に付属の説明書も座右に置いてください。
1.通信ソフト本体の準備
通信ソフト『ムーンライト』(以下MLとします)V1.90 を用意してください。
(V1.80以前ではこのマクロは動作しません) FGALTM, FHANDなどにあります。
2.起動方法
環境変数 BBSLOG, TERM を各自の環境に合わせてAUTOEXEC.BATの中に設定します。
以下はその例です。前者は通信中に送受信するファイルを格納する場所で、後者
は自動通信プログラム(*.AUT のファイルのこと)を収めておく場所です。
AUTOEXEC.BAT
・・・
bbslog=a:\log
term=a:\aut
・・・
また、MLの起動のために次のようなバッチファイルを作ると便利です。
C.BAT M.BAT
a: a:
cd\ml cd\ml
ml.exe a:\aut\nifhand.aut ml.exe a:\aut\connect.aut
3.B-Plusプロトコルの準備
BPLUSプロトコル送受信用プログラムBPL.EXEを用意してください。FPRGなどにあ
ります。そして以下のようなバッチファイルを作ってください。環境変数BBSLOG
で指定したディレクトリ内に BPL.EXE を置いておくことをお勧めします。
B.BAT
a:
cd\log
bpl.exe
データライブラリのダウンロードは受信プロトコルに BPLUS を使うとX-MODEM
の倍くらい早くなります。ということでバイナリの送受信は全て BPLUSで行いま
すが、これはムーンライト本体にない機能なので、他のプログラムで補ってやる
必要があります。それがBPL.EXEです。FPRG(プログラマーズフォーラム) にはい
ろいろな機種向けに用意されていますので、自分の機種に合ったものを探してご
使用下さい。 そして "B.BAT" というバッチファイルを作っておくだけであとは
マクロが自動で呼び出してくれますので、ユーザが意識することはありません。
ただし子プロセスには環境変数が無効になるので注意が必要です。送受信の際に
パスを省略するには BPL.EXEと同じディレクトリに送信するファイルを置いて下
さい。 また他のテキストファイルなどと同様に扱いたいのならば BPL.EXE を環
境変数 BBSLOG で指定しておいたディレクトリ内に入れておけばよいわけです。
受信の際もBPL.EXEと同じディレクトリ内に格納されます。
【3.オートログインの実際】
CONNECT.AUT の中身を覗いてください。これを各自の環境に合わせて書き換えて
もらいます。まず、一番上のところに、自分のID、近くのアクセスポイントの
電話番号、パスワードなどを例にならって書き換えてください。モデムコマンド
がよくわからなかったら各自のモデムのマニュアル及び WTERM.DOCに
記述されているモデムの設定に関する資料も参考にするといいと思います。所在
はFGALTMのLIB4、データ番号64、データ名WTDOC307.LZ
Hにパックされています。大変に詳細な説明が記されています。
じつはこれだけでNIFTY-Serve にオートログインできます。上で例示したバッチ
ファイル C.BAT をC(リターン)として実行します。あるいはMLを立ち上げて、F6
(PF6)を押して、 メッセージウィンドウが現れたら、CONNECT(リターン)と入力し
て下さい。 これでNIFTY-Serveに接続する作業はマクロがすべて代行してくれま
す。
通信は初めてという人はさっそく、GO HOWTO, GO GOLIST, GO FLIST などと入力
して、NIFTY-Serveの使い方に関する情報を集めてください。そしてOFFと入力し
てひとまず回線を切ってください。あなたがいま集めてきた情報は、ログファイ
ルとなって自動的に保存されていたのでした(ファイル名は年-月-日.LOG)。情報
を集めるだけ集めておいて回線を切ってからゆっくり読むのが時間とお金の節約
の秘訣です。
【4.オートパイロットの実践】
気に入ったフォーラムが見つかったら、これからは頻繁にそこにアクセスするこ
とになりますね。ですがいつもやる作業をいちいち入力していたら面倒だし無駄
だし、あまりいいことはありませんね。そこでここから本格的な自動通信(オー
トパイロット)の出番です。
まず、NIFHAND.AUT を覗いてみてください。なにやらいろいろゴチャゴチャ書い
てありますけど、これらが一連の作業を代行してくれます。コメント文として書
いてある説明書きに従ってあなたの好きなように書き換えてください。基本は、
全体を制御するメインルーチンと、ユーザが好みによって設定する書換えルーチ
ン、そして別のファイルに定義してある外部マクロの3段構成です。これらを設
定しておくことによってユーザの手を煩わせることなく、自動で通信を行ってく
れます。
それではここからはNIFHAND.AUTでできることを説明していきます。 書換えが必
要なものはNIFHAND.AUTだけで、ほかは特にいじるところはありません。() 括弧
内に書いてある*.AUT というファイルはその機能を使う時に呼び出される外部マ
クロです。いろいろ細かすぎるくらいに説明を書いていますが、ほとんど統一し
た形になっていますので、慣れれば問題なく操作できるようになると思います。
0.基本的ルール
上でも書きましたが、メインルーチンが全体を取り仕切ります。ということで使
わない機能はメインルーチンの行頭に";"(セミコロン) をつけるとその機能はな
いものとしてスキップされます。書き換えルーチンにいろいろ設定がしたままに
なっていてもこれによってそれらは読まれることがありませんので、電子メール
送信や、会議室での発言、といった機能を使わない時は行頭にセミコロンを付け
ておいてください。メインルーチンの記述の順序によって自動通信が実行されま
す。
またNIFHAND.AUT を使うと、通信中に受信した情報 (ログといいます) を自動的
に切り分けてくれます。これを格納する区画 (ディレクトリといいます) をあら
かじめ自動作成しておく必要があります。 NIFHAND.AUTの一番下、「個人情報の
設定」のところの
┌
│$100="MD" ;ログ保存ディレクトリの作成
└
のところの行頭のセミコロンを外してください。 (デフォルトでは外してありま
す) そして起動時に メッセージに従って "Y" を選べばそれだけでOKです。新
しいディスクを使い始めない限り二度目からはその必要はありません。もう既に
ディレクトリが存在するところに重ねて作ろうとしてもエラーにはなりませんが
無駄な行為です。一度実行したあとは、再びセミコロンを行頭に付けて下さい。
「自分はこんな機能、絶対に使わない」(例えばデータライブラリへの アップロードetc. )
というものがありましたら、NIFHAND.AUT のその部分をそっくり削除して下さっ
て構いません。ついでにメインルーチンも取ってしまいましょう。だいぶ身軽に
することができます。このようにしても動作には全く影響はありません。もう充
分に使い方も覚えたと言うのなら、コメント文も削除した方がすっきりするでし
ょう。そうする際はバックアップをとっておくと安心です。
1.オートログイン & 電子メール受信 & 今週のお知らせ(LOGIN.AUT)
NIFTY-Serve への接続と電子メールが届いていたらそれを受信し、¥MAILと
いうディレクトリ下に出力します。もし届いていなければ素通りします。
今週のお知らせは、NIFHAND.AUTの一番下の所に好きな巡回日を書いておくと、そ
の曜日にアクセスした時自動的にダウンロードし、¥ANNというディレクトリ
下にログが切り分けられます。
┌
│$170="火" ;今週のお知らせの巡回日指定(曜日 or 偶・奇 or 日付)
└
電子メールの受信の時、稀にバイナリメールが送られてくることがあります。こ
れは普通のメールのようには表示することが出来ないので、ユーザに入力を求め
るメッセージウィンドウがオープンします。慌てずに指示に従ってキー入力して
下さい。特に、受信ログの中からダウンロードファイル名を検出しようとマクロ
が働きます。うまく検出できるとメッセージを出して取得文字列を表示します。
このとき、バイナリメールの題名がそのままファイル名になっていればファイル
名の自動指定を選択することが出来るのですが、ときには普通の日本語のしかも
かなり長い題名が付いていることがあります。そんなときは半自動もしくは手動
による入力を行う必要があります。これもメッセージウィンドウがさらにまたオ
ープンして方法を指示してくれますので、困るようなことはないでしょう。なお、
半自動とはファイル名は自動で付けてくれるのですが、拡張子全てユーザによる
入力です。ダウンされたメールは BPL.EXEのあるディレクトリ内に保存されます。
2.BBSの巡回、アップロード (BBS.AUT, UBBS.AUT)
BBSとはみんなの掲示板であり、誰もが読んだり書き込んだり出来るものです。
参照結果は¥BBSというディレクトリ下に出力されます。
┌
│DO BBS ;BBSの巡回
└
後者はBBSに書き込みをしたい時に使います。UBBS.AUTが起動されると、予め
NIFHAND.AUTに設定しておいたものが表示されます。それでよければ "Y" と入力
して下さい。誤りを見つけたら "N" を入力すると訂正することができます。 訂
正が済めばマクロが送信してくれます。
┌
│CALL UBBS1 ;BBSへのアップロード (Up, BBS)
└
┌
│PROC UBBS1
│$60="1" ;ボード番号(1~8)
│ ;1. コンタクトボード 2. フリートーク
│ ;3. 売ります/あげます 4. 買います/譲ってください
│ ;5. 教えてください/教えます 6. スポーツ/健康
│ ;7. 家庭/教育 8. ふるさとボード
│$61="TEST.DOC" ;送信ファイル名("DEL"とすると自分の掲示文書を削除できます)
│$62="売ります" ;題名
│DO UBBS
│ENDPROC
└
3.電子メールの送信 (MAIL.AUT, BMAIL.AUT, CENTER.AUT)
個人的に連絡を取りたい時に電子メールを送ります。普通の手紙とほとんど同じ
感覚です。これをあらかじめ書いておいて、NIFTY-Serve に接続した時に一気に
送ることをアップロードと言います。回線を接続してからその場で書くことも出
来るのですが、その間も刻々と時間は流れ、料金がかさんでいくのでお薦めでき
るものではありません。是非ともこの機能を使って電子メールを送って下さい。
初めは自分に電子メールを出して送受信する練習をしてみるものいい方法です。
なぜかそうことができるんです。またまったく同じ手順で、ファックスを特定の
人に送ることが出来ます。センター宛メールも手順はほとんど同じです。難なく
使いこなせるようになると思います。
なお、テキストメールとバイナリメールの送信手順がちょっと違います。前者は
埋め込みコマンドを使うと大変に簡便になるので、そちらのやり方を採用してあ
りますが、後者はいちいち設定しなければなりません。
なお、V1.7より期日指定メールに対応しました。(ただし、エグゼクティブ
オプション設定者のみ)
┌
│CALL SM1 ;メール送信 (Send Mail)
│CALL SBM1 ;バイナリメール送信
│CALL CENTER1 ;センター宛メール
└
┌
│;埋め込みコマンドの書式(必ず送信文書の文頭に)
│ ;TO:XXXxxxxx ;送信先ID(10箇所まで、FAX番号可)
│ ;TO:F03-1234-5678 ;FAX配信の場合(必ず市外局番から)
│ ;SUB:元気にしてますか ;タイトル
│ ;SDATE:920115 ;期日指定(エグゼクティブオプション設定者のみ)
│ ;(以下、本文を記述)
│
│PROC SM1 ;テキストメールの送信(埋め込みコマンドを使うこと)
│$10="M1.DOC" ;送信ファイル名1
│;$11="M2.DOC" ;送信ファイル名2
│;$12="M3.DOC" ;送信ファイル名3 ;同時に複数のメールを送りたい時は
│DO MAIL ;$10 以降、連続で送信ファイルを書
│ENDPROC ;き込んでおきます
│
│PROC SBM1 ;バイナリメールの送信
│$10="KAME1225.LZH" ;送信ファイル名
│$11="題名" ;題名
│;$12="911128" ;期日指定(E.O.設定者のみ)
│$2000="PBA02544" ;送信先ID($2000以降、連続ならいくつでも可)
│DO BMAIL
│ENDPROC
│
│PROC CENTER1 ;センター宛メール
│$60="CENTER3.DOC" ;送信ファイル名
│$61="困っています" ;題名
│$62="1" ;1. NIFTY-Serve の利用について
│ ;2. NIFTY-Serve の操作上の障害について
│ ;3. アクセスポイントの異常について
│ ;4. 住所、アクセス料金支払方法等の変更
│ ;5. CompuServeについて
│ ;6. NIFTY-Serve 資料送付申込み
│DO CENTER
│ENDPROC
└
4.電子会議室での発言 (SMES.AUT)
初めのうちはただ読むだけの電子会議室ですが(こういうのを ROM ; Read
Only Member といいます)、だんだん様子がわかってくるとなにか自分でも言い
たくなってくるものです。その時にこの機能がお役に立ちます。電子メールを自
分に送ってうまくいくようになっていればこっちも難なく使いこなすことが出来
るでしょう。コメント文を参考にトライしてみてください。
┌
│CALL SMES1 ;会議室発言 (Say in MES)
└
┌
│PROC SMES1
│$60="FEDHAN" ;フォーラム名
│$61="6" ;会議室番号
│$62="SAY" ;サブコマンド
│$63="ED6_2.DOC" ;送信ファイル名
│$64="わーい>MEKALINさん" ;題名
│DO SMES
│ENDPROC
└
5.フォーラムの巡回 (FORUM.AUT,MES.AUT,LIB.AUT,ABM.AUT,LM.AUT,ABLM.AUT)
これにはいろいろなバリエーションを設けてありますが、下で書いたような規則
に従って命名してあるので容易に理解できると思います。
A:お知らせ B:掲示板 L:データライブラリ M:電子会議室 の略です。
"DO MES" ==> M のみ
"DO LIB" ==> L のみ
"DO LM" ==> L + M
"DO ABM" ==> A + B + M
"DO ABLM" ==> A + B + L + M
"DO FORUM" ==> 起動後に上の5つの中から選択可
フォーラムによっては電子会議室がメインであったり、データライブラリがメイ
ンであったり、あるいはお知らせや掲示板にだいじな情報がよく掲載されるとこ
ろがあったりと、多種多様な性格を持っています。これらに効率よく対応するた
めに、 全部で5つの選択肢を設けました。"DO FORUM" としておくとメッセージ
が表示されて、その場で5つの中から選ぶことが出来ます。あるいはこの日はこ
のフォーラムに行くのをやめる、という選択も出来ます。フォーラムの性格に合
わせて上手に使い分けて下さい。
巡回したフォーラムで集めてきた情報(これをログといいます)は、自動で切り分
けられ、参照結果はフォーラム名と同じ名称のディレクトリ下に出力されます。
"OOoo" はその時の年月で "**" は、会議室(orDL)番号です。
お知らせは "ANN.LOG"
掲示板は "BULOOoo.LOG"
会議室は "M**OOoo.LOG"
DL一覧表は "LIB**.DAT"
補足説明書は "LIBOOoo.LOG" という名称になります。
それに先立ってログを格納する区画(ディレクトリ)を作成しておく必要がありま
す。これには三つの方法があります。
1 フォーラム巡回の時に "DO FORUM" を選択する
(メニューで選択すると自動で作成されます)
2 NIFHAND.AUT の一番下の $100="MD" の行頭にあるセミコロンを外す
3 ユーザがフォーラム名と同じ名称のディレクトリを作成する
1は簡単・便利なのですが、この作業のために稀に暴走することがあります。2、
3は若干入力することが増えますが、万一暴走しても安心です。別の新しいディ
スクを使わない限り、いずれかを一つのフォーラムに対し一回だけやるだけで結
構です。なおすでにディレクトリが出来上がっているところにさらにディレクト
リを作ろうとしてもエラーにはなりませんが、無駄な行為です。
また巡回するフォーラムをその日ごとに変えるという機能も盛り込みました。こ
れにより、もともと情報数が少ないところなのに毎回毎回アクセスするたびに回
ってしまい、時間の無駄だ、と嘆くことがなくなるでしょう。
使用法はNIFHAND.AUTの所定の場所($62)に以下ののような設定をするだけです。
漢字一文字で曜日名(月・火~日) ==> その曜日だけ巡回します
漢字一文字で偶、奇 ==> 偶数日、奇数日だけ巡回
日付(3, 15, 30, etc.) ==> その日だけ巡回
なお省略値は "毎回巡回" です。詳細は本書5.12をご覧下さい。
フォーラム名 ($60="OOOO") は必ず大文字で記述して下さい。複数の GO コマン
ドが使える場合 (例:FFM2=FFMPRO ) も少し注意が必要です。いずれも会議室の
ログの切り分けの際に問題になります。要は MREコマンドを送信した時に現れる
- FFMPRO MES( 2): ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ -
↑コレノコト
この会議室の仕切りに書かれているフォーラム名をそのまま "$60"に使ってほし
いということです。
┌
│CALL FHAND ;フォーラム巡回
│CALL FKAMPO
└
┌
│PROC FHAND
│$60="FHAND" ;フォーラム名
│$62="" ;巡回日指定:月~日・偶・奇(漢字) or 日付(数字) (省略値:毎)
│DO FORUM ;フォーラム巡回方法
│ENDPROC
│
│PROC FKAMPO
│$60="FKAMPO"
│$62="水"
│DO FORUM
│ENDPROC
└
6.SYSOP宛メールの送信 (SYM.AUT)
フォーラムの運営の責任者がSYSOPです。 SYSOP に何か意見がある場合はこの機
能を使ってください。要領はごく簡単ですから、どんな些細なことでも積極的に
聞いてみましょう。
┌
│CALL SYM1 ;SYSOP宛メール (SYsop Mail)
└
┌
│PROC SYM1
│$60="FHAND" ;フォーラム名
│$61="TEST.DOC" ;送信ファイル名
│$62="質問があります" ;題名
│DO SYM
│ENDPROC
└
7.掲示板へのアップロード(BUL.AUT)
これはフォーラム内の掲示板に何か掲載したいことがあるときに使います。掲示
板はフォーラムによっては使えないところがありますが、そういうところは一般
に電子会議室が掲示板の役目を兼ねていることが多いので、両者を上手に使い分
けましょう。よくわからなかったら SYSOP宛メールで聞いてみるのも手です。
┌
│CALL BUL1 ;フォーラム内掲示板へのアップロード (BULletine)
└
┌
│PROC BUL1
│$60="FHAND" ;フォーラム名
│$61="TEST.DOC" ;送信ファイル名("DEL"とすると自分の掲示文書を削除できます)
│$62="仲間募集" ;題名
│DO BUL
│ENDPROC
└
8.データライブラリのダウンロード (DDL.AUT)
パソコン通信の魅力として多くの人が挙げるフリーソフトウェアの宝庫がデータ
ライブラリです。これを簡便に効率よくダウンロードするためにこの機能を使い
ます。あらかじめマクロに設定しておくとその通りに従って素早くダウンロード
してくれますが、全く設定をしてなくても必要なところをユーザが通信中に入力
すれば、ユーザをアシストするようにマクロが機能してくれます。フォーラム巡
回のところで見つけておいたものをこれで一気にダウンロードなんていう使い方
も出来ます。また、フォーラムの巡回のところでも同様なものがあります。違い
はあらかじめ設定でき、なおかつ曜日の指定に支配されないということです。お
好きな方をどうぞ。
┌
│CALL DDL1 ;データライブラリのダウンロード (Down, Data Library)
└
┌
│PROC DDL1
│$60="FFMUSER" ;フォーラム名(実行後に考えるならば空欄のままで可)
│$61="1" ;データライブラリの番号(同上)
│$62="123" ;データ番号(同上)
│$63="" ;ダウンロード名(自動取得しますが、設定の方が優先)
│DO DDL
│ENDPROC
└
9.データライブラリへのアップロード (UDL.AUT)
これは通常は使うことがないでしょうが、それでも未来のフリーソフトウェア作
家の皆さんのために付けておきます。データライブラリへのアップロードの際、
その場で検索キーを入力するというのはなかなか思いつかなくて、結構慌てるも
のです。というわけで、その場でまごつく心配がなく、使ってみるとなかなか快
適なものです。
┌
│CALL UDL1 ;データライブラリへのアップロード (Up, Data Library)
└
┌
│;検索キーは $63~$67 まで 最大で5個使えます
│PROC UDL1
│$60="FHAND" ;フォーラム名
│$61="5" ;DLの番号
│$62="ムーンライト自動通信マクロ V1.1" ;タイトル(漢字20字以内)
│$63="ML" ;検索キー 1
│$64="#TERM" ;検索キー 2
│$65="MACRO" ;検索キー 3
│$66="" ;検索キー 4
│$67="" ;検索キー 5
│$68="2" ;送信プログラムの属性 テキスト:1 バイナリ:2
│$69="NIFHAND.GGG" ;説明ファイル名
│$70="NIFHAND.LZH" ;DLにアップするプログラム名 (環境変数は無効)
│DO UDL
│ENDPROC
└
10.ホームパーティに行く (HP.AUT)
ホームパーティ(HP)とは、ユーザが特別に場所を設けて、特定の人だけがそこ
に出入りしておしゃべりを楽しんだり、情報交換したりするものです。これに参
加するにはパスワードが必要で、 これによって参加者を限定しています。 もし
HPに参加するような機会がありましたら、この機能によって簡単に発言したり、
他の参加者の発言を読むことができます。ログは¥HPというディレクトリ下に
ID名と同名のファイル名で保存されます。巡回日の指定はフォーラムのところ
と同じです。
┌
│CALL HP1 ;ホームパーティ (アップ・ダウン 両方が可)
└
┌
│;起動後に ダウンのみ・アップ/ダウン両方 を選択できます
│PROC HP1
│$60="PBA00570" ;HPのID番号
│$61="########" ;そのパスワード
│$62="長文です" ;アップの時の題名
│$63="4.DOC" ;アップするファイル名
│$64="偶" ;巡回日指定:月~日・偶・奇(漢字) or 日付 (省略値:毎)
│DO HP
│ENDPROC
└
11.クリッピングーサービス (LOGIN.AUT, SETCLIP.AUT, DELCLIP.AUT)
クリッピングサービスとは特定のキーワードを設定しておくとその言葉が含まれ
ている新聞記事を自動的に配信してくれるサービスのことで、ちょっと課金がお
高くついてしまいますが、大変に便利な機能です。
キーワードの設定はSETCLIP.AUTを使います。NIFHAND.AUTの所定の場所にご希望
の設定を、また、巡回する曜日をNIFHAND.AUTの一番下の所に書き込んで下さい。
DELCLIP.AUTは配信されているニュースを削除するためのものです。ニュース保存
期間を一週間とし、また週一回の巡回にしておけばDELCLIP.AUTを使うことなく効
率的に通信ができるようになりますので、そのような設定をお勧めします。
なおこのサービスはエグゼクティブオプション設定者のみが利用できます。EO
設定もこのマクロでできますので、ぜひともご活用下さい。
┌
│CALL SETCLIP ;クリッピングサービス:設定(エグゼクティブオプション設定者のみ利用可)
│DO DELCLIP ;クリッピングサービス:ニュース削除
└
┌
│PROC SETCLIP
│;$60="1" ; "1" : 利用案内を読む
│ ; "2" : 利用設定をする
│ ; "3" : 設定を変更する
│ ; "4" : 設定を解除する
│$61="医学" ;キーワード1(最大7つまで)
│$62="バイオ" ;キーワード2
│$63="医薬" ;キーワード3
│$64="スウェーデン" ;キーワード4
│$65="" ;キーワード5
│$66="" ;キーワード6
│$67="" ;キーワード7
│$68="7" ;ニュース保存期間(1~14日:推奨:7日)
│DO SETCLIP
│ENDPROC
└
【5.一ランク上の NIFHAND の使い方】
ここからは使い慣れてきた人たちのための一歩進んだお話です。とはいってもそ
んなに難しいことは書いてなくて、何度かNIFHAND を使っていくうちにここに書
いてあることもご理解いただけるようになるのではないかと思います。
0.すばやく送信する
NIFHAND はユーザが通信中に条件分岐を選択していく「セミオート」を基本にし
ていますが、アップロードのときにスイスイ送信したい時は
PROC OOO
・・・ この間に$1="QUICK" または $1=="Q" という一文を書き加えて
・・・ ください。ノンストップで送信してくれます。但し、こうする
・・・ と確認・訂正が出来なくなります。慎重に設定してください。
ENDPROC
これが有効なのは、電子メール、電子会議室、フォーラム内掲示板、BBS、デ
ータライブラリ、ホームパーティ、での(つまり全ての)送信の時です。
1.いきなりエディタを起動させる
ML起動時にいきなり NIFHAND.AUT をお手持ちのエディタに表示させて書き換
えるということができます。そうしたい時は、以下のようなバッチファイルを作
る必要があります。エディタを終了するとそのまま通信に入ります。
K.BAT
a:
cd\vz
vz.exe a:\aut\nifhand.aut
cd\ml
ml.exe a:\aut\nifhand.aut
2.会議室登録、未読処理を行う
電子会議室では、ユーザにとって不要な会議室を巡回する際にスキップしてしま
ったり、未読分を処理してしまうことが出来ます。これらをマクロでやることが
できます。以下のような一文をフォーラム巡回のところに書き加えてください。
PROC FHANDF
$60="FHAND"
$62="毎"
$63="RC" ;$63="RC" ;未読処理
ENDPROC ;$64="TOROKU" ;会議室登録
;$65="HANDLE" ;ハンドル変更
;$66="UST" ;仲間探し
3.PFキー(Fキー)の11以降のキー割当て (LOGIN.AUT)
ここには好きなものを割り当てて使うことができますが、ひとつのアイデアとし
て、F11にはマクロを書き換えるためのバッチファイルを指定しておくことが
できます。これは不測の事態が発生して、マクロが止まってしまっても通信中に
現在実行中のマクロを呼び出して書き換えてしまうというものです。もう必要な
い部分は
;CALL SM1
こんな感じになりますね。書き換えたらプロンプト( ">" または "OOO>" で
":" は不可)の入力待ちのところから再スタートさせます。これによって通信
を続行させることができるでしょう。なお再スタートの際、ログインの手続きを
スキップしますか? と聞いてくるので当然スキップしましょう。
マクロにはデフォルトで11のキーに "N.BAT"というものを組んであります。で
すからN.BAT というものを作ってパスの通ったところに置いておいてください。
但し、空きメモリの大きさに注意してください。
N.BAT
a:
cd\vz
vz.exe a:\aut\nifhand.aut
こんな感じになります。
4.フォーラムへの自動入会 (F.AUT)
NIFHAND.AUT で設定したハンドルが入会手続きの時に使われます。ここを空欄の
ままにしておくと、フォーラムには実名登録されます。その後、会議室登録と会
議室の未読分の処理を続けて行いますので、メッセージに従って入力してくださ
い。その後は普通の通信に戻ります。
5.漢字コード (LOGIN.AUT)
デフォルトではシフトJISになっています。 これを書き直すには LOGIN.AUT
のファイルを覗いてください。140行と730行あたりに結構目立つようにコメント
を付けておきました。必要に応じて書き換えてください。(2か所だよ)
6.通信中に仲間を探す (UST.AUT)
このファイルをいろいろ設定しておくと、通信中に特定の人を見つけて、その人
にメッセージを送ることが出来ます。これをただの挨拶代わりに使ってもいいし、
チャットに誘うために使ってもいいし、いろいろ使い方を考えてください。ハン
ドル登録をしておけば見つけた人をハンドル名で表示させることもできます。な
お、UST.AUTの使い方に関してはその中身をご覧下さい。
7.会議室巡回の高度な使い方 (M.AUT)
未読発言が一定以上(マクロには "100" と設定してあります) だと未読処理を呼
び出すかどうかを、 さらに多いと (マクロには "200" と設定してあります) 会
議室登録を行うかどうかをマクロが聞いてきます。 逆に一定以下 (マクロには
"3" と設定してあります)だとその日はダウンロードせずにスキップするという
機能も付いています。 上記の設定値はいずれもユーザが変更可能です。M.AUTの
一番上をご覧ください。
8.プロフィール参照&変更 (NIFHAND.AUT)
NIFHAND.AUT の個人情報の設定のところに、$300から続けてIDを書き込んでお
くとそのIDの人のプロフィールが参照され、その結果が¥ANNというディレ
クトリ下に PROF.LOG というファイル名で出力されます。
例:$300="PBA02544"
$301="SDI00528"
また、自分のプロフィールを書き換えたい時は $130 にプロフィールを書いたフ
ァイル名を指定してこれも NIFHAND.AUT の個人情報の設定のところに
$130="MYPROF.DOC"
というように記述しておきます。なお、いずれも設定しておかなければ実行され
ることはありません。
9.その日の行事・予定を表示させる (DAY.AUT)
DAY.AUT の中身を設定しておくと、ちょうどその日にアクセスするとメッセージ
が表示されます。例に倣って書き換えてみてください。この機能を使わない時は
LOGIN.AUTの一番下の "DO DAY" の行頭にセミコロンを付けてください。
10.エグゼクティブオプションの設定
このほど、エグゼクティブオプションが身近なものとなりました。ということで
同オプションを設定した方だけが利用できる機能をマクロからも使えるようにし
ました。NIFHAND.AUT の個人情報の設定のところの
$110="EO"
の行頭のセミコロンを外すだけです。一度やったらまたセミコロンの中に入れる
か、削除して下さい。
11.巡回曜日指定の詳細
巡回曜日指定機能をうまく利用すると、大幅に課金を節約することができます。
その指定方法の詳細をここに記しておきます。
毎 ----------------------------- アクセスするたびに巡回・・(毎日)
偶・奇 -------------------------- 偶数日または奇数日に巡回(隔日)
日・月・火・水・木・金・土 ----------- その曜日のみに巡回・・・・・・(週1回)
半角数字(1~31) -------------- その日付のみに巡回・・・・・・(月1回)
全角数字(3・5・10・14のみ) -- その数字で割り切れる日のみ巡回
即ち、3:3・6・9・12日~・・(3日おき)
5:5・10・15日~・・・(5日おき)
10:10・20・30日・・・・(10日おき)
14:14・28日・・・・・・・(隔週)
巡回曜日指定部分を空欄にしておくと、原則として "毎" を指定したのと同じに
なりますが、特殊な機能(今週のお知らせ、クリッピングサービス、課金情報)
のところでは、スキップされるようになっています。
【6.使用条件】
これはムーンライトというフリーウェアの通信ソフトがないとどうにもならない
ものですので、使用上の条件はすべてMLに準ずるものとします。またこのマク
ロファイルは私をはじめとする有志が作成した著作物ではありますが、オリジナ
ルのアーカイブに入っているファイルを全てまとめて配布・転載してほしいとい
う他は特に条件を付けません。本マクロファイルの改造も自由であり、改造後の
配布も自由です。作者の許可などいりません。なお、本プログラムの使用により
発生した損害について作者は責任を負わないものとします。
【7.謝辞】
このオートパイロットプログラムのの作成に際し、NIFTY-Serveの
FHAND<障害者フォーラム>の皆さんには多大な協力をお寄せ頂きました。
以下にその方々の御芳名をを記して、末筆とさせていただきます。
そしてMLの作者、K.Yoshiokaさんにも心より感謝申し上げます。
SDI00528 かっくん MHH00136 KING STONEさん NBH00310 MEKALINさん
QGA00522 SUMさん PEE01366 JOURさん PEE02771 MABさん
QGB02771 あずちゃん FCE02015 TAKA77さん GEA00700 ちゃく☆さん
GEG00035 "カモメ"さん