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1980-01-02
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9KB
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154 lines
SUB:MML講座・第4回
MML講座受講生の皆様、おはこんばんちわ~!マネージャ(山)です。
さて、今回の内容は、初級編の総まとめとして、MMLコマンドの一覧表を
つける事にします。これは、言わば、辞書代わりに使うもので、全部覚える必要は
ありません。気楽に見てください♪
====================================
前回までにお話した通り、MMLの中核コマンドは、
〔A,B,C,D,E,F,G,R〕{+,-,#}{音長}
・・・・「ドレミ・・」の音程と休符
Ln(n:1~384) ・・・・ 省略時の音長指定
〔.(ピリオド)〕 ・・・・ 音の長さを1.5倍にする
〔>,<,On(n:0~7)〕・・・・ オクターブ上げ、下げ、数値指定
& ・・・・ 前後の音をつなげる
(表記中、〔〕は、その中から一つ選び、{}は省略可能、nは数字を表す)
でした。これと、後で述べるTn,Vn,@nの3つを加えたものが、基本MML
です。これだけは、しっかり覚えてください♪(^_^)
MMLが最初に8bitのパソコンに乗せられた80年代前半頃、当時はPSG
(今のファミコンに付いてる奴)でしたので、MML自体も簡単だったのですが、
TOWNSともなると、ツール(PON,High-EUP,FB386)によって、かなり
MMLが違う上にコマンド数が膨大なのですが、現在のTOWNSのMMLは、
Oh!FM誌に於いて、たろぴょんさんがFM-7/77AV用に発表された
HGPLAY系を基本としておりますので、これからこの講座では、この形式に
限定して説明致します。
なお、High-EUPにおいては、TOWNSを能力を最大限生かすために、
大幅に拡張されたMMLが使用されておりますが、これは、かなり高度な部類に
入る為、この講座では割愛させて戴きます。
(いずれ、たろぴょんさんが、講座を開いてくれるでしょう(^_^;))
(参考文献としてFB386のマニュアル、及び過去のOh!FMを使いました。
作成に当たられた関係各位の皆様に感謝致します♪(^_^))
=====================================
(上記以外の基本MMLコマンド)
Tn(n:30~280) ・・・・ テンポ指定
テンポを指定します。nは、一分間に4分音符をn回数える速さです。
〕,〔,Vn(n:0~15) ・・・・ 音量音量の上げ、下げ、数値指定
音量を指定します。15で最大、0は最小(全く聞こえない場合もあれば、
微かに弱い音が聞こえる場合もある。音色、音源、ツールよって違う)です。
〕、〔は、音量数値を現在より一つ上げたり、下げたりするのに使います。
@n(n:[FM音源:1~128][PCM音源:1~32])
・・・・ 音色指定
音色を数値で指定します。何番の音色にどんな音が入っているかは、使用する
FMB、PMBファイルによってマチマチです。TOWNS-SOUNDを
持っていると、簡単に音色と番号の対応を調べられる上、自分でFMB、PMBを
作成出来るので、大変便利ですが、持ってないなら、このコマンドを使って
全部鳴らして試聴するしかありません。
(知っていると便利なコマンド)
Qn(n:0~10) ・・・・ 1音中の音長指定
これは具体的な例で説明しましょう。次の2つのMMLを聴き比べて下さい。
Q1L8 CCCC CCCC
Q8L8 CCCC CCCC
どうでしょう?同じ8分音符を8個並べたものですが、上は「タッタッタッ」
と短く切れた感じですが、下は「ターターター」と伸びた音に聞こえますね。
同じ音符でもその音符中、実際に音がどれぐらい鳴っているかを決めるのが、
このコマンドです。数値は音符を8等分して、その内、何個分の音を
鳴らすかで決めます。ですから次の2つのMMLは、全く同じ演奏をします。
Q4L8 C C C C C C C C
Q8L16 CRCRCRCR CRCRCRCR
さて、音を8等分にするのに、何故、数値は10まであるのでしょう?
通常の使い方では、9、10は全く無意味ですが、今後の講座で明らかにする
ポリフォニックモードに於けるロングサティスーン効果(一種のエコー)で
意味を持ちます。今は、気にしないで下さい。
@Vn(n:0~127) ・・・・ 音量の微調整
音量を細かく指定します。ツールによってマチマチですが、大体、V0が@V7、
V1が@V15、V2が@V23・・・・V15が@127という対応をしています。
普段は余り使いませんが、曲をフェードアウトさせたい時、曲全体のトータル
音量バランスがVコマンドだけでは指定しきれない時などに用います。
%Ln,%Rn,%C(n:1~15)
・・・・ ステレオ指定
TOWNSの音楽出力はステレオ仕様なので、MMLでも左右に音を振り
分ける事が出来ます。(内蔵スピーカでは当然、無意味(^_^;))
%L,%Rは、どの位、音を左寄り、右寄りに出すかを指定します。
1で中央より僅かに左(右)に、15で一番左(右)寄りになります。
%Cは、中央から音を出します。数値は付けません。
さて・・・・ここで、悲しいかな、TOWNSのFM音源の仕様がタコな為、
FM音源では、%L、%Rで数値を幾ら指定しても自動的に15にされます。
つまり、「ちょっとだけ右」とか「おもいっきり左」という指定は、FM音源
では出来ません。
Un(n:-8192~+8191) ・・・・ 音程の微小変化指定
このコマンドを指定すると、以降のMMLの音程を微妙にズラします。
例えば、
U0 C1
U0 C1
を和音で出すと、単に一つの音にしか聞こえませんが、
U+30C1
U-30C1
を和音で鳴らすと、とても音に厚みがある風に聞こえます。所謂コーラス効果
です。その他、ギターでのチョーキング、ビブラート(Despairの中で
「キュィ~~~ン!(^_^;)」とか「ボァボァボァ・・(^_^;)」とかいってる奴
です)や、ボーカルの「演歌風こぶし(^_^;)」などに用います。
それとFB386のマニュアルでは、-127~+127となっていますが、
これは誤りで、上記の数値範囲で使えます。なお、-8192は1オクターブ
下の音、+8191は、1オクターブ上の音になりますが、このUコマンドの
数値は、音楽理論で言う所の√12の対数変化数値なので、「ドレミ」と
この数値を合わせる事は、かなり面倒です。(手前味噌ですが、(^_^;)この
音程とUコマンドの対応を自動的にやって、チョーキングやビブラートを
MMLで実現させるのが、私が作ったJIMIHENや、「アダムの林檎」
付属の疑似MML展開ルーチンなのです)
!n(n:0~15) ・・・・ アクセント(直後の音符の音量指定)
このコマンドは、すぐ後にくる音符だけ、音量をnに指定します。
V10 !15CCC!15C CC!15C!15C
とやってみてください。1、4、7、8番目の音符だけが強く演奏されます。
(その他のコマンド)
Nn(n:1~96) ・・・・ 音程数値指定
{...}n ・・・・ 連符
(...)n ・・・・ 繰り返し
%Sn/m ・・・・ 拍子指定
T±n ・・・・ 相対テンポ
以上のコマンドは、全く使う必要がない、または、ツールによっては対応していない
(大抵の場合,PONが対応してない(^_^;)スミマセン、手抜きです(^_^;))
ので使用を避けるべきコマンドです。これらのコマンドは、全て既に出たコマンドで
代用可能であるか、無くても演奏には全く関係ないので、忘れて下さい。(^_^;)
=====================================
ふえ~~~!!!!!つ、疲れたゼ・・・・・(LUFOの600行に比べたら、
遙かにマシだが・・・(^_^;))ここまで、読んでくれた人、ご苦労さまでした♪(^_^)
取り合えず、覚えなければならないのは、最初の基本MMLだけですし、
無理に覚えなくても、一曲MMLで作れば、勝手に覚えてしまいます(^_^;)(^_^;)
ので、気楽に考えてください♪この書き込みは、プリントアウトでもして、
辞書代わりに使って下さい。
さて、MML講座初級編は、今回で終わりです。次回からは、いよいよ「MMLで
具体的にドラムやギターなどの楽器をどう表現するか?」という事について、中級編
としてお送りする予定です。私が考える受講者レベルとは・・・
初級:MMLを勉強中である。
中級:楽譜を見ながら、MMLで曲データが作れる。
上級:・楽譜が無くても、音楽を聴きながらMML化出来る。
・曲自体にアレンジを加えたりして、単に楽譜のコピー曲ではなく、
鑑賞に耐えうる「作品」として完成させる事が出来る。
・簡単な作曲が出来る。
のいずれかが出来る者。このレベルは、MML知識だけでなく、かなりの
音楽知識が必要となる。
と、考えています。皆さん、上級者目指して頑張りましょう♪(^_^)(^_^)
マネージャ(山)
PS 今後は、演習形式にしたいと思います。つまり、「曲を入れてみたけど、
この部分が上手く演奏されない!」とか「この楽器をMMLで上手く表現出来
ない。どうしたらいいの?」などの問に答え、それに応じたコツを伝授
するという形にします。つまり、私が講義として、書き込みを行うのは、これが
最後となります。皆さんには、今までの講義で、中級者に必要な予備知識は、
全て教えました。これからは積極的に楽譜を買い込み、MML化に励んで
下さい。上手くいかなれば、質問してください。ここには、私だけでなく、
多くの上級者たちが居ますので、きっと貴方を助けてくれる事でしょう♪(^_^)
私も出来うる限り、お手伝い致します。