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LF-SUPPLEMENT101
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LF-Supplement.txt
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Text File
|
2001-12-09
|
12KB
|
280 lines
//-----------------------------------------------------------------------------
// LF-Supplement (プログラマのための文字列補完マクロ)
// Version 1.01
//
// Copyright: Original code by Yusuke Komori.
// Copyright (c) 2001. Yusuke Komori, All rights reserved.
//-----------------------------------------------------------------------------
【1】概要
「LF-Supplement」は、プログラミングの際に面倒な長い単語の入力をサ
ポートする、文字列補完マクロです。
入力したい文字列の先頭何文字かを入力してから LF-Supplement を起動
すると、辞書ファイルの中から入力中の文字列で始まる文字列の一覧を表
示してくれます。あとは、候補の中から入力したい文字列を選択するだけ
で、残りの文字列を自動的に入力してくれるため、標準 API の多い Java
プログラミングなどで威力を発揮します。
辞書ファイルは単なるテキストファイルなので、簡単に用意することが
できます。(Java クラス用辞書と、Java 予約語用辞書、田楽 DLL 用コマ
ンド辞書がサンプルとして付属しています。)
また、他にも LF-Supplement には以下のような特徴があります。
・複数の辞書ファイルから候補の検索が可能
・拡張子毎に辞書の切換が可能
・前に選択した文字列を優先的に表示する学習機能
・大文字小文字を区別せずに検索が可能
・GUI画面で設定が簡単
【2】使ってみよう!
例えば、秀丸エディタで Java プログラムを作成する場合に
LF-Supplement を使用してみましょう。【5】インストール&アンインス
トール にしたがって田楽 DLL と LF-Supplement をインストールしたら、
まず、辞書ファイルの設定を行います。「マクロ (M)- マクロ実行 (X)」
で LF-SupplementConfig.mac を実行してください。
ダイアログが現れたら、「拡張子の追加」ボタンを押して、java と入力
します。左上に「拡張子 .java の設定」と表示されましたね?
次に、右側にある「追加」ボタンを押して、サンプルで付属してる
J2SE1.3.dic を選択してください。中央のリストにファイル名が追加され
ます。あとは、左下の「OK」ボタンを押して設定を保存すれば準備は完了
です。
それでは、LF-Supplement で StringBuffer という文字列を入力してみ
ましょう。まず、秀丸で拡張子が java のファイルを開いてください。拡
張子が java になっていないと、先ほどの設定が有効にならないので気を
つけてください。(LF-Supplement は拡張子で使用する辞書ファイルを切り
換えます。)
ファイルを開いたら、以下のように最初の Str だけ入力してください。(|
はカーソル位置)
Str|
この状態で LF-Supplement.mac を起動します。Str で始まる文字列の一
覧がカーソル位置にリストで表示されましたか? この中から、目的の
StringBuffer を選択してリターンキーを押します。以下のように残りの部
分が自動的に入力されます。
StringBuffer|
さらに、もう一度同じことを行ってみてください。今度はリストの先頭
に StringBuffer が表示されました。このように、LF-Supplement では一
度選択した文字列を最初に表示することができます。
【3】ファイル一覧
LF-Supplement.txt このファイル
LF-Supplement.mac LF-Supplement のマクロ本体【必須】
LF-SupplementConfig.mac LF-Supplement 設定用マクロ【必須】
LF-Supplement.ini LF-Supplement の設定ファイル【必須】
J2SE1.3.dic Java 1.3 API用辞書ファイル(サンプル)
JavaKeyword.dic Java 言語予約語辞書ファイル(サンプル)
DengakuDLL.dic 田楽DLL用辞書ファイル(サンプル)
【4】動作環境
「秀丸エディタ for Windows (Intel 版)」の Ver.3.09 以降。
「田楽(でんがく)DLL」 Version 1.78以降
※「田楽(でんがく)DLL」は杉浦まさき氏によるフリーウェアで、秀丸
エディタのマクロから使用可能な各種ユーティリティ関数を備えたDLLで
す。
※「田楽 (でんがく) DLL」は、LF-Supplement には付属しておりませ
んので、別途入手の上、インストールを行ってください。「田楽 (でん
がく) DLL」は以下の場所で入手可能です。
※どちらもできる限り最新のものを使用することをお薦めします。
[一次配布先]「M. Sugiura Personal Web Page」
URL: http://www.ceres.dti.ne.jp/~sugiura/index.html
「秀まるおのホームページ」
URL: http://hidemaru.xaxon.co.jp/
【5】インストール&アンインストール
まず、「田楽 (でんがく)DLL」を前述の配布場所から入手し、付属のマ
ニュアルに従ってインストールを行ってください。
次に、以下の 3 つのファイルを「秀丸エディタ」のマクロディレクトリ
(通常は「秀丸エディタ」をインストールしたディレクトリの下にある macro
ディレクトリ) に置いてください。
LF-Supplement.mac
LF-SupplementConfig.mac
LF-Supplement.ini
また、サンプルで付属する辞書ファイルを使用する場合は、使用したい
辞書ファイルを適当な場所にコピーしてください。(わからなければ、
LF-Supplement と同じディレクトリで構いません。)
以上でインストールは完了です。
アンインストールはインストール時にコピーしたファイルを削除するだ
けです。このとき、秀丸マクロディレクトリに、userdic_ という名前で始
まるファイルがある場合は、LF-Supplement の学習結果ファイルですので、
必要ない場合はあわせて削除してください。
【6】操作方法
[起動]
「秀丸エディタ」の「マクロ (M)- マクロ登録 (E)」で
LF-Supplement.mac を登録してから、適当なキーにアサインするか、
「マクロ (M)- マクロ実行 (X)」で直接実行してください。
【2】使ってみよう ! で示したとおり、カーソル位置の文字列で始
まる単語を辞書から検索して表示しますので、入力したい候補を選択
してください。文字列の残りの部分が自動的に入力されます。
複数の辞書を設定している場合は設定された順に辞書を検索し、候
補を表示します。また、学習機能が ON になっている場合は、学習結
果 (過去に選択した単語) から先に検索します。
まとめると、候補は以下の順番で表示され、各辞書の候補の間はセ
パレータで区切られて表示されます。
1. 学習結果から検索した候補
2. 辞書1から検索した候補
3. 辞書2から検索した候補
......
n. 辞書 n-1 から検索した候補
また、補完候補が 30 を超える場合は、「補完候補が多すぎるので
検索を中止しました」というメッセージが表示されて、30個までの候
補しか表示されません。
また、LF-Supplement の設定で「検索時に大文字小文字を区別しな
い」を ON にしておくと、辞書から検索を行う際に大文字小文字の区
別を行わないようになります。このオプションを使用することで、大
文字小文字を間違って入力しても LF-Supplement による修正を行うこ
とができます。
[学習機能]
LF-Supplement では、一度補完した文字列を記録しておき、次回検
索時に優先して表示することができます。このため、同じ文字列をな
んども使用する場合、カーソル移動の手間を省くことができます。学
習結果は拡張子毎に userdic_.(拡張子) というファイル名で秀丸マク
ロディレクトリに保存されます。
学習機能は設定によって有効 / 無効を切り換えることができ、また、
有効にした場合は最大いくつまで記憶するか指定することができます。
この場合、最大数を超えた文字列は学習結果から自動的に削除されま
す。
[複数辞書設定機能]
LF-Supplement では、複数の辞書ファイルから補完候補を検索する
ことができます。辞書のメンテナンス上、複数ファイルに分けておい
た方が便利な場合に有効です。例えば、サンプルでは Java 言語の予
約語用辞書と、Java1.3 API 用辞書の 2 つに別れています。この 2
つを使用することで、将来的に Java の API 用辞書だけ差し替えるこ
とができます。
[拡張子毎の辞書ファイルセット変更機能]
LF-Supplement では、編集しているファイルの拡張子毎に辞書ファ
イルセットを切り換えることもできます。例えば、C 言語のプログラ
ムを書いている際に、Java の API が補完候補として出てくると困る
ので、拡張子毎に辞書ファイルを切り換えられるようになっています。
[各種設定]
(1) 設定マクロの起動方法
学習機能の設定、拡張子毎に使用する辞書ファイルの設定は、設定
用マクロ、LF-SupplementConfig.mac を使用して設定することができ
ます。設定結果は、LF-Supplement.ini に保存されます。
LF-SupplementConfig.mac を実行するには、「秀丸エディタ」の
「マクロ (M)- マクロ登録 (E)」で LF-SupplementConfig.mac を登録
してから、適当なキーにアサインするか、「マクロ (M)- マクロ実行
(X)」で直接実行してください。
(2) 拡張子毎の辞書設定
設定ダイアログでは、まず最初に「拡張子の追加」ボタンを押して
拡張子 (ピリオドは除く) を入力し、右側の「追加」ボタンで、その
拡張子で使用する辞書を選択してください。検索は上にある辞書から
順番に行いますので「上へ」「下へ」ボタンで順番を変更してくださ
い。
最後に「OK」ボタンを押すと設定が反映されます。別の拡張子の辞
書ファイルを変更したい場合は左上のコンボボックスから選択するこ
とができますが、「OK」ボタンを押す前に拡張子を変更すると、前の
拡張子の変更結果は反映されなくなってしまいますのでご注意下さい。
拡張子の設定や辞書ファイルを削除したい場合は、それぞれ「拡張
子の削除」、「削除」ボタンから行ってください。
(3) 学習機能の設定
設定ダイアログの「選択した単語を学習する」をチェックすると、
学習機能が有効になります、その場合、「学習する単語の数を制限す
る」をチェックして、数を入力することで学習する単語の数を制限す
ることができます。制限を行い場合は無限に学習していきます。(使い
にくくなりますので、適当な数で制限をかけておくことをお薦めしま
す。)
学習辞書ファイル (userdic_.*) の保存先は「学習結果の保存先」
で指定することができます。何も指定しない場合は、LF-Supplement
のマクロが置かれたディレクトリと同じディレクトリに保存されます。
(4) 検索時に大文字小文字を区別しない
この項目をチェックすることで、辞書を検索する際に大文字小文字
の区別を行わないようになります。詳細は、【6】操作方法 をご覧下
さい。
【7】変更履歴
2001.12.09(Sun) Version 1.01
・検索時に大文字小文字を区別しないオプションを追加。
・学習結果の保存先ディレクトリを指定できるようにした。
2001.12.01(Sat) Version 1.00
初公開
【8】著作権・配布条件等
[著作権について]
この「LF-Supplement」の著作権は作者である 小森裕介
(y-komori@nifty.ne.jp) が所有しています。
また、「LF-Supplement」が使用する「田楽 (でんがく) DLL」の
著作権は、杉浦まさき氏が所有しています。
[ソフトウェアの種別]
「LF-Supplement」は フリーソフトウェア です。このソフトウェア
を使用するにあたり、誰に対しても一切お金を払う必要も義務もあり
ません。
[配布条件]
基本的には自由です。ただし、雑誌の付録や Web/FTP サイト上での
公開の際は作者に一応ご連絡を頂けると嬉しいです (義務ではありま
せん)。
[免責事項]
このソフトウェアを使用したことによって如何なる不利益を被った
場合も、著作権者にはそれらに関する一切の責任が無いものとさせて
頂きます。また、著作権者はこのソフトウェアに不具合が生じた際に
修正する義務も一切ないものとさせていただきます。
[サポート・連絡先]
このソフトウェアに関する質問やバグ報告等々は、
y-komori@nifty.ne.jp
までメールでお願いいたします。
[最新版の入手方法]
以下の作者の Web ページにて配布中です。
「Little Forest」
URL: http://www.win.ne.jp/~y-komori/
【9】謝辞
本ソフトウェアを作成するにあたり利用させていただいた、「田楽 (で
んがく) DLL」作者の杉浦まさき氏に深く感謝いたします。 「田楽
(でんがく)DLL」は秀丸マクロの持つ可能性を大きく広げてくれました。
以上