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2001-01-11
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18KB
|
417 lines
------------------------------------------------------------------------
VFLW取扱説明書 Ver.1.70 2001/01/11
Dr.陳 Nifty Serve QZB02574
------------------------------------------------------------------------
0.はじめに
VFLWはフロッピーディスク(FD)を丸ごとファイル化したボリュームフ
ァイル(この名前は私が命名しました)のマネージャです。 DOS版の、「V
FMGR」をWindows95に移植したものです。HELPファイルはまだ
ありませんのでこのドキュメントをよくお読みください。
対応OSは Windows 95/98 に加えて、Ver1.7 からは Windows NT4/2000 も対
応しました。NT3.51 以前と Me に関しては(動くと思いますが)未確認です。
ボリュームファイルとは、1枚のMS-DOS形式のFDを丸のままファイル
にしたVFL形式(拡張子 VFL)と、更にこのVFLを複数枚集めたVFZ形式
(拡張子 VFZ)とがあり、一種のアーカイブ(書庫)です。 VFLWは、アー
カイバの一種と考えてください。 別途、DOS版 VFMGR.EXE, VFL.EXEもあり
ます。
サポートしているFDは次のとおり
2HC(1.44M)
2HD(1.25M)
2HC(1.21M)
DMF(Win95) 注:ファイル化のみ。FD再生はできません
2DD(720kB)
2DD(640kB)
Windows上では確認していませんが、次のFDもサポートしています。
2D (360kB)
2D (8インチ ) 注:2HDとしてファイル化されます
1S (8インチ )
MS-DOS以外のFDはサポートしていません。また、プロテクトのかかっ
たFDもダメです。 なお、お使いのシステムが対応していないFDに関しては
FD再生は実行できません。
Ver1.6からは、MicroSoft などが提供しているFDをファイル化した
img 形式ファイルをサポートしました。詳しくは 3-(6)をご覧下さい。
FDは、1トラック(両面で1)ずつ読んで次のように圧縮してファイルにし
ます。
1.1トラックが全て同一データであればファイル化しない。
2.FATを見て、未使用のクラスターはファイル化しない。
3.トラック毎に圧縮する。LHAのアルゴリズムを借用しました。
(参考資料1)
但、2と3はオプションでやめることが出来ます。
この結果場合によっては驚くほど、省スペースがはかれます。約300枚の5
インチFDを128MタイプのMO1枚に収納したことがあります。
フロッピーディスクにバッドセクター(不良クラスタ)が発生した場合には、
ノートンディスクドクターのようなユーティリティで FAT に登録しておけばそ
のセクターはスキップして読みます。
VFLW の機能は、このようになボリュームファイルに次の様なことができ
ます。
1.FDを読み込んでボリュームファイルを作成する。
2.ボリュームファイルからもとのFDを再生する。
3.ボリュームファイルの内容をファイル単位で一覧表示し、取り出したり、
簡単なビュワーで閲覧する。もとのFDのディレクトリ構造を再現する
ことも出来ます。この機能により一度ボリュームファイル化したFDを
もう一度FDに戻す必要性は殆どありません。
VFL化したFD中のロングファイル名をサポートしていますので、FD
から取り出したファイルのロングファイル名も保存されます。
対応OSは Windows95/98,NT4.0/2000です。Ver1.7
からは WindowsNT4.0/2000にも対応しました。 NT4.0
以前とWindowsMeは動くとは思いますが確認していません。またNTの
サービスパックのレベルなども確認しておりませんので、お使いになってご報告
をお待ちしております。
FDの読み込み・再生できるFDドライブ(FDD)は、内蔵ドライブとリム
ーバブルディスクですが、特殊なドライブには対応していません。
本プログラムはフリーソフトウェアとして公開致しますので、コピー・使用は
自由にしていただいてかまいません。 但し、若干の制限がありますので、6項
をご覧下さい。
1.インストールとアンインストール
インストールは、解凍してできる VFLW.EXE を適当なフォルダーに
コピーしてください。あとは、エクスプローラーでダブルクリックするなどして
お使いください。 適当な所にショートカットを作っておくのもいいでしょう。
一度実行すると、インストールしたディレクトリに「VFLW.INI」という
設定ファイルが作られます。
アンインストールする場合にはこれら2つのファイルを削除し、作成したショ
ートカットを削除すればOKです。
2.VFLWの操作と機能
VFLWの操作は一応メニューも作ってありますが、ボタンで行います。ボタ
ンは全て文字が書かれています。またボタン上のショートカットキーを押すだけ
で操作ができるようにしました。各画面は、「ESC」キーを押すと処理を終了
して前の画面に戻ります。なお、メインフォーム以外のフォームのメニューは、
システムメニューになっています、左上のFDのアイコンをクリックしてくださ
い。
(1) VFZファイル作成・更新
FDからVFZファイルを作ります。新規作成の場合にはVFZファイル名
を入力してください(その名前のファイルが存在する場合はVFLの追加にな
ります)。 ついでラベルを入力してください、ここでいうラベルとはFDに
貼ってあるラベルのことです、VFZの場合にはFDの箱のラベルに相当しま
す。以上を入力して「実行」を押すととVFLファイル作成画面になります。
(2)VFLファイルの作成
FDを圧縮してボリュームファイル化します。 VFLファイル作成画面に
なります。 ファイル名(VFZファイルに入力する場合は DISKn が設定さ
れます)、入力ドライブ、ラベルを入力してください(ラベルはFDに貼って
あるラベルです)。
VFZファイルの場合でFDからの追加の終わりは「キャンセル」を押して
下さい。
VFLファイル、img形式ファイルを直接VFZファイルに組み込むこと
ができ ます。[ボリュームファイル作成]ダイアログで[参照]ボタンを押
します。[ボリュームファイル入力]ダイアログが表示され、VFL、IMGファイ
ルが選択できます。そのままVFZファイルに追加されますが、ファイル名は
[DISKn]になります(変更できません)。
オプション(ファイルから入力の場合は無効)
・データ圧縮
ボリュームファイル作成時の圧縮を選択します。 通常「ON(チェッ
クが入っている状態)」にしますが、すでに圧縮されたアーカイブファイ
ルが多いFDをボリュームファイル化する場合「OFF(チェックが外れ
た状態)」を選ぶと処理を速くできます。
・未使用クラスタのファイル化
ボリュームファイル作成時未使用のクラスターもファイル化するか否か。
「ON」を選ぶとするとファイルの容量は大きくなりますがFDに戻した
場合、削除ファイルの復活などが可能になります。なお、DMFの場合こ
のオプションは常に「ON」になります。
・ベリファイ
ボリュームファイル作成後ファイルとFDで照合(ベリファイ)をおこ
ないます。
(3)FD再生(リストア)
ボリュームファイルからFDを再生します。 FDドライブを指定してくだ
さい。 FDドライブは、リムーバブルドライブ(FDの他MOなどの取り外
し可能なドライブ)が表示されますが、対応していないドライブにはリストア
出来ません。 FDはボリュームファイルと同じフォーマットされていること
が必要です。
DMFディスクはリストアできません。
VFZファイルの場合には、VFZファイルのラベル情報も表示され、全て
のVFLファイルが再生対象となります。再生したくない場合「スキップ」を
押すと次のVFLに移動します。
なおFD上にファイルがすでにある場合には全て上書きされて消えてしまい
ますご注意ください。
指定出来るオプションはベリファイ・する/しない ですが、再生後FDと
VFLの照合の有無を指定します。
(4)ファイルの一括コピー(抽出)
選択したVFL中のファイルまたは指定したボリュームファイルに含まれる
ファイルを一括してコピー(抽出)します。
コピー先(ディレクトリ)を指定します。 指定しない場合は何処にコピー
されるか判りませんので、必ずコピー先を指定してください。 指定したディ
レクトリが存在しない場合には、メッセージを表示し作成します。
コピーの途中で取りやめたい場合には「キャンセル」を押してください。
オプション
・ディレクトリ有効
ボリュームファイル内のファイルをディレクトリ構造も再現しながらコ
ピーする場合に「ON」にします。 指定した出力先の下にディレクトリ
を作りながらコピーします。 VFZ ファイルの場合は出力先ディレク
トリの下に VFLファイル名と同じディレクトリを作り、その下に更にディ
レクトリ構造を再現してファイルをコピーします。
「OFF」の場合は指定ディレクトリにボリュームファイル内の全て
のファイルを一括コピーします。
・同一名ファイル
コピー先に同じ名前のファイルが存在した場合の処理を指定します。
「新しいファイルは上書き」、「全て上書きする」、「確認する」、「ス
キップ」の4つから選んでください。
(5)ファイルビュー
ファイルビューは、VFL内のファイルを表示します。VFLWにも簡単な
ビューワーを備えていますが、拡張子を関連づけしてあれば、外部ビューワー
として起動できます。内部のビューワーはテキストモード(View)と16
進表示(DUMP)モードがあります。長いファイルを表示すると、時間がか
かりますので、途中で「中断」を押すと、途中まで表示します。
3.使用法
VFLWには次の画面があります。
(1)メインフォーム
エクスプローラ風の画面ですが、拡張子が 「VFL,VFZ」のファイルだけが
表示されます。 適当なフォルダーを選んでください。
ボタンと機能
・選択 選択したVFL、VFZ画面を開きます。
・FD再生 選択したVFL、VFZからFDを再生します。
・全COPY 選択したVFL、VFZからファイルを抽出します。
・VFL作成 FDからVFLを作ります。
・VFZ更新 VFZを選択している場合には、追加、そうでない場合には新規
にFDからVFZを作ります (VFL、imgファイルを追加可)。
・ラベル 選択したVFL、VFZのラベルを表示します。ラベルは修正す
ることができます。
・閉じる VFLWを終了します。終了時に現在の状態を保存します。保存
したくない場合には「シフト」キーを押しながら終了します。
ファイルメニュー にある機能
・テスト 選択したボリュームファイルをテストします。
・img ファイルを開く imgファイルを開きます。
ファイルを選択して、右クリックからポップアップメニューが表示されます
・上の機能の一部とファイルの削除とリネームができます。
(2)VFZ画面
VFZからVFLを選択する画面です。
ボタンと機能(メニューはシステムメニューに)
・選択 選択したVFL画面を開きます。
・FD再生 選択したVFLからFDを再生します。
・全COPY 選択したVFLからファイルを抽出します。選択していない場合
はVFZ全体からファイル抽出を行います。
・ラベル 選択したVFLのラベルを表示します。ラベルは修正することが
できます。
・VFL出力 VFZファイルからVFLファイルを取り出して、VFL ファイル
として保存します。
・閉じる この画面を終了します。
(3)VFL画面
VFLの中を一覧する画面です。
ボタンと機能(メニューはシステムメニューに)
・FD再生 表示中のVFLからFDを再生します。
・COPY 選択したファイルを抽出します。選択していない場合には、VF
L中の全ファイルを抽出します。
・View 選択ファイルをテキストモードで表示。
・Dump 選択ファイルを16進モードで表示。
・ラベル 表示中のVFLのラベルを表示します。
・閉じる この画面を終了します。
システムメニューだけにある機能
・開く 選択したファイルを、外部ビューワーで開きます。拡張子の関連
付けが必要です。ダブルクリックしても同様になります。
(4)VIEW画面
VFL中のファイルの中を見る画面です。テキスト形式(View)表示と、
16進形式(DUMP)表示があります。
画面のスクロールが、矢印キー、ダイヤモンドカーソルなどでできます。
ボタンと機能
・フォント 表示フォントを変更します。
・閉じる この画面を終了します。
(5)DMFディスクについて
DMFは、Windows95などの配布ディスクのフォーマットですが特
殊な形式をしています。Win95環境では通常のディスケットとして扱われ
ファイルのコピーなどができまが、書き込みはプロテクトされているようです。
VFZ化したDMFから、ソフトウエアをインストールなどしたい場合には
VFZから「ディレクトリ有効」を「OFF」(つまり同じディレクトリに)
ファイル抽出してください。抽出されたファイルから「SETUP.EXE」
を実行すればインストールができます。インストール終了後、抽出したファイ
を一括消去します。従って、DMFをもとのFDに書き戻す必要は殆どないと
思います。
DMFディスクをファイル化するVFXで作成したVFXファイルは拡張子
をVFZ にリネームするだけでVFLW で取り扱えます。
なお、WindowsNT/2000では、DMFディスクをファイル化す
る事は出来ないようです(全て確認したわけではありません)。
(6)img 形式ファイルについて
img形式ファイルは、Windows2000 のCDなどにあるFDのイメージファ
イルです。 FDをそのままイメージにしてあります。 フォーマットは1.44
Mタイプですが、他のフォーマットでも大丈夫です(テストしてませんが)。
この機能をいれたきっかけは、Windows2000 のCDから起動ディスクを作ろう
としたら、WindowsNT でないとダメだったからです。 VFLWなら 95/98上
で起動FDを作れます。
メインフォームのファイルメニューから「img ファイルを開く」で開くこと
ができます。VFZ ファイルに追加することもできます。VFL ファイル追加時に、
「参照」ボタンを押して、img 形式ファイルを選びます。拡張子が「vfl」以外
は img 形式ファイルとみなします。
4.動作確認機種
(1)NEC PC9821 V200/M7D Win 95B & Win 98
(2)SOTEC M360 Win 98SE & Win 2000
(3)IBM NetVista A40 Win NT 4.0 (SP6a)
5.履歴
DATE Ver. 記 事
======== ==== =====================================================
97/10/14 1.00 ・第1版
97/11/03 1.10 ・VFL中のWindows95のロングファイル名を
サポート。
・細かいバグを修正。
98/ 1/11 1.20 ・ルートディレクトリのVFL・VFZが参照できないバ
グを修正
・VFL画面のリストのソート機能追加
・VFL、VFZラベルの修正機能を追加
・メインフォーム以外のメニューをシステムメニューに
98/ 8/ 1 1.25 ・ドライブ選択リストボックスで2番目以降を選ぶとエラー
を発生した。
・ボリュームラベルと同じ名前のファイルが表示できなかっ
た(こんなディスクがあるんですねぇ)。
・Windows98での動作の一部(FDのR/W)を確認。
98/ 9/ 6 1.30 ・ファイルのタイムスタンプの2000年対応
・VFL抽出処理を追加
・VFZにVFLを追加する処理を加えた
99/ 5/16 1.40 ・Drag & Drop の場合Iniファイルに書き込まない
・極力不要なフォームは表示しない
・サポートしないFDの場合 RETRY を選択できるようにした
・FDの入力エラー時セクター毎の入力に切り替え
エラーのセクターで、Retry、Abort、Ignoreを選択する
99/ 5/23 1.45 ・VFLW.INIに書き込めないとき、終了できなかった
・VFL,VFZのテスト機能を追加(MainFormのメニューから)
99/11/ 7 1.50 ・コマンドライン引数をロングファイル名にした
00/ 5/ 7 1.60 ・ファイルタイプで実行する機能を入れた
・シフトキーを押しながら終了すると、現在の状態を保存しない
・img ファイルをサポート
・メインフォームでポップアップメニューから処理を選べるよう
にした。ファイルの 削除・リネーム を追加した。
01/01/11 1.70 ・Windows NT/2000 対応
6.使用・再配布について
本プログラムは、著作権を放棄していないいわゆる「フリーソフトウェア」
です。以下の条件に従って、自由に使用していただいてかまいません。
1. このプログラムの使用にあたっては、使用者自身の責任の下に行ってくだ
さい。このプログラムを使用したことによって生じた損害は、全く保証し
ません。
2. 作者は、このプログラムに不備があっても、それを訂正する義務を負いま
せん。
また以下の 条件が守られるなら、配布に関して作者への許諾は不用です。
1. 著作権表示を変更しないこと。
2. この VFLW.DOC も同時に配布すること。
3. 配布にさいして、金品の授受は禁止します。ただし、配布に使用したメ
ディア、通信費の実費程度に限ってこれを許可します。
4. 万が一雑誌などに添付して配布する場合には、ご連絡をお願いします(事
後でかまいません)。 掲載誌をいただけるとうれしいのですが。
7.連絡先など
開発に思いの外時間がかかったため、まだエラーチェックなどかなり不十分で
バグもかなりあると思います。今後とも、細かい修正などしていく予定ですが、
感想・バグレポートなどは、私宛にメールでお願い致します。ただし、生来の筆
無精と多忙のためご返事が遅れる、あるいは返答を返せない場合があります。
また、戴いたメールは公開することもありますので、あらかじめご了承下さい。
多くの人から御要望のあった、Windows 対応がやっとの事でできまし
た。開発ツールとして、Borland の 「C++ ビルダー」と「DEL
PHI」に出会えたのが成功の原因です。 FDELPHIの皆様のお知恵を借
りて約4ヶ月で完成までこぎ着けました。 すばらしいコンポーネントを開発し
てくださった、かみけん さんはじめみなさん有り難うございました。 また、
いろいろはげましてくださった、古くからの VFL、VFMGRのユーザーの
皆様にもお礼を言いたいと思います。
NIFTY-Serve : QZB02574 Dr.陳
( QZB02574@nifty.com )
8.参考資料
1) 奥村晴彦, 吉崎栄泰, 特集・圧縮アルゴリズム入門, Cマガジン,
3:1:44 - 68, 1991.
練習用アーカイバ AR のソースを借用しました。
2) かみけん (NIFTY PXC00133) 作 FolderView & FileView コンポーネント
Ver. 1.8
3) 水居 浄、 「長いファイル名の実装技術」、TheBasic、
3:52 - 61, 1996.
4) 大野 元久、「Delphi3 Q&A 150選」
(株)ビレッジセンター出版局