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Text File  |  1996-09-26  |  7KB  |  191 lines

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  2. RSACOM.SYS
  3. ----------
  4.  
  5. RSACOM.SYSはCONFIG.SYSに組み込むキャラクタ型のデバイスドライバです。RSACOM.SYSを組み込むと、COPYコマンドやリダイレクトコマンドを使用して、拡張RS-232Cポートでのファイルの送受信ができます。ここでは、RSACOM.SYSの使い方を説明します。
  6.  
  7. ●MS-DOSへの組み込み/切り離し
  8.  
  9. RSACOM.SYSは、RSABIOS.SYSを必要とします。
  10.  
  11. (1)組み込み方法・その1
  12. CONFIG.SYSに"DEVICE=RSABIOS.SYS"を記述し、その後の行で"DEVICE=RSACOM.SYS"を記述し、MS-DOSを立ち上げます。ドライバが常駐し、以降ドライバを使用することができます。
  13.  
  14. (2)組み込み・その2
  15. RSABIOSが組み込まれた状態で、ADDDRVで"RSACOM.SYS"を組み込みます。ドライバが常駐し、以降ドライバを使用することができます。
  16.  
  17. (3)切り離し方法
  18. ADDDRVで組み込まれている場合には、DELDRVを実行します。CONFIG.SYSに"DEVICE=RSACOM.SYS"を記述し、MS-DOSを立ち上げて組み込んだ場合には、切り離すことはできません。
  19.  
  20. ●オプション
  21. RSACOM.SYSには、以下のオプションがあります。
  22.  
  23. /Nx    デバイス名
  24. xは、半角のアルファベットでデバイス名を指定します。
  25. ・xの範囲は、'A'~'Z'です。
  26. ・'A'を指定した場合、デバイス名は'COMA'となり、'Z'を指定した場合は'COMZ'となります。
  27. ・このオプションを指定しない場合、デバイス名は'COMA'となります。
  28. ・'COMA'~'COMZ'が使用する回線番号はそれぞれ1~26になります。
  29.  
  30.  
  31. /Ixxxx    ベースI/Oアドレス
  32. xxxxは半角文字の16進数でベースI/Oアドレスを指定します。
  33. ・xxxxの下位4ビットは、0でなければいけません。
  34. ・このオプションを指定しない場合、280hとなります。詳細は【通信パラメータパケット】の「baseadr:ベースI/Oアドレス」を参照してください。
  35.  
  36.  
  37. /Sxxx    ストップビット
  38. xxxは半角文字でストップビットを指定します。
  39. ・xxxは'1'または'1.5'または'2'のいずれかでなければいけません。
  40.  
  41.  
  42. /Px    パリティ
  43. xは半角文字でパリティを指定します。
  44. ・xは'E'または'0'または'N'のいずれかでなければいけません。
  45.     'E' :Even(偶数パリティ)
  46.     '0' :Odd(奇数パリティ)
  47.     'N' :None(パリティなし)
  48.  
  49. /Lx    キャラクタ長
  50. xは半角文字の10進数でキャラクタ長を指定します。
  51. ・xの範囲は5~8です。
  52.  
  53. /Fx    フロー制御
  54. ・xは'X'または'R'または'D'のいずれかでなければいけません。
  55.     'X' :Xon/Xoff 制御
  56.     'R' :RTS/CTS 制御
  57.     'D' :DTR/DSR制御
  58. ・このスイッチを指定しない場合、フロー制御しないとなります。
  59.  
  60. /Bxxxxx    ボーレート
  61. xxxxxは半角文字の10進数でボーレートを指定します。
  62. ・xxxxxは300,600,1200,2400,4800,9600,19200,38400,57600,115200,230400,460800,921600のいずれかでなければいけません。
  63. ・このオプションは必ず指定してください。
  64.  
  65. /Mxxxx    受信バッファ長
  66. xxxxxは半角文字の10進数で受信バッファ長(キャラクタ数)を指定します。
  67. ・xxxxの範囲は8~32000です。
  68. ・このオプションを指定しない場合、128となります。
  69.  
  70. /Txxxxx,yyyyy    送・受信タイムアウト時間
  71. xxxxxとyyyyyの区切りは半角のカンマ(',')を指定します。
  72. xxxxxは半角文字の10進数で送信タイムアウト時間を指定します。
  73. yyyyyは半角文字の10進数で受信タイムアウト時間を指定します。
  74. ・単位は10mSecです。
  75. ・0の場合、即時復帰となります。
  76. ・65535の場合、送受信が完了するまで復帰しません。
  77. ・このスイッチを指定しない場合、それぞれ100となります。
  78. ・詳しくは【通信パラメータパケット】の「txtim/rxtim :送信タイムアウト時間/受信タイムアウト時間」を参照してください。
  79.  
  80. /Cxx    モデム制御
  81. xxは半角文字でモデム制御を指定します。
  82. ・xxは'00'または'01'または'10'または'11'のいずれかでなければいけません。
  83.     '00'    RTS OFF        DTR OFF
  84.     '01'    RTS OFF        DTR ON
  85.     '10'    RTS ON        DTR OFF
  86.     '11'    RTS ON        DTR ON
  87.  
  88. ・このオプションを指定しない場合、'11'となります。
  89. ・フロー制御で、
  90.     RTS/CTSを指定した場合には、RTSの指定が、
  91.     DTR/DSRを指定した場合には、DTRの指定が、
  92. それぞれ無視されます。
  93.  
  94. /R    メッセージの非表示
  95. このオプションを指定することにより、各メッセージが表示されなくなります。ただし、このオプションは一番先頭に記述してください。
  96.  
  97. /Hx    割り込み
  98. RSASETUPで指定したIRQと同じ値を指定します。
  99. ・このスイッチを指定しない場合、10となります。
  100.  
  101. /Vxxx    受信タイマカウント(1~255)
  102. 1カウントあたり0.2mSecの間隔でタイマ割り込みがかかります。
  103. ・このスイッチを指定しない場合25(5mSec)となります。
  104.  
  105.  
  106. ●使用例
  107. CONFIG.SYSに以下の行を追加し、MS-DOSを再起動します。
  108. デバイス名に"COMA"、ベースI/Oアドレスに280h、キャラクタ長8ビット、パリティなし、ストップビット1,ボーレート57600bps、RTS/CTS制御にする場合
  109.     DEVICE=RSABIOS.SYS
  110.     DEVICE=RSACOM.SYS /NA I280 /L8 /PN /S1 /B57600 /FR
  111.  
  112. 複数のポートを設定する場合
  113.     DEVICE=RSABIOS.SYS
  114.     DEVICE=RSACOM.SYS /NA /I280
  115.     DEVICE=RSACOM.STS /NB /I290
  116.  
  117.  
  118.  
  119. ●組み込み時のメッセージ
  120. RSACOM.SYSの組み込み時には、以下のメッセージが表示されます。
  121.   
  122.   高速RS-232C ドライバ Verx.xx
  123.   Copyright (C) 1996 I-O DATA DEVICE,INC.
  124.   xxxxxxxx
  125.   
  126. 処理結果は、xxxxxxxxに表示されます。そのときのメッセージの内容と意味は以下のとおりです。
  127.  
  128. ----------------------------
  129. デバイス COMx が使用できます。
  130. I/Oポート  : 280h    ハード割り込み : IRQ 10h    受信割り込み: 5ms
  131. スピード   : 19200bps    データ長     : 8ビット    パリティ    : パリティ無し
  132. ストップビット  : 1        フロー制御   : RTS/CTS    受信バッファ   : 4096バイト
  133. 送信タイムアウト : 500ms    受信タイムアウト   : 5000ms
  134. ----------------------------
  135.  正常にドライバを組み込むことができました。
  136.  使用できるデバイス名と通信条件が表示できます。
  137.  
  138. ---------------------------
  139. BIOSが組み込まれていません
  140.  ドライバを組み込みません
  141. ---------------------------
  142. RSACOM.SYSを組み込む前に必ず、RSABIOS.SYSを組み込んで下さい。
  143.  
  144. ---------------------------------
  145. xxxxxxxの記述が間違っています
  146.  ドライバを組み込みません
  147. ---------------------------------
  148. xxxxxxxには間違っている箇所名が表示されます。(例:デバイス名)
  149. 正しい記述に変更してください。
  150.  
  151. ------------------------
  152. 無効な文字列があります
  153.  ドライバを組み込みません
  154. -------------------------
  155. 正しい記述に変更してください。
  156.  
  157. -----------------------------
  158. COMxはすでに登録されています
  159.  ドライバを組み込みません
  160. -----------------------------
  161. ドライバを組み込もうとしましたが、すでに COMxを使用しているドライバ が常駐しているため、何もせずに終了しました。
  162.  
  163. -------------------------------
  164. 他に同じベースI/Oアドレスを使用している回線があります
  165.  ドライバを組み込みません
  166. -------------------------------
  167. エラーが発生したため何もせずに終了しました。
  168.  詳しくは【エラーコードの一覧】の「-5」を参照してください。
  169.  
  170. -------------------------
  171. ボードが存在しません
  172.  ドライバを組み込みません
  173. -------------------------
  174. エラーが発生したため何もせずに終了しました。
  175.  詳しくは【エラーコードの一覧】の「-6」を参照してください。
  176.  
  177. -------------------------
  178. ベースI/Oアドレスエラー
  179.  ドライバを組み込みません
  180. -------------------------
  181. エラーが発生したため何もせずに終了しました。
  182.   詳しくは【エラーコードの一覧】の「-11」を参照してください。
  183.  
  184. --------------------------
  185. 受信バッファエラー
  186.  ドライバを組み込みません
  187. --------------------------
  188. エラーが発生したため何もせずに終了しました。
  189.   詳しくは【エラーコードの一覧】の「-14」を参照してください。
  190.  
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