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Readme.txt
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Wrap
Text File
|
2000-04-02
|
32KB
|
860 lines
電信八号 - インターネットメーラー
Copyright (C) 1995-1999 ISHIOKA, Takamitsu
Copyright (C) 1999-2000 Den8club (Denpachi Club); KAWASE, Yutaka
All Rights Reserved
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
電信八号の原作者、石岡隆光さんが提示された条件(OpenCond.txt)に基づく表示
現在、電信八号のソースコード・ドキュメントの改変権および再配布の決定権は、
「電八倶楽部」が持っています。
原作者の石岡隆光さんは、電信八号の著作権を保持しています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
日付 16bit 32bit
1995/07/14 Version 1.0B1
1995/07/21 Version 1.0B2
1995/07/30 Version 1.0B3
1995/08/19 Version 1.0B4
1995/09/01 Version 1.0
1995/09/09 Version 1.1
1995/09/14 Version 1.2
1995/09/14 Version 1.21
1995/09/21 Version 1.3
1995/09/22 Version 1.31
1995/09/23 Version 1.32
1995/09/24 Version 1.4
1995/10/27 Version 1.5
1995/12/11 Version 1.6
1995/01/13 Version 1.7
1995/05/10 Version 1.8 Version 321.0
1996/06/12 Version 321.1b1
1996/07/01 Version 321.1b2
1996/07/22 Version 321.1b3
1996/08/18 Version 321.1b4
1996/09/03 Version 321.1b5
1996/10/15 Version 321.1b6
1997/08/10 Version 321.1b7
1997/11/03 Version 321.2b1
1998/02/14 Version 321.2b2
1998/04/12 Version 321.2b3
1998/04/22 Version 321.2b4
1998/05/03 Version 321.2b5
1999/07/13 Version 321.2b6
以下、Read1st!.txt 参照。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
321.1b3 以前からお使いの方へ:
b4 から Alias.exe という、エイリアス編集・宛先選択用のプログラムが付きま
した。これに伴って、エイリアス(住所録)ファイルが b3 以前のものと完全に
互換でなくなりました。
メールを書くときエイリアスエディタが起動しますが、その際にエラーが出たら
いったんデンパチを終わらせて、MS-DOS プロンプトで、
rename aliases.ali aliasesb.ali
ConvAli.exe aliasesb.ali aliases.ali
を実行してください。
エイリアスファイルが新形式に変換されます(コメントは失われます)。
Alias.exe は使いたくない、昔のままの動作でよい、という場合は、Alias.exe
を削除してください。自動的に昔の動作になります。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■■はじめに
「電信八号(略してデンパチ)」は Windows 2000/NT/98/95/3.1 でインターネッ
トのメールを発信・受信・管理するソフトです(この readme.txt が含まれてい
たアーカイブは、2000/NT/98/95 用のプログラムです。Windows 3.1 用は、別の
ファイルです。)
(註:以下、原作者石岡さんの書かれたまま)
送信には SMTP、受信には POP3 を使います。winsock.dll を必要とします。
1995年7月の、Version 1.0B1 のリリースから現在までの間に、asahi-net,
bekkoame, rim, mesh, nis, ibmnet, 3Web 等、多くのプロバイダのダイアルアッ
プ IP、および学校・企業の LAN 環境下で、稼動実績ができています。
Windows の日本語対応メーラーには、これまでのところ、決定版と呼べるものが
ないように思います。特に、ダイアルアップ環境ではどれも今一つ使い勝手が良
くありません。
この「使い勝手の悪さ」が最も端的に現れているのは、メーラーからのダイアル
アップの制御の部分です。
そもそも多くの PPP ソフトでは、ダイアラーを別個に制御する必要があり、こ
れは日本の特殊事情(市内通話が分単位で課金され、非常に高額)に合っていま
せん。使い放題で月20ドルなどといううらやましい国とは異なり、日本では、
一般家庭が Internet を実用の道具として使いこなすには、頻繁に電話をかけた
り切ったりする必要があります。そのたびに、メーラーとは別にダイアラーを手
動で操作するのはひどく繁雑になります。
つまり、現状では日本のダイアルアップユーザーは、「繁雑さ」と「無駄な課金」
の二者択一を強要されているわけです。
これはやはり、現在までのメーラーは、どれも高速かつ課金を気にする必要のな
い LAN 環境下で(あるいは電話が固定料金でつなぎっぱなしが常識の国で)、
つなぎっぱなしの使用を念頭において開発されたものであるためでしょう。
作者は、1994年に IIJ が個人向けダイアルアップ IP 接続を始めてすぐ飛び付
いたクチです。有名なメーラーはすべて試してみましたが、どれもダイアルアッ
プユーザの観点からは満足できず、もう自分で作るしかない、というわけで
1995 年の 5月に「電信八号」を作り始めました。
「電信八号」は、自他ともに認める「メール駆動型」人間である作者が、自分が
使うために、完全に自宅で開発したものです。自宅にはダイアルアップIPの環
境しかありません。電話線しか使えない環境下で開発された最初のメーラーでは
ないでしょうか。
■■ライセンス
フリーウェアです。
個人的なコピーは自由です。ただし、コピーは入手したアーカイブファイルその
ままをコピーしてください。たとえば denshin8.exe だけというような、バラの
コピーはダメです。
bbs, ftp, CD-ROM などにより、不特定多数に配布しようとする場合、および、
対価を取って配布しようとする場合は、必ず事前に作者にメールで許可を求めて
下さい。
対価を取らない場合は、連絡があれば原則として許可します。
対価を取る場合でも、その対価が配布の実費程度のものであれば、原則として許
可します。
■■主な機能・特徴・使い方
■処理の状況を細かく表示します
大きなデータを送・受信する場合、数十秒~数分の間、画面に変化がないという
のは不安なものです。
「電信八号」は、転送済みデータの割合を刻々表示するなど、処理の状況を細か
く表示し、「死んでるンじゃないか?」という不安をユーザに抱かせません。
■受信したいメールの選択・確認
受信を開始する前にどんなサイズのメールがどれだけあるかを表示させることが
できます。
「む。これは2~3分かかりそうだぞ」という心構えが事前にできます。
「今はやめといて、明日、会社で受信しよう」という判断もできます。
メニューの「設定」→「サーバに依存しない設定」でダイアログを出し、「受信
前に確認するデータ」で、確認のモードを設定できます。
確認のモードは3種類です。
・確認なしで受信
確認を求めないモードです。ユーザが受信ボタンを押した時、新着
メールがあればすぐに全部受信します。消去モードと組み合わせる
と高速です(「サーバ上のメールの消去」の項参照)。
・サイズの合計
簡略確認モードです。受信前に新着メールの数と合計サイズを表示
します。全部受信するか、どれも受信しないかの二者択一です。消
去モードと組み合わせると高速です。
・サイズとヘッダ情報
詳細確認モードです。受信前に新着メール(および必要なら受信済
みメールでサーバに残っているもの)のサイズ、発信者、主題、本
文の一部を表示し、受信したいものを個別に選択することができま
す。また、受信*したくない*ものを受信せずにサーバ上で消去し
てしまうこともできます。
■メールの表示・編集に、好きなエディタを使えます
メーラーの評価記事を読むと、文句を付けられている点の大半が、実はメーラー
の機能ではなく、メール編集のためのエディタ機能だったりします。
「電信八号」では、文書の表示・編集はユーザの好みのエディタで行うことがで
きます。テキスト形式で出力することさえ忘れなければワープロでもOKです。
また、編集に使うもの(エディタ)と表示に使うもの(ビューワ)を別個に指定
することができます。同じアプリで別のコマンドラインオプションを指定するこ
とも可能です。ビューワを指定しなければ表示にもエディタが使用されます。
・指定の方法
メニューの「設定」→「サーバに依存しない設定」でダイアログを出し、「メー
ル編集用プログラム」のところにプログラムのパスを入れます。
例)メール編集用プログラム: c:\bin\mailpad.exe
その下にある「タイトル」と「MDI」は、ほとんどの場合気にする必要はありま
せん。
「タイトル」は、16bit (Windows 3.1 時代からの)のエディタを使う場合に指
定します。
MDI は、メインウィンドウの中に複数の文書ウィンドウが開くタイプのエディタ
を使う場合にチェックします。
ビューワについても指定内容はエディタと同じです。同じプログラムをエディタ
とビューワの両方として使う場合は、ビューワの部分は空白にしておいてくださ
い。
■メールの出し方
●新しいメールを出す手順
・↑ボタンを押すか、Ctrl+S を押すか、またはメニューで[Mail]->[Send]を選
択します。
(・OUT.FLD に選択されたメールがあれば、「選択されたメールを送るか?」とい
う問い合わせがきます。「いいえ」と答えてください。)
(・OUT.FLD に未送信メールがあれば、「未送信メールを送るか?」という問い合
わせがきます。「いいえ」と答えてください。)
・「送り先アドレスを選ぶ」ダイアログが出る。
・ここで宛先を選択するか、リストになければ、住所録の編集ボタンを押して宛
先を登録するか、あるいは、宛先を選択しないまま OK ボタンを押します。
・エディタ(デフォルトはメモ帳)が立ち上がります。
このときデンパチはエディタのウィンドウを検出しようとします。検出に失敗す
ると、しばらくしてエラーメッセージが出たり、ツールバーが使用不能状態から
回復しなくなります。こうなるともうまともな動作は望めません。エディタの指
定が正しいかどうかチェックしてください(前章「メールの表示・編集に、好き
なエディタを使えます」を参照してください)。
・エディタが立ち上がったら、必要なら To: Cc: などにアドレスを追加します。
アドレスにはエイリアス(ヘルプの検索機能で「エイリアス」を引いてみてくだ
さい)も使えます。
・それから、メールの本文を書きます。
・文書を上書き保存し、エディタを終了させます。
このとき、ユーザが SAVE するファイル名を指定して OUT.FLD などに入れてや
る必要はありません。もし指定しないと入らないようなら、それは前述の通り、
デンパチがエディタのウィンドウの検出に失敗しています。エディタの指定を見
直してください。
・エディタが終了すると、デンパチがエディタの終了を検知し、今作成したメー
ルをどうするかを問い合わせてきます。選択肢は、
(1)直ちに送信(2)OUT.FLD へいれる(3)廃棄
です。
今出したいメールが一通だけであり、添付したいファイルもないときは、そのま
ま直ちに送信してください。数通まとめて送信したい場合は、OUT.FLD へ入れて、
次のメールの作成にとりかかります。今作成したメールにファイルを添付したい
場合も、OUT.FLD へ入れてください。
・ファイルの添付
バイナリファイルやテキストファイルを添付したい場合は、OUT.FLD へ入れたメー
ルを選択して、「メール」→「添付」を実行します。
・送信
ボタンを押すか、Ctrl+S を押すか、またはメニューで「メール」→「添付」を
選択します。「未送信メールを送るか?」の問い合わせに「はい」と答えてくだ
さい。
●返信を出す手順
最初に返信ボタンを押す。
宛先は自動的に作成される。
以上2点が異なるだけで、あとは、新しいメールを出す手順と同じです。
●メールを書く上での注意点
・ヘッダ部(--------までの部分)には空行を入れない。
・-------- の行は削除しない。これがないと読み込めないメールになる。
・メールの本文は、-------- の下に書く
・データの方に改行を入れず、見掛けのみ折り返して見せるエディタ(例:メモ
帳)を使う場合、適宜改行コードを手で入れる。一行の長さが60バイト程度だ
と、返信などで引用するにも好都合。
・半角カタカナは使わない。半角カタカナというのは半角の中黒やカッコなどを
含みます。
■フォルダ間および別アプリへのドラッグアンドドロップ
・フォルダ間のドラッグアンドドロップ
ドラッグアンドドロップによりフォルダ間のメールの移動が可能です。ゴミ缶
にドロップすればメールを削除できます。
・別のアプリケーションへのドロップ(ドラッグアンドドロップサーバ機能)
エディタやワープロなど、別のアプリケーションにメールをドロップすることも
できます。
この機能は特に Wincode との組み合わせで非常に役に立ちます。Wincode を
使えば、デンパチが自力対応していない BinHex や uuencode 形式でエンコード
されたデータでも、デンパチからのドラッグアンドドロップにより、自分の機能
と同様の簡単さでデコードできます。
注:インターネットのメールにおけるエンコード方式の標準は、RFC で定められ
ている Base64 です。uu は UNIX の世界のローカル規格であり、BinHex は
Macのローカル規格です。エンコード方式が多数存在するのは無駄であり、
事態を混乱させるだけなので、これからは極力 Base64 で行きましょう。特
に uuencode は勝手な非互換のバリエーションが山ほどあり、uuencode で
エンコードしたはずなのに uudecode できないというトラブルが後を絶たな
いそうです。
■複数メールの同時オープン(MDIエディタ/ワープロのみ)
複数のメールを選択し、同時に表示することができます。これは、ユーザが
指定したエディタが複数のファイルを同時にオープンできる種類のものであ
り、かつ、ドラッグアンドドロップクライアント機能を持っている場合です。
一つのファイルしか開けないエディタの場合は、次々にオープンします。
■接続中でなくてもメールの読み書きができます
実際のデータの送・受信以外のすべての機能を、オフライン(電話をかけない)
で使用できます。
これは、ダイアルアップユーザにとっては必須条件です。
デンパチは、面倒な設定をしなくても、初めからオフラインで使用できるように
設計してあります。
■複数メールの一括送信
複数のメールを書き溜め、後で一括して送信することができます。
オフ書きできても(=接続しないで書けても)、複数のメールを書きたいとき、
一通書くたびに接続、送信、切断の手順を繰り返すのは面倒だし、電話代も損で
す。
■ Windows 95 のダイヤラーを制御できます
メニューの「設定」→「自動ダイヤル」の設定でサーバ(プロバイダ)を選ぶと、
送受信するときに自動的に電話をかけ、通信が終わると自動的に電話を切るよう
になります。
■再送が簡単
一度送ったメールでも、宛て名や本文を変えたりして(変えなくても)何度でも
簡単に送り直すことができます。
OUT.FLD のメッセージを選択して Send コマンドまたは Send and Recv コマン
ドを実行します。
■強力なエイリアス機能
どのメーラーにもアドレスブック、ニックネームなどという名前で似たような機
能がありますが、「電信八号」のエイリアスは、より強力です(mh とほぼ互換)。
エイリアスのエイリアス[のエイリアス...]ができるので、高度な宛て先管
理が可能です。
こんな感じです↓
友達 : 飲み友達, 仕事仲間, 御学友, 中山君, ping@pong.ac.jp
飲み友達 : foo@bar.co.jp, king@kong.or.jp
仕事仲間 : プロジェクトX, プロジェクトY
中山君 : 中山様\ <nakayama@hogehoge.or.jp>,
なかりん\ <nakarin@hehex.or.jp>
...
(もちろんアドレスは全部でたらめです)
mh とほぼ互換ですので、mh ユーザは alias ファイルを流用できます。その際、
改行をエスケープするバックスラッシュは不要ですから取り除いて下さい(ある
とエラーになります)。逆にスペースは無視されますから、スペースを入れたい
場合は上記の「中山様」の例のように、スペースの直前に円マーク(バックスラ
ッシュ)を入れてください。
■ MIME 対応
ヘッダ、本体部ともに MIME に対応しています。
ヘッダには漢字が使えます。メールを作成するときは、デンパチはヘッダを
Base64 エンコードします。受信したメッセージのヘッダは、Base64 でも
quoted printable でもデコード(復元)できます。
また、本体部には画像やプログラムなどのファイルを Base64 エンコードしてマ
ルチパートメッセージの形式で添付したり、再生・復元したりすることができま
す。
ファイルの添付の手順は、まず通常のメールを作成して OUT.FLD に入れ、その
メールにファイルを「添付」するという手順をとります。「添付」は、まずメー
ルを選択しておいて、メニューの「メール」→「添付」を選択するか、Ctrl+T
を押します。後は電信八号の指示に従ってください。
エクスプローラなどのドラッグアンドドロップサーバから電信八号にファイルを
ドロップすることによっても、ファイルを「添付」することが可能です。
ファイルを「添付」する時、電信八号は、そのファイルの拡張子からファイルの
種類を判定します。テキストファイルであると判定した場合は、単にメールの末
尾に追加します。それ以外の場合は、Base64 エンコードして MIME のマルチパ
ートメッセージを作成します。
電信八号がテキストファイルと判定する拡張子は、denshin8.ini の [Encoding]
セクションに、次のように設定されています。
TextExtensions=.TXT;.UUE;.B64
必要があれば適当に変更して下さい。
■接続のコンフィグレーションを、起動後にワンタッチで切り替えられる
接続相手のアドレスや自分のログイン名やパスワードなどのコンフィグレーショ
ンを、「電信八号」起動後にワンタッチで切り替えられます。例えば asahi-net
と 3Web と Ethernet LAN 上のメールサーバをポンポンポンと簡単に切り替えて
送・受信することができます。
■新着メールの自動振り分けを、正規表現によって定義できます
任意のヘッダの値を正規表現で指定することにより、それにマッチした新着メー
ルを、指定のフォルダに自動的に振り分けることができます。
どのような特徴のあるメールを、どんな名前のフォルダに振り分けるかを既述す
るファイルを「フォルダ定義ファイル」といい、インストールした状態では、
FOLDERS.DEF という名前になっています。
この、FOLDERS.DEF というファイルの中身は、はじめ、次のようになっています。
/^TO:.*den8club/ DEN8CLUB.FLD
/^TO:.*DEN8CLUB/ DEN8CLUB.FLD
これは、To: (宛先)に "den8club" または "DEN8CLUB" という文字列が含まれ
ていたら、DEN8CLUB.FLD というフォルダに振り分ける、という意味になります。
それ以外のものはすべて IN.FLD (これは書かなくてもそうなる)に振り分けら
れます。
FOLDERS.DEF ファイルに適当な定義を追加すれば、主題や宛先など、いろいろな
条件で適当なフォルダに自動的にメールを振り分けることができるようになります。
定義の書き方については、ヘルプに詳しい説明があります。
FOLDERS.DEF ファイルを書き換えたら、デンパチを起動し直してください。
ヘッダの綴りは常に大文字で定義して下さい。
■自動着信チェック機能
定期的に自動的にサーバにログインしてメールの着信をチェックすることができ
ます。
メニューの「設定」→「自動ログイン」か、時計のツールボタンをクリックする
と、この機能を実行・解除できます。実行すると、郵便受けのアイコンが現れま
す。
サーバ上に新しいメールが来ると、郵便受けの中に手紙が入り、郵便受けが旗を
振りはじめます。
ここで郵便受けのアイコンをクリックするとデンパチのウィンドウがアイコン化
している場合は復元し、新着メールの受信処理が始まります。
「設定」→「サーバに依存しない設定」の「自動ログインで自動受信」をチェッ
クしておくと、郵便受けアイコンをクリックしなくても、勝手に受信してしまい
ます。
チェックの間隔は、同じく「サーバに依存しない設定」ダイアログの「自動ログ
インの間隔」のところに指定してください。
電話線で接続している人が使う場合は、「設定」→「自動ダイヤルの設定」を
しておく必要があります。
■サーバ上のメールの消去
スパナのツールボタンをクリックするか、メニューの「設定」→「サーバ別の設
定」を選択してダイアログを出します。
このダイアログの真ん中あたりに、「受信後もサーバ上のメールを削除しない」
というチェックボックスがあります。
ここをチェックしておくと、受信済みのメールをサーバ上から消去しません。
通常はここはチェックしないで使ってください。受信済みメールがサーバ上にど
んどん溜って行くことは、どのマシン管理者にも歓迎されません。
では、どういう場合に非消去モードが必要になるかというと、複数のマシンから
同じサーバと通信する場合です。通常は自宅のマシンとか、仕事上で自分が占有
しているマシンでメールを読み、過去のメールも全部そこに保存しているが、出
先からノートPCでちょっと読みたいとか、作業の都合上、一時的に別のマシン
から読みたいというような場合です。こういう場合に、本拠マシンでは消去モー
ド、それ以外では非消去モードにしておくわけです。
デンパチは、非消去モードでも一度受信したものを繰り返し見せない設定が可能
です。ないと思って消去しないまま放っておくと、そのうちえらいことになりま
す。一日一回は本拠から消去モードで受信して下さい。あるいは、本拠マシンに
保存したいメール以外を、出先から一時的に消去モードで受信して下さい。デン
パチは、受信するメールを個別に選択できます(「受信したいメールの選択・確
認」の項参照)。
なお、非消去モードにおいては、受信済みメールかどうかを調べるためにメール
のヘッダ情報を受信します。その分、余計な通信が発生しますので、消去モード
の場合より受信に要する時間が長くなります。
■キー操作
メニューにあらわれず、Windows の常識でもないキー操作のリストです。
F6 次のフォルダをアクティブにする
Shift+F6 前のフォルダをアクティブにする
■メールのステータス
未読→(既読)→(要返信)→返信済み
これを右クリックで次々変更することができます。
「要返信」以外は、受信、読む、返信するという通常の動作で自動的に変化しま
す。
未読メールを含むフォルダのアイコンは、赤い色で表示されます。
■APOP
POP3 のパスワードを生のまま流さない認証方式で、APOP というのがあります。
これを使うにはサーバ側が APOP に対応している必要がありますが、現在のとこ
ろ、作者の使っている 3Web でも asahi-net でも対応していないので、きっと、
これに対応しているプロバイダーというのは、日本には存在しないか、珍しいん
じゃないかと思います。IIJ なんかどうなんでしょ。
使い方:
例えば IIJ が APOP に対応しているとすると、denshin8.ini のコンフィグレー
ション別のセクションの IIJ のところに、
[IIJ]
UseAPOP=1
のように指定します。
■テンプレート
送信時と返信時に、メールの原稿の雛形(テンプレート)を自動的に選択して使
用できます。
●テンプレートファイル
メールのヘッダ・本体・署名など、原稿の定型部分を定義できます。これをテン
プレートと呼びます。テンプレートには、決まった文書だけでなく、いくつかの
定義済み変数によって、相手の名前や、返信対象メールの内容などを取り込むこ
とができます。
テンプレートファイルのサンプル、
send.cmp (送信時のテンプレートのサンプル)
den8club.cmp (送信時のテンプレートのサンプル)
reply.cmp (返信時のテンプレートのサンプル)
repld8cl.cmp (返信時のテンプレートのサンプル)
が、デンパチディレクトリにあるはずですから、それを見て、真似して作ってく
ださい。
●テンプレート定義ファイル
更に、テンプレートを数種類用意し、発信時には宛て先から、返信時には差し出
し人などから、適当なテンプレートを自動的に選択できるようにしました。どの
ような宛て先・差し出し人の場合にどのテンプレートを使うかを定義するファイ
ルを、テンプレート定義ファイルと呼びます。
テンプレート定義ファイル、
send.def (送信テンプレートを選択する定義ファイル)
reply.def (返信テンプレートを選択する定義ファイル)
が、デンパチディレクトリにあるはずです。自分のテンプレートを作成したら、
送信時用のテンプレートなら send.def に、返信時用なら reply.def に定義を
追加してください。
なお、テンプレートについてはヘルプに詳しい説明があります。
ヘルプの検索機能で、「テンプレート」を引いてみてください。
■初期化ファイルの手動での設定
切り替えが頻繁でないと思われる諸設定は、初期化ファイル (denshin8.ini)
を手作業で修正してください。
[Misc]
ResolveTimeout=数値
ResolveTrialCount=数値
[Sounds]
PlayYouHaveMailOn=0|1|2 0:サーバに未受信メールがあれば鳴らす
1:前回より増えていれば鳴らす
2:前回なくて今回あれば鳴らす
[Global Parameters]
TimeZoneList=UT,+0000;JST,+0900;EST,-0500;PST,-0800... タイムゾーンと時差のリスト
RestoreWhenReceived=0|1 受信したメールがフォルダに入ると、フォルダ
が復元(非アイコン化)するのが 1
MinimumFree=数値 受信時に必要な最小テンポラリドライブ
残量。単位は KB
ConfirmOnSend=0|1 1 選択送信、未送信送信でも確認ダイアログ
を出す
SendRecvTimeout=数値 一回分のデータ送信・受信の最大待ち時間。
単位、秒。デフォルトは40秒。
・解説
ResolveTimeout=数値
メールホストアドレス解決の最大待ち時間。単位はミリ秒。デフォルトは約
8000ミリ秒。
負の値を指定すると同期アドレス解決となり、WinSock が制御を返すまで、永遠
に待ちます。
ResolveTrialCount=数値
同じく最大試行回数。デフォルトは1回。
[Global Parameters]
TimeZoneList=UT,+0000;JST,+0900;EST,-0500;PST,-0800 (以下略)
デンパチが認識するタイムゾーン名と、その値(ユニバーサルタイムからのずれ)
の定義の組み合わせのリストです。不足があれば追加して下さい。
近いうちに、最初から完全なリストを内蔵させる予定です(データを下さった方、
ありがとうございました)
■おまけ
TRASH.CAN のアイコンをゴミ缶にしてみました。メールをドロップすると一旦フ
タが開いて、太ります。
■■インストールのしかた
たとえば、C:\Den8 というようなディレクトリを作り、そこにアーカイブファイ
ル (Den8*.exe) をコピーして、エクスプローラでダブルクリックしてください。
これでインストールは終わりです。
あとは、denshin8.exe を実行するだけです。
■■1.7b2以前からお使いの方へ
1.7b3 以後、Configuration ダイアログの From のテキストボックスの意味を変
えました(現在は Your Email Address という名前になっています)。ここには、
通常のメールアドレスだけを入れるようにして下さい。
旧:
From: 石岡 <fl1t-isok@asahi-net.or.jp>
Reply-To: 石岡 <ishioka@tky.threewebnet.or.jp>
新:
ishioka@tky.threewebnet.or.jp
以前は、ここに書いたものをメールを作成するときに原稿のヘッダとして取り込
んでいましたが、1.7b3 以降では、本格的なテンプレート機能が付きましたので、
そちらを使用して下さい(「発信・返信用原稿のテンプレート」の項参照)。
(註:以上、原作者石岡さんの書かれたまま)
■■デバッグ・改造履歴
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
メモ帳をお使いの方がメモリ不足になるため History.txt に移行しました。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■機能・設定に関する*抜粋*
V321.1 (ここから16ビット版と別機能になりました)
b1
・DDE の APIを強化。詳細は den8api.txt を参照。(一般ユーザの方には、直接
関係ありません。デンパチと他のアプリケーションとの連携を強化するもの)
・宛先指定起動オプション(den8api.txt を参照)
・受信時エラー対策の強化。テンポラリ領域不足(10MB未満)のとき受信拒
否。最小残量は [Global Parameters] の MinimumFree= で指定可能(KB単位)。
(註:Denshin8.ini をメモ帳等で直接編集する。)
b2
・非エクスプローラ型(旧型)のファイルダイアログの使用を可能にした。
[OpenFileDialog]
Explorer=0
・選択メール、未送信メールの送信時にも確認ダイアログを出す機能。
[Global Parameters]
ConfirmOnSend=1
この設定があってもなくても、新規作成時には確認ダイアログは出る。
・送受信の最大待ち時間を指定可能にした(これまでは40秒で固定)
[Global Parameters]
SendRecvTimeout=数値
単位は秒(ミリ秒ではありません)
ものすごく負荷の大きいサーバと通信する場合、および、WinGate のようなプ
ロクシーを使って自動ダイヤルする場合に役に立つでしょう。
・テンプレートの変数として
$INCLUDE<path name>
を既述できようにした。署名ファイルの取り込みに使用可能。
$INCLUDE の E と < の間は開けてはいけません。
・テンプレートの変数として $FROM を既述可能にした。
・返信テンプレートの変数として $RECOMMENDED-FROM を記述可能にした。
b4
・返信テンプレートで $ORIGINAL-SUBJECT を使えるようにした。これは、本来
の Subject の前に付いた Re:(の連続)を取り除いたもの。
・エイリアスエディタ Alias.exe による宛先選択・エイリアス(住所録)編集
機能。エイリアスの読み込みルーチンを書き直したので、旧デンパチ
エイリアスと完全互換でなくなった。
仕様は、
1.アドレスは、アドレスとして許される記法は(えげつない位置に入
るコメントとグループ記法を除いて)すべて許される。
2.エイリアス名には以下の文字が使えない。
\:,"<>() およびスペース
これらの文字を使う場合は、Alias.exe で最初に読み込む前に、\ でエ
スケープする必要がある。いったん読み込めてしまえば、Alias.exe の
中ではどんな可視コードまたはスペースを使ってもよい(出力時に自動
的にエスケープされる)。
※読み込みでエラーが出たら、テキストエディタで修正するか、あるいは、
Alias.exe を削除してください(削除すると昔のままの動作になります)。
b5
・アドレスを Alias.exe から別のアプリへドラッグアンドドロップできるよう
にした。ただし、相手は WM_PASTE に応えるアプリでなければならない。
(メモ帳や mailpad.exe は応える)
・スレッドを繋ぐのに References も参照するようにした。
・-quitonidle オプション付きで起動された時はエラーメッセージボックス類を
出さないようにした
・古いエイリアスファイルが読み込めない場合に新形式に変換するプログラム
ConvAli.exe を添付。使い方はこの readme.txt の冒頭を参照。
・Ctrl+→でステータス変更
・[Global Parameters]
BeepOnDDEEvent=1
WM_DDE_INITIATE と WM_DDE_TERMINATE を正常に ACK した時に音を出す。
b6
・フォルダ階層表示
・リストのヘッダクリックによるソート
・Date 表示書式指定
%a 曜日の省略名
%A 曜日の正式名
%b 月の省略名
%B 月の正式名
%c ロケールに応じた日付と時間の表現
%d 10 進数で表す月の日付 (01~31)
%H 24 時間表記の時間 (00~23)
%I 12 時間表記の時間 (01~12)
%j 10 進数で表す年頭からの日数 (001~366)
%m 10 進数で表す月 (01~12)
%M 10 進数で表す分 (00~59)
%p 現在のロケールの AM/PM
%S 10 進数で表す秒 (00~59)
%U 10 進数で表す週の通し番号。日曜日を週の最初の日とする (00~51)。
%w 10 進数で表す曜日。日曜日を 0 とする (0~6)。
%W 10 進数で表す週の通し番号。月曜日を週の最初の日とする (00~51)。
%x 現在のロケールの日付表示
%X 現在のロケールの時刻表示
%y 10 進数で表す西暦の下 2 桁 (00~99)
%Y 10 進数で表す 4 桁の西暦
・Alias.exe 常駐化
・半角カタカナエラーに、エラー個所の表示を追加(最初の一個所しか出しませ
んから修正用には不向き。お助けツールいろいろありますのでそっちを使って
ください)
・半角カタカナ→全角カタカナ勝手変換スイッチ追加(行の長さが変わったりと
いろいろ不都合があるのでお勧めしません。半角カナの検索や修正にはお助け
ツールが...(以下同文))
・テストエンコード/テストデコードメニュー。実際に送受信時に行っている
のと同じエンコード/デコードをかけ、結果をファイルに出力する。
(昔からあるデバッグ用の機能なんですが公開しちゃいます)
・X-My-Real-Login-Name を付与しないスイッチ。
[Global Parameters]
PutRealLoginName=0
・検索機能つけちゃいました。
・検索で逐次検索を可能にした。
・Ctrl+TAB で、フォルダだけでなくログや検索ウィンドウなどもアクティブに
できるようにした。
・とりあえずメインウィンドウをアイコントレイに入るようにしてみました。
・アイコンをねこそぎトレイへ(オプション)。
b71
・スレッドダイアログ表示時に、そのスレッドに属するメッセージを全部選択す
るコマンド。Alt+A
b72
・Alias.exe で # を自動的にエスケープしてセーブするようにした
b74
・送信時に一通ごとに確認ダイアログを出すスイッチの既定値を 1 にした
(ConfirmOnSend=1)
b79
・「サーバに依存しない設定」のプロパティシートの項目を再編成するとともに、
ページから定義ファイルの編集などを行えるようにした。
編集に用いられるプログラムは、拡張子との関連付けから決定する。関連付け
がなければ、テキストエディタまたは内蔵のエディタが起動。
V321.2b2
・マルチパートメッセージの部品階層取り出し処理を DDE コマンド化
・フォルダ定義ファイルおよびテンプレート定義ファイルの正規表現のところに
case Insensitive の i を記述できるようにした。
・メールの検索にも英大小文字同一視のスイッチを付けた。
・メールアドレスを登録する DDE サーバ機能を Alias に持たせた。詳細は
den8api.txt を参照。
V321.2b3
・「添付」の DDE サーバ機能を追加。詳細は den8api.txt を参照。
・「表示」の DDE サーバ機能を追加。詳細は den8api.txt を参照。
・「転送」の DDE サーバ機能を追加。詳細は den8api.txt を参照。
・コンテントタイプに message/rfc822 を追加。拡張子は .den8
・拡張子 .den8 のファイルを引数として与えられた場合、電八形式のメールファ
イルとして表示動作を起こすようにした。
・ヘッダ部と本体部のセパレーターとして復帰改行のみの行をも許すようにした。
V321.2b5
・転送テンプレートで使用できる次の変数を追加した。
$HEADERS すべてのヘッダ
$BOUNDARY マルチパートのパーツのバウンダリとなるユニークな文字列
V321.2b6
・DDE の Reply コマンドで返信マークが付かない件
・-norestore オプション付きで起動したとき、終了時にウィンドウをレストア
しないようにした。
・-receive オプションによる受信を、現在選択されているサーバーからの受信
でなく、巡回受信に変更
・オプション -send を追加。起動後、自動的にすべての未送信メールを送信する。
・Windows NT の一般ユーザでレジストリのオープンに失敗していた件のデバッグ。
Windows NT での不具合のかなりの部分はこれのせいだった?
■■入手方法
電信八号の最新版は、次の Web Page から入手可能です。
http://denshin8.esprix.net/
原作者の Web Page は、
http://www.threeweb.ad.jp/~ishioka/
不定期にアップデートされています。
その他、主要な ftp サイトや雑誌の CD-ROM などから入手可能です。
(ただしこちらは古めになります)。
■■おわりに
稼動実績もだいぶ増えてきましたが、まだ、万一がないとは言えません。
最悪の場合、未読メールが消えてしまうということもないとは断言できませんの
で、そのあたりを頭のすみっこにちょっと置いといて使ってください。(実は、
この点については売ってるメーラーも含めてみな同じことが言えるんですけどね)
電話線&常時接続インターネットユーザの味方「電信八号」をよろしく!
なお、「電八倶楽部」という、電信八号のユーザーさんたちのMLがあります。
http://yutaka.esprix.net/den8/den8club.html
に、入会の案内がありますので、それをご覧ください。