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Text File
|
1999-02-03
|
14KB
|
305 lines
****************************************************************
Microsoft Windows 98
西暦 2000 年問題修正プログラム
README ファイル
1999 年 1 月
****************************************************************
(c) Copyright Microsoft Corporation, 1999
このドキュメントには、Microsoft Windows 98 のヘルプやマニュアルを
補足する情報が記述されています。
Windows 98 西暦 2000 年問題修正プログラムは、Windows 98 を更新し、
Windows 98 オペレーティング システムで判明している 2000 年に関す
る問題を解決します。
マイクロソフト製品の西暦 2000 年問題に関する情報については、マイ
クロソフト社の Web サイト http://www.microsoft.com/year2000 を参
照するか、またはマイクロソフトの現地法人
に問い合わせてください。
これらの情報は、顧客の西暦 2000 年への移行計画を支援することのみ
を目的に提供されています。このドキュメントには、マイクロソフト製
品の日付処理に関し、現在提供可能な情報が含まれており、その内容は
予告なく変更されることがあります。したがって、マイクロソフト社の
2000 年問題に関する Web ページの情報を定期的に確認されることをお
勧めします。
注:メモ帳を使って画面上でこのファイルを読むときは、メモ帳のウィ
ンドウを最大化すると読みやすくなります。
このファイルを印刷するには、メモ帳またはほかのワード プロセッサで
ファイルを開き、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックしてくださ
い。
================================================================
目次
================================================================
I. インストールに関する注意事項
A. システム要件
B. ダウンロードと抽出
C. インストールする前に
D. 役に立つインストール オプション
II. リリース ノート
Windows 98 を再インストールする場合
III. Windows 98 の西暦 2000 年問題とは ?
IV. そのほかの問題
V. マイクロソフト製品サポート サービス
================================================================
I. インストールに関する注意事項
------------------------------
A. システム要件
この Windows 98 西暦 2000 年問題修正プログラムをインストールする
には、ハード ディスクに 2 MB の空き容量が必要です。
B. ダウンロードと抽出
Web サイトからこのプログラムをダウンロードした場合は、圧縮ファイ
ルからのプログラムの抽出およびインストールを行う前に、リリース ノ
ートをよく読んでください。
ダウンロードを行うと、Y2KW98.EXE という圧縮された実行可能ファイル
がハード ドライブに格納されます。この実行可能ファイルには、Windows
98 の 2000 年問題を解決するために必要なファイルが含まれています。
>>> ファイルの抽出を行い、修正プログラムをインストールするには
1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] を
クリックします。
2. [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、[参照] を
クリックします。
3. ハード ドライブ上の Y2KW98.EXE ファイルを探し、指定します。
4. [開く] をクリックし、[OK] をクリックします。
5. 画面に表示されるメッセージに従って操作します。
この西暦 2000年問題の修正プログラムは Windows 98 にのみ対応してい
ます。Windows 95、Windows NT および Windows 2000 を実行しているコ
ンピュータにインストールして使用することはできません。なお、各国
語版の Windows 98 を使っている場合は、適切な言語のプログラムをダ
ウンロードし、インストールしてください。
C. インストールする前に
西暦 2000 年問題修正プログラムをインストールすると、システム ファ
イルが更新され、コンピュータの再起動が求められます。インストール
する前に、すべてのドキュメントを保存し、プログラムを閉じてくださ
い。
D. 役に立つインストール オプション
このプログラムには、インストール時に指定できるオプションがいくつ
か用意されています。これらのオプションを表示するには、[スタート]
ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
次に、「Y2KW98.EXE /?」と入力し、[OK] をクリックします。
以下に示すインストール オプションのパラメータを指定するには、次の
ように入力します。
Y2KW98.EXE <オプション>
/Q - サイレント モード (ユーザーへのメッセージでの確認
はすべて省略されます)。バッチ セットアップで無人インストールを行
う場合に便利です。
/T: <フルパス> - 一時的な作業フォルダを指定します。
/C - /T でフォルダを指定した場合は、そのフォルダにのみフ
ァイルが抽出されます。管理者は指定した場所にファイルをダウンロー
ドできます。
/C: <コマンド> - 作成者が定義したインストール コマンドより優先
されます。今回のアップデートでは使用されません。
II. リリース ノート
-------------------
Windows 98 を再インストールする場合
Windows 98 オペレーティング システムを再インストールすると、この
修正プログラムのインストールによって追加された情報は失われます。
Windows 98 を再インストールする場合は、必ずこの修正プログラムをも
う一度インストールしてください。
III. Windows 98 の西暦 2000 年問題とは ?
-----------------------------------
この修正プログラムのインストールにより、Windows 98 の次の問題が解
決します。
1. Date/Time Picker (COMCTL32.DLL)
以前は、コントロール パネルの [地域のプロパティ] ダイアログ ボッ
クスで 2 桁の年を設定すると、Date/Time Picker 関数による日付の反
映が正しく行われませんでした。このパッチは、その問題を解決します。
2. Microsoft Wallet (ACTPMNT.OCX)
Version 2.1.1383 より前のバージョンの Microsoft Wallet でクレジッ
ト カードの情報を入力する場合は、2000 年以降の有効期限の日付を、
月、日、年の形式で入力しなければなりません。この形式で入力しない
と、情報が正しく処理されないことがあります。
たとえば、クレジット カードの有効期限を 5/01 と入力すると、その情
報はその年の 5 月 1 日として処理されてしまいます。この動作は、
Microsoft Wallet Version 2.1.1383 以降では修正されています。
3. ダイヤラ (DIALER.EXE)
通話記録の表示オプションでは、正常に電話を終了した後、正しい日付
が表示されません。システムの日付を 2000 年に調整すると、日付は 100、
101、102 のように表示されます。
たとえば、2000 年にダイヤラを使って電話をかけるとします。通話終了
後に作成されるログ ファイルには、電話をかけた日付の年が間違って表
示されます。たとえば、101、102、103 のように表示されます。
4. コントロール パネルの [日付と時刻] (TIMEDATE.CPL)
[日付と時刻のプロパティ] ダイアログ ボックスで、2月 29 日の日付を
選択し、矢印をクリックして年を変更すると、カレンダーは、うるう年
であるかどうかにかかわらず、毎年 2 月 29 日を表示するようになりま
す。これは、コントロール パネルの表示の問題です。
5. 文書のプロパティ (DOCPROP.DLL)
Microsoft ワードパッドまたは Microsoft Word の文書のプロパティで
日付情報を変更するときに、2000 年を "00" という形式で入力すると、
有効なエントリとして適用されません。2 桁の日付はすべて、20 世紀
(19xx) の年として認識されます。また、タイム ゾーンが極東地域に設
定されている場合に暦年を 2000 と入力すると、日付プロパティの日付
情報が失われます。
6. ブート ストラップ (IO.SYS)
システム RTC (Real Time Clock) の日付が午前 0 時になる瞬間にシス
テムを起動すると、システム時計が間違った時刻と日付を表示すること
があります。この問題は、コンピュータを再起動すると解決できます。
たとえば、コンピュータの電源を入れ、システム内部時計が 11:59:59 P.M.
から 12:00:00 A.M に変わる瞬間にコンピュータを再起動します。コン
ピュータが再起動し、内部時計がリセットされるまでの間、システムは
間違った日または年を表示します。これは、テストの問題であり、2000 年
問題とは関係ありません。
7. DHCP 仮想ドライバ (VDHCP.386)
WINIPCFG /ALL コマンドで 2000 年 3 月 1 日以降に取得された IP リ
ースは、前日に取得されたものとして報告されます。システムの日付は
正しく表示されますが、DHCP クライアントは 1 日前の日付を報告しま
す。
たとえば、2000 年 3 月 1 日以降に LAN にログオンし、[スタート] メ
ニューの [ファイル名を指定して実行] から WINIPCFG /ALL を実行した
場合、または DOS VM から IPCONFIG /ALL を実行した場合、リースの取
得された日付が 1 日遅れます。2000 年 2 月 28 日より後では、リース
の取得された日付が実際の日付より 1 日遅れます。
8. Microsoft Data Access (MSDADC.DLL、MSADCE.DLL)
msdadc.dll ファイルは、OLE DB コア コンポーネントと Microsoft Data
Access Components (MDAC) の一部です。ADO へのコード化を行い、ADO
Recordset に、adDate、adDBDate、adFileTime、adDBTimeStamp などの
Date データ型が含まれていて、日付の区切り記号にスラッシュではなく
ピリオドを使用している (たとえば、01/01/98 ではなく 01.01.98 の形
式を使用している) 場合に、60 以下の年を指定すると、Data Convert
(msdadc.dll) によって日付が時間に変換されてしまうことがあります。
たとえば、01.01.01 (20001 年 1 月 1 日) は 01:01:01 (1899 年 12 月
30 日 1:01:01A.M) に変換されることがあります。
OLE DB への対応状況の詳細については、マイクロソフト社の Web サイ
ト http://www.microsoft.com/year2000 を参照してください。
1. [Product Guide] をクリックします。
2. Compliance Information for Microsoft Products の項で、
Microsoft OLE DBを選択します。
[Search] をクリックします。
3. Microsoft OLE DB に関する情報を参照します。
9. Microsoft Foundation Class Library (MFC40.DLL)
COleDateTime 関数を使っているプログラムでは、2000 年以降、日付の
解析が正確に行われないことがあります。2000 年以降に発生するこの問
題の例を見るには、[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] の
[アクセサリ] の中の [システム ツール] にある システム情報
(msinfo32.exe) を実行し、ファイルを保存します。この .nfo 拡張子の
ファイルを開き、[ファイル] メニューの [プロパティ] を選択します。
このとき、日時に間違った日付が表示されることがあります。たとえば、
2000 年 2 月 5 日の場合は、100 年 2 月 5 日と表示されることがあり
ます。
10. DOS XCOPY (XCOPY32.MOD)
リアル モードでオプション パラメータ /D:date と共に XCOPY コマン
ドを使用すると、80 から 90 以外の 2 桁の年は適用されません。この
場合、日付が無効であることを示すメッセージが表示されます。(Windows
内から) プロテクト モードで xcopy を使用すると、2 桁の年は適用さ
れますが、20 世紀の年として認識されます(02/05/01 は、02/05/1901 と
表示されます)。
IV. そのほかの問題
------------------
A. Docprop.dll と Microsoft Office 97
このプログラムに含まれている更新済みの DOCPROP.DLL ファイルは、
Windows エクスプローラで文書のプロパティの日付を変更したときに、
発生する可能性のある 2000 年問題を修正します。ただし、この修正後
にも、Microsoft Office 97 のプログラム (たとえば、Word 97) でプロ
パティの日付を変更したときに、日付関連の問題が発生することがあり
ます。これは、Microsoft Office 97 と Office 97 Service Release 1 の
問題です。この問題を解決するには、マイクロソフト社の Web サイト
http://www.microsoft.com/japan/office/OfficeFreeStuff/ から
Microsoft Office 97 Service Release 2 をダウンロードしてください。
B. Microsoft Jet データベース エンジン 3.5 と Microsoft Office 97
コンピュータの日付が 2000 年以降になっている場合に、2000 年より前
に作成されたレプリカ セットの 2 つのメンバを同期させようとすると、
メッセージが表示されることがあります。これは、レプリカ内の
MSysExchangeLog テーブルの日付エントリが、式サービスによって正し
く扱われなかったことを表します。2000 年より前に作成されたレプリカ
セットを 2000 年以降に最適化すると、2000 年以降の同期に関連のある
交換情報が、MSysExchangeLog テーブルから削除されます。この情報が
削除されると、MSysExchangeLog テーブル内の世代情報と
MSysGenHistory テーブル内の世代情報が一致しなくなり、レプリカを同
期できなくなります。この問題を解決するには、マイクロソフト社の Web
サイト http://www.microsoft.com/japan/office/OfficeFreeStuff/ か
ら、最新の Microsoft Office 97 Service Release をダウンロードして
ください。
たとえば、1999 年に Microsoft Access 97 を使ってデータベース レプ
リカ セットを作成したとします。2000 年以降、そのレプリカ セットを
使用するときにテーブルに日付を入力すると、日付は間違って処理され
ます。2000 は 100 として扱われます。この処理を行った後にデータベ
ースを最適化すると、この日付が付いたレコードは、レプリカの保存期
間が過ぎていると判断され、削除されます。次回、同期を実行すると、
処理は完了されず、ログ テーブルに目的のエントリが存在しないという
メッセージが表示されます。
V. マイクロソフト製品サポート サービス
--------------------------------------
マイクロソフト テクニカル サポートでは、お客さまが問題を解決する
ために必要とされている情報を提供するために、 さまざまなサポート
オプションを用意しています。詳細は、弊社ホームページの「サポート
技術情報」のページ http://www.asia.microsoft.com/japan/support/
を参照してください。
本文書に含まれる情報は、お客様の 2000 年問題に対応するための移行
作業を支援させていただく目的でのみ提供させて頂くものです。 本文書
中の情報はマイクロソフト製品の 2000 年問題に関して現在提供可能な
情報であり、定期的に更新され、変更されることがあります。そのため、
情報の変更がないかを確認するために、定期的に
http://microsoft.com/year2000にある情報をチェックされることをお
勧めします。本文書に含まれる情報は現状ベースで提供されるものであ
り、いかなる保証も伴うものではありません。マイクロソフトは、市場
性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切
の保証をいたしません。Microsoft Corporation およびその供給者は、
直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または
特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を
負いません。(Microsoft Corporation またはその供給者がかかる損害
の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発
的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、
上記制限が適用されない場合があります。本文書に含まれる情報は、
http://microsoft.com/year2000 の Web ページで公開されている他の
情報 (2000年への対応状況の種類および Microsoft による 2000 年問
題のテスト状況を含みますが、これらに限定されません) と併せてお読
みいただくことを条件に記述されているものです。本文書の情報が
http://microsoft.com/year2000 の Web ページの情報と異なる場合は、
Web ページの情報が最新であるとお考えください。
マイクロソフトのお客様に対する表明および 2000 年問題に関連する修
正、2000 年診断ツール、修正サービスの提供に際して行われる表明は、
米国の 2000 年問題に関する情報および対応状況開示に関する法律
(YEAR 2000 INFORMATION AND READINESS DISCLOSURE ACT)に基づくも
のです。お客様との契約に特段の定めがない限り、上記のような表明の
使用に関するお客様の法的権利は、同法律により制限されます。