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/ DOS/V Power Report 1999 October / VPR9910A.BIN / OLS / LIE2SP / LIE2SP.LZH / 設定集 / 宇宙 / 航路.TXT < prev   
Text File  |  1999-05-02  |  2KB  |  37 lines

  1. 宇宙船の航路はその速度に応じて高速航路帯、中速航路帯、低速航路帯の
  2. 三種類がある。
  3. 但し地球より内側の惑星域での移動は、惑星の軌道が接近しているので
  4. 高速航行の意味が薄くまた隕石や過去に宇宙にばらまかれた遺物が多数点在
  5. して障害となるので低速航路帯と中速航路帯の2種類だけを利用し、高速
  6. 航路帯は太陽の上方と下方を迂回するような場合もしくは外惑星間の通過に
  7. 利用される。
  8.  
  9. 太陽系内には航路標識と呼ばれるビーコンを出す灯台が網の目のように設置
  10. されており、宇宙船は惑星の位置を気にする事無く、自由に太陽系内を
  11. 航行する事が可能になっている。
  12. この航行方式は過去に行われていた惑星の重力を利用した緻密な計算に基づく
  13. 飛行軌道設定から人類を開放した反面、航路標識の無い太陽系外の宇宙を
  14. 航行する事ができないと言う欠点を合わせ持っていたのだ。
  15. その為太陽系外を航行するには恒星の位置を利用する以外には方法が無いが
  16. 宇宙軍のアカデミーでもその航行は特別授業でしか習わないので、ほとんど
  17. 行われない。
  18.  
  19. 各惑星軌道上にはほぼ等間隔で宇宙ステーションが設置してあり、航行速度の
  20. 遅い通常の艦船の補給基地として、又ネットワークの中継基地として機能して
  21. いた。通常の艦船はある惑星から別の惑星に移る場合、最短距離にあるこれらの
  22. ステーションを複数経由する事になるが、2164年の太陽系の惑星位置は
  23. 冥王星を除いてほぼ同一線上にある為外惑星の軌道上にあるステーションの
  24. 大半は利用されずに無人化していた。
  25.  
  26. パトロール艦のような高速艦は別にして、アステロイドベルトは内惑星内を
  27. 航行する多くの宇宙船にとってオアシス的存在である。
  28. と言うのはアステロイドベルトに存在する小惑星の幾つかがステーションと
  29. して利用されているからだ。
  30. 特に火星と木星の軌道間は、火星より内側の惑星軌道間に比べてかなり広がって
  31. いるからなのだが、見かたを変えると木星までを内惑星として位置づけられる
  32. のもアステロイドベルトがある為と言えよう。
  33. 一方高速艦にとって小惑星は障害物となる為、行路は太陽系の軌道面から上下に
  34. やや離れた所に取られている。その為やや遠回りする事になるが、アステロイド
  35. ベルト内を直進するより遙に早く目的地に到達できる。
  36.  
  37.