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Text File  |  1995-05-08  |  8KB  |  234 lines

  1. WinDviPRO Version 2.0/DEMO
  2.  
  3.  
  4. WinDviPRO は、株式会社インプレスの発行の「TeX for Windows ―縦組み対応 日
  5. 本語 TeX 統合環境―」に付属の WinDviを機能拡張したものです。
  6.  
  7. Version 2.0/DEMO は、WinDviPRO を購入する前に体験していただくための評価バ
  8. ージョンです。このバージョンは印刷することができません。それ以外の機能は、
  9. 製品版の WinDviPRO Version 2.0 と同等です。
  10.  
  11. パッケージに含まれている order.tex を TeX にかけて印刷すると(このデモ版
  12. では印刷できないので注意してください)製品版の申込書になります。
  13.  
  14.  
  15. 【パッケージの内容】
  16.  
  17. このディレクトリには以下のファイルが収められています。
  18.  
  19. readme.txt    このファイル
  20. wdvipro.exe    実行モジュール
  21.  
  22.  
  23. 【インストールの方法】
  24.  
  25. ここの説明の「\wintex」は TeX for Windows をインストールしたディレクトリ
  26. を表しています。ドライブ名を補うなど、実際のインストール状況に合わせて操
  27. 作を行ってください。
  28.  
  29. 1.wdvipro.exe を wintex.exe と同じディレクトリ(\wintex\bin)にコピーして
  30.  ください。すでに製品版の WinDviPRO を持っている人は上書きすることになり
  31.   ます。デモ版の使用を止めて製品版に戻すときは、製品版の wdvipro.exe をコ
  32.   ピーしなおしてください。
  33.  
  34. 2.プログラムマネージャに [アイコン]-[登録とグループの作成...] で登録して
  35.  ください。
  36.  
  37. 3.PK フォントを使う場合は [ツール]-[フォント設定] を使って設定します。
  38.   このファイルの【PK フォントを使うには】を参照してください。
  39.  
  40. WinDviPRO を WinTeX から使用する場合には、WinTeX のバージョンが 1.0b 以降
  41. でなければなりません。お使いの WinTeX のバージョンが 1.0 や 1.0a の方は、
  42. インプレスの WWW サーバ(http://www.impress.co.jp/aftercare/)、ftp サー
  43. バ(ftp.impress.co.jp)、NIFTY-Serve(FWINAP)、PC-VAN(WINPARK)、インプ
  44. レス発行の INTERNET magazine や DOS/V POWER REPORT の付録 CD-ROM 、このパ
  45. ッケージの order.tex で、最新版('95/4 現在1.0c)へ更新するパッチを入手で
  46. きます。
  47.  
  48.  
  49. 【WinDvi との相違】
  50.  
  51. WinDviPRO では、TeX for Windows に付属している WinDvi の [マウス] メニュ
  52. ーをなくして [ツール] メニューを追加し、ツールバーのボタンの配置も変更し
  53. ました。
  54.  
  55. 機能的には以下の点を強化しました。
  56.  
  57. ・PK フォントを使用することができます
  58.     [ツール]-[フォント設定] でフォントの設定ができます。
  59.     WinDviPRO のフォント設定については、wdvipro.dvi の「PK フォントを
  60.     使うには」を参照してください。
  61.  
  62. ・図形出力の方法が増えました。
  63.     WMF ファイルや PostScript ファイルのインクルードや tpic をサポー
  64.     トします。
  65.     詳しくは wdvipro.dvi の「スペシャル命令の仕様」を参照してください。
  66.  
  67. ・拡大/縮小の中心位置をマウスで指定できるようにしました
  68.     [ツール] メニューでマウスのモードを [ズームイン]/[ズームアウト]
  69.     に切り替え、画面上でクリックします。
  70.     ツールバーの拡大/縮小ボタンの意味が、マウスのモード切り替えに変
  71.     わりました。
  72.  
  73. ・拡大率を自動的に計算します
  74.     [表示]-[縮小/拡大] で、[ページ幅を基準]、[ページ高を基準]、[前ペ
  75.     ージを表示] を選ぶと、ページサイズとウィンドウの大きさから拡大率
  76.     を自動的に計算します。
  77.  
  78.  
  79. 【PK フォントを使うには】
  80.  
  81. PK フォントを使うためには、 [ツール]-[フォント設定] を使って、TFM ファイ
  82. ルと PK ファイルの設定をします。
  83.  
  84. TFM ファイルは、[フォント設定] ダイアログの [TEXFONTS] に設定されているデ
  85. ィレクトリのいずれかにインストールされていなければなりません。[TEXFONTS]
  86. に含まれているディレクトリにコピーするか、[TEXFONTS] にディレクトリを追加
  87. します。追加するときは「;」で区切ってください。
  88.  
  89. [フォント設定] ダイアログの [TEXGLYPH] テキストボックスに、以下のエスケー
  90. プ文字を使用して PK フォントのファイル名(パス)を設定します。
  91.     %s    フォント名
  92.     %d    解像度
  93.  
  94. 「;」で区切って複数のファイル名を羅列することもできます。
  95.  
  96. <例>
  97. c:\tex\fonts\%d\%s.pk;c:\tex\amsfonts\%d\%s.pk
  98.  
  99. WinDviPRO は TrueType などの Windows フォントが見つからない場合、TEXGLYPH
  100. の設定にしたがって、必要な解像度に一番近い解像度の PK フォントを選びます。
  101. 必要な解像度とインストールされている PK フォントの解像度が異なる場合は、
  102. 拡大縮小を行って「紺色」で表示します。
  103.  
  104.  
  105. 【BMP スペシャル】
  106.  
  107. BMP(Bitmap)ファイルをインクルードするための方法を 2 種類用意しています。
  108.  
  109. ・\special{Windows org}
  110. ・\special{Windows bmp <filename>}
  111.     ※ 最初の命令でBMPを表示する位置の左上を、2番目の命令で右下を指定
  112.        します。
  113.  
  114. ・\special{bmpfile=<filename>}
  115.     ※ この命令の位置を左下として、BMP ファイル中に書かれた解像度で表
  116.        示/印刷します。
  117.     ※ 以下のオプションを使うことができます
  118.         hsize=<size> vsize=<size>
  119.         hscale=<scale> vscale=<scale>
  120.         hoffset=<offset> voffset=<offset>
  121.  
  122. <filename> は、BMP ファイルの他に、DIB ビットマップ形式のデータを含む CLP
  123. (クリップボード)ファイルも使えます。ファイルを読み込むとき、DVI ファイ
  124. ルのあるディレクトリがカレントディレクトリになります。
  125.  
  126.  
  127. 【WMF スペシャル】
  128.  
  129. WMF(Windows MetaFile)ファイルをインクルードするための方法を 2 種類用意
  130. しています。
  131.  
  132. ・\special{Windows org}
  133. ・\special{Windows wmf <filename>}
  134.     ※ 最初の命令で WMF を表示する位置の左上を、2 番目の命令で右下を
  135.        指定します
  136.  
  137. ・\special{wmffile=<filename>}
  138.     ※ この命令の位置を左下として、WMF ファイル中に書かれたデフォルト
  139.        の大きさで表示/印刷します
  140.     ※ 以下のオプションを使うことができます
  141.         hsize=<size> vsize=<size>
  142.         hscale=<scale> vscale=<scale>
  143.         hoffset=<offset> voffset=<offset>
  144.  
  145. <filename> は、標準 WMF、再配置可能 WMF、ピクチャ形式のデータを含む CLP
  146. ファイルに対応しています。Windows NT の拡張メタファイルには対応していませ
  147. ん。ファイルを読み込むとき、DVI ファイルのあるディレクトリがカレントディ
  148. レクトリになります。
  149.  
  150.  
  151. 【PostScript スペシャル】
  152.  
  153. PostScript を扱うため、以下の special コマンドをサポートしています。
  154. これらのコマンドは、PostScript プリンタに出力するときのみ有効です。
  155.  
  156. ・\special{postscriptbox{<width>pt}{<height>pt}{<epsf file name>}
  157.     ※ jdvi2kps に付属の epsbox.sty に対応しています
  158.  
  159. ・\special{epsfile=<epsf file name>}
  160.     ※ dvi2ps j-version で使用する (ecl)epsf.sty に対応しています
  161.     ※ 以下のオプションを使うことができます
  162.         hsize=<hsize> vsize=<vsize>
  163.         hscale=<hscale> vscale=<vscale>
  164.         hoffset=<hoffset> voffset=<voffset>
  165.  
  166. ・\special{psfile=<ps file name>}
  167.     ※ 以下のオプションを使うことができます
  168.         hsize=<hsize> vsize=<vsize>
  169.         hscale=<hscale> vscale=<vscale>
  170.         hoffset=<hoffset> voffset=<voffset>
  171.  
  172. ・\special{ps:<ps code>}
  173.  \special{"<ps code>}
  174.     ※ PostScript を直接記述します
  175.     ※ 「ps:」の仕様が、jdvi2kps 等と違って「"」と同様になっています
  176.  
  177. PostScript ファイルを読み込むとき、DVI ファイルのあるディレクトリがカレン
  178. トディレクトリになります。
  179.  
  180.  
  181. 【tpic スペシャル】
  182.  
  183. tpic スペシャルの仕様は、基本的には tpic 2.2 コマンドセットを参考にしてい
  184. ます。しかし、tpic 2.2 コマンドセットの仕様では、灰色のシェーディングのと
  185. き図形の下にあったものは消去されないことになっていますが、Windows の制限
  186. により実現できませんでした。
  187. また、DVIPRT/DVIOUT の独自な拡張には対応していません。
  188.  
  189.  
  190. 【wintex.ini について】
  191.  
  192. WinDviPRO は、Windows ディレクトリの wintex.ini の以下のエントリを参照し
  193. ます。
  194.  
  195. [Environ]
  196. TEXFONTS=<tfm path>
  197.     ※ TFM ファイルがインストールされているディレクトリを、「;」で区
  198.       切って羅列します
  199. TEXGLYPH=<pk path>
  200.     ※ 「PK フォントを使うには」の項を参照してください
  201.  
  202. [Font]
  203. min10=MS 明朝
  204. <TeX font>=<Windows font>
  205.     ※ DVI ファイル中のフォント名と、Windows のフォント名の対応を設定
  206.       します
  207.  
  208. [WinDvi]
  209.     ※ WinDviPRO の終了時の状態を保存します
  210.  
  211.  
  212. 【サポート情報】
  213.  
  214. WinDviPRO は、「TeX for Windows」の各モジュールと同様に、今後もインプレス
  215. の WWW サーバ(http://www.impress.co.jp/aftercare/)、NIFTY-Serve(FWINAP)、
  216. PC-VAN(WINPARK)、インプレス発行の INTERNET magazine や DOS/V POWER REPORT
  217. を通じてメンテナンスを続けていく予定です。もし、不具合がありましたら下記
  218. の宛先にお知らせください。
  219.  
  220. 郵便    〒102 東京都 千代田区 三番町 20
  221.     株式会社インプレス
  222.     インプレス・ラボ「WinDviPRO」係
  223.  
  224. インターネットメール
  225.     wintex-bugs@impress.co.jp
  226.  
  227. 設定方法などの質問にはお答えできません。
  228. あらかじめ、ご了承ください。
  229.  
  230. 以上
  231.                         1995 年 5 月 8 日
  232.                         株式会社インプレス
  233.                         インプレス・ラボ
  234.