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DOS/V Power Report 1998 November
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JX.DOC
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INI File
|
1996-11-03
|
54KB
|
1,155 lines
[jX Operation Manual]
//////////////////////////////////////////////////////////////////
////// Multi Window/Multi File Text Editor‘jX’ //////
////// //////
////// jXオペレーションマニュアル //////
////// 98, DOS/V版共通 //////
////// //////
////// Copyright (C) 1994,95,96- H.Orikawa //////
//////////////////////////////////////////////////////////////////
_____ _____
_/ _/ _/
_/_/ _/ _/
/ _/ _/
_/ _/ _/
_/ _/
_/ _/ _/
_/ _/ _/
_/ _/ _/
_/ _/ _/ _/
_/_/ ___/__ __/___
□【0.目次】
--------------------------------------------------------------------------
1.はじめに
主な特徴
2.補足説明
3.操作方法
3-1 起動方法
3-1-1 《起動オプション》
3-2 キー操作
3-2-1 《カーソル移動》
3-2-2 《テキスト編集》
3-2-3 《ファイル操作》
3-2-4 《ブロック編集》
3-2-5 《検索・置換》
3-2-6 《ウィンドウ操作》
3-2-7 《マクロ操作》
3-2-8 《オプション設定他》
3-3 マウス操作
3-3-1 《カット&ペースト》
3-3-2 《メニューバー操作》
3-3-3 《ウィンドウ操作》
3-3-4 《タイトルバー機能ボタン》
3-4 メニュー
3-4-1 《ファイル》
3-4-2 《編集》
3-4-3 《検索》
3-4-4 《ウィンドウ》
3-4-5 《マクロ》
3-4-6 《その他》
3-5 キーボードマクロ機能
3-5-1 《キー操作の記録》
3-5-2 《マクロの実行》
3-5-3 《マクロの保存》
3-5-4 《マクロの読み込み》
3-6 初期設定ファイルについて
4.使用上の注意および送金のお願い
5.おわりに
--------------------------------------------------------------------------
□【1.はじめに】
jXは、高速なオンメモリタイプのテキストエディタです.
フルマウスオペレーションを可能としたので、テキスト編集作業がグンと楽に
なります.
98版
動作機種:NEC PC-9801VM 以降及びその互換機(9821Bs,NS/Tで動作確認済み)
(但し、ハイレゾ、LTは除く)
使用OS:MS-DOS Ver5.0 以降(推奨)およびWindows95下でのDOS環境
DOS/V版
動作機種:IBM PC/AT互換機(Compaq Presario9650で動作確認済み)
使用OS:DOS/V(IBM DOS J5.02/V以降)およびWindows95下でのDOS環境
◎主な特徴
・マウスを用いたメニュー操作、カット&ペースト及びウィンドウ操作が可能.
(DOS Ver5.0以降に付属の MOUSE.COM または相当品使用、または Windows95下
のDOS環境の場合)
・ウィンドウサイズに合わせたワードラップ機能の搭載.
・クリップボード(カットバッファ)を編集可能.
・EMS対応により1MBを越す巨大ファイルもオンメモリで編集可.
・2バイト半角文字に対応(98版).
・30n行表示(98版)、V-TEXT環境(DOS/V版)に自動対応.
・簡単な印刷コマンド装備(テキスト全体/指定範囲).(要PRINT.SYS)
・オプション指定により、行番号/桁ゲージ表示、タブ幅などが各ファイル別に
設定可能.
・指定範囲の整形(桁折り)、全/半角相互変換、英大小文字変換等の基本テキ
スト処理機能を標準で搭載.
・論理行・表示行双方に対応した行番号管理.
・終了時の設定を iniファイル(初期設定ファイル)に保存するため、次回起動
時に前回カスタマイズされた内容で起動可能.
□【2.補足説明】
・このエディタはテキストカーソル表示(一般に見られるグラフィックスベー
スの矢印カーソルではなく、■(トーフ)形状のカーソル)をサポートしたマウス
ドライバを使用することを前提として作成されています. そのためjXを起
動する前に、MS-DOS Ver5.0以降に付属されている
MOUSE.COM (MOUSE.SYSではありません)
~~~~~~~~~
を実行しておいて下さい(他のマウスドライバでも動作するものもあります).
例えば次のような起動用バッチファイルを作ると良いでしょう.
J.BAT
| MOUSE.COM
| JX.EXE
| MOUSE.COM /R
*Windows95 のDOSプロンプト(フルスクリーンまたはDOS窓)でjXを使用
される場合はマウスドライバを前もって起動しておく必要はありません.
・メモリは、
EMS : 16KB単位
メインメモリ: 4KB単位
で確保しますが、不要となったメモリブロックはシェル(COMMAND.COM) 起動
時に可能な限りDOSに解放します.
・EMSが使用可能な場合は1MBを越す巨大なファイルもオンメモリで編集
できます.
ただし、EMSを使用しない場合も含め1つのファイルの最大行数は約32
000論理行までです.
メモリはまずEMSから確保(1論理ページ単位=16KB)され、EMS
を消費後はメインメモリから確保します.
なおEMSを使用させたくない場合は、-Sx0 オプションを付けて起動して下
さい.
・起動後に指定行番号へジャンプさせるために、
[ファイル名]+n (例えば、A>JX JX.DOC+50)
~~~~~~~~~~
の方法をサポートしています.
このときの行番号は、システムの設定にかかわらず常に論理行番号として処
理されます.
*FD(A.Idei氏作のファイラー)をお使いの方は下記要領の設定を行なう
と、VIEWモードから[SHIFT]+[CR]で表示ページへジャンプさせることができ
ます.
1)FD.CFG中の使用エディタの記述
EDITOR = MI
2)MI.BATの内容
JX %1
*FILMTN(K.Ishida氏作のファイラー)をお使いの方はFMCUSTで下記
要領の設定を行なうと、VIEWモードから[SHIFT]+[CR]で表示行へジャンプさ
せることができます.
1)編集エディタ名 [2:MIFES]
2)起動エディタ名 MI
なお、FILMTNの場合は後述のハーフスクロールオプションを指定する必要が
ありますが、jXの仕様の関係でジャンプ後の画面に1~2行程度の表示誤
差が生じます.
・V-TEXT(DOS/V版)、30BIOS/TT.COM(98版)等の可変文字数
環境下ではワークエリアより行・桁数を取得し、自動的に画面モードを変更
します.
但し、98版ではマウスカーソルの移動範囲に制限が生じます.
・GVRAM(グラフィックスVRAM)は表/裏とも使用しません. また、
裏テキストVRAMも使用しません.(98版)
また、jX起動時にこれらRAM領域をクリアしたりはしません.
なお、マウスが使用可能な場合はグラフィックプレーンをアクティブ(つま
り、表示可能な状態)にします.
・印刷機能を使用する場合は、CONFIG.SYS に PRINT.SYS が登録されている必
要があります. なおjXの印刷機能はあくまで簡易的なもので、タブ展開は
行ないません.
・DOS/V版を使用する時は、CONFIG.SYS に ANSI.SYS が登録されている必要が
あります.(これがないと画面消去が行われません)
登録されていない場合は、CONFIG.SYS に以下の一行を追加して下さい.
DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS
~~~~~~~(ANSI.SYS のあるディレクトリ)
*Windows95付属のDOS用IME(MSIME)を使用される場合、msimeset.exe を
使って「グラフィック保存」を「する」にして下さい.(未確定時のちら
つき回避のため)
・一行の最大文字数は全角約1000文字(2KB)分であり実用上問題はな
いと思われますが、あまり文字数が多い場合動作速度が著しく低下する場合
があります.
・テキストの途中に [EOF] コード(1Ah(^Z))が含まれていても最後まで読み込
みます. この場合 [EOF] コードは無視します.
また、読み込んだテキストの文末に [EOF] コードが有る場合は、保存時に
[EOF] を付加し、無い場合は付加しません.
・本エディタは基本的にテキストデータの編集を対象にしています. バイナリ
データの場合一応読み込みはできますが、現バージョンでは読み込み時に
'00h' を強制的に'@' に変更します. また、デフォルトで
COM / EXE / OBJ / DLL / LZH
を拡張子に持つファイルは保存しないようにしてあります.
・下記拡張子のファイルを読み込む場合はタブ幅を自動的に4に設定します.
C / CPP / H / PAS
・MS-KANJI API に準拠したFEP(WXII+など)と$IAS.SYS(DOS/V版)
またはATOK7、VJE-β(98版のみ)を使用する場合は簡単な制御
を行います.
○メッセージウィンドウ、プルダウンメニューのオープン時に一時オフ
○ファイルセレクトウィンドウのオープン時に一時オフ
○終了時にオフ
○メニューバー左端の [jX] のクリックでオン・オフ切り替え
・エラー処理に関しては、必ずしも懇切・丁寧ではなく、エラー発生理由等を
全ての局面においては的確にリポートしません.
特に、メモリ不足状態に陥った場合には動作が非常に不安定になる可能性も
ありますので、ご注意下さい m(_ _)m
□【3.操作方法】
ここでは一通りの操作方法について説明しますが、詳細は実際にjXを操作
してみて確認して下さい.
■3-1 起動方法 -------------------------------------------------------
a) JX
初期化ファイル(ini ファイル)が見つかると、その中のRFL(最新参照
ファイル)に記述されたファイルを自動的に読み込みます.
初期化ファイルがないか、RFLの記述がない場合は、ファイル選択ウィン
ドウが開きます.
(*最大ディレクトリエントリ数は500個です)
(1) (2)
|□ A:\DIR1\DIR2-------------| ▽ | △ |-|
| ..\ <DIR> 95-11-24 11:00 |
| DOC <DIR> 96-04-10 11:00 |
| FILE1 .DOC 234890 96-03-17 22:00 |
| FILE2 .DOC 123456 96-03-05 22:00 |
| |
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(1) のボタンをクリックするとサブメニューが現れます.
(2) のスクロールボタンはファイル数が多く一画面に入り
切らない場合に現れます.
左クリックで通常スクロール、右クリックでページ単
位のスクロールを行います.
ここでは、以下のキー操作が有効となります.
(FD, FILMTNといった著名なファイラーに似た操作性です)
[L] ・・・・ ドライブ変更
[N] ・・・・ 新規ファイルの作成
[S] ・・・・ ソートメニューのオープン
[W] ・・・・ ワイルドカード指定メニューのオープン
[SPACE] ・・・・ ファイル選択/解除
[BS] ・・・・ 親ディレクトリへ移動
[\] ・・・・ ルートディレクトリへ移動
[←][→] ・・・・ ページ送り([ROLLUP][ROLLDOWN]でも同じ)
[↑][↓] ・・・・ カーソル移動
[CR]([Enter])・・・・ 読み込み実行
[ESC] ・・・・ サブメニューのオープン
[Q]/[X] ・・・・ ファイル選択ウィンドウを閉じる
現在選択されているファイルが反転表示され、複数選択されている場合は
メモリの許す限り全て読み込みます.
複数ファイルの選択は[SHIFT]や[CTRL]キーの同時押しで行います.
マウスを使用する場合は対象ファイル名上でダブルクリックすることで、
読み込みが実行されます.
b) JX [オプション] <ファイル>
<ファイル>で指示されたファイル(なければ新規ファイル)をオープンします.
<ファイル>は複数指定できワイルドカード(*, ?)も使用可能.
[例] JX sample.* test?.dat source.c
~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~
◇3-1-1 《起動オプション》
オプションは、
'-'(ハイフン) または '/'(スラッシュ) + 英2文字 + 数値
で指定し、現バージョンでは以下のものが設定可能です.
(<>内はデフォルト値)
なお、コマンドラインで設定したオプションは初期設定ファイル(ini ファイル)
の内容よりも優先されます.
+--------------------------------------------------------------+
| パラメータ<default値> | 意 味 |
|--------------------------------------------------------------|
|【表示属性関係】(Attributes) |
| [98] [DOS/V] |
|-Aa<1F81> <1B03> :改行マークコード/属性 (16進上位/下位. 以下同) |
|-Ab<3E21> <3E01> :TAB マークコード/属性 |
|-Ac<A021> <A001> :全角空白マークコード(シフトJIS 2バイト目)/属性 |
| (シフトJIS 1バイト目は81Hに固定) |
|-Ad<1D45> <1F47> :EOF マークコード/属性 |
|-Ae<E5> <E1> :一般メッセージ |
|-Af<C1> <0E> :確認メッセージ |
|-Ag<65> <5F> :警告メッセージ |
|-Ah<A5> <B0> :行番号・桁ゲージカーソル色 |
|-Ai<A1> <03> :行番号・桁ゲージ色 |
|-Aj<A1> <03> :ウィンドウ枠 |
|-Ak<A5> <B9> :ウィンドウバー |
|-Al<C5> <E1> :ウィンドウバー内ファイル名表示色 |
|-Am<E1> <07> :ウィンドウ背景色 |
|-An<E5> <7B> :メニュー枠 |
|-Ao<E5> <70> :メニュー背景色 |
|-Ap<85> <2F> :メニュー選択項目色 |
|-Aq<A5> <3F> :ブロック範囲表示色 |
|-Ar<85> <2F> :ファイラー内ファイル選択色 |
|-As<65> <5F> :タイトルバー内ファンクション選択色 |
|-At<E5> <F0> :メインタイトルバー表示色 |
|-Au<E5> <F0> :プッシュボタン表示色 |
|-Av<25> <10> :非アクティブウィンドウフレーム表示色 |
|-Aw<C1> <0E> :ドラッグフレーム表示色 |
|--------------------------------------------------------------|
|【グローバルオプション関係】(Global options) |
|-Sa<0> :グラフィックカーソル表示 (0:しない 1:する) |
|-Sb<0> :BAKファイル作成 (0:しない 0以外:する) |
|-Sc<1> :英大小文字無視 (0:しない 1:する) |
|-Sd<5> :マウスクリック間隔 (1(速) <->20(遅)) |
|-Sf<0> :フリーカーソル制御 (0:しない 1:する) |
|-Sh<0> :ハーフスクロール (0:しない 1:する) |
|-Si<1> :上書き時半角補正 (0:しない 1:する) |
|-Sk<1> :FEP制御 (0:しない 1:する) |
|-Sl<1> :行番号表示 (0:表示行 1:論理行) |
|-Sm<5> :マウス移動速度 (1(速) <->20(遅)) |
|-Sp<0> :マウスボタン左右入れ替え (0:通常 1:反転) |
|-Sq< >> :引用記号 (8文字以内の文字列) |
|-Sr<70> :桁折り位置 (10~99) |
|-Ss<0> :ソート形式 (0:しない 1~6:下記) |
| : (1:ファイル名 2:拡張子 3:日付 を昇順で) |
| : (4:ファイル名 5:拡張子 6:日付 を降順で) |
|-St<1> :日付・時刻表示 (0:しない 1:時刻 2:日付) |
|-Su<1> (DOS/Vのみ) :拡張キーボードBIOSの使用 (0:しない 1:する) |
|-Sv<0> :Viewモードで起動 (0:しない 1:する) |
|-Sw<0> :ワードサーチ (0:しない 1:する) |
|-Sx<1> :EMSメモリの使用 (0:しない 1:する) |
|-Sy<1> :スクロール時の時間待ち (0:しない 1:する) |
|-Sz<1> :起動時RFL自動読み込み (0:しない 1:する) |
|--------------------------------------------------------------|
|【ローカルオプション関係】(Local options) |
|-Ob<1> :タブマーク表示 (0:しない 1:する) |
|-Oc<1> :改行マーク表示 (0:しない 1:する) |
|-Og<1> :桁ゲージ表示 (0:しない 1:する) |
|-Oi<0> :オートインデント (0:しない 1:する) |
|-Ol<80> :一行文字数 (8~254文字) |
|-Om<0> :起動時最大化表示 (0:しない 1:する) |
|-On<0> :行番号表示 (0:しない 1:する) |
|-Os<1> :全角空白マーク表示 (0:しない 1:する) |
|-Ot<8> :タブ幅 (2,4,6,8の何れか) |
|-Ou<1> :アンダーライン(行強調)表示 (0:しない 1:する) |
|-Ow<0> :ワードラップ (0:しない 1:する) |
+--------------------------------------------------------------+
・'オプション'に大小文字の区別はありません.
(-Og0, -oG0, -OG0, -og0 はいずれも同じ意味となります)
・Si オプションは上書きモード時の動作を規定するものです.
Si0 の場合...全角文字一文字が半角一文字に対応する
Si1 の場合... 〃 二 〃
として上書き処理を行います.
・Sv オプションはファンクションキーが10個の機種を使用する場合に
-Sv0 として下さい(DOS/Vの動作するPC/XTなどの例があります).
それ以外は特に設定の必要はありません.
・コマンドラインで Sq オプションを指定するときは、例えば
JX -Sq" 》"
のように、ダブルクォートで囲みます.
■3-2 キー操作 -------------------------------------------------------
カーソル移動等、基本的な操作は市販エディタと同様なキー
割り当てとなっています. また、多くの機能に2種類のキー
が割り当ててあります.
下表では、
[SHIFT]キー ... \
[CTRL]キー ... ^
[GRAPH]/[Alt]キー ... @
と略記してあります.
なお、右列の機能番号はjX内部で定義された番号であり、初期設定ファイ
ル中の [Key Assignment] の項の番号に対応するものです.
◇3-2-1 《カーソル移動》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|上1行移動 ^E, [↑] 01 |
|下1行移動 ^X, [↓] 02 |
|左1文字移動 ^S, [←] 03 |
|右1文字移動 ^D, [→] 04 |
|左1語移動 ^A 05 |
|右1語移動 ^F 06 |
|行頭へジャンプ \[←] 07 |
|行末へジャンプ \[→] 08 |
|スクロールアップ ^W 09 |
|スクロールダウン ^Z 10 |
|左スクロール @[←], @L 11 |
|右スクロール @[→], @R 12 |
|前画面へ ^R 13 |
| [ROLL DOWN](98) |
| [PageUp](DOS/V) |
|次画面へ ^C, 14 |
| [ROLL UP](98) |
| [PageDown](DOS/V) |
|最上行へジャンプ ^QE, ^[↑] 15 |
|最下行へジャンプ ^QX, ^[↓] 16 |
|文頭へジャンプ ^QR, @[↑], [F9] 17 |
|文末へジャンプ ^QC, @[↓], [F8] 18 |
|行マーク ^QM 19 |
|マーク行へジャンプ ^QP 20 |
|指定行番号へのジャンプ ^QJ 21 |
|対応する括弧へジャンプ ^QK 22 |
|(対象 ... (){}[]<>) |
|高速スクロールアップ \[↑] 23 |
|高速スクロールダウン \[↓] 24 |
|高速左スクロール @[←] 25 |
|高速右スクロール @[→] 26 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-2 《テキスト編集》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|改行 [CR], ^M 30 |
|タブの挿入 ^I, [TAB]/[Tab] 31 |
|カーソル行の上に1行挿入 ^N, \[INS] 32 |
|制御文字の入力 ^P 33 |
|行分割 ^J 34 |
|カーソル直前の1文字削除 ^H, [BS]/[BackSpace] 35 |
|カーソル位置の1文字削除 ^G, [DEL]/[Delete] 36 |
|カーソル行の削除 ^Y 37 |
|カーソル位置の左1語削除 ^QH 38 |
|カーソル位置の右1語削除 ^T, \[DEL] 39 |
|行頭からカーソル直前まで削除 ^QT 40 |
|カーソル位置から行末まで削除 ^QY, ^[DEL] 41 |
|挿入/上書の切り替え ^V, [INS]/[Insert] 42 |
|削除の取り消し(アンドゥ) ^U 43 |
|日付、時刻の複写 ^OD 44 |
|検索文字列の複写 ^QI 53 |
|ファイル名の複写 ^QN 54 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-3 《ファイル操作》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|新規ファイルのオープン @N, ^KN 55 |
|ファイルのオープン @O, ^KO 56 |
|ファイルのクローズ @E, ^KL 57 |
|名前を変えて保存(新規保存)^KE 58 |
|現編集ファイルの強制保存 @S, ^KS 59 |
|全ファイルの保存(変更ファイルのみ)^KZ 60 |
|追加保存 ^KA 61 |
|ファイル読み込み @I, ^KI 62 |
|名称変更 ^KR 64 |
|テキストの印刷 @P, ^KP 65 |
|クリップボードのオープン ^OZ 67 |
|参照ファイル読み込み ^KF 68 |
|登録プログラム実行 ^KG 69 |
|DOSコマンドの呼び出し ^KD 96 |
|編集終了 @Q, ^KQ 97 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-4 《ブロック編集》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|全/半角変換 ^QV 27 |
|大文字に変換 ^QU 28 |
|小文字に変換 ^QL 29 |
|ブロック範囲の設定 @B, ^B 45 |
|現テキスト全体を選択 @A 46 |
|クリップボードの内容のペースト @V, ^KV 47 |
|ブロック部分の削除(クリア) @Y, ^KY 48 |
|クリップボードへの複写(コピー) @C, ^KC 49 |
|クリップボードへの移動(カット) @X, ^KX 50 |
|クリップボードから1行分挿入 ^KJ 51 |
|クリップボードへ1行分コピー ^KK 52 |
|クリップボードの引用ペースト ^KM 100 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-5 《検索・置換》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|検索 @F, ^QF 70 |
|逐次置換(確認有り) ^QZ 71 |
|一括置換 ^QA 72 |
|検索文字列の取り込み ^QW 73 |
|検索/置換の再実行 ^L 74 |
|検索オプション設定メニュー ^QO 75 |
|タグジャンプ @T, [F10] 76 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-6 《ウィンドウ操作》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|クリップボードのオープン ^OZ 67 |
|ウィンドウの位置/サイズ変更 @W 79 |
|ウィンドウを重ねて表示 ^KH, [HELP](98) 80 |
| [End](DOS/V) |
|ウィンドウを並べて表示 ^KT 81 |
|ウィンドウを縦に並べて表示 ^KU 82 |
|ウィンドウの選択 @J, 83 |
|ウィンドウ切り替え @H, [HOME]/[Home] 84 |
|ウィンドウの最大化表示 @M 85 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-7 《マクロ操作》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|マクロファイルの読み込み ^OR 86 |
|キーマクロの保存 ^OS 87 |
|キーマクロの記録開始・終了 ^_(98), ^-(DOS/V) 88 |
|キーマクロの実行 ^\ 89 |
+--------------------------------------------------------+
◇3-2-8 《オプション設定他》
+--------------------------------------------------------+
| 機能 標準キー設定 #機能番号 |
|--------------------------------------------------------|
|バージョン情報 ^OV 90 |
|ローカルオプション設定 ^OL 91 |
|グローバルオプション設定 ^OG 92 |
|再設定(iniファイル再読み込み) ^OI 93 |
+--------------------------------------------------------+
注(1) ^N, ^Pを入力した時プリンタがDESEL の状態だとキー入力を受け付け
ず、一見ハングアップしたようになります. この場合はSEL にするか、
プリンタの電源を切って下さい.
(2) 編集操作により変更が加えられた場合はタイトルバー内のファイル名
の前に [*] が表示されます.
■3-3 マウス操作 -----------------------------------------------------
Windowsのアプリケーションを使ったことのある方
であれば、jX上のマウス操作にはあまり迷うことはないと
思います.
◇3-3-1 《カット&ペースト》
テキストの任意位置で左クリックし、そのままカーソルをドラッグすると範囲
設定モードに入ります.(指定範囲が空色の反転表示になります)
範囲指定後、右クリックまたは [F7]キーを押下するとマウスカーソル位置に
「ブロック」サブメニューが現れるので、その中から希望の処理を選びます.
(下図参照)
マウスによるカット&ペースト動作中に [Shift]キーを押し続けると矩形ブロ
ック編集モードになります.(Ver1.50以降)
【マウス右ボタンメニュー】
+[ブロック]----+
| コピー |
| カット |
| ペースト |
| 引用ペースト |
| クリア |
|-----------|
| ファイル出力 | <-- 選択範囲をファイルへ書き出します(*)
| 部分印刷 | <-- プリンタの準備を整えてから実行して下さい
| 桁折り | <-- 簡単な行頭禁則処理とインデント処理を行います
| 桁折り解除| (桁折り位置は
+-----------+ メニュー『その他』 - グローバルオプション
で設定可 (初期値:70桁))
(*) この項目を選択するとファイル名入力ウィンドウが開きます.
ここで入力したファイル名と同名のファイルが存在する場合は上書き
されます.
ファイル名入力ウィンドウが開いた状態で空リターンをするとファイ
ル選択ウィンドウが開きます. 既存のファイルに追加(アペンド)す
る場合はこのウィンドウから出力先ファイルを選択して下さい.
◇3-3-2 《メニューバー操作》
画面最上行のメニューバー内では、表示されているタイトルをクリックするこ
とで対応したプルダウンメニューの表示や動作モードの切り替えなどが行えます.
(1) +----(2)--------+ (3) (4) (5)
[jX] 1ファイル 2編集 -- -- [挿入]_c__8 98-01-21*
(1) 左端の [jX] のクリックにより、一部FEPのオンオフを切り替えられま
す.
(2) メニュー表示部のクリックにより、プルダウンメニューが開きます.
(3) 動作モード表示部内の文字入力モード表示部をクリックすると、入力モー
ドが切り替わります.
[動作モード表示部の説明]
[挿入]Bcwi8
| |||||
| ||||+- タブ幅設定値
| |||+-- オートインデント
| ||+--- ワードサーチ
| |+---- 英大小文字区別
| +----- BAKファイル作成
+--------- 文字入力モード
(4) 右端の日付・時刻表示のクリックにより、「日付」←→「時刻」の切り替
えができます.
(5) 最右端のクリックにより、最前面とその次のウィンドウの切り替えを行い
ます.
※上記以外の場所(マルチウィンドウ表示時の余白部含む)でダブルクリック
すると、ファイルリストが開きます(3-4-4参照)
◇3-3-3 《ウィンドウ操作》
各ウィンドウ自身に対する操作の説明をします.
(2) (1) (2)
|□==============▽△=|
|This is a window. |
| |
(2)| |(2)
| |
| |
+---------------------+
(2) (2) (2)
(1) ウィンドウの上辺(タイトルバー)のスクロールボタン
以外の部分をドラッグするとウィンドウを移動できます.
(2) ウィンドウの左右辺、下辺およびコーナーをドラッグす
ることでウィンドウのサイズを変更できます.
◇3-3-4 《タイトルバー機能ボタン》
各ウィンドウのタイトルバーに配置されたボタンの意味を説明します.
(1) (6)' (2)(3) (4) (5) (6)
|□ FILENAME.XXX ------------------|<<|>>| ▽ | △ |=|
| |
| |
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(1) クローズボタン
未編集のテキストの場合はウィンドウを閉じます.
編集済みテキストの場合は保存するかどうかのメッセージ
ウィンドウを開きます.
(2)(3)左右スクロールボタン
テキストを8カラム単位で左右にスクロールします.
ワードラップ機能が ON となっている場合は表示されません.
(4)(5)上下スクロールボタン
左クリックで高速スクロール、右クリックでページ単位の
スクロールを行います.
また、[SHIFT]キーを押しながら左クリックするとテキスト
の先頭/末尾にジャンプします.
(6) 最大化ボタン
ウィンドウを画面全体まで引き伸ばします.
トグルになっていて、もう一度押すと元のサイズに戻ります.
同じ動作はタイトルバー(上図(6)'部分)をダブルクリック
することでも行えます.
■3-4 メニュー -------------------------------------------------------
画面上部タイトルバーの6つのメニュー、
[ファイル] [編集] [検索] [ウィンドウ] [マクロ] [その他]
がjXの基本メニューです. メニューは、各々ファンクショ
ンキーのF・1~F・6の押下により開きます.
メニュー内の各機能の呼び出しにはショートカット入力
([CTRL],[SHIFT],[GRAPH]/[ALT] + [英文字])も可能です.
●各メニューの説明
メニュー登録されているのは、jXの持つ機能の一部です。
◇3-4-1 《ファイル》
*ファイルの保存、オープン、読み込み、DOS呼び出し、印刷などを行い
ます.
・終了(^KQ) は現編集テキストに変更が入っている場合に確認のメッ
セージを出します.
・全てを保存(^KZ) では、一度も編集を受けていないファイルは保存
対象からはずされます.
・読み込みを選択すると、ファイル選択ウィンドウが開きます. ファ
イル選択後、更にサブメニューが開き現テキストのどこに挿入する
かを指定します. この時、'上書き'を選ぶと現テキストの内容を読
み込んだテキストの内容と置換します.
・登録プログラム実行(^KG) では、iniファイルに記録された登録プログ
ラムリストが表示されますので、その中から実行させたいプログラ
ムを選択して下さい.
なお、初期状態では何も登録されていません. 登録は「その他」-
「グローバルオプション」-「外部プログラム登録」で行います.
(3-4-6参照)
なお、登録プログラムリストを表示した状態で Ctrl + [CR] とする
と、現カーソル位置の登録が解除されます.
・参照ファイル読み込み(^KF) では、iniファイルに記録された前回終
了時の編集テキストの一覧から選択します.
・DOS呼び出しに関して、単に[CR]のみの入力で'COMMAND.COM' を
再起動します. この場合jXに戻る時には 'EXIT' と入力します.
・印刷時にはタブ展開はしません.
部分印刷をする時は予め範囲設定を行なって下さい.(マウス右ボ
タンメニュー)
◇3-4-2 《編集》
*範囲設定、カット、コピー&ペースト及びアンドゥなどを行います.
・アンドゥは行、文字削除時に有効で、対象行(削除を行なった行)
にカーソルがある場合に実行されます. 他の行に移動してしまって
も該当行に戻って実行すれば復元されますが、折り返しのない行を
削除した場合は無条件に現在のカーソル位置に復元させる仕様とな
っています.
なお、アンドゥは1度しか効きません.
・引用ペーストは例えば電子メール等の返信文を書くときに、元のテ
キストを引用するときに便利です.
ペースト時、行頭に自動的に引用記号(デフォルトで' >')を付けます.
引用記号はグローバルオプション Sq で任意に指定できます.
・大文字/小文字変換は指定範囲或は変換できるところまでの全角/
半角英文字に対して動作します.
・全/半角変換は指定範囲或は変換できるところまでの全角/半角英
数文字に対して動作します.
◇3-4-3 《検索》
*前/後方検索、置換(前方のみ、逐次/一括)、ジャンプ操作を行います.
・検索中は、[↓]で前方、[↑]で後方に検索方向が切り替わりま
す.
・前方/後方検索、置換とも常に現カーソル位置から論理行の行末方
向に向かって実行します.
・検索はインクリメンタルサーチをサポートしています.
これは例えば、文字列 [ab] を検索中に [c] をキーインすると、そ
れ以降は [abc] を対象として検索を続行するというものです.
・検索/置換の再実行は[ESC]キーが押されるまで継続されます.
・英大小文字の区別やワードサーチのON/OFFは、^QO で開かれるサブ
メニューによって行います.
+[検索オプション]---+
| 英大小区別(D) |
| ワードサーチ(W) |
+---------------+
・ジャンプ操作(テキスト先頭、指定行など)、検索/置換操作直前
の行が自動的にマーク行として記憶されます.
・カーソル位置の一語は、^QW によって取り込まれます.
・対応する括弧の検索(^QK)は、(){}[]<> の4つのペアが対象です.
・タグジャンプ(@T)は、コンパイラなどのエラー出力中のファイル名
の先頭にカーソルを置いた状態で実行して下さい.
なお、ファイル名の後方にある数字を飛び先行番号として認識しま
すので、これ以外のフォーマットのエラー出力形式の場合の動作は
保証外です.
◇3-4-4 《ウィンドウ》
*ウィンドウの表示切り替え、クリップボードのオープンを行います.
・ウィンドウを重ねて表示させたり(カスケード表示)、並べて表示
させたりできます.
表示変更の際は、読み込まれたファイル数に応じて適切なウィンド
ウサイズとなるように調整されます.
・「選択」を選ぶとファイルリストが現れますので、そこから最前面
に表示させたいファイルを選び、[CR]([Enter]) またはダブルクリ
ックします.
(1)
|□ ファイルリスト |▽|△|-|
| >FILE1 .DOC * | <-- 変更済みファイルには[*]が付く
| FILE2 .DAT |
| |
| |
| |
+-------------------+
(1) のスクロールボタンはファイル数が多く一画面に
入り切らない場合に現れます.
・「位置/サイズ変更」を選択するとウィンドウの位置やサイズをキーボ
ード上から変更できます.
カーソル移動キーで位置を、また [SHIFT]キーを押しながらカーソ
ル移動キーを操作するとサイズを変更できます.
この変更モードを終了するときは [ESC]キーを押してください.
◇3-4-5 《マクロ》
*キーボードマクロの記録および実行を行ないます.
キーボードマクロの詳細は後述します.
◇3-4-6 《その他》
*ローカル/グローバルオプション設定、初期設定ファイル(ini ファイル)
の再読み込み、バージョン表示を行います.
・「ローカルオプション」とは各ウィンドウ固有の機能設定です. これを選択
するとサブメニューがあらわれ、タブ幅等の設定ができます.
ここで設定したモードは次にオープンするウィンドウに引き継がれ
ます.
+[ローカルオプション]-----+
| 行番号表示(N) |
| 桁ゲージ表示(G) |
| アンダーライン表示(U) |
| 改行マーク表示(C) |
| タブマーク表示(B) |
| 全角空白表示(S) |
| インデント(I) |
| ワードラップ(W) |
|-----------------|
| TAB幅(T)... |
| 表示桁数(L)... |
+-----------------+
・「グローバルオプション」とはシステム全体に共通の機能設定です. これを
選択するとサブメニューがあらわれ、BAKファイル作成のオン/オフ等の
設定ができます.
+[グローバルオプション]-------+
| BAKファイル作成(B) |
| 日付・時刻表示(T) |
| 論理行番号表示(L) | <-- [しない]表示行
| ハーフスクロール(H) | [する] 論理行
| RFL自動読み込み(R) |
| 上書き時半角補正(I) |
|----------------------|
| マウス移動速度(S)... | <-- デフォルトは '5'
| マウスクリック間隔(C)... | <-- デフォルトは '5'
| 桁折り位置(W)... | <-- デフォルトは '70'
| 引用記号(Q)... |
| BAKファイルディレクトリ(D)... |
| 外部プログラム登録(P)...|
+----------------------+
・[再設定]について.
jXは終了時に現在の設定状態を iniファイルに出力します. 従っ
てjXでiniファイルを編集しても次回起動時に反映されません.
「再設定」はjX動作中に iniファイルを再読み込みさせる機能で、
jXで iniファイルを編集、保存後にこのメニューを実行させると
jXが再初期化され、終了時にその状態が iniファイルに出力され
ます.
また、編集中に各種設定変更を行った後で起動前の状態に戻す時に
も使用します.
★万一、iniファイルの記述を間違ってjXの様子がおかしくなった
場合は、一旦jXを終了して "JX.INI" ファイルを削除してから
再起動して下さい.
・BAKファイル作成の有無は画面最上行の入力モード表示部右側に、
作成する場合に 'B' を表示して区別します.
BAKファイルは、
(1)「BAKファイルディレクトリ」で指定されたディレクトリ
(見つからなければ新規にディレクトリを作成)
(2)環境変数 "JBAK" で指定されたディレクトリ
(3)編集テキストと同じディレクトリ
の順で、元ファイル拡張子の第1文字目を Sbオプションで指定され
た記号(デフォルトで '_'(95))に変換して作成されます.
・外部プログラム登録について
登録できるプログラムは16個までです.
プログラム名の先頭に '!'記号を付けると、実行時に画面消去をせ
ず、実行後
> Hit any...
の表示も行いません.
また、プログラム名の末尾に '|'記号を付けると、選択後直ちに該
当プログラムの実行に移ります.
プログラム名の末尾(上述の '|'記号があればその後ろ)に括弧で
囲まれた英字を記述すると、ショートカットとして機能します.
例)dir(D)
type a.dat|(T)
現バージョンでは次のマクロが定義されています.
$f ... 現在アクティブなウィンドウのタイトル(=現テキスト
へのフルパス)
・環境変数 JTEMP が定義されている場合に限り、以下に示す特殊な動
作を行います.
(1) 予め環境変数 JTEMP を定義しておきます.
(例)JTEMP=C:\DOC\TEMP.TXT
(2) 登録プログラムまたはDOSコマンド実行時に、その先頭に
'&'マークを付けます.
(例)&DIR >C:\DOC\TEMP.TXT
(3) 上例で DIR の結果が C:\DOC\TEMP.TXT にリダイレクトさ
れますが、このコマンド実行後、TEMP.TXTの内容が現カー
ソル位置に自動的に挿入されます.
即ち、外部プログラムの実行結果を JTEMP で示されるファイルに
格納するようにしておけば、その内容をjXに取り込めるようになっ
ているのです.(いろいろ応用してみて下さい)
・行番号は論理行番号(行の折り返しに関係なく行頭から改行までを
一行とみなす)表示と表示行番号(=物理行:行の折り返しも一つ
の行とみなす)表示を切り替えられますが、この時メニューバーの
行桁表示部のセパレータ記号が論理行番号表示の時 '|'、表示行番
号表示の時 ':' となり、区別できます.
・マウス移動速度およびクリック間隔調整では1~20までの適当な
数値を入れてみて、ご自分の好みに合った速度に設定してください.
デフォルト値はどちらも [5] に設定してあります.
■3-5 キーボードマクロ機能 -------------------------------------------
ここでは一般的なキーボードマクロについて説明します.
キーボードマクロは、一連の定型化した作業を、キーボー
ドから入力された文字やコマンドを記憶し、後でそれらを忠
実に再現させることにより、実行するものです.
jXでは、最大で約1000ステップ(2KB強)までの
キー操作を記憶、再現させることができます.
◇3-5-1 《キー操作の記録》
・^_(アンダースコア)(98)、^-(ハイフン)(DOS/V) でキー操作の記録を開始し
(画面左上 "[jX]" の右側に '#' が表示されます)、もう一度
^_(^-) とすると終了します.
・ほとんどのキー操作が記録できるようになっていますが、マクロか
らマクロを呼び出すなど、あまり複雑なことはできません.
・一旦記録を開始するとその前に記録もしくは読み込んだマクロは消
去されます.
◇3-5-2 《マクロの実行》
・^\ で最後に記録したキーボードマクロの内容が実行されます.
◇3-5-3 《マクロの保存》
・^OS で記録したキーボードマクロの内容を保存します.
デフォルトで "JX000.MCR" という名称が表示されますが、拡張子
が ".MCR" であればどんな名称でも構いません.
◇3-5-4 《マクロの読み込み》
・^OR でマクロを読み込みます.
拡張子が ".MCR" 以外のファイルは読み込みません. また、jXで
作成されたマクロ以外は絶対に読み込まないようにして下さい.
(ファイル内容の正当性について簡単なチェックはしています)
■3-5 初期設定ファイルについて ---------------------------------------
jXは初回起動してから終了する時に起動ディレクトリに JX.INI という
名称の初期設定ファイルを自動的に作成します.
このファイルはjXを終了する度に更新され、終了時点でのカラー属性値
や各種オプション設定値及びキー割り当てデータが書き込まれます.
またこれに、前回編集中だったテキスト名、ウィンドウ位置、サイズなら
びに編集ページを最大16個まで記録します.(RFLと呼びます)
JX.INI の内容形式
[Password] ... パスワード
<パスワード入力で使用した名称> <-- 送金、登録をされた方
<GUEST> <-- その他の方
[Attributes] ... 表示カラー属性
A{a...z}<値>
<値>:1バイト(8ビット)データ(16進数表示) → [X][Y]
但し、Aa, Ab ,Ac, Ad は2バイトデータ.
[98版]
X ... 上位4ビット
Y ... 下位4ビット
+---------------------------------------------------+
| 色 [X] の設定値 | 属性 [Y] の設定値|
|---------------------------------------------------|
| 青 2 | 非表示(シークレット) 0 |
| 赤 4 | 標準 1 |
| 紫(マゼンタ) 6 | 標準+点滅(ブリンク) 3 |
| 緑 8 | 反転+非表示 4 |
| 水色(シアン) A | 反転(リバース) 5 |
| 黄 C | 反転+点滅(ブリンク) 7 |
| 白 E | 下線(アンダーライン) 9 |
+---------------------------------------------------+
(例) C5 ... 反転黄色
E1 ... 標準白色
[DOS/V版]
[X]背景色 ... 上位4ビット
[Y]文字色 ... 下位4ビット
+----------------------------------+
| 通常 高輝度 |
|----------------------------------|
| 黒 0 8 |
| 青 1 9 |
| 緑 2 A |
| 水色(シアン) 3 B |
| 赤 4 C |
| 紫(マゼンタ) 5 D |
| 黄 6 E |
| 白 7 F |
+----------------------------------+
(例) 7A ... 背景白,文字高輝度緑
06 ... 背景黒,文字黄色
[System Options] ... システム(グローバル)オプション
S{a...z}<値>
3-1-1項参照
[Local Options] ... ローカルオプション
O{a...z}<値>
3-1-1項参照
jX終了時に最新のオプション設定値が書き込まれます.
[Key Assignment] ... キー割り当て
<機能番号>:<コード1>,<コード2>
3-2節参照
多くの機能に2つまでのキーを割り当ててあります.
[参考]
[SHIFT]キー ... \
[CTRL]キー ... ^
[GRAPH]/[Alt]キー ... @
{RU}/{PU} ....... ROLLUP/PageUp
{RD}/{PD} ....... ROLLDOWN/PageDown
{HP}/{EN} ....... HELP/End
{IN} ....... INS/Insert
{DL} ....... DEL/Delete
{HM} ....... HOME/Home
{UP} ....... ↑
{<-} ....... ←
{->} ....... →
{DW} ....... ↓
{Fn} ....... F.Key n (n = 1,2, ... ,9,0)
[Recent File List] ... RFL(最新参照ファイルリスト)
<ファイル名>,<X座標>,<Y座標>,<幅>,<高さ>,<ジャンプ先行番号>,
<タブ幅>,<1行文字数>,<行番号表示>,<桁ゲージ表示>,
<アンダーライン表示>,<改行マーク表示>,<TABマーク表示>,<オートインデント>,
<ワードラップ>
[Registered Program] ... 登録プログラム
<ファイル名>
[Backup Directory] ... バックアップディレクトリ
<ディレクトリ名>
jXは次回起動された時にこの iniファイルを探し、もし見つかればその
内容に基づいて自身を初期化し、さらにファイル名を指定しないで起動され
た場合にはRFLを参照して前回のテキストを読み込むと共に前回終了時の
編集状態をほぼ再現します.
(この自動読み込み動作はオプション設定により抑止できます
--- 3-1-1項参照)
□【4.使用上の注意および送金のお願い】
1)著作権
このプログラムの著作権は折川 浩(orik)が保有します.
2)送金について
‘jX’はシェアウェアです.
試用にあたっての機能制限は一切ありませんが、このソフトウェアの価値を
認めていただき、継続して使用される意志のある場合は、NIFTY-
Serveのシェアウェア送金代行システムのご利用または下記口座へのお
振り込みにより使用料金のお支払いをお願いいたします.
送金をいただいた方には折り返し「パスワード解除方法」をお知らせします.
銀行振込みをご利用の方はお手数ですが、私宛メールを下さるようお願いし
ます. (NIFTY-Serve に未加入の方は、お知り合いの加入者を経由されて結
構です)
使用料金は、¥2500 です.
~~~~~~~~~~
なお、個人で98版、DOS/V版の両方をお使いになる場合はどちらか一
方のレジストだけで結構です. (パスワードも共通です)
また、法人でお使いの場合の使用料金については別途ご相談させて頂きます.
【シェアウェア送金代行システムをご利用の場合】
GO SWSOKIN で送金代行システムに入り、jXに送金して下さい.
SW番号は 1224番です.
【銀行口座をご利用の場合】
第一勧業銀行 厚木支店
口座種類:普通預金
店番号 :371
口座番号:1853102
口座名義:折川 浩 (オリカワヒロシ)
(振り込み手数料は使用者側でご負担下さい)
*一旦送金された場合、返金については原則として応じかねます.
納得のいかれるまで十分試用された上でご送金下さるようお願いいたしま
す.
下記項目に該当される方は送金の必要はありません. 作者宛メールを下され
ばパスワード解除方法を連絡いたします.
・何らかの身体障害または災害等により公的援助を受けている方.
・その他、特に作者が認めた方.
3)転載、掲載等について
このソフトウェアの使用、ならびに他ネットへの転載、雑誌等への掲載に関
しては著作権者にその旨ご一報下さるようお願いいたします.
4)免責事項
バグ等、使用に際して重大な障害が発生した場合は速やかに著作権者に報告
して下さい.
但し、プログラムの不都合により生じた損害等についての責任は負いかねま
す.
□【5.おわりに】
最近は Windows や Mac に見られるようにGUIベースのソフトウェアが主
流となりつつありますが、フリーソフトウェア界においても例外ではありませ
ん.
次第にDOSベースのアプリケーションの肩身が狭くなってきたような気も
しないでもないのですが、DOSならではの快適な操作性を実証すべくこのテ
キストエディタを作成してみました.
マウスによるカット&ペーストやウィンドウ移動など、Windows アプリケー
ションではごく当たり前に行われるような操作をDOS上で実現するのはなか
なか骨の折れる作業でしたが、多くの方々の御協力によりある程度実用レベル
に到達できたと思っています.
この作品に関しいろいろと貴重な動作報告を頂いた全ての人に感謝するとと
もに、これが一人でも多くの方に気に入って頂けることを切に願って止みませ
ん.
-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----
jXに関する御意見、御要望等があれば下記までお願いします.
NIFTY-Serve
FGALDC 10番会議室(エディタ/ワープロ)
(....会議室、ライブラリ番号は '96 8月現在のものです)
MHG00017 折川(orik)浩