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/ DOS/V Power Report 1997 March / VPR9703B.ISO / driver / novell / nwpatch / server / nw41j / core.os / 41nds9j.exe / 41NDS9J.TXT next >
Text File  |  1996-08-22  |  48KB  |  1,102 lines

  1. このREADMEファイルには、以下に示すモジュールをご使用になる上で重要な事項が
  2. 書かれています。モジュールをご使用になる前に必ずお読みください。
  3.  
  4. ● 41NDS9J.EXEについて 
  5.  
  6. 41NDS9J.EXEのファイル構成は次の通りです。
  7.  
  8. 41NDS9J.TXT -   このテキストファイル
  9.  
  10. DS.NLM - NetWare 4.1J用のディレクトリサービス、バージョン5.01
  11.  
  12. DSREPAIR.NLM - NetWare 4.1J用のNDS修復ユーティリティ、バージョン4.35
  13. DSREPAIR.MSG - DSREPAIR用のメッセージ
  14. DSREPAIR.HLP - DSREPAIR用のヘルプ
  15.  
  16. DSMAINT.NLM - NetWare 4.1J用のDSメンテナンスユーティリティ、バージョン4.92
  17. DSMAINT.MSG - DSMAINT用のメッセージ
  18. DSMAINT.HLP - DSMAINT用のヘルプ
  19.  
  20. ● 概要
  21.  
  22. このアップデートには、DS.NLM v5.01、DSREPAIR.NLM v4.35、およびDSMAINT.NLM 
  23. v4.92が含まれています。これらの新しいファイルは、NetWare 4.1J用です。これら
  24. の新しいファイルには、NetWare 4.1J発売以後、拡張または改善されたすべての点
  25. が含まれています。ノベルは、すべてのNetWare 4.1Jユーザに、これらの新しい
  26. バージョンにアップグレードすることを強くお勧めします。
  27.  
  28.  
  29. (注意: NetWare 4.1Jを実行しているサーバでは、現在バージョン5.01である最新の
  30. DS.NLMを使用するべきです。また、DS.NLM バージョン5.01を実行しているサーバ
  31. では、すべてDSRepair バージョン 4.35を使用しなければなりません
  32.  
  33. NetWare 4.1Jのディレクトリサービス(DS.NLM)のバージョンが混在していても、
  34. 完全に相互に動作ができますが、整合性を確保し将来の保守を容易にするために、
  35. NetWare 4.1Jのサーバすべてについて、新しいDS.NLMにアップグレードすることを
  36. 強くお勧めします。)
  37.  
  38.  
  39.  
  40. ● ファイル一覧
  41.  
  42. それぞれのファイルのサイズ、日付、時間は次の通りです。
  43.  
  44. 含まれているファイル    サイズ            日付         時間
  45.  
  46. ..\
  47.           DS.NLM          378531        96-04-02     12:27
  48.      DSMAINT.NLM           62915        96-02-29     09:08
  49.     DSREPAIR.NLM          163834        96-03-25     16:52
  50.      DSMAINT.MSG           10279        95-11-16     17:17
  51.     DSREPAIR.MSG           71895        96-08-19     20:00
  52.      DSMAINT.HLP           11350        95-11-15     17:36
  53.     DSREPAIR.HLP           45964        96-03-05     18:23
  54.  
  55.  
  56.  
  57. ● 内容
  58. I.     新しいDSバージョンについて
  59. II.    インストール方法
  60. III.   DSREPAIRについて
  61. IV.    DSMAINTについて
  62. V.     NDSプロトコルについて
  63. VI.    DSエラーの解決方法
  64. VII.   NDSの一般的なQ&A
  65.  
  66.  
  67.  
  68. I.  新しいDSバージョンについて
  69.                                 
  70. 41NDS9J.EXEには、NetWare 4.1J用のDS.NLMバージョン5.01が含まれています。
  71. 新しいバージョンのディレクトリサービスに置き換えることにより、性能の向
  72. 上、新しい機能の利用などが可能になります。DSの新機能を使用するためには、
  73. すべてのNetWare 4.1Jサーバ上のDS.NLMをアップデートしてください。
  74.  
  75.  
  76. 性能の改善点: 
  77.  
  78. 新しいバージョンのDS.NLMは、ユーザにはあまり気付かれないようなバックグラ
  79. ウンドの処理にも改善が施されており、Novellディレクトリサービスの性能を飛
  80. 躍的に向上させています。
  81.  
  82. 新しいDSはより早く該当するオブジェクトを見つけだし、要求された処理を完了
  83. します。また、多数のユーザが同時にネットワークにアクセスした時にログイン
  84. と認証にかかる時間が短縮されています
  85.  
  86.  
  87. リビジョン属性とバックリンクを含むバックグラウンドプロセスが改良され、特
  88. にサーバや通信上のエラーで操作が異常な状態のときの同期とレプリカ処理が改
  89. 善されています。
  90.  
  91. バインダリサービスの改善点:
  92.  
  93. バインダリ
  94. サービスのネーム処理方法が改善されました。これにより通常の性能が
  95. 向上し、サーバの負荷率が減少します。ネームは、サーバ上に設定された3つ以
  96. 上のバインダリコンテキスト内に存在でき、NLISTなどのリスト操作で表示するこ
  97. とができます。以前のバージョンではこれはできませんでした。
  98.  
  99.  
  100. 管理の改善点: 
  101.  
  102.  [パーティションステータス]属性が追加されたことで、バックグラウンドの同期
  103. 状態を簡単に測定できるようになりました。この属性は、完全な同期サイクルが最
  104. 後に成功した時間を記録します。同期エラーが発生した場合、エラーレコードは、
  105. [パーティションステータス]属性に記録されます。エラーレコードには、エラーが
  106. 発生したオブジェクト、同期しようとしたサーバ、エラーの区分(ローカルまたは
  107. リモート)等の情報が記録されています。このステータスは、新しいDSREPAIR.NLM
  108. (添付されているユーティリティ)によって表示されます。この機能により、ディレ
  109. クトリサービスの管理にかかる時間が短縮されます。
  110.  
  111. 将来のユーティリティをより便利にするために、DSの内部コマンドが追加されまし
  112. た。これらのコマンドは、自己修復とグローバル修復方法を促進します。例えば
  113. ステータスフラグを使用してリング内のサーバが停止してパーティション操作が
  114. 待機状態であることをオペレータに警告することが可能になります。
  115.  
  116. 旧製品との互換性
  117. 前バージョンであるNetWare 4.0xと相互運用できるように、修正が加えられまし
  118. た。古いディレクトリデータベースでデータの矛盾が見つかった場合、新しいDS
  119. はそれらを修正します。
  120.  
  121. DS.NLMバージョン5.01は、すべてのNetWare 4.1Jサーバに対応しています。他の
  122. バージョンのNetWare 4.1Jディレクトリサービスと相互運用できますが、整合性
  123. と保全のため、すべてのNetWare 4.1Jサーバのディレクトリサービスを同じバー
  124. ジョンに更新してください。
  125.  
  126.  
  127. II.  DS.NLMのインストール方法
  128.  
  129. 通常、DS.NLMは、サーバのアップグレードや新規インストールの一部としてイン
  130. ストールされます。さらに、DS.NLMはサーバの再起動をしなくても既存のNetWare
  131.  4.1Jサーバにロードして起動することができます。
  132.  
  133. 注意: NetWire-Jにアップロードされている410PTxJに含まれているDSPRCSFX.NLM
  134. パッチ(95-4-28)をインストールした場合は、新しいDSをインストールする前に必
  135. ず410PTxJに含まれているDSPRCSFX.NLM(95-5-10)が適用されていることを確認し
  136. てからサーバを再起動してください。
  137. 410PTxJはNetWire-J Novell Station データライブラリ 01番からダウンロードす
  138. ることができます。
  139.  
  140.  
  141. A.  既存のNetWare 4.1Jサーバ
  142.  
  143. 既存のNetWare 4.1Jサーバ上に新しいDS.NLMをインストールするには、次の操作
  144. を行ってください。
  145.  
  146. 1.  ADMIN、またはNetWare 4.1JサーバのSYS:\SYSTEMディレクトリに対して権利
  147.     のあるユーザでネットワークにログインしてください。
  148.  
  149.  
  150. 2.  NetWare 4.1Jサーバ上の以下のファイルの属性をノーマルに変更して、ファ
  151.     イル名を変更してください。 
  152.  
  153.    SYS:\SYSTEMディレクトリ
  154.          DS.NLM
  155.          DSREPAIR.NLM
  156.          DSMAINT.NLM
  157.  
  158.  
  159.    SYS:\SYSTEM\NLS\9ディレクトリ
  160.          DSREPAIR.MSG
  161.          DSREPAIR.HLP
  162.          DSMAINT.MSG
  163.          DSMAINT.HLP
  164.  
  165.  
  166.     例: FLAG DS.NLM N
  167.          REN DS.NLM DS.OLD
  168.  
  169. (注意:DSMAINT.* はDSENHJ、または41NDS5Jを適用されている方のみ該当します。)
  170.  
  171.  
  172. 3.  41NDS9Jに含まれているファイルを各ディレクトリにコピーしてください。
  173. コピー終了後は各ファイルの属性を書き込み禁止に変更してください。
  174.  
  175.    SYS:\SYSTEMディレクトリ
  176.          DS.NLM
  177.          DSREPAIR.NLM
  178.          DSMAINT.NLM
  179.  
  180.    SYS:\SYSTEM\NLS\9ディレクトリ
  181.          DSREPAIR.MSG
  182.          DSREPAIR.HLP
  183.          DSMAINT.MSG
  184.          DSMAINT.HLP
  185.  
  186.  
  187. 4.  サーバのコンソール(またはRCONSOLE)でシステムコンソール画面に切り替え
  188.     てください。
  189.  
  190. 5. コマンド「SET DSTRACE = *.」を入力して<Enter>を押してください。サーバを
  191.    停止せずにディレクトリサービスが再ロードされます。
  192.  
  193. 6.  古いバージョンのDS.NLMが実行されているNetWare 4.1Jサーバに対して、上記
  194.     の手順を繰り返してください。
  195.  
  196. 7.  すべてのサーバを一度にアップグレードする必要はありませんが、DSREPAIRの
  197.     ステータスコマンドは、古いバージョンが実行されているサーバのステータス
  198.     はレポートしません。
  199.  
  200. 注意:DS.NLMの再ロードは、現在接続しているユーザに対して影響を与えません。
  201.      しかし、ファイルサーバの再ロード中にユーザが新たに接続しようとする
  202.      と、データベースがクローズされているため、エラーが表示されます。DS
  203.      のアップグレードはネットワークに接続しているユーザが極力少ない時間
  204.      に行ってください。)
  205.  
  206.  
  207. B.  NetWare 4.1Jの新規インストール
  208.  
  209. DS.NLMファイルを読み出し専用のCD-ROMにコピーすることはできないため、必ず
  210. 次の手順で行なってください。
  211.  
  212. 1.  ネットワーク経由のインストール(推奨)
  213.  
  214. 一般に、CD-ROMの内容を他のサーバのハードディスクドライブにコピーして、
  215. ネットワーク経由でインストールを実行します。この方法はパフォーマンスがよ
  216. く、インストールするファイルを変更することができます。この方法でインス
  217. トールする場合は、新しいDS.NLMをNW410\SYSTEM\PREINSTディレクトリにコピー
  218. してください。
  219.  
  220. インストールを実行してください。新しいDS.NLMがロードされ、起動されます。
  221.  
  222. 機器の都合上、この操作が行なえない場合は、CD-ROMを使用して一度インストー
  223. ルを済ませてから、「A.  既存のNetWare 4.1Jサーバ 」のインストール方法を行
  224. なってください。
  225.  
  226.  
  227. III.  DSREPAIR バージョン4.35
  228.  
  229. ディレクトリサービスの強化に加えて、診断と修復ユーティリティの機能も強化さ
  230. れています。また、DSREPAIR.NLMバージョン4.35には、新しい機能が含まれており、
  231. データの整合性をより完全に行います。各ファイルサーバのSYS:\SYSTEMディレクト
  232. リにDSREPAIR.NLMをコピーして使用してください。
  233.  
  234. 新しいDS.NLMがロードされ同期が行なわれると、DSの複製と同期に関するステータ
  235. ス情報の利用が可能になります。DSREPAIR.NLMの[利用可能なオプション]メニュー
  236. の、[同期ステータスのレポート]オプションを実行すると、このサーバ上にレプリ
  237. カを持つすべてのパーティションに関するレプリカの同期ステータスがレポートされ
  238. ます。このオプションを実行すると、レプリカを持つすべてのサーバに接続され、同
  239. 期ステータスが確認されます。
  240.  
  241. また、上記の情報の一部分を取得することもできます。[カスタムオプションメニュ
  242. ー]のサブメニューから[レプリカ操作とパーティション操作]を選択し、パーティ
  243. ションを選択します。新しいオプションである[すべてのサーバの同期ステータスの
  244. レポート]を選択すると、選択したパーティションのレプリカを含むすべてのサーバ
  245. に接続し、同期ステータスをレポートします。
  246.  
  247. また、[レプリカリングの表示]オプションを選択してサーバを選択すると、選択し
  248. たサーバのレプリカステータスを表示できます。
  249.  
  250. DSエラーメッセージの詳細については、「DSエラーの解決方法」の項を参照してくだ
  251. さい。
  252.  
  253.  
  254.  
  255. IV.  DSMAINT
  256.  
  257. ○ 概要
  258.  
  259. DSMAINT.NLMは、特定のハードウェアのメンテナンス操作が必要なときに一時的に
  260. Novellディレクトリサービス(NDS)の情報を制御します。特定のサーバのディレク
  261. トリ情報を処理するため、ディレクトリ情報の制御が必要なサーバのコンソール
  262. からDSMAINTユーティリティを実行してください。DSMAINT.NLMをSYS:\SYSTEMディ
  263. レクトリにコピーしておけば、必要な時に使用できます。
  264.  
  265. DSMAINTユーティリティは、NetWare管理者が経験するであろう2つのケースに対応
  266. した機能を提供します。DSMAINTユーティリティの各機能をペアで使用することに
  267. よりそれぞれのケースに対応しています(一方の機能がプロセスを開始して、もう
  268. 一方の機能がプロセスを完了させます)。
  269.  
  270.  
  271. ケース1: NDSとサーバハードウェアのアップグレード
  272.  
  273. ディレクトリオブジェクトとしてのサーバに影響を与えないで、サーバをアップグ
  274. レードしたい場合があります。たとえば、アップグレードの必要があるハードディ
  275. スクに物理的にSYS:ボリュームが割り当てられている場合などです。
  276.  
  277. DSMAINTユーティリティを使用すれば、このような場合でもサーバからNDSをアンイ
  278. ンストールする必要はありません。DSMAINTを使用して、サーバ上のディレクトリ
  279. 情報をバックアップして、アップグレード終了後に、サーバにディレクトリ情報を
  280. 復元することができます。
  281.  
  282. ( 注意: 対象のサーバにおいてバックアップと復元のオプションが役に立つかどう
  283.    か判断することは重要です。DSMAINTは、パーティションのマスタレプリカを多
  284.    数持っているサーバでは非常に役に立ちます。しかし、サーバがレプリカをひと
  285.    つか、または少数しか持っていない場合には、あまり役に立ちません。
  286.    DSMAINTが優れているのは、オブジェクトIDを維持できるというところです。
  287.    100パーセントNDS上で動くアプリケーションには関係ありませんが、オブジェ
  288.    クトID(8桁の16進数の番号)がキーになる、バインダリベースのアプリケーショ
  289.    ンでは、決定的な問題です。)
  290.  
  291.  
  292. [ハードウェアアップグレード用のNDSのバックアップ]オプションは、サーバの
  293. ハードウェアアップグレード作業の準備として、このサーバ上のディレクトリ情
  294. 報をバックアップします。DSMAINTはレプリカ情報を含む、サーバのすべての
  295. ディレクトリ情報をファイル(SYS:\SYSTEM\BACKUP.DS)に保管します。このファ
  296. イルは、サーバを停止する前にバックアップしてください。
  297.  
  298. [ハードウェアアップグレード用のNDSのバックアップ]オプションは、このサー
  299. バ上のデータが変更されないようにディレクトリデータベースをロックし、使用
  300. 不能とします。このサーバに接続している他のサーバには、このサーバは停止して
  301. いるように見えます。
  302. 通常このサーバに送信されるディレクトリ情報は、他のサーバのディレクトリデー
  303. タベースに保管されます。「保管」された情報はこのサーバがオンラインに復帰し
  304. た時点で、同期されます。
  305.  
  306. グローバルなディレクトリサービスの環境では、サーバが短時間でオンラインに復
  307. 帰することを期待しているので、サーバのアップグレードに数日かけるような計画
  308. は立てないでください。アップグレードを素早く完了して、できるだけ早くディレ
  309. クトリ情報を復元してください。
  310.  
  311. [ハードウェアアップグレード後のNDSの復元]オプションは、[ハードウェア
  312. アップグレード用のNDSのバックアップ]オプションによって作成されたファイル
  313. (SYS:\SYSTEM\BACKUP.DS)を使用して、このサーバにディレクトリ情報を復元しま
  314. す。DSMAINTは、ディレクトリを復元する前に、サーバがアップグレード前と相対
  315. 的に同じ状態であるかどうかを確認します。さらにDSMAINTは、サーバのオブジェ
  316. クトや認証キーがあるかどうかや、アップグレード前にこのサーバが持っていたレ
  317. プリカのすべてのレプリカリング内にそのサーバが存在するかどうかも確認します。
  318.  
  319.  
  320. 重要:
  321. - DSMAINT.NLMは、バックアップと復元のプロセス全体にわたって、パーティショ
  322. ンとレプリカの情報に矛盾がないことを必要とします。レプリカを追加したり、削
  323. 除したりしてはいけません。レプリカやパーティションのタイプを変更してもいけ
  324. ません。DSMAINTの手順が完了するまで、既存のサーバのアンインストールや再イ
  325. ンストールをしたり、新たなサーバをインストールしたりしてはいけません。も
  326. しパーティション、レプリカ、レプリカのある場所、およびサーバを含むツリーの
  327. 整合性が破られていると、復元フェーズの途中でDSMAINTの確認プロセスが-601エ
  328. ラーを返し、DSMAINTプロセスは完了できません。
  329.  
  330. - ディレクトリにログインすることが必要なバックアップソフトウェアを使う場合、
  331. [...バックアップ]オプションを使う前にログインしておいてください。[...バ
  332. ックアップ]オプションはサーバのディレクトリをクローズするので、オプションを
  333. 実行したあとはサーバへの認証ができなくなります。さらにDSMAINTはDSMAINTを実
  334. 行するサーバのディレクトリサービスをクローズし、一時的に使用不能とするので、
  335. オブジェクトを見つけ出すアルゴリズムが機能せず、トラスティがバックアップ
  336. されません。手順2に示したように、DSMAINTを実行する前にボリュームとファイル
  337. システムをバックアップする必要があります。
  338.  
  339. - DSMAINTを実行するサーバに、他のサーバが現在どれだけ依存しているかについて
  340. も認知してください。時刻同期のようなことも考慮に入れてください。ツリーの時
  341. 刻同期になくてはならないサーバではありませんか。もしそうならDSMAINT実行前
  342. に、その機能と責務を他のサーバに移行して、その上でツリーの時刻同期の状態が
  343. 正常であることを確認してください。
  344.  
  345. - DSMAINTを実行するサーバで、パーティションやレプリカは完全であるか、ツ
  346. リーは完全であるか確認しておいてください。DSTRACEを使用して状態を確認し、
  347. エラーをすべて解決してから次に進んでください。
  348.  
  349.  
  350.  
  351. ○ 手順:
  352.  
  353. 1. バックアップソフトウェアにログインしてください。もし現状のバックアップ
  354. を取ってあるのならば、クライアントワークステーションからAdminとしてログイ
  355. ンしてください。この手順の目的は、SYS:SYSTEMに対してAdminの権利を持つよう
  356. に、認証された接続を確保することです。
  357.  
  358. 2. ボリュームとファイルシステムを、SMSを使用したバックアップアプリケーショ
  359. ンでバックアップしてください。バックアップと復元についてさらに情報が必要な
  360. 場合は、1995年8月のアプリケーションノートを参照してください。
  361.  
  362. 3. DSMAINTをロードし、[ハードウェアアップグレード用のNDSのバックアップ]オ
  363. プションを使用してください。
  364.  
  365. 4. AdminまたはAdmin同等の権利を持つユーザでログインしたクライアントワーク
  366. ステーションから、SYS:SYSTEMディレクトリのBACKUP.DSとDSMAINT.NLMを、クライ
  367. アントのハードディスクにコピーしてください。または、SYS:SYSTEMディレクトリ
  368. のBACKUP.DSファイルを、SMSを使用したバックアップアプリケーションでバック
  369. アップしてください。
  370.  
  371. 5. サーバを停止し、ハードウェアのアップグレードを実施してください。
  372.  
  373. 6. INSTALLユーティリティを使用してNetWareを再インストールし、サーバにテン
  374. ポラリなNDSディレクトリを入れてください。サーバ名と内部IPXアドレスは同じも
  375. のを使って構いません。プライベートキーが新しいので、ツリーの中でこのサー
  376. バにコンタクトしようとしているサーバがあっても、認証されません。パブリック
  377. キーがプライベートキーと適合しないため、認証エラーを受け取るからです。
  378.  
  379. (注意: サーバは、テンポラリなディレクトリツリーにインストールし、通常の
  380.        ディレクトリツリーにはインストールしないでください。これでクライ
  381.        アントやバックアップアプリケーションからサーバのボリュームにアク
  382.        セスでき、特にSYSボリュームにアクセスできるので、BAKCUP.DSと
  383.        DSMAINT.NLMをSYSボリュームにコピーすることができます。テンポラリ
  384.        なディレクトリツリーは手順8で置き換えます。)
  385.  
  386. 7. DSMAINT.NLMとBACKUP.DSを、クライアントワークステーションか、ステップ4
  387. で行ったバックアップから、SYS:\SYSTEMディレクトリへコピーします。
  388.  
  389. 8. INSTALLユーティリティを使用して、このサーバからNDSを削除してください。
  390. このオプションは、INSTALLの[ディレクトリオプション]メニューの中にありま
  391. す。さらに、AUTOEXEC.NCFファイルを編集して、内部IPXアドレスと、
  392. "default time server type"パラメータが正しいことを確かめます。これらの値
  393. は、DSMAINTをサーバで実行する前と同じにしてください。
  394.  
  395. 9. サーバのコンソールでDSMAINT.NLMをロードし、正しいディレクトリ情報を
  396. サーバに復元するために、[ハードウェアアップグレード後のNDSの復元]オプ
  397. ションを使用します。
  398.  
  399. 10. ハードウェアのアップグレードで影響を受けたボリュームとファイルすべ
  400. てに、ステップ3で実行したバックアップからデータを復元します。
  401.  
  402. 11. DSREPAIRを実行してボリュームとトラスティのチェックをします。[カスタ
  403. ムオプション]の[ボリュームオブジェクトとトラスティのチェック]を使用しま
  404. す。
  405.  
  406. 重要: この操作を実行すると、アップグレード前にはなかったトラスティが割り
  407. 当てられる可能性があります。デフォルトでは、サーバがインストールされたコ
  408. ンテナオブジェクトは、サーバのSYS:\PUBLICディレクトリに対して読込みとファ
  409. イルスキャンの権利が割り当てられます。アップグレード前にこれらの権利を削
  410. 除していた場合には、これらをもう一度削除してください。
  411.  
  412.  
  413. ケース2: 一時的なサーバ停止時の参照情報の保持
  414.  
  415. サーバの認証キーが損傷してしまい、サーバにNDSを再インストールしなければ
  416. ならない場合など、一時的にディレクトリ情報からNetWareサーバオブジェクト
  417. を削除する必要が生じることがあります。このような場合、アンインストールの
  418. プロセスで、NetWareサーバオブジェクトはディレクトリから削除されてしまい
  419. ます。その結果、削除されたサーバオブジェクトをプロパティとして参照して
  420. いるオブジェクトは不明オブジェクトになってしまいます。同じような問題は、
  421. 物理サーバと関連するプリントサービスなどでも発生します。
  422.  
  423. DSMAINTを使用すれば、このようなオブジェクトの損失を防ぐことができます。
  424. サーバへの参照を他のオブジェクト(この目的のために作成)への参照で置き換え
  425. ることで簡単にサーバを再インストールすることができます。サーバにNDSを再
  426. インストールした後、DSMAINTを使用してサーバへの参照を置き換えることがで
  427. きます。
  428.  
  429. [サーバ参照の置換]オプションは、ディレクトリデータベースを検索し、他の
  430. オブジェクトのホストサーバ、ホストデバイス、メッセージ(デフォルト)サー
  431. バなどのプロパティにこのサーバのサーバオブジェクトが登録されている場合に
  432. は、他のオブジェクトへの参照に置き換えます。
  433.  
  434. [サーバ参照の復元]オプションは、他のオブジェクトのホストサーバ、ホスト
  435. デバイス、メッセージサーバなどのプロパティでのこのサーバへの参照を復元し
  436. ます。このオプションは、[サーバ参照の置換]オプションで行なわれた置換を
  437. 元に戻します。
  438.  
  439. ○ 手順:
  440.  
  441. 1. まず、参照を置換するためのオブジェクトを選択してください。これは既存の
  442. ユーザオブジェクトで構いませんが、NetWareサーバオブジェクトは選択しないで
  443. ください。現在ログインしているユーザオブジェクトが適当でしょう。
  444.  
  445. 2.[サーバ参照の置換]オプションを選択してください。このサーバのNetWare
  446. サーバオブジェクトを参照しているオブジェクトの検索を開始したいコンテナ名
  447. をフルパスで入力してください。さらに、置換する値として使用したいオブジェ
  448. クト(TEMPユーザオブジェクトのなど)のフルネームを入力してください。
  449.  
  450. 3. ここで、Novellディレクトリサービスをアンインストールし、再インストール
  451. してください。
  452.  
  453. 4. NDSが正常に動作し始めたら、[サーバ参照の復元]オプションを選択して、
  454. 参照を一時的に置換しているオブジェクトの名前をフルパスでもう一度入力して
  455. ください。[サーバ参照の置換]オプションで行われた置換を元にもどすことが
  456. できます。
  457.  
  458. (注意:
  459.         DSMAINTは自動的にサーバの物理ボリュームからボリュームIDを削除す
  460.         るため、ボリュームオブジェクトはアンインストール時に削除されま
  461.         せん。)
  462.  
  463.  
  464.  
  465. V.  NDSプロトコルについて
  466.  
  467. ○ RIPおよびSAPフィルタリング
  468.  
  469. 管理しているネットワークセグメントのトラフィックが多い場合、管理者は
  470. RIPフィルタを使用してトラフィックを削減しようとするかもしれませんが、
  471. NDSの分散環境ではディレクトリツリー内のサーバ間の接続がいつでも可能と
  472. なる必要があるため、適切なアプローチとはいえません。論理的なアプロー
  473. チとしては、NDSツリーのレプリカの配置方法によっては、サーバXはサーバY
  474. と通信する必要がなく、このサーバ間のRIPをフィルタリングしても構わない
  475. と思うかもしれませんが、これは間違いです。バックグラウンドでの同期処
  476. 理がエラーを起こし、ツリー内のオブジェクトの整合性を損ないます。たとえ
  477. ば、あるサーバの外部参照が(フィルタによって)実際のオブジェクトが存在す
  478. るサーバに接続できなければ、このオブジェクトのバックリンク処理を行うこ
  479. とができなくなります。バックリンクは、名前変更や移動、削除など実際のオ
  480. ブジェクトに行われた操作を外部参照に知らせます。このような場合、RIPフィ
  481. ルタリングを使用することはお勧めできません。
  482.  
  483. SAPフィルタリングを行う場合には、次のことを考慮してください。クライ
  484. アントが初期ブートアップ時にディレクトリサービスを発見するためには、
  485. SAPタイプ278を使用しています。クライアントは、SAPタイプ278が発見され
  486. ないと、SAPタイプをタイプ4に戻します。また、SAPタイプ278は、サーバの
  487. インストール時にインストールするディレクトリツリーを選択する時にも使
  488. 用されます。NDSの操作の中にはSAPタイプ278を使用するものとSAPタイプ4を
  489. 使用するものがあります。これらのSAPタイプをフィルタリングしないでくだ
  490. さい。
  491.  
  492. その他のSAPタイプとしては、タイムソースを指定して時刻同期を行うことに
  493. より、SAPタイプ26Bをフィルタリングすることができます。
  494.  
  495. 将来的には、これらの情報がDSに組み込まれて、すべてのSAPをフィルタリン
  496. グすることが可能となるでしょう。
  497.  
  498.  
  499. ○ IPX SOCKETの制限
  500.  
  501. NetWareサーバは、最初のインストール時にIPXソケットのデフォルトの最大
  502. 値を1200に設定しています。外部への接続が確立される度に、3つのIPXソケッ
  503. トが使用されます。1つはプライマリNCPパケット交換を処理し、もう1つは
  504. ウォッチドッグタイマに使用され、最後の1つはサーバからメッセージを取
  505. 得するのに使用されます。これにより、発信IPX接続を必要とするNLMSの最
  506. 大値は、デフォルトが変更されない限り、400に制限されます。
  507.  
  508. この問題は1つのツリー内に約350のサーバがある環境で発生し始めます。 ツ
  509. リー内のすべてのパーティションのレプリカを含んでいるサーバ上で、発生
  510. しやすいようです。このケースでは、このサーバ上でのみソケット数の制限
  511. を増やす必要があります。ほとんどの場合、ソケットの要求が高い、選択さ
  512. れたサーバ上でのみデフォルトを変更する必要があります。
  513.  
  514. 接続の限界を超えたときには、DSTRACE画面にエラー-119と重要な番号である
  515. -625が表示されます。解決するには、SPXCONFG.NLMを実行し、最大オープン
  516. IPXパケットの値を1200より大きくしてください。しかし、サーバを再起動す
  517. るとデフォルトの値に戻ってしまいます。IPXの環境設定値をそのまま使用し
  518. たい場合には、AUTOEXEC.NCFに次の行を追加してください。
  519.  
  520. LOAD SPXCONFG Q=1 I=<n> 
  521.  
  522. nには、最大オープンIPXソケットを120から65520の間で指定してください。
  523.  
  524. 初めは値を2040に変更して、起こりうるエラーをモニタするところから始め
  525. てみるとよいでしょう。
  526.  
  527.  
  528. VI.  DSエラーの解決方法
  529.  
  530. NDSは同期に時間がかかるようにデザインされていることを認識することは
  531. 重要です。つまり、いつでもすべてのレプリカが同期しているわけではない、
  532. ということです。これは、特に管理上重要な変更がなされた場合、パーティ
  533. ション操作が行われた場合、サーバや通信回線がダウンした場合などにあて
  534. はまります。これは普通の動作であり、レプリカは後に同期されます。しか
  535. し、レプリカがはっきりとした理由もなく長い間同期しない場合には、何か
  536. 重大な原因があります。
  537.  
  538. エラーメッセージが提供する情報を、注意を払って適切に解釈してください。
  539. このドキュメントの後半にある提案は一般的なもので、固有の状況に応じて
  540. 修正する必要があるでしょう。
  541.  
  542.  
  543.  
  544. ○ DSREPAIR定義
  545.  
  546. ソースサーバ:  エラーが表示されるサーバ(ローカル)
  547.  
  548. ターゲットサーバ:  エラーメッセージとともに名前がリストされる
  549.                    サーバ(リモート)
  550.  
  551. [リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信]オブション:
  552. これは、[カスタムオプション]>[レプリカ操作とパーティション操作]> 
  553. パーティションの選択 >[レプリカリングの表示]> サーバの選択 > の順
  554. に選択して実行することができます。
  555.  
  556. [リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信]は、ソース
  557. サーバからレプリカリングリスト内にある他のすべてのサーバ(マスタレプ
  558. リカを持つサーバ含む)に対して、すべての情報を送信して、失われている
  559. 情報や古い情報を更新します。たとえば、ユーザ KISHIはレプリカ1に電話
  560. 番号だけを、レプリカ2にはE-mailのアドレスだけを登録しているとします。
  561.  
  562. ここで、レプリカ1を持つサーバを選択して[リング内のすべてのレプリカ
  563. にすべてのオブジェクトを送信]を実行すると、レプリカ2にはE-mailのア
  564. ドレスはそのままに、電話番号が追加されます。
  565.  
  566. この機能は[タイムスタンプの修復と新規エポックの設定]や[マスタから
  567. このレプリカへのすべてのオブジェクトの受信]とほとんど同じですが、異
  568. なる点が2つあります。
  569.  
  570. 1)[タイムスタンプの修復と新規エポックの設定]と[マスタからこのレプ
  571. リカへのすべてのオブジェクトの受信]は常にマスタレプリカから情報を取
  572. 得しますが、[リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信]
  573. は情報の送信元のレプリカを選択できます。
  574.  
  575. 2)[タイムスタンプの修復と新規エポックの設定]と[マスタからこのレプ
  576. リカへのすべてのオブジェクトの受信]はターゲットレプリカのデータを上
  577. 書きしますが、一方[リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクト
  578. を送信]はソースサーバから情報を送信するだけで、上書きせずに追加しま
  579. す。
  580.  
  581. [リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信]は、ソース
  582. サーバからレプリカリストのすべてのサーバに対して選択したパーティショ
  583. ンの全データが再送信されるので、かなりのトラフィックが発生します。ま
  584. た、このオプションを使用すると不良なレプリカからのデータ送信/受信を簡
  585. 単に行うことができるので、その他のレプリカの全データを破壊する恐れが
  586. あります。
  587.  
  588. 注意: このオプションを実行する前にはソースとして使用するレプリカが正
  589. 常かどうか必ず確認してください。
  590.  
  591.  
  592. レプリカリスト内のサーバが停止している時に[リング内のすべてのレプリカ
  593. にすべてのオブジェクトを送信]が実行された場合は、「ALL PROCESSED=YES」
  594. を取得できるまで、レプリカリスト内のすべてのサーバに対してオブジェクト
  595. 情報の更新が継続されます。
  596. このため、レプリカリストのサーバが停止している場合は、すべてのオブジェ
  597. クトの送信/受信は実行しないでください。
  598.  
  599.  
  600. [マスタからこのレプリカへのすべてのオブジェクトの受信]オプション:
  601. これは、[カスタムオプション]>[レプリカ操作とパーティション操作]> 
  602. パーティションの選択 >[レプリカリングの表示]> サーバの選択 > の順に
  603. 選択して実行することができます。
  604.  
  605. このオプションはマスタレプリカを持つサーバと選択したサーバ間でのみ同
  606. 期が行なわれるので、あまりトラフィックを発生させませんが、マスタレプ
  607. リカがソースサーバのレプリカ情報をすべて置き換えてしまいます。
  608. このオプションを実行する前にはマスタレプリカが正常なコピーを持ってい
  609. るかどうかを必ず確認してください。
  610.  
  611. [マスタからこのレプリカへのすべてのオブジェクトの受信]が使用できない
  612. 場合は、[リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信]を使
  613. 用してください。
  614.  
  615. リネームに問題がある場合(オブジェクト名が#_#、例えば3_2、のような形に
  616. リネームされると名前が衝突する)には、4.0xサーバと4.1Jサーバの混合環境
  617. で、これらのオプションを実行しないでください。[リング内のすべてのレプ
  618. リカにすべてのオブジェクトを送信]や[マスタからこのレプリカへのすべて
  619. のオブジェクトの受信]を実行する前に、必ずリネームに問題がないかを確認
  620. してください。
  621.  
  622.  
  623. ○ 表示されるコード
  624.  
  625. ここにリストされているエラーは、DSREPAIR.NLM 4.31のメインメニューから
  626. 使用可能な[同期ステータスのレポート]オプションを実行したときに表示さ
  627. れるものです。
  628.  
  629. いくつかのエラーは一時的に発生し、自動的に修復されます。通信エラーのよ
  630. うにユーザが制御できないエラーは、専門家による修復が必要です。問題の大
  631. きさを判断するために各ケースで、最後に同期した日付と時刻をチェックして
  632. ください。
  633.  
  634. 各エラーメッセージにはLE(ローカルエラー)またはRE(リモートエラーが表示
  635. される)のいずれかのコードが含まれています。REは名前の付いたサーバでは
  636. なく、そのサーバへの「リモート」のエラーを示します。LEは名前の付いた
  637. サーバのエラーを示します。通常、問題を修復する最初のステップは、名前の
  638. 付いたサーバ上でDSREPAIRを実行することです。識別される各エラーは、以下
  639. を参照してください。
  640.  
  641.  
  642. -603 0xFFFFFDA5     FDA5   NO_SUCH_ATTRIBUTE            
  643. 説明: 
  644. 要求したプロパティは見つけられませんでした。ディレクトリデータベース内
  645. に要求したプロパティの値が存在しなければ、特定のオブジェクトに対するプ
  646. ロパティは存在しません。
  647.  
  648. 対策:
  649. これは、パブリックキーかリモートIDの問題です。DSREPAIRを実行してリモー
  650. トサーバIDを確認してください。ここでエラーが発生した場合は、同じオプ
  651. ションでDSREPAIRをもう一度実行してリモートサーバIDを確認してください。
  652. リモートサーバIDを確認中に、DSREPAIRで-602や-603のエラーメッセージを受
  653. け取った場合は、ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  654. しかし、ツリー内に問題なくターゲットサーバを認証できるサーバが少なくて
  655. も1台なければ、パブリックキーは修復されません。ターゲットサーバを認証で
  656. きるサーバには、ターゲットサーバオブジェクトの本当のコピーもある必要が
  657. あるので、サーバにはターゲットサーバオブジェクトがあるパーティションの
  658. レプリカ(サブオーディネートリファレンス以外)がある必要があります。これ
  659. がサーバが2台しかないツリーの場合は、ターゲットサーバはツリーから削除さ
  660. れ、再インストールされる必要があります。
  661.  
  662.  
  663. -608 0xFFFFFDA0     FDA0   ILLEGAL_ATTRIBUTE            
  664. 説明:
  665. オブジェクトにとって不当なプロパティを追加しようとしました。NetWareディ
  666. レクトリサービスのスキーマは、オブジェクトクラスがどんなプロパティを継
  667. 承するかを判断します(NetWareディレクトリサービスのスキーマのマニュアル
  668. があれば参照してください)。
  669.  
  670. このエラーは、サーバに正しいスキーマがない時に混合ツリー(同じツリー内に
  671. 4.0xサーバと4.1Jサーバが存在している)、あるいはアップグレードツリー(4.0x
  672. サーバが4.1Jにアップグレードされている)でも発生します。
  673.  
  674. 対策:
  675. エラーがレポートされたサーバ上でDSREPAIRを実行してください。それでもエ
  676. ラーが発生するようであれば、ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  677.  
  678.  
  679. -609 0xFFFFFD9F     FD9F   MISSING_MANDATORY            
  680. 説明:
  681. 作成するオブジェクトの必須プロパティが欠けています。ディレクトリ内の各
  682. オブジェクトクラスには、必須プロパティが割り当てられています。(プロパ
  683. ティにはオブジェクトが作成される前に値が設定されなければなりません。)
  684. たとえば、ユーザオブジェクトにはCommon Name(CN)とSurnameが必要です。こ
  685. れらのプロパティに値が設定されていないと、オブジェクトは作成されません。
  686. プロパティは、与えられたプロパティに対して提供された値るがある場合にの
  687. み存在します。
  688.  
  689. このエラーは、サーバに正しいスキーマがない時に混合ツリー(同じツリー内に
  690. 4.0xサーバと4.1Jサーバが存在している)でも発生します。
  691.  
  692. 対策:
  693. ファイルサーバコンソールで「SET DSTRACE=+SYNC」と入力します。
  694. 続いて「SET DSTRACE=*H」と入力して、エラーの原因のオブジェクトを表示し
  695. ます。そのオブジェクトがサーバオブジェクトでない場合は、削除してみてく
  696. ださい。スキーマの問題の場合、NetWare 4.1Jサーバから[グローバルスキー
  697. マの更新]を実行してください。[グローバルスキーマの更新]で問題を解決
  698. できない場合は、エラーを表示しているパーティションのマスタレプリカを含
  699. むサーバを停止し、再起動してください。起動時にサーバは強制的にスキーマ
  700. の更新を行い、スキーマの問題を解決します。
  701.  
  702.  
  703. -610 0xFFFFFD9E     FD9E   ILLEGAL_DS_NAME              
  704. 説明:
  705. ディレクトリ名が長すぎる(255文字以上)か、またはディレクトリ名に不正な文
  706. 字の組み合わせが含まれいています。「\」の後には「.」、「=」、「+」または
  707. 「\」の文字のみが続きます。
  708.  
  709.  
  710. -611 0xFFFFFD9D     FD9D   ILLEGAL_CONTAINMENT     
  711. 説明:
  712. ディレクトリのコンテインメント規則とは、あるオブジェクトクラスがディレ
  713. クトリツリー内で、他のオブジェクトとの関係でどんな位置に現れるかを指定
  714. するものです。たとえば、国(Country)というオブジェクトクラスはディレク
  715. トリの一番上にしか作成できず、ユーザというオブジェクトクラスは組織
  716. (Organization)および部門(Organization Unit)の下にしか作成できません。
  717. スキーマは、Novellディレクトリサービスのコンテインメント規則を定義す
  718. るものです。
  719.  
  720.  
  721. -616 0xFFFFFD98     FD98   MAXIMUM_ENTRIES_EXIST
  722. 説明:
  723. ディレクトリツリー内のシングルファイルサーバのエントリ(オブジェクト)が
  724. 最大数を超えています。シングルファイルサーバで作成可能で保守できるオブ
  725. ジェクトの最大数はFFFFFF(FFの3ビット)、つまり16,777,620の整数です。いく
  726. つかのエントリはディレクトリ自体が使用します。
  727.  
  728. 対策:
  729. 現在のバージョンのディレクトリでは、ファイルサーバに格納できる最大オブ
  730. ジェクト数に達しています。継続するには、不必要なオブジェクトを削除する
  731. か、データベースを分割してください。
  732.  
  733.  
  734. -618 0xFFFFFD96    FD96   INCONSISTENT_DATABASE        
  735. 説明:
  736. サーバが矛盾のあるデータベースを検出しました。通常このエラーは、コンテナ
  737. 内のエントリ数がそのコンテナのエントリに格納されている数値と一致しないこ
  738. とを意味します。同期中にこのエラーが発生する場合は、ターゲットサーバに破
  739. 壊されたデータベースがあります。
  740.  
  741. 対策: 
  742. DSREPAIRを一度だけ実行してください。このエラーがDSREPAIRを1度起動した後
  743. にまだ発生する場合、ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  744.  
  745. 重要: DSREPAIRの2度目の実行によって、元のOLDデータベースファイルが上書
  746. きされ、情報を復元できなくなります。
  747.  
  748.  
  749. -621 0xFFFFFD93       FD93   TRANSACTIONS_DISABLED        
  750. 説明:
  751. ディレクトリ操作が行われているサーバに対して、トランザクショントラッキン
  752. グシステム(TTS)が使用できないように設定されています。TTSが使用不能になっ
  753. ている場合は、そのサーバ上のデータベースの修正を必要とするディレクトリ
  754. サービス操作も使用不能になります。 
  755.  
  756. 対策:
  757. ファイルサーバのコンソールプロンプトで、「ENABLE TTS」と入力してください。
  758. SYS:ボリュームがいっぱいなためにTTSが使用不能になっていた場合は、そのファ
  759. イルサーバにログインし、SYS:ボリュームからすべての不要なファイルを削除し
  760. てからコンソールから「ENABLE TTS」と入力してください。ファイルサーバにロ
  761. グインができない場合は、SYSボリュームのVREPAIRを起動し、VREPAIRメニューか
  762. ら[削除したファイルのパージ]を選択してみてください。十分な空きスペース
  763. がない場合は、SYSボリュームに使用するディスクのサイズを拡張する必要があ
  764. ります。
  765.  
  766.  
  767. -625 0xFFFFFD8F     FD8F   TRANSPORT_FAILURE            
  768. 説明:
  769. クライアントとサーバ、または2つのサーバ間のどちらかがネットワークを介
  770. して通信ができなくなりました。これはよく発生するエラーで、通常はLANまた
  771. はWAN接続の失敗を示します。このエラーはロックされたデータベース(たとえば
  772. 操作中のDSREPAIRなど)を持つサーバと通信をしようとしたときにも発生します。
  773.  
  774. 対策:
  775. このエラーはLANの問題です。ネットワークの残りの部分は正常に動作している、
  776. と仮定して、問題のサーバのケーブル接続やLANカード、LANドライバをチェック
  777. してください。
  778.  
  779. ターゲットサーバが表示されている場合、ソースサーバで「DISPLAY SERVERS」
  780. と入力してください。ターゲットサーバにRCONSOLEを実行します。他のサーバ
  781. が同じターゲットサーバに対して-625エラーを表示していないか確認してくだ
  782. さい。ワークステーションが接続可能で、ソースサーバとして同じセグメントか
  783. らターゲットサーバにログイン可能か確認してください。
  784.  
  785. 「RESET ROUTERS」と入力し、ソースサーバで「SET DSTRACE=*U」と入力して、
  786. すべてのサーバをUPとし、通信し直してしてください。
  787.  
  788. サーバ名の変更、サーバオブジェクトの移動または内部IPX番号の変更が行わ
  789. れていると、このエラーが発生します。ソースサーバのネットワークアドレス
  790. を修正するオプションを付けてDSREPAIRを実行し、ターゲットサーバの内部
  791. IPX番号をチェックしてください。変更が正常に完了していない可能性があ
  792. ります。
  793.  
  794. 26Bと278のDS SAPタイプのSAPフィルタリングをチェックしてください。
  795.  
  796.  
  797. -628 0xFFFFFD8C    FD8C   OBJECT_CLASS_VIOLATION    
  798. 説明:
  799. オブジェクトクラス違反が発生しました。これはソースサーバのオブジェクト
  800. が不明な場合発生しますが、ターゲットサーバのオブジェクトは正常です。
  801.  
  802. 対策:
  803. データベースをロックし、不良なレプリカを分離して、このレプリカを削除し
  804. てください。そして(マスタが正常のコピーか確認してから)パーティションマ
  805. ネージャで追加し直してください。
  806.  
  807.  
  808. -632 0xFFFFFD88    FD88   SYSTEM_FAILURE          
  809. 説明:
  810. 予期されない結果が発生しました。たとえば、クライアントがディレクトリに
  811. ネットワークアドレス属性を返すよう要求したのに対し、ディレクトリは実際
  812. にはパブリックキー属性を返しました。一時的なエラーの可能性があります。
  813. クライアントが-301から-399の範囲のエラーを返す間は、サーバだけでなくク
  814. ライアントも認証プロセスの間にこのエラーを返します。
  815.  
  816. 同期中にサーバから-632が返される時は、原因としてパブリックキーのエラー
  817. (キーは正しいが壊れている)によって認証が完了できなかったことが考えられ
  818. ます。-632は、接続されているサーバがビジー状態か、停止しているか、ソー
  819. スサーバが認証できずにプロセスが失敗することを示す一般エラーです。
  820.  
  821. 対策:
  822. オプションを指定してDSREPAIRを実行し、レプリカリストの各サーバのリモー
  823. トサーバIDを確認してください。同じ修復オプションを繰り返してください。
  824. リモートサーバIDの2度目以降のチェックで -632のエラーが返された場合は、
  825. ノベル認定リセラーにお問い合わせください。それ以外のエラーは、失敗した
  826. プロセスを解決してみてください。
  827.  
  828.  
  829. -634 0xFFFFFD86    FD86  NO_REFERRALS
  830. 説明:
  831. ターゲットサーバに、ソースサーバが要求しているもののコピーがありません。
  832. つまり、ソースサーバには要求に合うオブジェクトと、オブジェクトを検索する
  833. 参照がありません。
  834.  
  835. 対策:
  836. これはエラーではなく、メッセージです。同期が完了すると問題は解決されます。
  837.  
  838. -635 0xFFFFFD85    FD85   REMOTE_FAILURE          
  839. 説明:
  840. いくつかの操作を完了させるために、サーバは他のサーバに接続する必要があり
  841. ます。他のサーバに接続できない場合(たとえば、通信回線がダウンしている場合
  842. など)に、このエラーが返されます。
  843.  
  844. 対策:
  845. 必要とされるリンクが実行している場合、ターゲットサーバはソースサーバにつ
  846. いての正しい情報を持っていません。これは、ローカルからリモートIDまたはサ
  847. ーバオブジェクトへの問題で時々発生します。オプションを指定してDSREPAIR
  848. を実行し、レプリカリスト内の各サーバのリモートサーバIDを確認してくださ
  849. い。同じ修復オプションを繰り返してください。2度目以降のDSREPAIRの実行で
  850. 見つかったエラーを解決します。
  851.  
  852.  
  853. -637 0XFFFFFD83  FD83   PREVIOUS_MOVE_IN_PROGRESS    
  854. 説明:
  855. オブジェクトをあるコンテキストからディレクトリ内の他のコンテキストに移動
  856. した場合、ディレクトリは、そのオブジェクトのすべてのレプリカがアップデー
  857. トされるまでは、そのオブジェクトが他のコンテキストへの再移動を許可しませ
  858. ん。移動が完了する時間の長さは、レプリカのサイズや数、およびそれらのレプ
  859. リカがあるすべてのサーバ間の通信リンクの状態によって異なります。このエラ
  860. ーは、元のオブジェクトを失った移動されたオブジェクトや、破壊されたパー
  861. ティションによって起こります。
  862.  
  863. 対策:
  864. 再び移動できるようになるまで、オブジェクトを現在のコンテキストに置いてく
  865. ださい。オブジェクトを新しいコンテキストに数分間置いておく必要がある場合も
  866. あります。
  867. また、すべてのレプリカが同期しているかどうかを確認するためチェックしてく
  868. ださい。
  869.  
  870. オブジェクトが移動できない場合、NetWare 4.1JのDSREPAIRを-mオプションを付
  871. けてロードしてください(LOAD DSREPAIR -Mと入力してください)。そして[ロー
  872. カルDSデータベースの修復]を実行してください。DSREPAIR.LOGファイルをオー
  873. プンすると、使用不可能な部分を移動したオブジェクトが表示されます。問題の
  874. オブジェクトとすべての属性が、新しい位置に移動したことを確認してください
  875. (NWAdminまたはNetadminを実行し、オブジェクトを表示します)。その後、ノベル
  876. 認定リセラーにお問い合わせください。
  877.  
  878.  
  879. -649 0xFFFFFD77    FD77   INSUFFICIENT_BUFFER
  880. 説明:
  881. サーバのメモリが不足しています。オペレーティングシステムが自動的にこのエ
  882. ラーを修復します。
  883.  
  884. 対策:
  885. 『スーパバイザガイド』の「サーバメモリ問題の解決」をごらんください。
  886.  
  887.  
  888. -654 0xFFFFFD72     FD72   PARTITION_BUSY               
  889. 説明:
  890. 他のパーティション操作が行われています。
  891. たとえば、前にパーティションの分割リクエストを出していて、もう一度分割リ
  892. クエストを出すと(同じパーティションの他の点であっても)、このエラーが発生
  893. します。
  894.  
  895. 対策:
  896. パーティション操作の開始直後に発生する標準的エラーです。このエラーが消え
  897. ない場合は、ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  898.  
  899.  
  900. -659 0xFFFFFD6D   FD6D   TIME_NOT_SYNCHRONIZED        
  901. 説明:
  902. NetWareディレクトリサービスは、タイムスタンプを使用してディレクトリで発生
  903. するイベントの発生順序を判定します。ネットワーク全体を通して時刻を統一し
  904. ておくために、Time Synchronization Services(時刻同期サービス)が導入されて
  905. います。修正操作にはタイムスタンプを発行する必要があります。サーバ上のレ
  906. プリカがタイムスタンプを発行し、そのサーバで時刻が前に設定された場合、
  907. 4.0xでは、それ以降の修正操作はそのサーバの時刻がパーティションの最後の修
  908. 正時刻を過ぎるまでは行えません。これは、情報を修正する操作だけに該当し、
  909. 情報を読込むの操作には該当しません。つまり、ユーザは正常にログインはでき
  910. ますが、ユーティリティを使用してオブジェクトを編集することはできません。
  911.  
  912. NetWare 4.1Jでは、ディレクトリがsynthetic timeスタンプをオブジェクトに発
  913. 行し、不正なタイムスタンプを修正します。サーバコンソールはDS時刻よりも
  914. サーバ時刻が遅い場合、synthetic timeエラーを表示します。   
  915.  
  916. 対策:
  917. その他のエラーを最初にチェックし、見つけたエラーを解決してください。そし
  918. て[タイムスタンプの修復](NetWare 4.1JのDSREPAIRのオプションです)を実行
  919. し、タイムスタンプを現在のサーバ時刻にリセットしてください。4.0xで[タイ
  920. ムスタンプの修復]と同じ機能は[Rebuild Replicas]で、パーティションマ
  921. ネージャから実行されます。この対策は、マスタレプリカ以外のすべてのレプリ
  922. カからオブジェクトが削除され、マスタコピーからすべてのオブジェクトが、す
  923. べてのその他のレプリカに再度コピーされます。
  924.  
  925. 注意: マスタコピーが破損している場合、[タイムスタンプの修正]または
  926. [Rebuild Replicas]を実行したときにその他のレプリカに対して破損が広が
  927. ります。また[タイムスタンプの修正]または[Rebuild Replicas]はネット
  928. ワーク上にかなりのトラフィックを引き起こします。パーティション単位で
  929. パーティション上で操作を実行してください。
  930.  
  931.  
  932. -663 0xFFFFFD69   FD69   DS_LOCKED                    
  933. 説明:
  934. サーバ上でディレクトリデータベースがロックされています。問題があるサー
  935. バは、SYSボリュームのマウント時にディレクトリをオープンする際にエラーを
  936. 受け取ります。このエラーはサーバにDSREPAIRをロードしてデータベースを修
  937. 復するとき、またはサーバのハードドライブが動作しないときに発生します。
  938.  
  939. 対策:
  940. サーバでDSREAPAIRを1度だけ実行してみてください。DSREPAIRが2度以上実行さ
  941. れると、.oldデータベースファイルは上書きされます。DSREPAIRが問題を修復し
  942. ない場合は、サーバを停止して再起動してください。DSREPAIRを実行しても、
  943. サーバを停止しても、このエラーが修復されない場合は、サーバをツリーから
  944. 削除し、再インストールする必要があります。このプロセスを行う前にDSMAINT
  945. の項を参照してください。
  946.  
  947.  
  948. -669 0xFFFFFD63   FD63   FAILED_AUTHENTICATION        
  949. 説明:
  950. 無効なパスワードが送信されました。認証が失敗しました。リモートIDまたは
  951. パブリックキーに問題があります。
  952.  
  953. 対策:
  954. オプションを付けて「DSREPAIR」を実行し、ソースサーバとレプリカリスト内
  955. の他のサーバのリモートIDを確認してください。DSREPAIR.LOGファイルにエラー
  956. がある場合は、オプションを付けて「DSREPAIR」を実行し、レプリカリストの全
  957. サーバ上のリモートサーバIDをもう一度確認します。これで不正なリモートIDが
  958. 修正されます。
  959.  
  960. ソースサーバが不正なパブリックキーを使用または参照している場合(キーが正し
  961. くてもオブジェクトが不正な場合)は、問題はパブリックキーにあります。
  962.  
  963. a) ソースサーバがターゲットサーバの本当のコピーを持っている場合(つまり
  964. ソースサーバにターゲットサーバオブジェクトを含むパーティションのマスタ、
  965. 読み書き可能、または読込み可能のいずれかのレプリカがある場合)は、レプ
  966. リカリスト内の他のサーバがターゲットサーバを認証できるかチェックしてく
  967. ださい。他のサーバが認証できる場合は、[すべてのオブジェクトの送信](上
  968. 記の[すべてのオブジェクトの送信]の項を参照)を正常なサーバから実行する
  969. か、または(正常なコピーを持つサーバがマスタレプリカを持つ場合のみ)ター
  970. ゲットサーバ上で[すべてのオブジェクトの送信]を実行してください。[す
  971. べてのオブジェクトの送信]を実行するとトラフィックが発生します。
  972.  
  973. ターゲットサーバを認証できるサーバがない場合、ターゲットサーバからDSを
  974. 削除して、ツリーに再インストールするか、ノベル認定リセラーにお問い合わ
  975. せください。
  976.  
  977. b) ソースサーバにサブオーディネートリファレンスレプリカがある場合、また
  978. はターゲットサーバオブジェクトを含んでいるパーティションのレプリカがな
  979. い場合、オブジェクトに対する外部レプリカを再度バックリンクする必要があ
  980. ります。ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  981.  
  982.  
  983. -672 0xFFFFFD60   FD60   NO_ACCESS 
  984. 説明:
  985. クライアントが、要求した操作を完了できません。また、このエラーはター
  986. ゲットサーバのレプリカリストがソースサーバのレプリカリストと一致しない
  987. 場合にも発生します。
  988.  
  989. 対策:
  990. レプリカリスト([レプリカ情報の表示]で表示できます)内のすべてのサーバ
  991. のレプリカリング情報を比較してください。ターゲットサーバのレプリカリス
  992. トにソースサーバが含まれていない場合は、ターゲットサーバからDSを削除する
  993. か、またはノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  994.  
  995.  
  996. -673 0xFFFFFD5F    FD5F   REPLICA_NOT_ON
  997. 説明:
  998. サーバでレプリカを作成中です。そのサーバではすべてのオブジェクト情報が
  999. 受信されるまでは、レプリカは「オフ」です(つまり、ディレクトリクライア
  1000. ントから使用できません)。
  1001.  
  1002. 対策:
  1003. このエラーはプロセスが完了すると自動的に解決されます。自動的に解決され
  1004. ない場合は、レプリカが「オン」にならない原因のエラーを検索して、その問
  1005. 題を解決してください。
  1006.  
  1007.  
  1008. -699 0xFFFFFD45   FD45   FATAL                        
  1009. 説明:
  1010. 回復不可能なエラーが発生しており、操作が終了できません。
  1011.  
  1012. 対策:
  1013. このエラーは他の問題から発生している可能性があるため、簡単に解決するこ
  1014. とはできません。ノベル認定リセラーにお問い合わせください。
  1015.  
  1016.  
  1017.  
  1018. その他のエラーについて
  1019.  
  1020. ここに説明されていないエラーについては、NiftyServeとPC-VAN上で運営され
  1021. ているNetWire-Jでエラーコードファイルを入手できます(Novellステーション, 
  1022. ライブラリ02)。
  1023. このファイルは、アーカイブにある文書の更新を反映するためファイル名が頻繁
  1024. に変更されます。基本のファイル名はTNDS#.EXEで、#には2から9の番号とAから
  1025. Zの文字が入ります。
  1026. (たとえば、TNDS1.EXEはファイル内で文書を更新すると、TNDS2.EXEという名前
  1027. のファイルに置き換えられます)。
  1028.  
  1029.  
  1030.  
  1031.  
  1032. VII.  NDSの一般的なQ&A
  1033.  
  1034. Q1.  サーバ上でSET BINDERY CONTEXTを実行しようとするとエラー「-631」が発
  1035. 生する。
  1036. A1.  バインダリがエミュレートするコンテキストを含んでいるパーティション
  1037. レプリカが、このサーバに存在しているか確認してください。
  1038.  
  1039.  
  1040. Q2.  「レプリカ xxxxx で Synthetic time が発行されました」というメッセー
  1041. ジはどういう意味ですか?
  1042.  
  1043. A2.  NetWare 4.1JのSynthetic Timeは、サーバの時間が過去に設定されていると、
  1044. サーバにエラー「DS- 4.63-12」を発行します。Synthetic Timeは、サーバ時間が
  1045. 最後に更新したタイムスタンプよりに新しくなるまで、2分ごとにエラーを発行し
  1046. ます。DSREPAIRでこの問題を修正することができます。[カスタムオプション]
  1047. から[レプリカ操作とパーティション操作]を選択します。引き続いて更新した
  1048. いパーティションを選択し、[タイムスタンプの修復と新規エポックの宣言]を
  1049. 選択して新規エポックを宣言します。
  1050.  
  1051. Q3.  ユーザが間違った時間にログアウトした、間違った時間制限が表示された。
  1052.  
  1053. A3.  ワークステーションのTZ変数が設定されているか確認してください。設定
  1054. されていない場合、ワークステーションのAUTOEXEC.BATファイルに
  1055. 「SET TZ=JST-9」を追加するか、またはログインスクリプトにDOSのSETコマンド
  1056. 「SET TZ=JST-9」を追加して、タスクを実行してください。
  1057.  
  1058. Q4.  NDSエラーコードのリストはどこで入手できますか?
  1059.  
  1060. A4.  NetWire-JのNovellステーションのライブラリ02にあるファイルTNDSx.EXE
  1061. (xはバージョン番号です。上記を参照してください)から入手できます。
  1062.  
  1063.  
  1064. ノベル株式会社及び米国Novell, Inc.(以下総称してノベルという)は、お客様
  1065. と別途契約書等の書面にて取り決めを行わない限り、お客様に対して、ノベルの
  1066. ソフトウェアについていかなる表明も保証も行いません。特に、ノベルは、当該
  1067. ソフトウェアの商品性および特定の目的への適合性について明示的にも黙示的に
  1068. も保証を行うものではありません。
  1069.  
  1070. ノベルのソフトウェアを、ノベルの書面による承諾なくして、販売、頒布等す
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  1073.  
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  1075. 又は収入の損失、ソフトウェアの消耗、データの損傷、損傷したデータの再生
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  1079. コピーを取られることをお勧めします。ノベルは、ソフトウェアに対するテク
  1080. ニカルサポートをノベルの判断で提供します。
  1081.  
  1082.  
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  1084.  
  1085.      Novell, Inc. makes no representations or warranties with respect 
  1086. to any NetWare software, and specifically disclaims any express or 
  1087. implied warranties of merchantability, title, or fitness for a 
  1088. particular purpose.
  1089.  
  1090.      Distribution of any NetWare software is forbidden without the 
  1091. express written consent of Novell, Inc.  Further, Novell reserves the 
  1092. right to discontinue distribution of any NetWare software.
  1093.  
  1094.      Novell is not responsible for lost profits or revenue, loss of 
  1095. use of the software, loss of data, costs of re-creating lost data, the 
  1096. cost of any substitute equipment or program, or claims by any party 
  1097. other than you.  Novell strongly recommends a backup be made before 
  1098. any software is installed.  Technical support for this software may be 
  1099. provided at the discretion of  Novell.
  1100.  
  1101.  
  1102.