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Text File
|
1994-11-20
|
3KB
|
78 lines
CP(1) Reference Manual CP(1)
NAME
cp - ファイルを複写する
SYNTAX
1. cp [-rivbpu] PATH1 PATH2
2. cp [-rivbpu] PATH1 … PATHn DIR
DESCRIPTION
cp はUNIXの同名命令と同じ働きを持ったファイルコピープログラムであ
る。cp を使うと一つのファイルを別のファイルにコピーする(1)、ある
いは複数のファイルを別のディレクトリに同じ名前でコピーする(2)こと
ができる。(1)形式ではPATH2はディレクトリであってはならず、また(2)
形式ではDIRはすでに存在するディレクトリでなければならない。
「-r」オプションが設定されて、かつコピー元ファイルがディレクトリ
であった場合には、cp はディレクトリ下の全ファイルを、ディレクトリ
構造を保存してコピーする。
cshに似たワイルドカードをファイルを指定するのに使うことができる。
また間接引数もサポートされている。
cp は次に挙げるコマンド行引数を解釈する。
-r: ディレクトリ下の全ファイルをコピーする。
-i: 対話モード。コピー先ファイルがすでに存在する場合にはコピーの
前に確認する。
-v: どのファイルがどこにコピーされているのかを逐一表示する。
-b: 通常ファイルのコピーで、かつコピー先が既存のファイルであれば、
それを.bakという拡張子で保存してからコピーを行う。この場合、
コピー先の元のファイルがリードオンリーであっても、以上の作業
が行われるので注意のこと。
-p: これが指定されないと、ファイルの変更日時を保存せず、属性だけ
保存する(但しコピー先が既存の場合は、元のファイルの属性がその
ままになる)が、これを指定すると、ファイルの変更日時・属性とも
保存してコピーする。
-u: 通常ファイルのコピーで、かつコピー先がコピー元より新しいか同
時刻の既存ファイルであれば、コピーを行わない。なお、コピーを
行わなかった旨のメッセージは表示されないので注意。
SEE ALSO
wild(5), setarg(5)
BUGS
ファイルを同じファイルに複写すること、たとえば
cp foo foo
は避けた方がよい。また、ディレクトリを自分自身の下に複写すること、
たとえばasdfというディレクトリがあったとして、
cp -r asdf asdf/qwer
も避けた方がよい。
大抵の場合、cp はこのようなケースを検出してエラーを出すが、もしか
するとチェックにもれることもないとは言えない。チェックはファイル
名を絶対パス名に変換した上で文字列比較により行っている。ファイル
の絶対位置(たとえばセクタ番号等)によって識別しているわけではない
ので作者は安全性については保証できない。なお、このチェックはDOS3
以降で追加された非公開システムコールに依存するため、cp はDOS2では
正常動作しない。
ワイルドカードの展開結果には不可視ファイルが含まれないことに注意。
よって、例えばcp * dir だけでは不可視ファイルはコピーできない。
ディレクトリのタイムスタンプは保存されない。