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Text File  |  1996-03-28  |  8KB  |  93 lines

  1. NikolaTeslaPartの仕様概略
  2. 機能概要
  3.  「スクリプト編集プログラム」などで作成されたAppleScriptのコンパイル済みスクリプトを,このパートにドラッグ&ドロップして記憶させ,メニューで設定された条件で,ドロップされたスクリプトを実行します.
  4. はじめに
  5.  現在では,AppleScriptを実行できるパートは何種類も出回っています.このパートは,ODFで作成された暫定版です.何か発展的な意見がありましたならば,ご連絡ください.
  6. 注意点
  7.  このサンプルの使用によって被った被害に対して,制作者は一切責任を取りませんので気を付けてください。このサンプルは暫定版です.まだ多くの未対応の機能が存在します.ここの注釈を変更しないことと,営利目的で販売しないこと,この文書も同時に配布することを条件に2次配布をしても構いません。
  8. 実行環境
  9.  漢字Talk7.5以降のシステムと,Power Macintosh.メモリとHDの空容量は,OpenDocの実行できる環境に依存.「AppleScript機能拡張」や「OSA」,「OSL」,「スクリプティング機能拡張」などAppleScriptに必要なシステムがインストールされていること.また,OpenDoc環境下でAppleScriptを実行するための「共有ライブラリ」もインストールされていること.環境は実行時にチェックしていないので,不正な環境では,エラーを発生します.
  10. 「NikolaTeslaPart」の使用方法概要(1)
  11.  1. 「NikolaTeslaPart」をコンテナにドラッグ&ドロップします.
  12.  2. パートの位置と大きさを確定します.現在は一行の文字列のみ表示可能なので,横長にするとよいでしょう.また,フォントはシステムのデフォルトフォントを使用しています.普通の日本語OpenDocではOsakaでしょう.日本語フォントの環境でならば,日本語表示可能です.
  13.  3. 最初の文字は,ただのプロンプトです.スクリプトも設定されていません.
  14.  4. パートの位置を確定後,「スクリプト編集プログラム」などでコンパイルしたAppleScriptのコンパイル済みスクリプトファイルを,「NikolaTeslaPart」にドラッグ&ドロップします.
  15.  5. このパートを選択すると,「When」メニューから,どの条件でスクリプトを実行するかが,選択可能になります.「ステーショナリ」の初期設定は,クリックしたときにのみ実行するようになっています.複数設定可能です.設定できる条件については,後述します.
  16.  6. 上で選択された条件になると設定されたスクリプトが実行されます.
  17.  7. スクリプトファイルは内容がパートに読み込まれてしまいますので,無くなっても大丈夫です.
  18. 「NikolaTeslaPart」の使用方法概要(2)
  19.  1. 「NikolaTeslaPart」をFinderから起動します.
  20.  2. 「スクリプト編集プログラム」などでコンパイルしたAppleScriptのコンパイル済みスクリプトファイルを,「NikolaTeslaPart」にドラッグ&ドロップします.
  21.  3. 「When」メニューから,どの条件でスクリプトを実行するかを選択します.
  22.  4. 「ステーショナリ」として保存しておけば,同じ設定で何度も利用可能になります.
  23. 制限
  24.  1. 結果は一行の文字列でしか表現できません.中央揃えになります.フォントの選択はできません.「Document Info」からアイコン表現などを選択することはできません.255文字を超える答えは表示できません.文字の長さに関して現在はエラー処理をしていないので,長すぎる文字ではエラーが発生します.
  25.  2. 文字列以外の結果は表示できる限り,文字列に直して表示しますが,表示できないものもあります.その場合には,エラーが発生する可能性があります.「ビープ」のように何も返さないものは表示が空白になるだけです.
  26.  3. コンパイル済みスクリプトファイルだけでなく,テキストもドラッグできてしまいます.テキスト表現のスクリプトはコンパイルできません.
  27.  4. カット/コピー/ペーストなどは完全には対応されていません.
  28. メニュー
  29. ð
  30.  アバウトメニューのみに対応されておりますが,実際には,ほとんど何も表示されません.
  31. File
  32.  基本的な機能は用意されていますが,すべてが完全に動くかどうかの検査は済まされていません.
  33.  特に,印刷機能は,問題があるかもしれません.
  34. Edit
  35.  カット/コピー/ペーストなどは選択できますが,完全には対応されていません.
  36. When
  37.  独自のメニューです.ドロップされて現在記憶されているスクリプトを実行する条件を選択します.項目を以下にあげます.複数の項目を同時に選択可能です.
  38.  OnOpen
  39.   埋め込まれているコンテナが開かれてたときに実行されます.機能によっては実行すると支障をきたすものがあるかもしれません.
  40.  OnSave
  41.   埋め込まれているコンテナが保存されたときに実行されます.ドキュメントを閉じても保存しなければ,記録されません.機能によっては実行すると支障をきたすものがあるかもしれません.
  42.  OnMousDown
  43.   マウスでクリックしたときに実行されます.位置の移動などの選択状態では実行できない場合もあります.
  44.   パートの「ステーショナリ」の標準設定では,これだけが選択されています.
  45.  OnIdle
  46.   4分の1秒ごとに一回,スクリプトを実行します.ただし,実行に時間のかかるスクリプトの場合,もっと繰り返し回数が減るでしょう.「ビープ」など実行するスクリプトによっては問題を発生する可能性があります.
  47.  OnDrop
  48.   まだ,未対応です.
  49. 使用方法のアイデア
  50.  どのような利用方法があるのかについてのアイデアを挙げておきます.
  51. クリックに対して
  52.  1. すべてのコンテナに「ランチャー」のような機能を付加します.表示機能もありますから,機能限定付きですが,HyperCardのボタンやフィールドのような機能を付加します.
  53.  2. ファインダとは平行して実行されているので,ファインダ上でファイルを選択しておき,ファインダに命令を送ることにより,ファインダの機能をコントロールすることが可能です.たとえば:
  54.   1. デスクトップパターンの変更
  55.   2. リスト表示状態での文字の大きさなどの変更
  56.   3. 複数のフォルダに散らばった複数ファイルの一括コピー
  57.   4. ネットワークでばらまく場合など,複数の場所への連続コピー
  58.   5. 別々の場所にある複数のフォルダやファイルの容量合計計算.フロッピーにコピーするときに役立つでしょう.
  59. オープンに対して
  60.  1. 時間表示.いつ開いたのかを知ることが可能になります.
  61.  2. ファイル名表示.ワープロなどにあるようにドキュメントのファイル名を自動的に挿入できます.
  62.  3. 開くときに,あらかじめバックアップを取っておくことが可能です.(ドキュメントの種類によっては制限があるでしょう)バージョン管理などに利用できるでしょう.
  63.  4. リモートデータのオープン.ドキュメントに必要となるネットワーク先のフォルダなどを自動的に開くことができます.パスワードの挿入は行ってもらう必要があります.
  64.  5. リモートデータの取り込み.テキスト表示可能なデータをネットワーク先のAppleScript対応のアプリケーションから取り込みます.
  65.  6. リモートマシンへの書き込み.ドキュメントを開いたことをネットワーク先のユーザやアプリケーションに知らせることが可能です.
  66. 保存に対して
  67.  1. 時間表示.最後に,いつ保存したのかを知ることが可能になります.オープン時に実行するように設定されていなければ,前のドキュメント修正日を表示します.
  68.  2. ファイル名表示.以前に保存したときのファイル名を記録しておけます.
  69.  3. 保存のときに,あらかじめバックアップを取っておくことが可能です.(ドキュメントの種類によっては制限があるでしょう)OpenDoc自体の機能のドラフトを使用すればすむことですが,パートになっていないコンテナアプリケーションでは役立つでしょう.
  70.  4. リモートデータの複製.ドキュメントに必要となるネットワーク先のデータのバックアップを取っておくことができます.
  71.  5. リモートマシンへの書き込み.ドキュメントを閉じたことをネットワーク先のユーザやアプリケーションに知らせることが可能です.
  72. アイドルに対して
  73.  1. 時間表示.デジタル時計の代用.プログラム可能なので,特定の時間に実行させたいことを組み込むことが可能です.
  74.  2. 定期的にファイルやフォルダやアプリケーションの数を数えて,メールやニュースの代りに使用できます.現在は文字数に制限がありますが.更にPowerTalkやQuickDraw GXなどを組み込んであれば,「郵便箱」や「デスクトッププリンタ」や「デスクトップファックス」などをチェックすることも可能です.
  75.  3. リモートデータの読み取りと書き込み.ネットワーク先のAppleScript対応のアプリケーションと定期的にデータのやり取りが可能です
  76. 全体的に
  77.  1. 文書の中からファイルメーカー,HyperCard,エクセル,ファインダなどを(ネットワーク上のも含めて)制御可能です.
  78. 現在分かっているバグ
  79.  1. アイドル状態で実行するとメモリーエラーを起こすことがあります.
  80.  2. 「スクリプト属性」は,過去の実行結果を記録しません.
  81.  3. 環境は実行時にチェックしていないので,不正な環境では,エラーを発生します.
  82.  4. 文字の長さに関して現在はエラー処理をしていないので,長すぎる文字ではエラーが発生します.
  83. 残っていること
  84.  1. クリエータはODFの標準のものを使用してますから,アイコンの設定が変になるかもしれません.
  85.  2. ドラッグ,ドロップ,コピー,ペーストされたときの処理が未完成です.
  86. 連絡先
  87.  有限会社 ニコラテスラ
  88.  郵便番号:211
  89.  住所:神奈川県川崎市中原区木月伊勢町2150-5
  90.  電話番号:044-433-6341
  91.  ファクシミリ:044-433-6341(同じ)
  92.  担当:酒井 皇治(さかい きみはる)
  93. 以上