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Text File  |  1997-11-30  |  9KB  |  173 lines

  1.  
  2.      TextCompare
  3.      テキスト比較
  4.  
  5.   Version 3.1
  6.   1997/11/30
  7.  
  8. ◆機能
  9. TextCompareは2つのファイルのテキストを比較するアプリケーションです。
  10. いわゆる"diff"のようなものです。
  11.  
  12. ・比較結果はウィンドウにパラグラフ単位で表示します。
  13.  まとめてファイルに出力することもできます。
  14. ・比較結果ファイルでは、行の中の最初に一致しない場所を示す表記もできます。
  15. ・比較する時に一致すべき行数を設定できます。
  16. ・DOSのテキストファイルも読み込めます。
  17.  
  18. ◆Version 3.1について
  19. ・Version3.0で、テキストが約16000行を超えると正しく処理できなくなるバグを修正
  20. ・読み込めるテキストの行数制限をなくした(読み込める行数は使用メモリに依存)
  21.  
  22. ◆使い方
  23. 起動
  24. TextCompareを起動するとウィンドウが表示されます。作業はこのウィンドウ上で行います。
  25.  
  26. ファイルの読み込み
  27. まず最初に、比較するファイルを選択します。「ファイル1」ボタン、「ファイル2」ボタンをクリックするとファイル選択ダイアログが表示されますので、そこでファイルを選びます。
  28. あるいは、比較したいファイルを選択してTextCompareアプリケーションのアイコンにDrag&Dropすることもできます。この場合、Drag&Dropした順に「ファイル1」「ファイル2」「ファイル1」「ファイル2」…に設定されます。
  29.  
  30. 比較する
  31. ウィンドウ上のボタンまたはメニューから比較を実行できます。
  32. 比較には「比較のみ」と「比較+保存」の2種類があります。
  33. 「比較のみ」ではメインウィンドウに比較の結果を表示します。
  34. 「比較+保存」ではメインウィンドウに比較の結果を表示し、ファイルにも結果をまとめて出力します。
  35.  
  36. メインウィンドウには、各ファイルの総行数、異なるパラグラフ数、各ファイルで異なっていた総行数、不一致率を表示します。不一致率は
  37.  (異なる総行数の和)÷(総行数の和)
  38. で計算します(小数点以下切り捨て)。
  39.  
  40. 一致しないパラグラフの内容表示
  41. メインウィンドウの下のテキストボックスには、一致しないパラグラフの内容を表示します。テキストボックスのすぐ上の「NEXT」「PREV」ボタンをクリックすれば、次または前の一致しないパラグラフの内容を表示します。
  42. テキストボックスの文字列はコピーすることができます。カーソルで選択して他のアプリケーションにペーストすることができます。コピー以外の編集メニュー項目はサポートしていません。
  43. なお、それぞれのテキストボックスには32KBまでしかテキストを表示できません。
  44.  
  45. 一致すべき行数
  46. 「一致すべき行数」は、比較するときに一致していなければならない行数を指定します。「▲」「▼」ボタンをクリックすれば、この数値を増減できます。最小は1、最大は100です。普通は2でいいと思います。空行が多い文章などではこの数字を増やしておく方がいいでしょう。
  47.  
  48. 拡張表記での保存
  49. 「拡張表記での保存」をチェックすると、比較結果ファイルの記述を拡張表記にします。詳しくは次の項をご覧ください。
  50.  
  51. 初期設定
  52. 「ファイル」メニューの「初期設定...」では、比較結果ファイルの設定をします。ここでは、ファイルのクリエータと、ファイル名の末尾の接尾語を指定します。
  53. 比較結果ファイルの名前は、「ファイル2のファイル名」+「初期設定で指定した接尾語」となります。
  54. デフォルトでは、クリエータは「ttxt」、接尾語は「.dif」です。
  55.  
  56. [参考]主なテキストエディタ(そうじゃないのもありますが)のクリエータは以下の通りです(これ以外のソフトウェアをご使用の方は、申し訳ありませんがResEdit等で調べてください)。それぞれのソフトウェアの著作権表記等については省略しました。
  57.  
  58. クリエータ ソフトウェア名
  59. AEDT    ASLEdit+
  60. BchT    BeachText
  61. Edt7    Edit7
  62. HunE    HUNDOSHI-EDIT
  63. JEDT    Jedit
  64. MOSS    NetscapeNavigator
  65. ttxt    SimpleText
  66. YoED    YooEdit
  67. (ABC順)
  68.  
  69. ◆比較結果ファイルの内容
  70. 比較結果の内容については特に説明しなくてもわかると思います。
  71. 比較結果は、ファイル1を古いファイル、ファイル2を新しいファイルとして表記します。
  72. 例えば次のように表示されます。
  73. -------------------------------
  74. ### 3-4 >> 3-5
  75. -ここは削除行
  76. -ここも削除行
  77. +ここは追加行
  78. +ここも追加行
  79. +もうひとつ追加行
  80. -------------------------------
  81. "###"の行は、それぞれのファイルでの行番号です。
  82. "-"で始まる行は、ファイル1から削除された行です。
  83. "+"で始まる行は、ファイル2に追加された行です。
  84.  
  85. 2つのファイルがまったく同じ内容であれば「(Same Texts)」と表記します。
  86.  
  87. 「拡張表記での保存」をチェックしている場合は、次のような表記になります。
  88. -------------------------------
  89. ### 3-5 >> 3-6
  90. -ここは削除行
  91. -ここは同じ内容
  92. -ここも削除行
  93. +ここは追加行
  94. #      ^
  95. +ここは同じ内容
  96. =
  97. +ここも追加行
  98. #      ^
  99. +もうひとつ追加行
  100. #^
  101. -------------------------------
  102. この表記では、それぞれの行での最初の一致しない場所を「^」で示しています。「^」を表示するのはファイル2に対してのみです。また、行の残りの部分は無視します。
  103. 行が一致している場合は「=」を表示するだけです。
  104. 複数行を比較するときも、文脈を無視して単純に順に行を比較していくだけです。
  105. この表記は単純に最初の一致しない場所を示すだけですので、使用の際はご注意ください。参考程度に使用する方が安全です。
  106. なお、半角空白で間隔をとっていますので、出力ファイルは等幅のフォントを使用して見てください。
  107.  
  108. ◆使用上の注意
  109. ●非常に大きなファイルを扱う際は、アプリケーションの使用サイズを増やしてください。
  110. ●TextCompareがファイルの内容を読み込むのは、「ファイル1」「ファイル2」ボタンでファイルを選択した時、またはファイルをDrag&Dropした時です。ファイルの選択をした後にそのファイルの内容を変更した場合は、あらためてファイルを選択し直してください。
  111. ●読み込める行数は実際には無制限ではなく(2GB-2)行までです。さすがにこの上限の動作チェックはしていません。
  112. ●TextCompareは注意して作成しましたが、やや不安定な部分が潜在している可能性があります。エラーが出るようでしたら、ハードウェアの環境やOSのバージョン、詳しいエラーの状況などをご連絡ください。
  113.  
  114. ◆動作環境
  115. 漢字Talk 7.1以降に対応しています。とはいえ、あらゆる環境でテストできるわけではありません。よって動作確認は以下の環境のみで行っております。
  116.  
  117. PowerMacintosh 7200/90
  118. MacOS J1-8.0
  119.  
  120. ◆開発環境
  121. ハードウェア:PowerMacintosh 7200/90
  122. OS:MacOS J1-8.0
  123. 言語:Symantec C++ 8.4J / 7.0.4J
  124.  
  125. ◆著作権および配布条件
  126. このアプリケーションはシェアウェアです。このプログラムおよび付属のドキュメントの著作権は、作者が所有しております。営利目的以外での配布/転載/使用は自由ですが、内容には変更を加えないでください。フォーラムやBBSに転載する場合は、事後でかまいませんので作者あてに連絡をください。営利目的での使用などについては事前にご連絡ください。ただし、「市販プログラム開発のためのツールとして使用する」というのは営利目的とはみなしません(登録しなくていい、という意味ではありません)。
  127. なお、電脳工房Takumi & C.B.のホームページで公開しているPPC版は原則として配布/転載禁止です。
  128.  
  129. 最近、フリーソフトウェア等を収録した書籍/雑誌/製品が増えているようです。もしこのプログラムをそのような販売物に収録したいとお考えの出版社/ベンダーは必ず事前に連絡をとってください。フリーウェア・シェアウェアも著作物です。収録する際には必ず確認すべきです。
  130. 収録はせず、内容を紹介するだけでしたら連絡の必要はありません。ですが、可能でしたら発売日前までに連絡をください。
  131.  
  132. ◆免責事項
  133. 作者はこのプログラムに関していかなる保証も行ないません。また作者は、このプログラムの使用によって直接あるいは間接の損害が発生しても責任は負いません。
  134. 前述の注意事項もよくお読みください。
  135.  
  136. ◆シェアウェア料金について
  137. TextCompareはシェアウェアです。シェアウェア料金は1,000円です。料金の支払い方法はNIFTY-Serveのシェアウェア送金代行システム(送金番号4573)または郵便振替をご利用できます。詳細はファイル「シェアウェア料金について」をご覧ください。
  138. なお、TextCompareには機能制限は一切ありません。よって、パスワードや登録番号の発行もありません。
  139.  
  140. ◆バージョン履歴
  141. 1.0    1994/3/27
  142. 1.1    1994/5/5
  143. 2.0    1994/7/20 
  144. 2.1    1994/7/31
  145. 2.2    1995/3/12
  146. 2.3    1995/6/17
  147. 3.0 1996/11/7
  148.  ・最初からプログラムを書き直し
  149.  ・名前を「TextCmp」から「TextCompare」に変更
  150.  ・アプリケーションのアイコンを変更
  151.  ・異なる部分をパラグラフ単位でウィンドウに表示するようにした
  152.  ・比較する時に一致すべき行数を変更できるようにした
  153.  ・比較結果ファイルで、行の中の最初に一致しない場所を示す表記を出力できるようにした
  154.  ・DOSのテキストファイルも読み込めるようにした
  155.  
  156. ◆作者および連絡先
  157. 作者:宮本拓海/電脳工房Takumi & C.B.
  158. 連絡先:(どちらかといえばNIFTY-Serveあてが望ましい)
  159.  NIFTY-Serve:KFB01741@niftyserve.or.jp
  160.  Internet:takumi-m@mars.dtinet.or.jp
  161.  
  162. URL: http://www.dtinet.or.jp/~takumi-m/
  163. ホームページを開設しています。このホームページではTextCompareのPPC版を公開しています。これはNIFTY-Serveでは公開していません。
  164. また、この他の拙作のフリーウェア・シェアウェアなどを公開しています。
  165.  
  166. ◆追記
  167. 次のバージョンアップですが、コンパイラをCodeWarriorに変更する予定があるので、その際にバージョンアップ版を製作する予定です。大きな追加機能は無い予定です。
  168.  
  169. 「大文字/小文字を無視する」「空白文字を無視する」という機能は付けていませんが、これは本当に必要なものか私が納得できなかったためです。私にとっては、1バイトでも違えば、それはまったく違うテキストなのです。もし、これらの機能を必要とする場合は、SedMacなどで前処理をすれば同等のことは可能です。
  170.  
  171. TextCompareは文章の比較を目的に作っており、ドキュメントの履歴管理・バージョン管理での使用は考慮していません。そのようなツールについての問い合わせもありますが、興味の対象外ですので残念ながら有用な情報は持ち合わせていません。
  172.  
  173.