ウィザードを実行するための準備

Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードを実行する前に、必要な情報を収集し、カスタムビットマップを作成する必要があります。

プラットフォームの条件の決定

パッケージの作成に使用するコンピュータおよびパッケージをインストールするコンピュータがハードウェアとシステムの必要条件を満たしていることを確認してください。
ブラウザパッケージの暗号化レベルを指定します。Internet Explorer の暗号化については、「IEAK に関する Web サイト」を参照してください。

配布方法の決定

カスタムパッケージの配布方法 (フロッピーディスク、CD-ROM、またはダウンロード) を決めます。Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードでパッケージを作成した後で、選択したメディアにファイルを移動する必要があります。ダウンロード可能なパッケージを作成したら、そのパッケージをサーバー上の適切な場所に移動する必要があります。

ブラウザパッケージをインターネットサーバーに発行するときは、サーバーへのパスとファイルのダウンロード元の URL を知っている必要があります。カスタムブラウザに関連するすべてのファイルとフォルダを発行するには、[CIE] のようなフォルダを Web サーバー上に作成します。たとえば、サーバーへのパスは、C:¥Inetpub¥Wwwroot¥Cie のように指定します。この Web サーバーの仮想ルートがコンピュータ名の場合、該当する URL は http://コンピュータ名/Cie/ のように指定します。

デジタル証明書の取得

インターネットまたは特別な構成を行っていないイントラネットを経由してファイルを配布する場合は、Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードで作成したカスタムファイルやカスタムコンポーネントなどの特定のファイルに署名を施すための準備が必要です。ブラウザのセキュリティ機能を使用すれば、署名が施されていないファイルをダウンロードする際、ユーザーに警告を表示したり、ダウンロード処理を禁止したりできます。デジタル署名は、プログラムの発行元を明らかにし、該当するコードが署名時点以降に変更されていないことを保証するものです。

証明機関から発行元証明書を既に取得している場合は、Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードでファイルに署名を施すことができます。IEAK で使用する証明書を用意するには、証明書のインポートウィザードを使用して現在のコンピュータに証明書をインポートします。拡張子 .spc の付いたファイルを受け取ったら、Windows エクスプローラまたはマイコンピュータで .spc ファイルをダブルクリックして、証明書のインポートウィザードを起動することができます。

Internet Explorer から証明書のインポートウィザードを起動することもできます。それには、[ツール] メニューの [インターネットオプション] をクリックし、[コンテンツ] タブをクリックして、[証明書] をクリックしてください。[インポート] をクリックすると証明書のインポートウィザードが起動するので、ウィザードの指示に従ってください。

ディレクトリ構造の作成

次のフォルダ構造を作成します。

フォルダ名	説明
¥CIE	IEAK によって作成された、またはカスタムパッケージで参照されるすべてのファイルの親フォルダ
¥CIE¥Custom	Signup.isp、Signup.htm、Icwsign.htm、Install.ins、Cancel.ins などのサーバーベースサインアップ用カスタムファイル (サインアップの方法によって異なる)
¥CIE¥Dist	ファイルの格納先ディレクトリ (このフォルダは、ハードディスクまたはネットワークドライブ上にブラウザパッケージを作成する場合にだけ必要)
¥CIE¥Bitmaps	カスタムビットマップファイル (カスタムブラウザに必要なグラフィックファイル)

必要なサインアップファイルをこの構造にコピーするには

IEAK がインストールされているサブフォルダ (サーバーなしのインターネットサインアップの場合は¥<IEAK プログラムフォルダ>¥Toolkit¥Isp¥Servless、サーバーベースのインターネットサインアップの場合は ¥<IEAK プログラムフォルダ>¥Toolkit¥Isp¥Server) に格納されているファイルをすべて選択します。
これらのファイルを、CIE¥Custom にコピーします。

サインアップ方法の選択とサインアップファイルのカスタマイズ

カスタムパッケージで、新しいユーザーがサービスにサインアップし、インターネットに接続する方法を指定することができます。サーバーベースまたはサーバーなしのサインアップ処理を選択するか、サインアップ機能 (既存のユーザーへのソフトウェア更新の配布) をすべて無効にすることができます。IEAK ツールキットには、各サインアップ方法をサポートするために必要な HTML ページのサンプルファイルが用意されています。

注

サインアップ処理の図解については、「ISP サインアップ処理」を参照してください。

適切なグラフィックスの作成

次のビットマップは、ブラウザでカスタマイズすることもできます。Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードを実行する前に、ビットマップを ¥CIE¥Bitmaps フォルダに格納してください。

独自に作成した背景とボタンのビットマップは、256 色 (8 ビット) 以上の表示能力を持つコンピュータでだけ表示されます。16 色 (4 ビット) の表示能力を持つコンピュータでは、低解像度用の標準の背景ビットマップとボタンセットが表示されます。

CD-ROM 自動実行画面の背景のビットマップ 1 個 (CD-ROM パッケージを作成する場合)。
カスタムブラウザを CD-ROM で配布する場合は、ユーザーが CD-ROM を挿入したときに自動実行画面の一部に表示されるビットマップを作成する必要があります。このビットマップの作成方法については、「自動実行画面のビットマップの作成」を参照してください。
CD-ROM ボタンのカスタムイメージ (CD-ROM パッケージを作成する場合)。
Windows Update セットアップウィザード用の 2 つのカスタムビットマップ (外観をカスタマイズする場合)。ウィザードの最初の画面の左側に表示する 162 × 312 ピクセルのビットマップ、およびウィザードの 2 番目以降の画面の上側に表示する 496 × 56 ピクセルのビットマップ。
カスタムツールバー用のビットマップ 1 個 (ボタンとメニューの背景として表示されます)。
256 色の静止ビットマップイメージ 2 個 (38 x 38 ピクセル 1 個、22 x 22 ピクセル 1 個)。これらを使用すれば、Internet Explorer ブラウザに自社のブランドをロゴとして表示できます。
256 色の動画ビットマップイメージ 2 個 (38 x 38 ピクセル 1 個、22 x 22 ピクセル 1 個)。これらを使用すれば、Internet Explorer ブラウザに自社のブランドを動画ロゴとして表示できます。
IEAK には、ブラウザに合ったカスタム版の動画ビットマップを簡単に作成およびプレビューできるようなツールが 2 つ入っています。

ホームページ、検索ページ、およびサポートページ用の URL の指定

ユーザーサイトでブラウザのインストール時に問題が起きたときに備えて、サポートページを作成しておくと便利です。Internet Explorer 6 カスタマイズウィザードを実行中に、サポートページの URL を指定するように指示するメッセージが表示されます。

注

カスタムブラウザへのブランドの方法の図解については、「カスタマイズの仕組み」を参照してください。