Microsoft OLE DB Provider for Oracle を利用すると、ADO から Oracle データベースにアクセスできます。
接続文字列パラメータ
このプロバイダに接続するには、ConnectionString プロパティの Provider 引数を次のように設定します。
MSDAORA
Provider プロパティを取得した場合も、この文字列が返されます。
キーセット カーソルまたは動的カーソルによる結合クエリを Oracle データベースで実行すると、エラーが発生します。Oracle では、読み取り専用の静的カーソルのみをサポートしています。
接続文字列の例
このプロバイダの代表的な接続文字列を次に示します。
"Provider=MSDAORA;Data Source=serverName;User ID=userName; Password=userPassword;"
この接続文字列は、次に示すキーワードで構成されています。
キーワード | 説明 |
Provider | OLE DB Provider for Oracle を指定します。 |
Data Source | サーバー名を指定します。 |
User ID | ユーザー名を指定します。 |
Password | ユーザー パスワードを指定します。 |
プロバイダ固有の接続パラメータ
このプロバイダは、ADO で定義されたパラメータのほかに、プロバイダ固有の各種の接続パラメータをサポートしています。プロバイダ固有のプロパティは、ADO で定義されている接続プロパティと同様に、Connection オブジェクトの Properties コレクションで設定するか、ConnectionString の一部として設定することができます。
これらのパラメータについては、「OLE DB Programmer's Reference」で詳細に説明しています。「ADO ダイナミック プロパティ インデックス」で、これらのパラメータと、それに対応する OLE DB プロパティの相互参照を提供しています。
パラメータ | 説明 |
Window Handle | 追加情報の入力を促すために使用するウィンドウ ハンドルを示します。 |
Locale Identifier | ユーザーの言語に関する設定を定義する一意の 32 ビット番号 (たとえば、1033 など) を示します。これらの設定は、日付と時刻の表示形式、アルファベット順のソート方法、文字列の比較方法などを示します。 |
OLE DB Services | OLE DB サービスを有効にするか無効にするかを指定するビットマスクを示します。 |
Prompt | 接続が確立されているときに、ユーザーに入力を促すかどうかを示します。 |
Extended Properties | プロバイダ固有の拡張接続情報を表す文字列です。通常のプロパティでは記述できないプロバイダ固有の接続情報についてのみ、このプロパティを使用してください。 |