Open メソッド (ADO Connection)

       

データ ソースへの接続を開きます。

構文

connection.Open ConnectionString, UserID, Password, Options

パラメータ

ConnectionString   省略可能です。接続情報を含む文字列型 (String) の値を指定します。有効な設定値の詳細については、ConnectionString プロパティを参照してください。

UserID   省略可能です。接続を確立するときに使用するユーザー名を含む、文字列型 (String) の値を指定します。

Password   省略可能です。接続を確立するときに使用するパスワードを含む、文字列型 (String) の値を指定します。

Options   省略可能です。接続が確立された後 (同期) または確立される前 (非同期) の、どちらでこのメソッドが終了するかを決定する ConnectOptionEnum 値を指定します。

解説

Connection オブジェクトで Open メソッドを使うと、データ ソースへの物理的な接続を確立できます。このメソッドが正常に終了すると、接続が有効になり、この接続に対してコマンドを実行し、その結果を処理することができます。

ConnectionString 引数は、セミコロンで区切られた一連の "引数 = 値" のステートメントからなる接続文字列を指定するか、または URL で識別されるファイルまたはディレクトリのリソースを指定する場合に使用します。ConnectionString プロパティは、ConnectionString 引数の値を自動的に継承します。したがって、Connection オブジェクトを開く前に ConnectionString プロパティを設定するか、または Open メソッドの呼び出し時に ConnectionString 引数を使って現在の接続パラメータを設定または上書きします。

ConnectionString 引数にユーザーおよびパスワードの情報を指定し、同時に UserID 引数と Password 引数も指定した場合は、UserID 引数と Password 引数に指定された値が ConnectionString 引数に指定された値より優先されます。

開いている Connection オブジェクトでの操作が完了したら、Close メソッドを使って関連するすべてのシステム リソースを解放します。オブジェクトを閉じてもメモリからは削除されないので、そのオブジェクトのプロパティ設定を変更し、Open メソッドを使ってもう一度開くことができます。オブジェクトをメモリから完全に削除するには、オブジェクト変数を Nothing に設定します。

RDS での使用   クライアント側Connection オブジェクトで Open メソッドを使用する場合、その Connection オブジェクトで Recordset が開かれるまで、サーバーへの接続は確立されません。