Java タイプ ライブラリ ウィザードでの ADO の使用

Java タイプ ライブラリ ウィザードは、Visual J++ 1.x の機能であり、開発環境の [ツール] メニューに統合されています。Java タイプ ライブラリ ウィザードを使って、タイプ ライブラリを検索し、COM オブジェクトにアクセスするための Java インターフェイスを作成することができます。Visual J++ 6.0 の場合、Java タイプ ライブラリ ウィザードは ADO for Windows Foundation Classes に置き換えられます。

Java タイプ ライブラリ ウィザードでは、Microsoft SDK for Java に組み込まれているコマンド行ツールと同様の結果を得ることができます。ただし、Microsoft SDK for Java で生成されるクラス ラッパーとは異なり、ウィザードが生成するクラス ラッパーを修正することはできません。

Java タイプ ライブラリ ウィザードは \<windows directory>\Java\trustlib\msado15 にクラスを生成します。クラスが生成されるディレクトリにある Summary.txt ファイルで、生成されたクラス定義を確認できます。

Java タイプ ライブラリ ウィザードは、所定のタイプ ライブラリにある列挙型を INT (整数) 型に変換します。また、タイプ ライブラリの各列挙型に対応するインターフェイスも定義します。ADO 列挙型の値は、次の構文で参照できます。

msado15.<Enum Name>.<constant Name>

次のコードの一部は、Command オブジェクトの CommandType プロパティを設定する例です。

Cmd1.putCommandType( msado15.CommandTypeEnum.adCmdStoredProc );

また、Java タイプ ライブラリ ウィザードが生成する列挙型ラッパーから継承することもできます。その場合、構文から "msado15." を削除します。ただし、すべての ADO オブジェクトと列挙値の前で msado15.* を参照しない場合、クラスは、その参照先の各 Java オブジェクトと列挙型インターフェイスから継承する必要があります。

その他のコード例については、「ADO Java クラス ラッパー」を参照してください。

Visual J++ version 1.x から Java タイプ ライブラリ ウィザードを実行するには

  1. [ツール] メニューで、[Java タイプ ライブラリ ウィザード] をクリックします。

  2. 一覧から [Microsoft ActiveX Data Objects ライブラリ] を選択し、[OK] をクリックします。新しく ADO の \trustlib ディレクトリ (既定で c:\winnt\java\trustlib\msado15) にファイルが生成されます。Microsoft SDK for Java を使って ADO のクラスを生成してある場合は、Java タイプ ライブラリ ウィザードが生成したクラスに置き換わります。

  3. これらのファイルを使うには、Visual J++ でプロジェクトを開きます。[プロジェクト] メニューの [プロジェクトに追加] をクリックします。[ファイル] を選択し、\trustlib ディレクトリ (既定で c:\winnt\java\trustlib\msado15) に生成されたすべての .JAVA ファイルをプロジェクトに追加します。