WillExecute イベントは、保留中のコマンドが接続時に実行される直前に呼び出されます。
構文
WillExecute Source, CursorType, LockType, Options, adStatus, pCommand, pRecordset, pConnection
パラメータ
Source SQL コマンドあるいはストアド プロシージャ名を含む文字列型 (String) の値です。
CursorType 開く対象の Recordset のカーソル タイプが格納された CursorTypeEnum です。このパラメータによって、Recordset Open の操作時にカーソルを任意のタイプに変更できます。CursorType は、ほかの操作には無効です。
LockType 開く対象の Recordset のロック タイプを格納する LockTypeEnum です。このパラメータを設定すると、Recordset Open 操作時にロックを任意のタイプに変更できます。LockType は、ほかの操作には無効です。
Options コマンドを実行したり Recordset を開くために使われるオプションを表す長整数型 (Long) の値です。
adStatus このイベントが呼び出されると adStatusCantDeny または adStatusOK になる EventStatusEnum ステータス値となります。値が AdStatusCantDeny の場合、このイベントは保留中の操作の取り消しを要求できません。
このイベントから返る前に後続の通知が実行されるのを防ぐには、このパラメータを adStatusUnwantedEvent に設定します。また、このイベントを発生する操作の取り消しを要求するには、このパラメータを adStatusCancel に設定します。
pCommand このイベント通知が適用される Command オブジェクトです。
pRecordset このイベント通知が適用される Recordset オブジェクトです。
pConnection このイベント通知が適用される Connection オブジェクトです。
解説
WillExecute イベントは、Connection.Execute メソッド、Command.Execute メソッド、または Recordset.Open メソッドによって発生します。pConnection パラメータには、常に Connection オブジェクトに対する有効な参照が格納されます。イベントの原因が Connection.Execute の場合、pRecordset パラメータと pCommand パラメータは Nothing に設定されます。イベントの原因が Recordset.Open の場合、pRecordset パラメータは、Recordset オブジェクトを参照し、pCommand パラメータは Nothing に設定されます。イベントが Command.Execute の場合、pCommand パラメータは Command オブジェクトを参照し、pRecordset パラメータは Nothing に設定されます。
WillExecute では、保留中の実行パラメータを調べたり、編集できます。このイベントは、保留中のコマンドを取り消す要求を返すこともあります。