.ISP/.INS リファレンス ガイド

サインアップ処理では、ISP (Internet Service Provider) および INS (InterNet Setup) という 2 種類のファイルを使用します。ISP ファイルには、PSTN (Public Switch Telephone Network) に接続されたサインアップ用の Web サーバーにコンピュータを接続するのに必要な情報が格納されます。サインアップしようとするすべてのコンピュータで、単一の .isp ファイルを使用できます。

INS ファイルには、ユーザーに提供するインターネットへのアクセス方法およびサービスを設定するのに必要なパラメータが格納されます。ユーザーがアカウントを取得するためにサインアップ処理を実行すると、その結果として、INS ファイルがサインアップ サーバーによって動的に生成されます。.ins ファイルは、サインアップしたユーザーごとに固有のものになります。弊社の Internet Explorer 管理者キット (IEAK) ウィザードをご使用になれば、ISP は .ins ファイルの大部分を簡単に作成できます。

ISP および INS というファイル フォーマットはどちらも、ダイヤルアップ ネットワーク ファイル フォーマットを拡張したものであり、それ自体は Microsoft Windows(R) の .ini ファイルです。よく使うセクションを、下記に示します。Windows の .ini ファイルには、次のような特徴があります。

注意
このドキュメントを正しく表示するには、ブラウザの表示幅を広げる必要があるかもしれません。また、[コンテンツ フレームのテーブルを終了] した後、[戻る] ボタンをクリックしても、元に戻ることができます。




[ActiveSetup]

エントリ注意説明/目的

アクティブ セットアップのブランド セクション。

WizardTitleテキスト文字列Active Setup ウィザードのタイトル。

WizardBitmapパス例: アクティブ セットアップのインストール 。

C:\bitmaps\actsetup.bmpページの左側に表示されるビットマップ

へのパス。


[ActiveSetupSites]

エントリ注意説明/目的

アクティブ セットアップのサイトの URL、

名前、地域を記述するセクション。

SiteName0テキスト文字列例: Download Site 0ダウンロード サイトをわかりやすく示した名前。

SiteNameNテキスト文字列例: Download Site 9ダウンロード サイトをわかりやすく示した名前。

N=0...9

SiteRegion0テキスト文字列例: North Americaダウンロード サイトの地域。

SiteRegionNテキスト文字列例: Asiaダウンロード サイトの地域。N=0...9

SiteUrl0URL例: 初期ダウンロード サイトにする

SiteURLNURL例: ダウンロード サイトの URL。 N=0...9


[Branding] :この表の後にある注意を参照のこと

エントリ注意説明/目的

Internet Explorer のブランドに関する

パラメータ。

Add on Urlテキスト文字列アドオン コンポーネントのページ

に関するテキスト文字列。

CompanyNameテキスト文字列会社名。参照されるだけで、ユーザー

インターフェイスでは使用されません。


Configuration IDテキスト文字列インストールの対象が複数個存在

している場合の設定 ID です。

Custom_Keyテキスト文字列弊社が割り当てたOEM カスタマイズ キー。


InstallDirテキスト文字列例: %p\Internet Explorer32 ビット クライアント用のインストール

ディレクトリ。

InstallDir16テキスト文字列例: %w\IEXPLORE16 ビット クライアント用のインストール

ディレクトリ。

Serverless1 = はい/0 = いいえ

Silent Install1 = はい/0 = いいえサイレント インストールを実行

するかどうかを指定します。

Toolbar Bitmapファイル名ツール バーの背景に使用する

ビットマップのファイル名。

Type数値

User Agentテキスト文字列標準ユーザー エージェント文字列の

後に付加するテキスト。

Version4 桁の整数バージョン

WebChoice1 = はい/0 = いいえWindows デスクトップのアップデートの

インストールをユーザーに選択させるか

どうかを指定します。

WebIntegrated1 = はい/0 = いいえWindows デスクトップのアップデートを

インストールするかどうかを指定します。

Wizard_Version数字文字列ピリオドで区切った文字列 .ins ファイルを作成したウィザードの

内部のバージョン番号。



[Content]

エントリ注意説明/目的

コンテンツ パラメータ セクション。

DoCertificates1 = はい/0 = いいえ

DoPubCertificates1 = はい/0 = いいえ

DoRatings1 = はい/0 = いいえ


[Custom Wallpaper]

エントリ注意説明/目的

独自の壁紙ファイルの指定。

ファイル名

file0ファイル名。

fileNファイル名

NumFiles数値含めるファイルの個数。


[Custom]

エントリ注意説明/目的

ISP だけが使用するカスタム設定項目の説明

オプションです。

Custom_Fileファイル名Windows 3.1 では、8.3 形式で[Custom_File] セクションで指定した

指定する必要があります。コンテンツでカスタム ファイルを

作成します。

このファイルは、常に Windows

ディレクトリに格納されます。


[Custom Branding]

エントリ注意説明/目的

ISP が使用するカスタム ブランドの cab 名。

オプションです。

Cab Nameファイル名



[Custom_File]

エントリ注意説明/目的

ISP が使用するカスタム パラメータ ファイル。

オプションです。

0テキスト文字列例: "
[Section]"
ファイルの 1 行目。

1テキスト文字列例: "値1=ABC"ファイルの 2 行目。

2テキスト文字列例: "値2=DEF"ファイルの 3 行目。


[CustomSignup]

エントリ注意説明/目的

カスタム サインアップ ファイルの一覧。

1=ファイル名例: 1=cancel.ins先頭ファイルの名前。

N=ファイル名例: 4=signup.ispN 番目のファイルの名前。

NumFiles数値ファイルの個数。


[DesktopObjects]

エントリ注意説明/目的

デスクトップ オブジェクト パラメータ。

セクション

Control Panel Pathファイル名Controlp.htt へのパス。

Desktop Wallpaper Pathファイル名壁紙ファイルへのパス。

ImportToolbars1 = はい/0 = いいえデスクトップ ツール バーを現在の

マシンからインポートするかどうかを

示すフラグ。

My Computer Pathファイル名Mycomp.htt へのパス。

Option


[エントリ]

エントリ注意説明/目的

CancelYes / No設定を実行したくないとき、Yes と設定すると、サインアップ処理が

Isignup.exe を完全に終了終了し、インターネットの設定は

させるために使用します。クライアントのシステム上で実行されません。



[Favorites]

エントリ注意説明/目的

お気に入りに追加する項目を記述します・

Subdir\URL1テキスト文字列例: "Cool Sites\Link お気に入りのエントリの URL ファイルを

Central.url=http://www.m示します。

sn.com/access/links/otherこれらのエントリはIEAK ウィザードで

.htm"作成する必要があります。

Subdir\URL2テキスト文字列第 2 のお気に入りを作成します。


[Internet_Mail]

エントリ注意説明/目的

ISP か企業内管理者がPOP3/SMTP のセットアップを記述します。

メールを設定するときに

設定する必要があります。

Windows 3.1 と Windows 95

に適用される設定です。作成の

対象となるオプションの中に

Windows 95 が入っていないと、

ウィザードは値を何も設定

しません。

Default_ClientYes / NoOutlook Express を標準のメール

クライアントとするかどうかを指定します。

Domainドメイン例: "microsoft.com"ドメイン名。この値は、ISP が

.ins ファイルの中で指定した

完全名で置き換えられます。


Email_Addressテキスト文字列例: "joeb@aaa.com" - ユーザーの返信用アドレス。

手作業による入力。

Email_Nameテキスト文字列例: "Joe B. User" - ユーザーをわかりやすく表した名前。

手作業による入力。

InfopaneURLまたはファイル名。カスタム Infopane のURL。

Infopane_Bitmapファイル名取り込むビットマップのファイル名

(オプション)。

Install_Mail1 = はい/0 = いいえInternet Mail をインストールするか

どうかを指定します。

Install_Mail_161 = はい/0 = いいえ16 ビットのメール クライアントを取り込むか

どうかを指定します。

Logon_Using_SPAYes / Noセキュリティによって保護されたパスワード

認証を使ってログオンするかどうかを指定します。

POP_Logon_Nameテキスト文字列手作業による入力。POP3 logon name.

POP_Logon_Passwordテキスト文字列manual エントリPOP3 のログオン名。

POP_ServerIP アドレス例: "mail.aaa.com"POP3 のサーバー アドレス。

SMTP_ServerIP アドレス例: "mail.aaa.com"SMTP のサーバー アドレス。

Use_MS_ExchangeYes / No値が Yes の場合、インターネット セットアップ

は、SMTP/POP3 電子メール クライアントと

してExchange をインストールし、使用します。

Welcome_Addressテキスト文字列ウェルカム メッセージ送信元の URL を表す

テキスト。

Welcome_Messageファイル名電子メールによるカスタム ウェルカム

メッセージの入ったファイルの名前。

Welcome_Nameテキスト文字列ウェルカム メッセージの送信元を

わかりやすい名前で表したテキスト。


[Internet_News]

エントリ注意説明/目的

ISP か企業内管理者が、NNTP のセットアップを指定します。

メールを設定するときに

設定する必要があります。

Windows 3.1 と Windows 95 に

適用される設定です。

Logon_Required1 = はい/0 = いいえパスワードのキャッシングのために

ユーザーのログオンが必要かどうかを

指定します。

News_Addressテキスト文字列Email_Address が見つからないニュース アドレス。

場合に使用します。

News_Nameテキスト文字列Email_Name が見つからないニュースのユーザー名。

場合に使用します。

NNTP_Logon_Nameテキスト文字列手作業による入力NNTP のログオン名。

NNTP_Logon_Passwordテキスト文字列手作業による入力NNTP のログオン パスワード。

NNTP_ServerIP アドレス例: "news.aaa.com"NNTP のサーバー アドレス。


[LDAP]

エントリ注意説明/目的

Lightweight Directory Access

Protocol

AuthType数値0, 1, 2LDAP サービス ビットマップのパス (匿名、

セキュリティで保護されたパスワード、または

Bitmapファイル名セキュリティで保護されたパス)。

CheckNames1 = はい/0 = いいえメールを送信するときに LDAP サーバーに

名前を確認するかどうかを指定します。

FriendlyNameテキスト文字列サーバーのわかりやすい名前。

HomePageURLホーム ページのアドレス。

SearchBaseテキスト文字列LDAP サーバーを検索する際の

階層レベル。

ServerURLLDAP サーバーのアドレス。


[Mail_Signature]

エントリ注意説明/目的

メール メッセージの標準署名。

messages

Signature_Textテキスト文字列署名テキスト。

Use_Mail_For_News1 = はい/0 = いいえニュースと同じ署名をメールでも使用するか

どうかを指定します。

Use_Signature1 = はい/0 = いいえメール署名を使用するか

どうかを指定します。


[Proxy]

エントリ注意説明/目的

This section only appliesこのセクションは、企業内管理者

の方にだけ適用されます。

FTP_Proxy_ServerIP アドレス例: http://proxyserver:80FTP プロキシの IP アドレス。

Gopher_Proxy_ServerIP アドレス例: http://proxyserver:80Gopher プロキシの IP アドレス。

HTTP_Proxy_ServerIP アドレス例: http://proxyserver:80HTTP プロキシの IP アドレス。

後ろに、コロンとポート番号を指定します。

Proxy_Enable1 = はい/0 = いいえインターネット接続にプロキシ

サーバーを使用するかどうかを

指定します。

Proxy_OverrideIP アドレスの一覧例: <local>プロキシをバイパスするアドレスの一覧。

各アドレスは、セミコロンで区切ります。

<local> 指定が含まれている

場合もあります。

Secure_Proxy_ServerIP アドレス例: http://proxyserver:80セキュリティで保護されたプロキシの IP アドレス。

Socks_Proxy_ServerIP アドレス例: http://proxyserver:80ソケット プロキシの IP アドレス。

Use_Same_Proxy1 = はい/0 = いいえどのプロトコルでも同じプロキシ サーバーを

使用するかどうかを指定します。

HTTP プロキシのアドレス以外は、

すべて無視されます。


[Quick Launch Files]

エントリ注意説明/目的

クイック起動ツール バー

ファイルを指定します。

file0ファイル名.lnk クイック起動ファイルの名前。

fileNファイル名.lnk クイック起動ファイルの名前。

NumFiles数値取り込むファイルの個数。


[Security Imports]

エントリ注意説明/目的

インポートするセキュリティ値

指定するためのフラグ。

ImportAUTHCODE1 = はい/0 = いいえAuthenticode のフラグ。

ImportRATINGS1 = はい/0 = いいえコンテンツ規制のフラグ。

ImportSECZONES1 = はい/0 = いいえセキュリティ ゾーンのフラグ。

ImportSITECERT1 = はい/0 = いいえサイト証明のフラグ。

TrustedOnly1 = はい/0 = いいえ信頼できる証明のみを使用。


[Security]

エントリ注意説明/目的

セキュリティ パラメータ セクション。

Code DownloadYes / Noインターネットからのコードのダウンロードを

ユーザーに許可するかどうかを示すフラグ。

Security_RunActiveXCo1 = はい/0 = いいえActiveX コントロールの実行をユーザーに許可するかどうかを指定します。

Security_RunJavaApplet1 = はい/0 = いいえJava アプレットの実行をユーザーに許可するかどうかを指定します。

Security_RunScripts1 = はい/0 = いいえスクリプトの実行をユーザーに許可するかどうかを指定します。


[Signature]

エントリ注意説明/目的

ニュース投稿への署名セクション。

sections

Signature_Textテキスト文字列printf 形式のエンコーディングを使用します。

改行は \n、バックスラッシュは \\ です。


Use_Signature1 = はい/0 = いいえ署名指定のオン/オフを切り替える

フラグ。


[URL]

エントリ注意説明/目的

AutoConfig1 = はい/0 = いいえ自動設定をサポートするかどうかを

指定します。

AutoConfigJSURLURL例: プロキシ サーバーを自動的に設定する

http://www.server.com/auJavaScript ファイルの URL。

toprx.js

AutoConfigTime数値例: 18000自動設定のクエリー間の時間 (分)。


AutoConfigURLURL例: 自動設定に使用する .ins ファイルの

http://www.server.com/auURL。

tocon.ins

Help_Page例: http://abc.help.htmHTML ヘルプの URL。

Home_PageURL例: http://www.msn.comWWW クライアントのホーム ページの

URL。

NoWelcome1 = はい/0 = いいえInternet Explorer 4.0 のウェルカム ページを

表示するかどうかを指定します。

Quick_Link_1URL例: クイック リンク 1 の URL。

http://home.microsoft.co

m/best/best.asp

Quick_Link_1_Nameテキスト文字列例: Best of the Webクイック リンク 1 の名前。

Quick_Link_2URL例: クイック リンク 2 の URL。

http://home.microsoft.co

m/links/links.asp

Quick_Link_2_Nameテキスト文字列例: Today's Linksクイック リンク 2 の名前。

Quick_Link_3URL例: クイック リンク 3 の URL。

http://home.microsoft.co

m/gallery.asp

Quick_Link_3_Nameテキスト文字列例: Web Galleryクイック リンク 3 の名前。

Quick_Link_4URL例: クイック リンク 4 の URL。

http://home.microsoft.co

m/ie

Quick_Link_4_Nameテキスト文字列例: Product Newsクイック リンク 4 の名前。

Quick_Link_5URL例: クイック リンク 5 の URL。

http://home.microsoft.co

m

Quick_Link_5_Nameテキスト文字列例: Microsoftクイック リンク 5 の名前。

FirstHomePageブラウザ 起動画面の URL。

Search_Page例: WWW クライアントの検索ページの

http://ww.msn.com/accesURL。

s/allinone.htm


[User]

エントリ注意説明/目的

Display_PasswordYes / No標準値 = Noサインアップの完了時にユーザー名と

パスワードをユーザーに表示するか

どうかを指定します。

Nameテキスト文字列The user name used to log in.

Passwordテキスト文字列ログオン時に使用するユーザー名。

ブランド キャビネット ファイルの場所を指定するための .ins ファイルの編集

.ins ファイルごとに独自のキャビネット ファイルを指定できるため、管理者の方は、ブランド キャビネット ファイル を使うと、文字列以外やグラフィックスのカスタマイズをその場で実行できます。キャビネット ファイルには、すべて署名する必要があることに注意してください。詳細については、プログラムへの署名を参照してください。

ISP モード

登録サーバー上の自動生成された .ins ファイルまたは静的な .ins ファイルに、下記のセクションを追加する必要があります。登録サーバー上では、.cab ファイルの場所を指定するだけで済みます。完全な URL 名で指定してもかまいませんし、ファイル名だけで指定してもかまいません。.cab ファイルは、クライアントのコンピュータに正しく展開されるように、少なくとも読み取りのアクセス権を所持しているディレクトリに格納してください。


[Custom]

Keep_Connection=Yes
Run=rundll32.exe
Argument=IEDKCS32.DLL,CloseRASConnections

[Custom Branding]
Branding=http://192.100.100.2/launch/branding.cab

注意
.ins ファイルの
[Branding] セクションで Serverless に 0 が設定されているか確認してください。1 が設定されていると、.ins ファイルはローカルなブランド .cab ファイルだけを検索します。
CorpAdmin モード

自動設定 Web サーバー上の自動生成された .ins ファイルまたは静的な .ins ファイルに、下記のセクションを追加する必要があります。登録サーバー上では、.cab ファイルの場所を指定するだけで済みます。完全な URL 名で指定してもかまいませんし、ファイル名だけで指定してもかまいません。.cab ファイルは、クライアントのコンピュータに正しく展開されるように、少なくとも読み取りのアクセス権を所持しているディレクトリに格納してください。

[Custom Branding]
Branding=http://192.100.100.2/launch/branding.cab

バージョン番号が変わった場合、キャビネット ファイルはダウンロードされません。キャビネット ファイルが変更されなくても、後日設定は更新されます。

バージョン番号は次のように表示されます: Branding=http://192.100.100.2/branding.cab,1997.10.05.12,1,0
この例では、"1997 年 10 月 5 日、バージョン 12" であることを示しています。

[Custom Desktop]
Desktop=http://192.100.100.2/launch/desktop.cab

[Custom Channels]
Channels=http://192.100.100.2/launch/chlen_us.cab (または各言語版の該当ファイル)